協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2013年10月02日LKM博士
私を救った納豆とオレンジジュース(後半)

【前半のあらすじ】 参照ブログ:私を救った納豆とオレンジジュース(前半)

喉の激しい炎症と発熱で苦しむ私は丸2日間、病院で処方された薬を疑いもなく飲んでいたが、症状は良くなる気配がなかった。喉が痛く苦しくて寝られない中、病床でふと自分の研究テーマであるポリアミンの抗炎症作用を思い出し・・・


「今の状態の私の体は明らかにポリアミンが不足している!」
頭がボーっとしてても、それ位はわかりました。

自分の細胞で作られるポリアミン以外のポリアミンは外部から摂取しなくてはなりません。
(成長期が終われば、どんな動物でもポリアミンを作る能力は低下し不足します)
動物の場合、食事と腸内細菌がポリアミンの供給源です。
すなわち、食事成分(魚、肉、野菜)に含まれているポリアミンと腸管内で細菌が産生するポリアミンが必要なのです。

現状は、
殆ど食事が摂れていない私(食事由来ポリアミン≒0)
腸内細菌を抗生物質で殺戮しまくっていた私(腸内細菌の産生するポリアミン≒0)。
冷静に考えれば、ポリアミン欠乏状態になっていたのです。

すぐに台所に行きました。
納豆発見~
ダイズは高ポリアミン食材です。
めちゃくちゃ喉が痛いのですが、頑張って市販パックの1/3量程食べて寝ました。

不思議なことに、その後、1時間程、目覚めませんでした。
目覚めた時、まだ喉は痛いのですが、緩くなったような気がします。

そこで、再び台所に行き、残りの2/3を食べました。
すると朝までぐっすりです。
明らかに痛みが軽減しています。

金曜日の朝、1パックを食べました。
そして、同じく高ポリアミン食であるオレンジジュースも摂取しました。
喉が痛い時のオレンジジュースは痛みを悪化させる気がしますが、
ポリアミン摂取を思考の中心に置いておりますので躊躇なく摂取しました。
もちろん薬はストップ。少しずつ腸管内でポリアミンも作られ始めたでしょう。

びっくりしないで下さい。
金曜日の夜には、
ほぼ完璧に喉の炎症は無くなり普通の食事ができるようになりました。

たまたま治るタイミングだった可能性もあるでしょう。
でも、それにしては早過ぎませんか?
最初の納豆を口にして12時間後には喉の痛みはほぼ治っていたのですから。
それに金曜日は薬を飲んでいませんので。

私はポリアミンのパワーだと確信しています。
納豆とオレンジジュースを摂取しなければ、
おそらく回復は48時間以上遅れていたことでしょう。

ということで、このネタを日曜の講演で話すか否か迷い中。

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