協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2018年03月14日LKM博士の勝手にベストセレクション
「おはようんち!」リツイート男の出現

昨日、東京大学大学院総合文化研究科で実施された生命環境科学系セミナーに
講師として招待され講演してきた。

非常に面白い視点からの質問もあり、
懇親会でも色々とディスカッションができて得られるものが沢山あった!

さらに、研究面とは少し違うが、もう一つ、素晴らしい出会いがあった。

懇親会の終盤での出来事である。
ある細身の男性が近づいて来て、唐突に
「あの~、いつも、先生の"おはようんち!"をリツイートしている者です」
と話しかけてきた。

!!!!!!!!
ピーンと来た。

2ヶ月前位から、
私がツイッターで「おはようんち!」とつぶやくと、
極めて高い確率でリツイート(他人が投稿したつぶやきを発信すること)してくれるフォロアーがいるのに気付いていたからである。

"おはようんち!"は、私がつぶやいているのを目にするのは面白いだろうが、
他の面白いつぶやきと同様にリツイートするのは困難である。
相当の勇気と覚悟が必要なのである。
なぜなら、自分のフォロアーに、
脳ミソが小学生低学年レベルのウンコ野郎と思われるリスクが高いからである。
この話題で一緒に盛り上がっていた女子大生達にもリツイートを頼んだが、
全力で拒絶されたことからもわかる(笑)
ちなみに、経験から断言するが、
"おはようんち!"等のウンコネタを連発していると、
本当にフォロワーは減少する。

しかし、彼は、そのリスクも恐れず、
「こんなに素晴らしい挨拶はない」と自主的にリツイートしてくれていたのである。

そして、末永く「おはようんち!」の普及に尽力することを誓い合ったのである。

2017年10月16日LKM博士
一週回って最先端

先週、東大のある研究室を訪問し、大学院生達と話をする機会があった。

ミーティングルームでテーブルを挟んで打合せという感じではなく、
小ぢんまりしたアットホームな研究室で、
研究室内の空いた椅子に座って、雑談なんかしながら...。
出されたお茶は陶磁器の湯飲みではなくマグカップに注がれており、
大学の研究室の雰囲気がたまらなく懐かしく心地よい。
おそらく卒業生が置いて行ったマグカップであろう。

研究の話が終わり雑談中の事である。

土日の実験データのやり取りの話から、
私が携帯電話を持っていないことに話題が及んだ。

この事実は、大概の現代人は相当驚くことであり、学生たちも同じ反応を示した。
「どうやって連絡を取るのか?」
「不便でないのか?」
(私にとっては)在り来たりの質疑応答を一通り行った後の
一人の大学院生の言葉が新鮮で心に残っている。

「しかし、それっ、新しいスタイルですね!」

あたらしい・・・

物心ついた時から携帯電話がある時代に育った学生にとっては、
携帯電話を持たない私のスタイルは真新しいのである!

"時代遅れ"扱いされて20年近く。
世の中が完全に変化し「ノー携帯電話時代」を知らない世代にとっては、
私のスタイルは常識を破壊した"最先端"の域に位置するのであろう。

そして、このスタイルは
「とても格好良い」のである!!!
たぶん。

2016年09月01日LKM博士の勝手にベストセレクション
地理で覚えた首都名が役にたった日

おそらく中学生の頃、世界の国々の位置と首都名を覚えたことであろう。
地理の先生が厳しく、徹底的に覚えた記憶があるが、
今、場所と首都名がきっちり答えられるかといわれると自信はない。
6割位であろうか?
正直、自分が渡航する国なら勝手に覚えられだろうし、
日常生活ではほぼ不要な知識と思っていた。

さて、先日、都内から電車に乗っていると、
色黒で明らかに外国人の若者が周囲に何かを尋ねていた。
日本語が上手くなく、何を言っているか正確に聞き取れず、
皆、必死で彼から逃げている状況。

4年後、この都市の市民はオリンピックで来日した外国人の方々に対応できるのだろうか・・・

と思っていると目が合った。
近づいて来て、同じようなことを言われたが意味不明。
で、得意ではないが英語で聞いてみた。
すると、驚いた顔で、自分の降りる駅は通り過ぎていないかと質問してきた。
まだ、通り過ぎていないことを伝えると安心した様子。
隣席の乗客が駅で降りたら、彼は私の横に座り話しかけてきた。

英会話の練習と思い、私も話すことにした。
その若者は都内の有名私立大に通う留学生で、日本に来て3週間であった。
まだ殆ど日本語は話せない。
出身はスリランカ。

さて、皆さん、スリランカの位置はすぐに出て来ますか?
インドの南東の島、いわゆるセイロン島を国土とする国である。

私がスリランカで思いつくネタはたった一つ。
長い首都名である。
スリジャヤワルダナプラコッテ
長過ぎて、完璧に覚えている。

そこで、「君の国の首都名は、なぜ、あんなに長いのだ?」
と聞いてみた。
すると、怖い位に目を輝かせ大喜び。

来日して3週間、
スリランカといっても国の場所すら知らない日本人が殆どであったのに、
あのややこしい首都名をスラスラと話す日本人は初めだったと思われる。
さらに、ちょうど私が地理で習った年の前年か前々年に、
コロンボからスリジャヤワルダナプラコッテに遷都されたと思えていたので、
「1985年か1984年にコロンボから首都が移動したでしょ?」
と伝えると、驚きまくる若者。

27~28年前に中学校の地理の授業で覚えたと伝えたが、
私の英語力の未熟さもあり、
27~8年前に私がスリランカの中学校に通っていたと誤解したところで目的の駅に到着。

最後に、「これからタイフーンが来るから気をつけろ」と教えて熱い握手をして別れた。

意味がないと思っていた首都名記憶が国際交流に役立った初のケースであった。

2016年04月26日LKM博士の勝手にベストセレクション
大袈裟にいうとホラー映画の序章であり見過ごしたらアカンのです

今朝、自宅にゴキブリがいた。
4月なので、もちろん幼虫である。

ただ、虫嫌いにはゴキブリと認識することができないかもしれない。

不完全変態の昆虫なので、「恐怖の成虫」(※)から翅を除き小さくした姿で、
形態は殆ど同じである。
よく見ると、成虫同様に長い触角をユサユサしているが、
遠目で見ていると、小さな甲虫と誤解する人も多いであろう。
今朝発見した個体は6~7mmで、軽く無視するところであった。

※一般論であり、本ブログは一般論で書く。個人的には不快であるが恐怖は感じない。

幼虫における成虫との一番の差異は、足が遅い点であろう。
成虫の素早さからは想像できない位に足が遅い。
テクテクと歩いている。
表現は人それぞれであるが、私レベルになると、カワイイと感じることもできる。
手に這わせるように乗せて捕獲して、カエルの餌にしようかとも思う。
そのため、発見しても慌てる必要はない。
簡単にティッシュで包んで退治できる。

一般人にとって大切なのは、ゴキブリの幼虫と認識する眼力を持っている事であろう。
見過ごすと1~2ヶ月後には、自宅を恐怖の館に変えてしまうかもしれない。
幼虫は移動能力が低いため、たまたま放浪個体が家に入って来たとは考え難い。
つまり、自宅で孵化したと考えられ、1匹の出現は数十匹を意味する。
ゴキブリの幼虫出現はホラー映画の序章のようなものである。
主人公は、近い将来自分を襲う恐怖分子に気付いていない・・・。

2016年04月25日LKM博士の勝手にベストセレクション
ウンコンビニ

普通に休みがとれた日曜日の次の月曜日はやたらとウンコが出る。

仕事が無いと腸も手を抜くようで排便が抑えられる。
7年間もウンコ回数データをとっていれば、土日は排便回数が低いことに気が付く。
おそらく有意差あり。
しかも、普段より沢山食べてしまう。

その反動で月曜日の排便量(回数)は多くなる。

今朝も、会社に着くまでにウンコ、ウンコと連発。

車通勤なので道中の排便はコンビニ様に頼るしかない。
私は非常に心地よいコンビニを3つ程、通勤路に把握しており、
「ウンコンビニ」と称している。

ウンコンビニの称号を与える条件は、
①便所が清潔であること
②ウォッシュレットの機能が優れていること
③便所が複数あり比較的店内が空いていること(便所に先客がいるリスクが低い)
④停めやすい駐車場を保有していること(漏れそうな時は集中力が少々落ちている)
④店員さんがウンコ客への優しい対応をすること
をクリアせねばならない。

もちろん、ウンコンビニに選出されるレベルの素晴らしいコンビニは、
タダでウンコするのは申し訳ないので、きっちりと商品を購入し恩返ししている。
今朝の様に2軒も立ち寄ると、
おにぎり、サンドイッチ、お茶が揃ってしまい、食堂に行く必要がなくなる。

2016年04月05日LKM博士の勝手にベストセレクション
マス違い

先週初め、学会中に共同研究者との休憩室での会話のやりとり.

相手「メイトーでマスを買って下さいよ」
私 「マスは高いやろ。無理やろ。」
相手「そーですよね~。4000万位しますもんね~」
私 「いや、そんな高くないやろ。」
相手「いや、この前ちょっと調べたのですが、それ位しますよ。」
私 「何年分やねん?」
相手「えっ、・・・」
私 「5万円位で15かけたって75万円やぞ」
相手「えっ・・・」
私 「はぁ~?」
相手「もしかして、相撲のマス席のこと言ってます?」
私 「ん? 他に何のマスがある?」
相手「マスですよMS。分析に使うやつ。」
私 「えっ、質量分析のこと?」
二人:爆笑 休憩室だが白い目で少々睨まれる。
相手「それ、脳内相撲濃度高過ぎでしょ!」
私 「いや、さっき白鵬のことを話していたから・・・」
(3月場所千秋楽の日馬富士--白鵬戦の問題の立ち合いについて)

質量分析法、英語表記Mass Spectrometry、略してMS。
多くの研究者はこの手法およびこのための分析機器のこと「MS」と表記し「マス」と呼ぶ。
ある人から聞いたが、海外では「エムエス」と呼ぶことが多いらしい。

私が相撲のマス席の事を考えていたと気付いた共同研究者も、もちろん相撲好きである。
相撲好き研究者ならではの噛みあわない会話であった。

【追記】
このブログを読んでいる細かい研究者に突っ込まれたら嫌なので書いておくが、
我々はMSと言っているが、MS/MSやTOFMS(より高性能なMS)のことを話している。
価格帯から容易に推測できるであろう。
生物系なのでこの辺は大雑把なので悪しからず。

2016年02月26日LKM博士の勝手にベストセレクション
ウン小話50  ―俺の顔で糞は拭けん―

板橋本部で会議。
その前に1階のウォッシュレットでちょっくら排便。

快便~
洗浄~
(あそこのウォッシュレットのムーブ洗浄機能がなかなか素晴らしい)

そして拭こうと思ったら・・・

160226.jpg

俺の似顔絵入りトイレットペーパー!!!

4、5年前に作ったものの余りでしょう。

この顔が自分に似ているとは思わないが、
そういう設定である以上、これは私であるわけで、
拭くことをためらう私の手や腕。
自分の顔で拭くのは嫌なものです。

とりあえず、ブログネタにはできるので撮影し、しばらく考えた。

「そうやっ」と、予備トイレットペーパーを探したら、
それらも全て私の似顔絵入り...。
何個余らしてるねんっ!

顔は直接肛門に当たらないよう裏側配置で使用したが、
ウンコに混ざって流れていく姿は辛かった。

そして、LKM博士は、人類史上殆どいないトイレットペーパーの気持ちを理解できる人間になりましたとさ。

おしまい

2015年10月22日LKM博士の勝手にベストセレクション
おはようんち!を学習

最近、出るようになったんです!

iPadで「おは」って入力すると、
「おはようんち!」が第一候補で。
ほらっ!

151022.JPG

今のワープロソフトって、すぐに使用者が頻繁に使う漢字等への変換を覚えてくれるじゃないですか。
私の感覚ではiPadはWordより優秀で、
一文字入力すると、最近使った単語や文節が候補として挙がってきます。

でも、このiPad君は使い始めて2年近く経っているはずですが、
最高頻度で打っている「おはようんち!」はずーっと出してくれなかったのです。
まるで意思があり、絶対に認めないという風な感じで。

それが、やっと、出してくれるようになりました。
きっちり「!」マーク入りで。

これで、益々、この素晴らしい朝の挨拶の普及活動をがんばれます!

2015年09月17日LKM博士の勝手にベストセレクション
意外と細かいニシノ君

読者の皆さん、ご存知でしょうか?
このブログは、毎日、板橋本部で厳しいチェックを受けていることを。

理由はもちろん、私が頻繁にきわどい事を書くからである。
現在、営業企画部を中心に3部署でのチェック体制。
毎日7名に原稿を送っている。

でも、その"きわどさ"が多くの読者が楽しみにしているポイントであると、
チェック部隊も十分に理解してくれているため、
そこを活かせるよう、最大限の妥協をしてくれる。
時には、会議のようになるらしい。

本社的には、無難に収めるには却下という手段を使えば簡単にできることであるが、
その日の話の"キモ"の活かそうとしてくれることは、
書き手としては非常にありがたいことである。
(却下された時点で「こんな会社辞めてやる~」となりますが)

さて、その7名チェック体制の中でも中心となる人物(担当者)がいる。
その人物が、「ムムム!!??」と思うと、他のメンバーと相談する流れである。
先週途中から、その担当者が私と同期入社のニシノ君に変わった。
弊社内の営業では大手コンビニを長年担当していた経緯があるなど、
結構優秀な奴として通っているらしい。
ただ、私が知るニシノ君はとてもずぼらな人間である。

その彼が、ブログを意外と細かくチェックするので驚いた。
私も彼の対応を試すかのように"きわどい"文章を送ってみる。
すると確実にそこは突っ込んでくるニシノ君。
上から目線で「注意勧告」的なメールが来るので少々腹立たしいが、
後で、「今日のは秀逸やった」とこっそりメールをくれたりもするので許している。

ちなみに彼はこのブログに初登場ではない。
一度、写真で登場している。
2014年9月29日のブログ「メイトーバザール2014へのご来場、ありがとうございました!」に掲載されている写真の中心に後ろ姿で写っているのが彼である。

ご覧の通り、少し禿げてきている。
なんとかニシノ君が私より猛スピードで禿げてくれること祈念して、
今日のブログを締めたいと思う。

さて、彼はこのブログにゴーサインを出すことができるか?
今日も試してみた。
( ̄ー+ ̄) ニヤリ

2015年08月21日LKM博士
どこで、何をやっているのでしょうか?

古いデジカメ写真を探していると、こんな写真が出てきました。

20150821-1.JPG

何をしているところかわかりますか?

大学の講義室です。
講義をしているのかと思うと、何か変な雰囲気ですよね。
大きなスクリーンを見て下さい。
対戦型の格闘ゲームをしています。
講義室の前方には機材が持ち込まれ、
実況をしている人がいたり、機材のオペレーターっぽい人がいたりします。
そして、観客っぽい人達も。
実は、堂々と大学の講義室でゲーム大会をしている写真です。

さらに写っている人達をよ~く見て下さい。
欧米人っぽい人が多いです。

これ、どこの大学だと思いますか?


正解は
MIT
はい、あの有名な超エリート大学
マサチューセッツ工科大学です。
20150821-2.JPG
(厳密にはゲーム会場はこの建物内ではありませんので悪しからず)

ノーベル賞受賞者の輩出数は世界ナンバー1
1大学で80人以上というからレベルが違います。

2年前、ボストンで知り合いの知り合いにMIT内を案内してもらっている時に、
音がうるさいので教室を覗くと、ゲーム大会をしていました。

通説「ゲームをするとバカになる」
説得力激減ですかね?(笑)

2015年06月29日LKM博士
不要なおつり

もう死語になっているのだろうか?
便所でもらう「おつり」。

汲み取り式便所(いわゆるボットン便所)で、
ウンコが肛門から排出され、ウンコ槽に落ちた時に、
溜まっているウンコ(厳密にはウンコ槽の水分)が跳ね返ってきて、
尻に付く現象である。

今朝、頂きました!
(「!」を付ける必要はないと自分でも思う)

キュウリやナスを収穫していたら、突如便意をもよおし、
畑に設置されている簡易トイレで「おつり」をもらったのである。

しかし、このトイレ、汲み取り式ではあが、
いわゆる真下のウンコ槽がフルオープンのものではなく、
直径10cm程度の蓋が付いていて、
上にウンコや小便が溜まるとその重さでパコッと沈んでウンコを落とす仕組みである。
普段はウンコ槽を眺めることはできない。

パコッの時間は僅か1秒足らず。
よく考えると、「おつり」がお尻に跳ね返って来るというのは、
相当凄い。
奇跡である!
と思いませんか?

排便でウンコが落下し、蓋が空いた瞬間に始まるこの物語。
重力加速度を得ながら落下していくウンコ。
水面に与える衝撃で飛沫が生じる。
円状に四方八方に飛ぶ滴。
その内、真上方向に跳ね上がった1滴が、
閉まりかけていく蓋の隙間を通り抜けて、
私の尻に到達するのである。
この間、1秒足らず。
書いていることがわからん人は、この解説図を見ながらもう一度読んで頂きたい。
(15分もかけて作成した)
20150629.gif

まるで映画でよくあるシーンのように、
例えば、インディージョーンズで、遺跡内で仕掛けられた大きな石の扉が降りてきて、
閉じ込められそうになるがギリギリ滑り込み脱出するように、
この奇跡の一滴は私の尻に飛んできたのである。

そういう訳で、「他人のウンコが尻に付着した」という早朝から起きた悲劇を、
凄いことが起こったように解釈し、前向きに今日を乗り切ることにしたのであります。

2015年06月01日ウン小話
ウン小話46

先日、大阪での講演後、懇親会に出ていたら、
ある社長さんに、
「ウンコの発音が抜群にいいですね~」
と褒められた。

汚ならしさがなく、
かといって、
過剰に美化するわけでもなく、
嫌みのない「ウンコ」だそうだ。

「こんな完璧な発音をどうやって身に付けはったんですか? 関西の人しか喋られへん発音なのに、大したもんや。」
「えっ、私、奈良県出身ですから。最初に言いましたよ。」
周囲も「最初に、言うってはったやんか~ 生駒やって。」

社長さん、どうやら「ウンコ」の発音が気に入り過ぎて、
それだけしか頭に残っていないようである。
講演内容も肝心な所はあまり頭に残っていないご様子(笑)。

一般的にあらゆる場所でタブーである「ウンコ」を、公の前で連発するのである。
結構リスクがある行為で、
私はその破壊力と嫌悪感を弱めるために、
ウンコの発音と間(ま)には強く拘っており、
これは職人技であると自負している。

この社長さんは、関西人ならできるという雰囲気であったが、
それは間違いで、ベースに関西弁があるのは有利と思われるが、
ネイティブ関西人であっても簡単にはできない高度な技術である。
(誰にでもできると思う方は、食事中に家族や同僚に「ウンコ」って連発してみると良い。きっと嫌われるだろう。)
だから、この評価は非常に嬉しい!

ただ、ウンコを美しく発音し過ぎ感動を与えてしまうことが、
内容理解を妨害する場合もあることには驚いた。
更に技術を進歩させねばならない。

おしまい。

2015年05月29日
大好物です by アマガエル

昨日のイモムシたっぷりの葉をアマガエル達にプレゼントしてみましょう。

ものの数秒でモゾモゾ動くイモムシに気が付き、
お気に入りのポトフの葉の上からピョンと降りてきました。

2匹とも、ご馳走たくさんのテーブルに着席した状態。
20150529-1.JPG

狙いを定めて オリャッ
20150529-2.JPG

イモムシゲット! 口の中をよく見て下さい。
20150529-3.JPG

ぐびっと飲み込み、何も無かったかのようなすまし顔
20150529-4.JPG

おそらく0.1~0.2秒の出来事です。
安物デジカメですが、連続撮影機能で何とか撮影。
10回以上失敗しました。

この無表情での連続攻撃は、愛玩動物ではなくプレデター(捕食者)そのものです。
そして、この動きは全イモムシが胃袋に入るまで淡々と繰り返されるのであります。

2015年04月15日
カブトムシ幼虫のウンコに反応してしまった私

昨日のブログで、幼虫の周囲にウンコが沢山あると述べました。
飼育をする上で、ウンコは可能な限り飼育ケージから除去してあげる必要があります。

1つ、2つと拾い上げては捨てていたのですが、結構な量です。
自分のデスクは片付けもしないのに、カブトムシの部屋はせっせと掃除してあげる私。
「何故だ?」と自問しながら。

ふと気が付くと、
ウンコロジスト(※)の魂に火が点きました。
特技「ウンコ集め~」

身内から、「マウスのウンコじゃないんだから...。もう病気だな」
と聞こえて来そうですが。

腰が痛くなるまで無心でやること30分間、
気が付くと、直径20cm程度の篩がこんな状態に~。
20150415-1.JPG

だいたい除去できたなと思っていると、
幼虫が潜りながら、ブリッと一発。
20150415-2.JPG
「やはり、出来たてウンコは光沢があって美しい~」

ところで皆さん、この形に見覚えないですか?
20150415-3.JPG
その前に、「この人、なんで手にウンコを乗せているんだっ」と思われた方へ
カブトムシの幼虫のウンコは臭くなく、固めた腐葉土と殆どかわりません。水分含量が低く(きっちり測定したわけでないが)、手にウンコの一部が付着することもありません。
人糞と比較すると、その破壊力は1万分の1、いや1億分の1位です。

扁平な直方体(縦1.2cm×横0.6cm×高0.3cm位)。

はい! 120円位で売っているキシリトール入りガムとそっくりな形なんです~。
これ以上書くと変態的になってきますので、ここでおしまい。

※ただのウンコ好きではなく、ウンコを学問として追及している人物。エコノミスト=経済学者と同じように使用する。

2015年01月29日LKM博士
ウンコ回数を祝って頂きました!

先日、チーム内の新年会と新築祝いを兼ねまして、
助手A♂の建てたばかりの家で飲み会を行いました。

やはり、新しい家は素敵でありました。
絶対に汚さないように、座って放尿せざるを得ない気分になりました。

実は、私は当日18:00まで絶食試験を実施していたので、
ゆっくりお酒を飲み始めたのですが、
途中から調子が出て来ました。

ビール500mlを12本位、
日本酒4合瓶
日本酒1升瓶
シャンパン1本
位を空けて酔っぱらって来たので(記憶は定かではない)、
デザートタイムになったのですが、
突然現れたのが、これです!

20150129.JPG
年間ウンコ回数512回を祝ったケーキです!
(年間ウンコ回数に関するブログはここ→発表! 2014年 年間ウンコ回数
びっくりしました!
酔っぱらっているので、撮影の時には除けばよいものが沢山写っていますが(苦笑)
今気が付きましたが、ロウソクが5・1・2と並んでいます。

甘いのは苦手ですが、イチゴに酸味があり美味しかったです!

世界広しといえども、ウンコ回数を祝ってもらえる人物は私位なものでしょう!
自慢 (`⌒´)!!

ただ、頂いておいて文句をいうのは気が引けますが、苦言を・・・。
何故、文字の書かれた板チョコにこんなにスペースが余っているのに、
「ウンコ」という文字が入れられなかったのでしょうか?
「512回おめでとう」では意味がわからんではないか!
音符はウンコの絵にならなかったのか?
これらの点が、本当に残念で仕方ありません。
これらが完璧なら講演等にも使えたのに...、そして間違いなくウケるのに...。

恥ずかしいという気持ちがあるなら、まだ修行が足りません。
まだまだ「ウンコ」に対する誇りが持てていないのでしょう。
もっと鍛えねばなりません。
(ケーキ屋で「ウンコ」って書いてと頼む方が、一般人としての心を失っているという説もありますが・・・)

とはいえ、
「サンクソ ベリー ウンチ!」

2015年01月13日LKM博士の勝手にベストセレクション
発表! 2014年 年間ウンコ回数

恒例の年間ウンコ回数の発表です。
では、早速発表します。

2014年の年間ウンコ回数は・・・・

512回!!!

〃\( ̄∨ ̄)/〃 ばんざーい
\(бпб)/ バンザーイ
\(*^Ο^*)/  万歳~
2015011301.jpg


この偉業達成の価値を整理するために先ず述べておきたい事は、
私、LKM博士は、日本国民の健康維持のために、
各人が自分のウンコリズムを把握することの重要性を訴える目的で、
その見本となるように2009年より自らのウンコ回数をカウントし始めたのです。
そして、恥ずかしい気持ちも振り払い、
ブログで自らのウンコ回数を公開しているのです。

やり始めてみると、自分の平均的なウンコ回数が把握できるようになり、
私の年間ウンコ回数が5百数十回であることが判明、
単純に前年を超えた、下回ったというのではつまらないので、
研究対象であるビフィズス菌LKM512に因んで、
年間ウンコ512回ジャストを目指すという崇高な目標を立てたわけあります。

ちなみに過去5年間の回数は以下の通り
2009年 509回
2010年 533回
2011年 508回
2012年 500回
2013年 536回

そして、勝負がかかった年末一週間の排便ペースと合計計算は下の通り。
2015011302.jpg
左から「日にち」、「回数」、「場所」、「排便時間」、「特記事項」。
下の英語の箇所はExcelに色々と計算式が埋め込まれており、
毎月どんなペースで排便したか、
このペースで進んで行くと、どれ位に収まるのか等がわかるようになっております。
26日の夜に謎の下痢に陥ったことによりオーバーしたと諦めていたのですが...。

生理現象であるウンコの回数に目標値を設定すること自体が狂気の沙汰であるが、
超えればOKという数値ではなく、その数値ピッタリを目指す、
すなわち512回を超えても失敗である私の目標は、
200本という安打数を超えれば良いイチロー選手の目標より高度である
とブログで書き、様々なご意見を頂いたこともありました(笑)。
(2009年、2010年のイチロー選手はまだバリバリの安打製造機でありました。)

ただ、あまりにも変態的な企画であるため、
殆ど相手にされることなく、見てみぬふりをされ続けて6年間。
寂しかった・・・。
辛かった・・・。

達成を確認後、先週1週間、色々とこの偉業達成を祝う企画も考えましたが、
私が祝ってもらうべきという結論に達しました。

従いまして、お祝いして下さる方はどうぞして下さい。
お待ちしております。

2014年12月19日LKM博士の勝手にベストセレクション
助手A♀のダイエット引退を受けて2(決定打となった4.5kg増を考察する)

ダイエット引退を表明した助手A♀。
昨日は、この1年半の様子を紹介しましたが、誰もが気になるのは、この1ヶ月で何故4.5 kgも増量したのか?ということではないでしょうか。
今日は私の把握している事実からその理由を考えてみます。

①引き金
12月初めにある医学系シンポジウムに参加したのです。
その時、ある講演者が、「カロリー制限が必要な人でも、週に2回位は大好きな甘いものを食べさせた方が精神的にも安定して効果が出る」というような事を話されました。
この発言がスイッチ! 
そして、実行したようです。

②私の食生活
上記シンポジウムの後、スイーツ週2解禁を勝手に決めてご機嫌の助手A♀は、
私(中肉中背)の食生活についても質問してきました。
飲み会がやたらに多く、食べる時には沢山食べている私があまり太らないのが不思議、いや納得がいかなかったようです。
私は朝食を腹いっぱい食べて、昼は普通、夜はあまり食べない、お菓子はあまり食べないことを伝えると、「それをやってみる」と言い出しました。
そして、実行したようです。

③助手A♀を構成する細胞たち
私の推測通りだと、実際は2週間で4.5 kg増量したことになります。
スイッチが入ったのが12月3日ですから。
普通のヒトは、こんなペースで体重は増えません。
つまり、体の中で異常な事が起こっていたと考えなくてはなりません。
そこで助手A♀のダイエット期間中の食生活を分析してみました。
特徴的なのは以下の3つです。
(a)流行の糖質カット生活を直近半年間位はしていたようです。従ってご飯やパンは殆ど食べていなかったようです。
(b)食品企業の研究員とは思えない位、テレビや雑誌のアホなダイエット企画を真に受けて密かに実行していました。例えば、ゴボウばかり食べていた時期があります。しかし飽きっぽい性格で長続きしないので体を壊すことは無い。
(c)助手A♀は、やたらと大学時代の友人との飲み会が多い。そして酒が入ると「今日は食べて良い」という日に設定され、終電の時間までドカ食いをする。

これを、体内の細胞の立場になって分析すると、週に3~4日は葉物野菜中心あるいは偏った食品のみの摂取のため栄養失調のような状態で、十分なエネルギー確保さえ困難な飢餓状態。
ところが、時々、バケツをひっくり返したように栄養が入って来る。
これがひたすら繰り返されていたことになります。
つまり、「栄養が入ってきた時は、近々到来する飢餓に備えて可能な限り備蓄しておこう」という体になっていたと推測されます。
その状態で毎朝しっかり食べる様になったわけで、
細胞たちはガンガン蓄積したのだと考えられます。
妊娠期間中にダイエットをしていた母親から生まれた子供は肥満になり易いというデータが沢山あります。飢餓に備えて、エネルギーを脂肪として蓄積しやすい体になっているのです。

④髪型
これは、昨日、本人が私に話した彼女なりの理由です。
顔にかかっていた髪の毛を少し切ったらしいです。
すると、少し顔が大きく見える様になるわけですが、それが原因で太っていることに気が付かなかったと主張していました。
要するに、鏡を見て、自分で顔が太ってきていると気付いていたけど、
それは髪型のせいだと考えていたため、
ここまで増量していることに気が付かなかったそうです。
もし、髪型を変えていなければ、直ぐに太っていることに気が付き、
こんな事にはならなかったと言っていました。

はい、適当に聞き流しましょう。

なにはともあれ、毎月ブログで体重変化を正直に報告してくれた助手A♀には拍手を送りたいです。
パチパチパチ。

2014年12月18日LKM博士の勝手にベストセレクション
助手A♀のダイエット引退を受けて(振り返り)

昨日のブログを読んでおられない方はそちらから読んで下さい。

参照ブログ:助手A♀の夕食LKM512ヨーグルトダイエット19ヵ月途中報告

助手A♀が入社2年目の4月に異動してきて早2年弱。
入社して僅か1年間で増えた体重は7 kg。
商談などで余ったプリンやアイスクリームを全部食べていたようです。
新入社員研修の講師を引き受けている私は、
彼らの顔を一応頭にインプットするのですが、
その1年前の記憶と異なる顔立ちに、只々茫然とするだけでした。

早速提案したのが、ダイエットとブログの一石二鳥のこの企画。
助手A♀も張り切ってやり始めました。

しかし、最大の楽しみである食事に制限を加えることは、辛かったみたいですね。
特に、大好きなチョコレートを自ら封印したようですが、それが仇となったのかもしれません。

助手A♀の名誉のために書きますが、私の目の届く範囲では一生懸命やってました。
昼ごはんは野菜サラダを食べている姿を頻繁に目撃しました。

1年経過して中だるみしている時に、
「来月末までにスタートから5 kg達成したら近くで人気のパンケーキおごったる。」
で見事に1ヶ月で1.5 kg痩せて、トータル5 kg減を達成したのは今年の5月。

食べ放題の店で(何故、食べ放題店に来ているのだという感じですが)、
栃煌山関に「どうやったら痩せられますか?」と質問する位に必死でした。
栃煌山回答「いや、痩せることを考えたことないので・・・(苦笑)」
ちなみに、この時、1年で体重が7 kg増えた話をしたのですが、
「7 kgですか! それ、うちらの業界でも結構凄いですよ!」
って力士軍団に驚かれていました。

普段頑張っていた分、
自分の中のブレーキが壊れた時の反動は凄かったです。
飲み会で、「今日は思いっ切り食べる」と決めた後は飲むは食うわ。
「これ、ヤバくないですかっ!」(非常に美味しいという意味と思う)が口癖。
日本酒も1升は軽く飲む始末(飲み放題にしておかないと大変)。

11月にストレスのかかる仕事を与えたのですが、その後は自分へのご褒美とチョコを。
食べ始めると止まらなくなり、1袋、2袋と食べ進み、
(「袋」って個包装されている「小袋」じゃないですよ。キットカットなら20個位が1袋)、
挙句の果てに、気持ち悪くなって吐いてしまったという逸話も聞きました。

こんな話を聞くと、この企画は肉体的にも精神的にも良くない気もしてきました。
というわけで引退届、受理致しました。

とはいえ、
引退の直接の原因となったのが、この1ヶ月の4.5 kg増。
何があったのか?
明日は幾つかの事実を基に私の推測を書きます。

つづく

2014年11月20日LKM博士の勝手にベストセレクション
リアルにウンコを表現する②

さて、今日のリアルウンコは3Dの話である。
3Dウンコ、「おいおい、ちょっと待て」と言われそうな話であるが、
最後まで読んで頂きたい。

先日、介護用品を扱う企業のセミナーで講演を依頼された。
自宅介護用のポータブルトイレなどを紹介し、
ウンコ繋がりで私が講演するという、
ウンコ度が非常に高い会場である。

私はコンピューターの動作とスクリーン等の調整後、
暇だったのでポータブルトイレとやらの説明をお客様に混じって聞いていた。
要するに、トイレまで行けなくなった高齢者が自室で用を足すためのトイレである。
私はその会社の社員ではないので、詳細は述べないが、
素晴らしい機能性である!
被介護者にとっても介護者にとっても。

と、その時、
社員「では実演してみますね。」
私の心「実演????? 誰のウンコ使うんや?」
と思った瞬間、おもむろに縦20cm×横30cm×高さ10cm位のタッパー登場。
透けて見える、ウンコ様物体。
蓋を開けるとラップに包まれて12cm程度のウンコがたっぷり15本以上。
20141120.JPG
手掴みで便器に入れて実演。
私の心「マジでウンコにしか見えない・・・」
ジャーッ。
見事に本物ウンコのように一部が砕けながら便器に吸い込まれていった。

お客様は流れた後の便の状態や処理の仕方の質問をしているが、
私は
「写真撮っていいですか!!!」

これ、味噌からできているそうだ。
担当者に聞くと、多い日は、これを何時間も作製しているとか。
ウンコ作りデーである。

簡単そうに見えるが、現在、若い部下に技術の伝授中ということだったので、
それなりにノウハウがあり、簡単には習得できない職人技のようである。
私も弟子入りしたい気分である。
「便器にこびりつくタイプのウンコ」の再現が難しいという話題もあったので、
ウンコ成分の配合も色々と検討されているのであろう。
マニアック過ぎる・・・。
リアルなウンコモデルが存在して、初めて可能になる高機能トイレの開発。
奥が深い。

こんなウンコモデルに出会うなんて、私のウンコ運も相当凄いといわざるを得ない。

ただ、ウンコから連想する食物リストに、
カレーに続き新たに味噌が入った点は少々残念である。

2014年11月19日LKM博士の勝手にベストセレクション
リアルにウンコを表現する①

公式の場で、ウンコはタブーとして扱われることが多い。
従ってウンコを公の場で表現する時は細心の注意を払う必要がある。
私の場合、その境界線を壊すことが快感であるわけであるが、
それでも、聴衆の反応等を見極めながらやらなければならない。
幸いなことに、これまで「ウンチの話は気持ち悪い」等という苦情は来ていない。

我々が参加する学会でさえ、「糞便」という言葉自体は頻繁に使用できるが、
糞便をパワーポイントで表現するには、現実世界では殆どあり得ないトグロ状の糞便(一般的には巻き巻きウンチと表現することが多い形状)の図が用いられる。

これはトグロ状ウンコを棒に挿して「ウホホーイ。キャハハハ―ッ」と走り回る鳥山明原作アニメ『Dr. スランプ アラレちゃん』の影響であろうと推測している。
糞便 = 巻き巻きウンチ
という観念を国民に定着させたこのアニメは、「凄い」としか言いようがない。

しかしながら、私は紹介する研究内容によっては、トグロ状ウンコの図では表現できない事が最近増えてきた。
仕方なく、暫くの間は言葉で説明していたが、どうも正確に伝わり難い。

そこで、悩みに悩んでリアルなウンコのイラストを自分で作成してしまった。
今では、学術系の講演では頻繁に使用している。

これである。

20141119.jpg

健常人のウンコ。
ストンと一本糞が出る健常人のウンコの7割以上が、先端部の方が色が濃い。
これを爽やかに表現した図である。
このグラデーション作りに30分以上要してしまった。

聴衆の反応は概ね好評で、ホッとしているが、
今後も更なる改良を行っていきたい。

2014年08月15日LKM博士の勝手にベストセレクション
「ときめき昆虫学」読了(後編)

『ときめき昆虫学』
メレ山メレ子著
㈱イースト・プレス発行(2014年)

(今日の写真は裏表紙で)
20140815.JPG
「私が気に入った箇所をそのまま引用してみようと思う」と昨日書いてはみたものの、
どこで笑ったかということは読み終えると忘れているものである。
なので、パラパラと読み直し、たまたま目に入ったお気に入りの箇所を抜き出した。
危うく、再びどっぷり読み直しかけた。

P. 56(クモの章)
「生きもの飼育の絶対法則『エサを与えてから食べるまでのリードタイムが短いほどいとおしい』にコガネグモはピッタリだ!」

私:その通りだ。初めて気付いた(驚)。特に肉食生物の場合は、ハンティングが合わさるから魅力的なのだ。


P. 132(ガの章)
(真冬に交尾・産卵するフユシャクという珍しいガを説明している箇所で)
「懐中電灯を片手に凍えながら街灯や公園のトイレを見回っている人を見かけたら、それは冬に許された数少ない虫探しをしているフユジャクハンターかもしれない。」

私:そうなの? とはいえ、基本的には変態の可能性の方が高いよね。とにかく大人が虫を探す姿は一般的には受け入れ難い姿である。


P. 210(コガネムシの章)
(動物の糞を食べるコガネムシを紹介している箇所で)
「『フンの用意』と書けばたった5文字の作業だが、これは大ごとだ......。虫屋の方々に糞虫の話題をそれとなくふると、みんな自分のものにせよ他人のものにせよ破壊力の高いネタを持っており、どこか嬉しそうに語りだす。」

私:この点は、のべ千人近くのフンを集めて来た俺の破壊力の方が上やけどな。余ったやつ売ったろか?
「糞虫を用いての検便健康診断」みたいなコラボもありかと新規研究を思いつく...。
それに、奈良県出身として世界に誇れるルリオオセンチコガネを求めてメレ子氏が奈良まで来ていたのは嬉しかった!
参照ブログ:仕事のウンコ、遊びの虫、出身地の奈良が合わさった唯一のブログ
「瑠璃色の黄金虫」

P. 284 (ゴキブリの章)
「チャバネとクロとトビイロが仲良く同居している食堂があってね、珍しいのでおっと思いましたね~」ゴキブリ3種が集うアットホームな食堂。

私:・・・


とにかく一読の価値あり。

小学生の時にファーブル昆虫記を少し読んで、
「読むの、しんどい」
「虫は嫌いではないけど、こんな真面目な長い観察記録を読んでも面白くない」
と思って挫折した方には是非読んでもらいたい!

2014年08月14日LKM博士の勝手にベストセレクション
「ときめき昆虫学」読了(前編)

これまで幾つかこのブログで書籍を紹介してきたが、
研究に絡んでいる内容のものだけにしていた。
いや、これまでは紹介したい本があったという訳ではなく、
ブログのネタに困った時に凌ぐためのネタというのが正しい。
しかし、今回は違う。
この本を紹介したいと思い、先日掲載された論文の内容紹介ブログを後に回して書く。

『ときめき昆虫学』
メレ山メレ子著
㈱イースト・プレス発行(2014年)
20140814-1.JPG

著者のメレ子氏とはTwitter上で相互フォローしているが、
互いに返信をやり合うような仲ではない。
たまに私のタイムラインにメレ子氏のつぶやきが現れ、その存在を思い出す程度である。
たぶんメレ子氏にとっても私は同様の存在で、仮に何か思われていることがあるとすれば、
「おはようんち!と毎朝唱えて何が楽しいんだ、こいつ」位の存在であろう。

この本の存在を教えてくれたのは、
Amazonの「この商品を買った方はこんな商品も買っています」。
メレ子氏のブログは読んだことがあり、その文才の凄さは知っていたので思わずカートに。
Amazonの見え見えの作戦の罠にまんまと引っかかったというわけである。

正直、この本の面白さはどのように私が書いても伝わらないと思う。
「読んでくれ」と書きたい。
でも、それでは無責任なので書いてみる。

この本は、単純に虫愛好者が好きな虫を紹介するというものではない。
ましてや読むのが嫌になる詳細な虫の観察日記でもない。

基本的には、メレ子氏が興味を持つ虫を愛する虫屋(職業にしているか否かは関係なくハイレベルな虫好きの総称)を介して、自称虫素人のメレ子氏(もうマニアだと思いますが)が、その虫と直接触れ合い、知識を深めていく中で感じたことを、秀逸した表現力で且つ軽いタッチで紹介していく本である。

メレ子氏の視点での虫の紹介が絶妙で、虫好きでなくても楽しめることは間違いない。
それにも増して圧巻なのが虫屋の生態(行動や考え方)の描写である。
虫屋の愛する特定カテゴリーの虫(大概の虫屋は虫全般ではなく、特定の種類あるいはグループの昆虫をターゲットとしている)を捕獲したり観察したりするための一般人には考えられない行動が、敬意を表しつつ面白く紹介されている。
例えば、バッタ専門家がどれだけバッタを愛しているのかが笑ってしまうほどわかる。
虫屋の凄さを一般人の常識や心情との違いで表現されていることが多いが、
これは、元は一般人、今は限りなく虫屋に近いメレ子氏だからこそなせる業である。
それにメレ子氏の謎の行動力にも驚かされる。

と、ここまで書いた文章を読み返してもちゃんと伝わっていない気がするので、
明日は、私が気に入った箇所をそのまま引用して、
ほんの一部であるが、本の中身を紹介してみようと思う。

書籍読了ブログ初の2部構成である。

つづく

2014年08月13日LKM博士の勝手にベストセレクション
シオヤアブ(空中テリトリー部門最強ハンター?)(後半)

シオヤアブがベニカミキリを狩った時の様子は簡単に推測できる。

①明るい草むらで草や石など少し高めで見通しの良い位置でじっと待ち伏せしているシオヤアブ
シオヤアブに限らずムシヒキアブ科のアブは匂いや触覚ではなく、視覚で狩りを行う。恐ろしく動体視力が良い。

②何処からか飛来して、シオヤアブの周囲数mの範囲(縄張り)に入って来たベニカミキリ
どんな昆虫であろうが、ここがシオヤアブの狩場であるとは気が付かない。もちろん虫好きの我々でさえ、シオヤアブが一度飛び出さない限りその存在に気付くのは難しい。カミキリムシやコガネムシなど飛翔スピードが遅い昆虫は格好の獲物となる。

③ベニカミキリに向かってシオヤアブ発進
縄張り内を飛翔する物体を無差別で攻撃する。たとえば、石ころや松ぼっくりを投げても発進する。いや、攻撃というより、襲撃あるいは奇襲と表現すべきかもしれない。ほぼ全ての昆虫は襲われるまでシオヤアブの存在に気付いていない。
自分の体(約3 cm)より大きい獲物でも襲撃対象である。信じられないであろうが、自分の何倍もの大きさのあるセミ、昨日挙げた最高レベルのハンターであるオニヤンマやオオスズメバチであっても発進・襲撃する。実際にこれらの大型肉食昆虫を獲物にした例は数多く報告されている。
ティッシュを丸めて彼らの縄張りに投げ込むとハンティングの様子がよく観察できる。

④空中で捕獲
発進して1秒程度、長くても2秒程度の出来事なので自分の目で動きを確認したことはないが、獲物を捕獲した後の様子から推測すると、背後から近づきレスリングでバックをとるような感じで棘のある足で抱えるように捕獲すると思われる。ほぼ全てのケースでバックを取った状態になっている。オニヤンマ相手に正面から向かうことは自殺行為なので、やはり後ろから近づく洗練された技術を身に付けていることは間違いない。
また、彼らの襲撃は1回限定。襲撃に失敗したら諦め、同じ獲物を追い回すことはない。おそらく、後翅が退化しているアブであるため、それ程飛翔力には長けていないからであろう。

⑤尖った口器をベニカミキリに刺しながら着地
ヒトが刺されても痛そうな太い口器を背中側から刺す。この口器は強力で、コガネムシ等硬い翅を持つ甲虫類の背中も突き破る。
小さな獲物だと捕獲後綺麗に着地するが、自分と同等、それ以上の獲物の場合は、墜落するかのように転げ落ちてくる。このシーンは、一瞬、2匹の昆虫が取っ組み合いの喧嘩をしているように見えるが、シオヤアブが凶器を突き刺し仕留める段階であり、既に勝負はついている。どんな昆虫であろうが助からない。シオヤアブの貪欲さは凄まじく、たとえヒトが拾い上げようとも獲物を殺すことに集中していて殆ど気付かない。

これ私の手の上である。こんなに食事風景が撮影し易い肉食昆虫は珍しい。

ジャン・アンリ・ファーブルは狩バチ(獲物を狩り、殺さず麻酔をかけた状態で巣に持ち込み卵を産むハチの総称。獲物は幼虫の餌となる。種毎に特定の昆虫、クモであったりイモムシであったり、を標的とする)が毒針を獲物の神経の集まっている部位に刺し、一瞬で獲物の動きを止めることを著書に記しているが、おそらくシオヤアブも背中側からその辺りの部位を刺していると思われる。いつも似たような場所を刺しているのでそう推測している。ただ、狩バチがピンポイント且つ一瞬で神経毒を刺しているのと比べると、シオヤアブは雑に大きな凶器で刺しているという印象を受ける。「死ねば良い」という程度で。その証拠に、獲物は長時間もがいている。

最後は、獲物を突き刺している口器が見える写真をどうぞ。
まずは真横から。
太い口器がわかるであろう。
20140813.JPG

次は、シオヤアブがほぼ絶命したベニカミキリを抱えて少し飛び、お気に入りの場所で食事に専念している時に覗き込むように真上から撮った一枚。
20140813-2.JPG

この機にシオヤアブを覚えてもらえると嬉しい。
書き忘れたが、見かけても怖がる必要はない。
飛んでいる物しか攻撃対象ではないので、シオヤアブからヒトを刺して来ることは無い。
しかし、もし捕獲した場合、素手で触るのはやめた方が良いと思う。
指を刺されたら、たぶんめっちゃ痛い。

【捕獲時満足度】4(10点満点)
虫捕り網で非常に捕獲し易く、大して珍しくもないので点数は低い。但し、ハンティングを生で見られた時は満足度10点の最高点である。

2014年08月12日LKM博士の勝手にベストセレクション
シオヤアブ(空中テリトリー部門最強ハンター?)(前半)

最強の肉食昆虫は何か?

空中をテリトリーとしている昆虫部門では、私が候補を挙げるとすると、オニヤンマかシオヤアブとなる。
オオスズメバチも強いが、空中から地上の生物に攻撃を仕掛けるタイプであり、且つ集団で攻撃することがある点は最強の名にふさわしくないと思っている。
とはいえ、捕獲する時のリスクは他の種類より高いが(笑)。
今日は、多くの読者が知らないと思われるこのシオヤアブを紹介する。

ビビビビビーともジジジジジーとも聞こえる激しい昆虫の羽音が聞こえたのは、
私が畑作業をしている最中。
振り返ると空中で獲物を捕獲したシオヤアブが地面に落下して獲物を仕留めに入っていた。

20140812.JPG

シオヤアブ
ムシヒキアブ科の代表的な昆虫。
ムシヒキアブを漢字で書くと「虫挽き虻」。
すなわち、虫を挽いて食べるという意味であり、その名の通り典型的な肉食昆虫。
しかしながら、厳密には虫を挽いて団子にするのはアシナガバチやスズメバチの仲間で、
ムシヒキアブ科のアブは鋭く尖った口器を獲物に突き刺し消化液を注入し、
分解されたスープを飲む。

残念ながらこの個体は雌であったため示せないが、
オスの尻は白い毛が生えており、それが塩に見えてシオヤアブという名が付いたらしい。

ベニカミキリ
カミキリムシ科の昆虫で今回の獲物である。
竹が好きで幼虫は竹で育つが、成虫は花に集まることも多く、よく飛ぶ。
しかし、その飛翔好きの性格が、今回は致命的になったのである。
シオヤアブのテリトリーをのんびり飛んでしまったのであろう。
非常に美しい紅色であるため、虫好きでない人に見せても少しは喜ばれる。

明日は、私が何故、シオヤアブが空中テリトリー部門最強ハンターと評しているのかを説明したい。

つづく

2014年06月26日LKM博士
ウンコじゃない小話

初老の男性が自慢げに、
「私はXXXっていうピロリ菌に効くヨーグルトを3年以上毎日食べ続けているので、来週受けるピロリ菌の検査が楽しみだ。」
と言ってきました。

それに対して私は、
「陰性だったら良いですね。でも、陰性だったらもう食べる必要ないですね!」
と答えました。

すると男性は
「そうだな。でも陽性だったら食べ続けなければならないな。」
と言いました。

それに対して私は
「いやいや、陽性ってことは効かないってことですよね?」
と答えました。

男性は
「そうだな。3年以上も食べてるもんな。食べても意味ないな。」
と言いました。

XXXっていうヨーグルトの愛好者が一人減りました。

2014年04月01日LKM博士の勝手にベストセレクション
ウンコもらしちゃったマーク

Sumoyogurtの応募のためのメッセージには、
皆さん、色々とコメントを書いて下さる方が多いです。

その中に、これは秀逸というコメントがありましたので紹介します。
全く、大相撲と関係ありません。

Twitterのアカウント名 マリ姉(@marine1117)さんから頂いたものです。
原文はこの通り。
「@Dr_lkm512 相撲の神様よろしくお願いします_¶ ̄|○ (ウンコモラシチャッタ) ヨーグルト希望デス  #sumoyogurt」

よく、メール等でorzと書いて来る方がいます。
oは人の頭で、
rは手を地面に着いている様子、
zは膝を地面に着けて腰から前に体を倒している様子
つまり、orzは人が地面にうなだれるように落ち込んでいるポーズを意味します(たぶん)。
「取り返しのつかないミスをした...orz」って感じに。
これの進化版です。

拡大「ウンコもらしちゃった」(平仮名にさせてもらいました)
_¶ ̄|○


お尻にべっちょりウンコが付いています。
素晴らしい!

もちろん抽選無しの無条件でのヨーグルト当選!

今後使わせてもらおうと思いましたが、
私はウンコを漏らさないので出番があるかどうか...

2014年02月20日LKM博士
立場逆転?

昼休みに職場に生命保険会社のセールスおばちゃんが来る。

既に入っている会社からは、見直し提案やら、キャンペーンがどうのこうのと。
別の会社からは、乗り換え提案やら、同じくキャンペーンがどうのこうのと。
色々と、うっとうしい。
時々、2週間分のテレビ番組が載った薄っぺらい雑誌をくれるが、
そんなのにお金使う位なら保険料を安くしてもらいたいものである。

比較的、歯に衣着せぬ物言いをする私は、
「うっとうしいから、はい、さよなら~」
「これ要らんから、保険代安くしろ」
「ウンコしたいから、また今度~」
という対応をしてきた。

そんなある日、面白い反撃を思い付いた。
「俺に物を頼む前に、あんたがメイトーオンラインショップでLKM512関連商品買うのが先やろ」作戦
即実行!

約1ヶ月後
生保「ヨーグルト買いましたよ! 凄くおいしいですね!」
私 「えっ、Σ(゚ロ゚ノ)ノ」
・・・・・
生保「あれ、いいですね。私便秘だったんですが、ほんと調子良くなりました!」
私 「・・・、ありがとうございます。」(少々動揺し、歯切れ悪く。)
生保「次、スティックも買います!ヨーグルトとスティックどちらの方が良いのですか?」
私 「どちらでも好みの方で。日持ちは圧倒的にスティックの方が良いです。」
生保「主人のウンチが凄く臭いのですが、何故ですか?」
私(心の中で)「典型的な質問やん。マジでお客様として質問してるで、このおばちゃん。」
  仕方なしに、普通に答える。
生保「博士、格好よく映ってますね。」
私 「はぁー、どうも」

面倒なセールスおばちゃんが、お客様になってしまった瞬間である。
仕方なしに、それ以降敬語で話している。
そしてキャンペーンにも2回に1回は応募している・・・。

2014年02月18日LKM博士の勝手にベストセレクション
ウン小話37

朝飯前に便意をもよおした。
直後の"前ぶれっ屁"も、排便タイムの接近を私に知らせる。

まずい。
今日はあかん。
今日は耐えなあかん。
今、出すわけにはいかない。

慌てて家を出た。
今日は電車通勤の日。
走る。
でも、道路は所々凍結している。
運悪く、信号に引っかかる。
さらに運悪く、踏切にも引っかかる。
一本でも早い電車に乗りたいのに。

ラッキーなことに電車に乗る頃に便意は納まった。
油断してはならないが、ホッと一息。
無事に研究所到着。

1時間後、本日2度目の便意をもよおす。

道具をもって便所へ。
排便。
15年ぶり位に、ビニール袋によるダイレクトキャッチ!
完璧!
さらに、アルミの袋に入れて厳重に封印。
全糞、いわゆる「丸ごとウンコ」、の回収完了。

今日の私のお腹の中には、
昨日から特別仕様で仕込んだ大事な実験用ウンコが入っていたのだ。

回収後はたっぷり保冷剤の入った発泡スチロールの回収箱に提出。

手前には、後ろの箱に「丸ごとウンコ」が入っているとは露知らず、
分析業務に励んでいる美女がいた。
20140218.JPG

とりあえずアピールしておいたが、特に驚く素振りもない。
さすが、協同乳業の研究所。
ウンコ文化が根付いている。

おしまい。

2013年12月25日LKM博士
メリー・クソリマス!

我ながら、素晴らしい(酷い)タイトルですね。

決して、キリスト教をバカにしているわけではなく、
クリスマスの私の状況および心境を表現しているにすぎませんので、
悪しからず。

さて、クリスチャンではない私はクリスマスを重要視していません。
騒いでいるテレビ番組、便乗する商売を冷めた目で見ています。

研究する仕事になってからは、基本、クリスマスは普段以上に頑張って仕事してきました。
「他人が浮かれて遊んでいる隙に俺は頑張るぞっ」て考えています。

特にここ15年はウンコの仕事しておりますので、
ウンコ研究に勤しんでいます。
まさにタイトルの通り、「メリー・クソリマス!」

10年程前には、プレゼントの様に大量のウンコがこの日に届いたこともありました。
どうしても年内で決着をつけたいと考えると、
実験の締め、すなわちウンコ提出は、クリスマスと重なるのです。
「メリー・クソリマス!」

ライバルであったり、ジャーナルの審査員である多くの欧米人研究者は、
本気でクリスマス休暇をとっているようなので、
私はその間に本気で頑張るのです。
「メリー・クソリマス!」

逆に投稿中論文の採択に卒業がかかっている博士課程の大学院生などは、
海外ジャーナルのクリスマス休暇リスクを計算に入れておいた方が良いと思います。
この時期、クリスマス休暇と称してストップしますので。
審査員だけでなく、ジャーナル編集部も機能不全に近い状態になりますから。
経験者からのアドバイスです。

昨晩も午後10時まで会社で、
あるジャーナルに投稿した我々の論文に対する審査員の腹立たしいコメントに対し、
必死で回答書を作成していました。
クソリマスにふさわしい指摘で、
「もう一度、ウンコを集めて成分を測定しろ」
という指摘に対する反撃文です。
「何回もウンコもらえるか。今更ウンコもらったとしても、その研究当時の実験と比較できるわけないやろ。ボケッ」
って言いたいところを冷静に論理的に説明しなくてはなりません。
他にも沢山指摘はありますが、基本的にウンコ系研究なのでウンコネタばかりです。
結局、家に帰っても1時頃まで考えていました。

「メリー・クソリマス!」
今日も頑張ります~。

2013年11月27日ウン小話
ウン小話34

今日は自分のウンコを回収する。
That's the 採便.

趣味ではなく、実験のため。
立派なお仕事である。

しかし、単純に出たブツを適当に回収するのではない。
そんなことは素人がすることである。
俺たちはプロ。
もっと志高く、難しいことに挑戦する。

何をするのか?

答えてあげよう。
昨日の昼飯由来のウンコを回収するのだ。

どうやって昼飯が原料のウンコを識別するのか?

そんなの簡単さ。
消化され難いものを前日の昼飯に仕込んでおけば良いのだ。

そう、俺はヒジキを待っている。
ヒジキの入ったウンコを待っている。

早く出てこい、ヒジキ君。

早く出てこい、ヒジキ君。

2013.11.27 am 6:00現在 
ブログがアップされる頃には出会えていることを願いながら

おしまい。

2013年10月25日LKM博士の勝手にベストセレクション
無意味な挑戦

私は普通に考えると意味のない挑戦を密かにしていることがある。
年間ウンコ回数のカウントはその代表的なものである。

実は、昨日から新たに実施している挑戦がある。

昨日、職場の健康診断を受けたのだが、その際に採血された。
その直後から、
『止血用の絆創膏をいつまで腕に貼っていられるか!』
に挑戦している。

ちょうど24時間経ったが、まだご覧の様にしっかりと腕に張り付いている。
20131025.png
シャワーにも入ったが慎重に対応しキープしている。

おそらく、この敷地内で昨日健康診断を受けた従業員で、
まだ絆創膏を貼っているのは私だけであろう。

自分勝手ではあるが、
「勝った」
という心境である。

このブログを読んで、来年、私と勝負したいという勇者が現れたら、
いつでも勝負してあげるつもりである。

この先は自分との戦いである。
容赦なく痒さが襲って来るであろうが、頑張るつもりだ。


常に戦っている孤高の戦士より

2013年10月17日LKM博士
ケツかゆい

大連の国際学会はInvited speakerだったからか否かわかりませんが、
良いホテルで非常い良い部屋を学会は用意してくれました。
今日は写真を忘れたので後日紹介します。

でも、ウォッシュレットではありませんでした。
やはり、あの素晴らしいマシンは日本独特のものなのでしょうか?

仕方ないので、トイレットペーパーで拭くわけですが、
ウォッシュレット慣れしているせいでしょうか?
少々拭き取り技術が衰えてしまったようで、
2回に1回位はお尻が痒くなりました。

しかし、視点を変えれば、お尻が清潔さに慣れてしまったとも考えられます。
そもそも、皮膚はミクロの世界で観察すれば凸凹しています。
そのため、トイレットペーパーでお尻を拭く行為は、
その凸凹の溝にウンコを擦り込んでいるような行為です。

わかり易くいうと、食パンにマーガリンを塗っているような状態です。
どれだけティッシュで拭いても完璧には拭き取れませんよね?

ウォッシュレットで清潔に保たれていた私のお尻は、
このウンコ擦り込み行為で、以前はどうってことのない僅かな擦り込みウンコでも
反応してしまったのかもしれません。

技術力の低下であろうが、清潔慣れのせいであろうが、
痒くなると掻いてしまうものです。
ウンコ後の拭き回数は増え、入念になり、
肛門周囲の肌は少々荒れて痛みすら感じていました。

帰国して最後のケツ拭き行為から48時間経過現在、それが治りかけております。
治りかけで、めっちゃケツかゆいなう。

2013年08月19日LKM博士の勝手にベストセレクション
穴の中の生物⑥ ―観察編―

さて、苦労して捕獲したトウキョウヒメハンミョウの幼虫を観察せねばならない。

まずは、真上からの写真をどうぞ。
2013062801.png


恐ろしいのか、コミカルなのか、コメントし難い姿である。

まずは、頭部。
成虫と同じように硬く強靭で、大きな大顎(牙)が目立つ。
眼も大きい。
この発達した眼で、獲物を発見し、私のような外敵が現れた際は、
すぐに発見し巣内に潜り込むのであろう。

通常、この頭部と胸部の一部で巣穴に蓋をするような状態で獲物を待ち構えており、
アリ等が近づいた瞬間に大顎で噛みつき、地中に引きずり込み食すのである。
待ち構える様子はこのシリーズの①を参照。
参照ブログ:穴の中の生物①

それに比べて腹部の貧弱さは目を疑う程である。
消化管丸見え無防備さ。
頭部でアリを生け捕りにするが、
もし、この姿でウロウロしていたら逆にアリの餌食になるであろう。
動きも「よちよち」という感じで決して上手に歩いているとは言えない。

そのため、引きずり出されてはならない。
また、獲物を捕獲した際に穴の中に引きずり込まなくてはならない。
そのために、この腹部には凄い仕組みがある。
2013062802.png

背中に突起があるのがわかるだろうか?
これをフックのように巣内に引っ掛けて、体が外に引っ張り出されないようにしている。
また、穴の中へ獲物を引き込む際は、これを上手く使って下方に移動するのである。

ちなみに、獲物を捕獲する際は、
背中のフックを巣穴に引っ掛けて、後ろ側に反るような動きで大顎にて獲物を挟み、
頭を戻しながら巣内に引きずり込むのである。

プロレスでいうジャーマンスープレックス(投げっぱなし)を
巻き戻し再生するような動作で引きずり込むのである。

凄い進化である!

と、6回に渡って紹介してきたが本日にて本長編ブログは終わる。
疲れた。

【捕獲時満足度】10(10点満点) 説明する必要ないでしょう。

2013年08月16日LKM博士の勝手にベストセレクション
穴の中の生物⑤ ―成功編―

前回のブログで書いた疑似餌作戦を実行してみた。

書いた通り、少し離れた位置から、疑似アリを巣の周囲に落とし、
地面を引きずりながら巣の周囲を動かしてみた。

\(◎o◎)/!
驚いたことに、ハンミョウの幼虫が疑似餌に飛びついてくるように頭を跳ね上げてくるではないか!
次の瞬間、疑似餌はキャッチされ巣内に引きずり込まれた。
次の瞬間に私は引っ張り上げた。
ハンミョウが反応してから捕獲までおそらく1.5秒前後。

(@д@;)//
釣り上げた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
20130627.JPG

別の巣でも、別の巣でも成功。
2年間、全く釣れなかったのに、10分間で3頭もゲット。
本気獲りしたら、100頭でも200頭でも釣り上げる自信あり。
ハンミョウ釣り選手権があれば金メダル候補一番手ではないであろうか?

考え抜いた作戦での成功。
ビビる程の巨大な達成感であった。

このブログ、ハンミョウファンのバイブルになるに違いない。

まだ、つづく

2013年08月15日LKM博士の勝手にベストセレクション
穴の中の生物④ ―ひらめき編―

ハンミョウ幼虫釣りに失敗して2年が経過。
軽く100回以上は失敗している。
しかし諦めてはいけないのが研究者である。
2012年の秋もたくさんの穴が発生した。
ただ、もう同じ作戦、すなわち、
枯草を巣穴に突っ込み、その枯草を幼虫がどけようと押し出される瞬間に釣り出す方法
を実行するつもりはなかった。

ちなみに100回以上の失敗はただの繰り返しではなく、
枯草の長さや太さ、穴への突っ込み方、タイミング、植物種、さらには生草等の検討も含まれる。

幼虫が枯草を持ち上げる行為は、住処に突っ込まれた枯草が邪魔で幼虫が巣から追い出す行為と推測される。
すなわち、よく考えると、
幼虫は枯草を巣穴から出したいわけで、その枯草を引き抜いたところで、
幼虫にとってはラッキーなことで枯草を噛み続けている必要がない。
一緒に引き上げられる可能性は当然低いはずである。

発想の転換が重要である。

この「枯草法」がダメな理由は以下の4点と分析した。
① 枯草にきっちり喰い付いていない可能性が高い。つまり巣の中から邪魔な枯草を頭を使って押し出しているだけの可能性が高い。
② そもそも枯草は脆く、きっちりハンミョウの幼虫が噛みつくことができないかもしれない。
③ 枯草が動いて地表付近に出て来た瞬間に手で枯草を引き上げていたが、おそらくハンミョウの視界に手が入った瞬間に、ずば抜けた反射神経ですぐに巣内に潜っている。
④ 枯草法を応用した「枯草シャベル法」は、掘るために巣に相当近づかねばならず、これまたハンミョウの幼虫視界に入ってしまう。

上の問題を見事に解決するため、私がとった作戦を以下に示す。
① 積極的に噛みつかせる方法にすべきで、疑似餌が良いはずである。
② 牙で挟みやすく(喰い付きやすく)するために、糸で作る。
③ しかも、メインの獲物であるアリに似せるため黒い糸を使い大きさをアリサイズにする。
④ 釣竿のようにして、私が1m程離れた所から疑似餌を扱い視界に入らないようにする。
⑤ 振動を感じているとすると真上から疑似餌を垂らすのは不自然なので、巣の周囲に疑似餌を落とし、アリの様な動きで巣の真上まで疑似餌を引きずる。

さて、完成したハンミョウ幼虫捕獲道具はこれである。
2013062601.JPG

疑似餌の部分のアップはこれである。胸部と腹部間のくびれも再現した。
2013062602.JPG


作製に要した時間、約10分間。

謎の自信があった。

つづく
次はクライマックスだ!

2013年08月14日LKM博士の勝手にベストセレクション
穴の中の生物③ ―大人編―

この巣穴は初秋~晩秋に発生する。
つまり、夏の間に成虫が卵を産んでいることはわかっていた。
しかし、有名なあのカラフルで美しいハンミョウを畑で目撃したことが無かった。

と、そんなある日、私の腕にハエかアブがとまった。
が、よく見ると甲虫である。
目を凝らして見ると、鋭い牙がある。
ハンミョウである。
いわゆるハンミョウ(ナミハンミョウ)の半分の大きさもなく、体色も地味であるが、
姿形は間違いなくハンミョウである。

とにかく身軽でよく飛ぶ。
素早い。
しかし、ハンミョウの仲間の飛び方は、数メートルから10 メートル飛んでは着地するのが特徴である(地面が多いが、植物上にとまることもある)。
高く、遠くに飛んで行くという飛び方ではない。
となると、本気になった私から逃げられるはずがない。
撮影成功! 間違いなくハンミョウの仲間である。

2013061901.JPG

その名はトウキョウヒメハンミョウ。
東京の小さなハンミョウという意味である。
実際、東京付近を中心に棲息している1 cmにも満たないハンミョウである。


2013061902.png

発達した牙(大顎)と大きな複眼。
両方共に獲物を素早く発見し噛み殺すための武器であり、
体は小さくても獰猛なハンターである。

芦田先生に確認してもらったが、
トウキョウヒメハンミョウで間違いないということであった。

ついに、あの巣穴の幼虫の正体がわかった。

つづく

2013年08月13日LKM博士の勝手にベストセレクション
穴の中の生物② ―出会い編―

昨日の写真ではわからないが、
ハンミョウの幼虫は、巣穴の外から見える頭部の下はコガネムシの幼虫の様なイモムシ系の肉体である。
もし巣穴を横から観察できるとしたら、
体の割に大きめの頭部を持ったイモムシが、
垂直に地中に伸びた竪穴に立っているような態勢である。

しかも、背中にフックのような突起が付いていて、地上に引っ張られる力が働いても、
簡単には巣から引き抜かれないような体形をしている。
この知識は図鑑から得たもので、私は本物を見たことが無い。
図鑑でも見られたことが無い多くの方には、文字で説明しても理解が難しいはずである。

従って、発見後、何度も私はこいつを吊り出そうと畑作業をそっちのけで夢中になった。
地面に屈んで枯草等を巣穴にそっと刺して、
幼虫がそれを押し上げた所を吊り上げようと挑戦するが、結局できずじまい。
(一応、「ハンミョウ釣り」という言葉はあり、この方法での成功例を稀に聞く。)

困った私は、共同研究者のシン君に仲介してもらい、
ハンミョウ分類の専門家の一人である京都大学の芦田久准教授(当時,現近畿大学教授)にメールし、どうやって釣り出したら良いか質問をした。
先生は朝日放送『探偵ナイトスクープ』でハンミョウ釣りネタの時にも登場されており、私はたまたま実家に帰った際にその放送を見ていたのである。
先生の本業は「糖鎖を介した微生物と生体の関わり」に関する研究なのであるが、
趣味の昆虫分類(新種発見)でも論文を多数出しておられる。

しかしながら、連絡をすると先生はその番組撮影中には釣れなかったらしい。
「あれ、かなり難しいですよ。ただ、この穴がハンミョウであることは間違いないです。」
という回答。

後々、この関係が共同研究に発展するのだから不思議な縁である。
京都大学とLKM512でキーワード検索してみて頂きたい。
2011年のビフィズス菌寿命伸長のニュースが沢山出てくるはずである。
参照:プレスリリース

この研究の一部のデータ作りを助けて頂いて論文にすることができたのであるが、
まさか、先生と私のファーストコンタクトが「ハンミョウの幼虫」だった事は誰も想像できないであろう。

芦田先生が探偵ナイトスクープで最終的に成功された方法は、
穴の入り口に顔を出した瞬間にスコップで掘り起こす作戦だったということで、やってみた。
しかしながら、散々やってみるも失敗の連続。

正直、大の大人が、地面に屈んでジーッと穴を見つめ、
突然、スコップで掘り起こす姿は異様だったことであろう。

ハンミョウの幼虫の巣は深さ30 cm程度はあるようで、
硬い地盤では一撃で掘り起こせるのはせいぜい深さ20 cm位が限界で困難である。
振動を敏感に感じ、しかも動きが素早いようで全く掘り出せない。
そうこうしている内に、2年の月日が経った。

つづく

2013年08月12日LKM博士の勝手にベストセレクション
穴の中の生物①

今日から6回にわたり公開するブログは仕上げるのに3年半も要した。
やっとブログとして公開できることを大変うれしく思う。
但し、私の熱意と苦労が、読者の皆様に伝わる自信はないし、
皆様にとっては大したことではない可能性が高い。
しかし、それなりの知識と努力と運が必要であることは主張しておく。

本編

畑の端(作物を植えないエリア)の湿気た硬い土壌に開いた直径5 mm程度の穴。
2013061801.JPG

鋭く尖った金属を地面に挿して抜いたような無味乾燥で人工的な様相すら感じる程に真ん丸である。
地面+穴=アリの巣
と連想する人もいるかもしれないが、こんなにまっすぐ地中に伸びる穴をアリは掘らない。
第一、護衛のアリがいないし、巣の中から運ばれてくる土やゴミがない。

と、勿体ぶる必要はない。
ハンミョウの仲間の幼虫の巣であることは明白なのである。
ハンミョウ(ナミハンミョウ※)は私が最も好きな昆虫の一つであるので間違えようがない。
※ナミハンミョウを一般的にはハンミョウと呼ぶ。知っている人は知っている、あのメタリックな青、緑、赤、白のカラフルな奴である。知らない方は、インターネットで調べて下さい。

この家主は、極めて用心深く、地面の振動等を敏感に感じる相手。
全ての気配を消してじっと待つしかない。
待つこと、4、5分。突如地中から頭が出てくる。
が、デジカメをそっと向けるとまた地中に。
とにかく用心深く、素早い。
またまた待つこと、5分か10分。
用心深くなっているので、なかなか出て来なくなる。
出てきた瞬間に撮影するが、シャッターが下りた時にはもう地中へ戻り写っていない。
これの繰り返し。
不思議なことに、撮影で狙っていない1 m向こうの複数の穴からは頭が見えている。
時間をかけて、なんとか撮影成功した写真がこれである。


2013061802.JPG

見えているのは頭部。
見難いが頭部にはハンティングには欠かせない大顎を持っている。
地中に垂直掘った巣穴に蓋をするように頭部だけ地表に出して獲物を待ち、
この近くをアリやイモムシなどが通ると、一瞬で頭を反らすように出してきて大顎で掴んで巣内に引きずり込むのである。

つづく

2013年08月08日LKM博士の勝手にベストセレクション
オンブバッタ牧場

今朝、オンブバッタの成虫2013年度第1号を確認しました。
羽化したばかりのメスで、何も傷がついておらず綺麗です。
20130808-1.JPG
バッタの仲間が成虫になり始めると、いよいよ夏も後半を迎えることを意味しております。

自宅には大量のオンブバッタがいます。
「飼っている」のか、「勝手にいる」のか?

毎年自然に生えてくるシソを私は適当に間引き10本ほどを大きく育てます。
毎年自然にそこにオンブバッタが発生します。

シソを食い荒らしますが、私は放置しています。
所詮、シソなんて必要な時で1日2~3枚、年間40枚位でしょう。
それ位は収穫できます。

シソとバッタの健全な生育を目指し、少々肥料も与えますし、
新芽を糸で巻いた穴に住みつくベニフキノメイガなどは退治します。

そもそも、私の真の目的はオンブバッタ目当てにやって来るカマキリですから!
そのためのオンブバッタ牧場です。

生きた獲物しか食べないカマキリを飼育する際は、餌採りが大変です。
この牧場は、その労力を省くために運営しています。
忙しい時や天気が悪くチョウの仲間が捕獲できない時は非常に重宝します。

上の写真のようにシソでない植物(これは牧場の横の鉢植えエダマメ)に被害を出した場合、そのバッタが優先的にカマキリの餌になるシステムです

先日、近くにいたハラビロカマキリにエダマメの新芽を食したバッタをプレゼントした時の写真です。
20130808-2.JPG
おいしそうに食べてくれました!

2013年07月31日LKM博士
セミの幼虫アレルギー

私はセミの幼虫アレルギー(※)である。
花粉症にも罹っていない私であるが、こんな特殊なアレルギーを持っている。
※病院で診断されたわけでない。私が症状から命名したので正式な病名ではない。

症状は典型的なI型アレルギー、いわゆる即時型アレルギー。
セミの幼虫を触ると即座に手が赤く腫れ、痒くなる。
厳密に言うと、セミの幼虫の足が皮膚に触るとアレルギー反応が起こる。
つまり、手や腕を幼虫が歩くと発症するのである。
先日のブログ(参照ブログ:「セミの羽化」)の時、軽く左手の甲を歩かせたが、
5分後にはこの通り、ピンク色に腫れ始めた(赤丸内)。
20130731.jpg

この後、猛烈に痛痒くなる。

不思議なことに、セミの足以外の部位、例えば、背中、頭部、尾部、触角、目、尖った口器を触ろうが、こすりつけようが、舐めようが何も起こらない。
基本的には舐めないが...。

また、成虫が腕を這っても何も起こらない。
抜け殻で擦っても、少々痒い気もするが、アレルギー症状という程にはならない。
幼虫限定の現象である。
土壌成分がアレルゲンかと思うが、奈良でも東京でも埼玉でも同じため違うと思う。

一体、セミの羽化寸前の幼虫の足には何が付着しているのであろう?

セミの幼虫を見つけると、(差し迫った用事がなければ)どうしても捕獲してしまう。
そして、自分が観察できる場所まで運ぶ間、手を這わしてしまう。
指で摘んで運ぶこともできるが、
羽化直前の柔らかい体を握るのが申し訳ないからである(万が一、羽化に影響が出たらいけない)。
また、数匹捕獲すると掌に入りきらないので、腕や衣服に這わせながら持って帰る。
幼虫が地上に出て来るのは日が沈んだ後。
薄暗い中、セミの幼虫を腕や服に這わせながら歩いていると、驚かれることもある。
先日は、それでコンビニに入った(笑)。

念のため書いておくが、
違う目的で歩いている時に発見するので虫かごが無く、
仕方なくこのような行為をするのである。
ちなみに、私が『本気採り』したら、この季節は凄いことになるので封印している。

病院で「何かアレルギーありますか?」という質問が困る。
「セミアレルギー、いや、厳密にはセミの幼虫の足アレルギー」
と答える。
混乱しない医者や看護師はいない。
ちゃんと説明しないとセミを食していると思われるリスクもある。
ちゃんと説明しても少々頭がおかしいと思われ、スルーされる。

2013年07月29日LKM博士
海外出張報告 ―ゴードン会議出席③―

前回の続き(前回・前々回ブログを読んでない方は、是非、そちらを先に)
参照ブログ:海外出張報告 ―ゴードン会議出席①―
参照ブログ:海外出張報告 ―ゴードン会議出席②―

発表が終わると晴れやかである。
時差ボケがあろうと、ニューハンプシャーの天気のように晴れやかである。
2013072901.JPG

では、驚きの宿泊施設を紹介しよう。

ここはリゾート地、ペンションというのか、現地ではロッジと呼んでいたが、
宿泊施設が広大な敷地内に点在し、
ゴードン会議参加者は主催者により一方的に振り分けられる。

大学院生から著明な大学教授まで参加しているが、主催者の指示は絶対的なようだ。
文句を言っている人は見かけない。
しかしながら、なんとなくグレードはあり格差は付けられている。

大学院生は相部屋、もちろん国籍なんて関係なく振り分けられる。
そして会議場から結構遠い位置にある。
今年はポスター発表をされる准教授や助教の先生でも相部屋だったらしい。

要するに、これまで会ったことない、文化も宗教も異なる人と1週間過ごすのである。

これは日本人にはなかなか馴染めない所であろう。
「ポリアミンの勉強に来たのだから、宿泊施設なんて関係ないよね」
と言わんばかりに一方的にロッジ名を告げられ、地図を渡される。

この話を聞いただけで、参加したくなくなる人も多いであろう。
私も2011年の初参加の前にこの事を聞いていたら、参加しなかったかもしれない。

「寝る前は居なかったのに、朝起きたら、スペイン人とインド人が同じ部屋いた」
みたいなことは頻繁に起こる。

遅れて参加したり、初日に部屋に入る前に夕食と夜のセッションに参加したりした結果であろう。

さて、私はというと、ラッキーなことに最もグレードが高いと言われていたロッジであった。

その名は『Golden Eagle Lodge』、日本語では『黄金の鷲荘』。
2011年に宿泊した『Black bear Lodge』、『黒クマ荘』とは響きが違う。
外観も立派である。
2013072902.JPG


ラッキーだと知人に言うと、ラッキーではないと否定された。
「Invited speaker(招待講演者)なんで当然でしょ。」
ということ。

なんとなく格差社会のアメリカを垣間見た瞬間であった。
確かにここに宿泊しているのは大物ばかりであった。

部屋も凄かった。
2013072903.JPG
ここは私が調べものをしたり、インターネットを見たり、作業していた部屋である。
6人が座れるテーブルの向こうはキッチンである。
写っていないが、日本では5~6人家族用の巨大な冷蔵庫もついている。
家族で宿泊し、シチメンチョウでも焼くのだろうか、と思わせる巨大なオーブンもある。
皿は50枚以上ある。
グラスも30個はあったかな。
包丁やパンを切るナイフも何故か10種類位ある。
フォークやスプーンも訳わからん位ある。


2013072904.JPG
こっちはリビングとでもいうのだろうか、窓があって明るい部屋である。
私の自宅で部屋の大半を覆っているソファーより大きなソファーがあるが、
部屋が広いので狭く感じない。
最後までこのソファーには座る機会がなかった。


2013072905.JPG
その隣にはベッドルームがある。
その横にも小さ目のベッドがある。
私はそのベッドに洗濯物を放り投げていた。

2013072906.JPG
もちろんバスルームもある。
物凄い勢いでお湯が出て来る。
日本と違い、水流を弱めることができない。


2013072907.JPG
そこには使ったらハゲそうな、アメリカンな香がするシャンプーがあった。
実際、よく毛が抜けたような気がする。

ちなみに、私は参加費や宿泊費や食費は1ドルたりとも支払っていない。
それでいて、こんな広い部屋に泊まれた。
一方、きっちりこれらを支払って参加されている方々の多くは相部屋等で過ごしている。
もちろん、その中には私の宿泊費も含まれているのであろう。

Invited speakerって凄いんや!

今頃になって、皆さんが期待していた話題が提供できたか否かが少々心配になってきた。

2013年07月26日LKM博士
海外出張報告 ―ゴードン会議出席②―

昨日の続き(昨日ブログを読んでない方は、是非、そちらを先に)

お決まりの、
「このような素晴らしい会議で自分の研究を紹介する機会を与えて頂き、
どうのこうの」というセリフから始めた。
練習では、このセリフですらスラスラ言えないのに言えた!

すると、落ち着き英語が出てきた。
その後は、勢いで押し切った。
直前に、どうしても英語が脳裏に出てこない文章は、
上手にスライドに組み込んだのが功を奏した。

後から聞くと、Increase(増加)とdecrease(減少)を間違うなど、
どうやら、色々とミスはあり無茶苦茶だった箇所もあったようだが、
スライドのグラフを挿しながら喋ったので、
会場も理解して、「あー、喋り間違ってるわ」と思う程度で、
本質には問題無かった
...と思う。

途中で、調子に乗ってウンコネタを挟んだが、きっちりうけた!
...と思う。
会場からたくさん笑い声が聞こえたし、
終わってから「ウンコネタで笑わすのはずるい」と言われたので、間違いない。

引き続き恐怖の質疑応答。

会議の目的はディスカッションであるため、
私の英語力不足でそれに支障が出るのは好ましくない。
従って、事前に、いざという時には助けてもらおうと、
英語ペラペラ日本人に前の方に座ってもらっていた。
でも、普通の話声が届く距離ではなかった。

それにしても欧米人は、何故、あんなに喋るのであろうか?
知りたいことを尋ねるには、短いフレーズで可能な内容の場合でも、
つまりYes, Noで応えられる内容でも、
質問前に自分の感想等を延々と話す人がいる。
頑張って聞いていても、わからん単語が1つ、2つと重なってくると、
「この人は一体何が言いたいんだ????」と私のウンコ色の脳ミソが混乱し始める。
そうなるとアウト。
もう殆ど理解できなくなる。
例え、Yes, Noで応えられる簡単な質問でも。

また、会場には2つマイクがあり、一人が質問している間に、次に質問したい人が手を挙げ、座長が次の質問者にマイクを運んで渡すシステムである。
これが、チラチラと目に入り集中できない。
「まだ質問来るんか?」
「うわ~、向こうの方で3人も手を挙げてる。」
「あの人めっちゃ喋るの早い人やんけ~、やばい」

半分位は裁けたと思うが、半分位は開き直って聞き直したり、
英語ペラペラ日本人に助けてもらったりして、何とか乗り切った。
...と思う。
少なくとも私にはやり切った感があった。

そして、最も心配していた「ポリアミン悪者説」派からの喧嘩腰の質問はなかった。

私は数回、
「我々の取り組みはガン細胞ではなく、正常細胞を対象にしている。
正常細胞にとってポリアミンは絶対に欠くことができない重要な物質である。
ガン患者を相手にしているのではなく、健常人の健康維持を目的にしている」
と繰り返したからかもしれない。
反対に、同調してくれる研究者は複数いた。

終わった後、手先、足先が痺れて止まらなかった。
体内のグルコースを使い切ったのか、朝飯抜きの昼前の様な症状だ・・・。

そして、便所の鏡で、威嚇用のヒゲがまだ殆ど伸びていないことに気付いた。
そんなものは必要なかった。

ただ、パーカーの下の春日野部屋Tシャツに気が付き、悔しかった。

2013年07月25日LKM博士
海外出張報告 ―ゴードン会議出席①―

ふとカレンダーを見ると、早いものでゴードン会議が終わって1ヶ月経っている。
この辺りで色々整理しておかないといけないので、
会議中にとったメモ等を見て思い出したり、知り合った人に連絡したりしている。

本題に入る前に、これまでゴードン会議やポリアミンのことを何度か紹介してきたが、
再度詳しく背景を説明しておきたい。

ゴードン会議とは、特定の研究分野を対象にした70年以上の歴史を持つ研究会議で、
チェアマンの許可を得た最先端で活躍する専門家が世界各国から集まり、
未発表データを含む最新の研究成果や考え方を発表し、直接的に議論する場である。
そのため、通常の国際会議と異なり、要旨集もなければ、会議の内容も口外しないルールになっている。
ポリアミン部門の場合は、2年に1度アメリカ・ニューハンプシャー州のド田舎リゾート地に1週間泊まり込みで開催され、朝から夜9:30位までポリアミンの事を延々と話す。

ポリアミンとは、細胞が生きていく上で必須の成分で、
特に元気な細胞は自らポリアミンを産生して活動している。
しかしながら、加齢に伴い、細胞はポリアミンを産生する能力が低下する。
私はポリアミンの減少が老化のスタートの主要因の一つと考えている。
つまり、健康の維持、老化予防のためにポリアミンは必須で、
「自分で作れないなら、お腹の中にいる腸内細菌に作ってもらおう」
と考え、そのための方法や効果の検討が、私の研究の一つである。

一方で、このポリアミンはガン細胞も利用する。
細胞を元気にする物質なのだから、利用しない理由はない。
ガン細胞が自身の増殖のために、ドクドクとポリアミンを作る。
そのため、ガン細胞がポリアミンを作れないように細工すると活動が低下し、
抗炎症剤などと併せると、ガン細胞は減弱化、消滅するという報告が多数ある。
つまり、ポリアミンを抑えるとガンは抑えられるわけで、
「ポリアミンは悪者だ!」
という考え方が浸透している。

ゴードン会議も後者の考え方の人達で溢れかえっていた。
我々「ポリアミンは良い者派」は超少数派であった。
少なくとも2011年の会議では。
ポスター発表では、
「You are crazy」
嫌悪感丸出しで、何人かに口撃された。
ラクダみたいな顔の人は印象に残っている。

その会議にスピーカーとして招待された。
ポリアミンの健康長寿の話をしろという依頼だ。
天下のゴードン会議の主催者が、我々の存在を認めてくれているのがうれしかった。
また、自分の考えを主張するチャンスなので引き受けた。

ボストンからバスに揺られて会場に着いたのは夕方。
もう逃げられない。
2年ぶりに会場を見ると、前回の攻撃された記憶が甦って来る。
会議中の英語が殆ど聞き取れなかった記憶も。

20130725.jpg
(会議場入口。GRCはGordon Research Conferenceの略である)

その夜、最初のセクションで私の順番はやってくる。
それまで4時間程ある。
時差ボケ、寝不足が酷かったが、必死で原稿を確認した。
話しやすいように修正しまくった。
気が付くと、原稿が激しい添削で汚くなり読めなくなっていた。
「しまった~。覚えるしかない。」

午後8:15 演題に立った。
春日野部屋Tシャツで臨むはずであったが、
緊張して上に着ていたパーカーを脱ぐのを忘れた。

トーク25分間
ディスカッションが別枠で10分間用意されている。
長~い、35分1本勝負の始まりである。

続きは明日にしよう。

2013年07月16日
セミの羽化

35℃を超える暑さのため、既に7月末から8月上旬の夏本番の様な気がしますが、
まだ7月中旬に入ったところ。
例年では、まだ梅雨。
それを思い出させてくれる存在が昆虫です。

関東地方で一般的に最初に鳴き声が聞こえるセミはニイニイゼミ。
過去に紹介したことがある小柄なセミです
参照ブログ:ニイニイゼミ

6月下旬から泣き始め、7月下旬に梅雨が明けるまでは彼らの独壇場です。
実際、先週東京都西多摩郡日の出町で鳴いていたセミは100%がニイニイゼミでした。

そして、これからアブラゼミとミンミンゼミが登場します。

一昨日の夕方、そのどちらかの幼虫が羽化しようと地上に出てきた所を発見しました。
両種の幼虫の識別は難しい。
ちょっと面倒でしたが、今年初というものあり、自宅に持ち帰り鉢植えで羽化させました。

羽化に適した場所を探し中。
2013071601.JPG

八重さんの戦い(『八重の桜』を視聴)に感銘を受けている間に羽化開始!
上半身が既に垂れ下がっておりました。
2013071602.JPG>

まさに上体を起こす瞬間です。
2013071603.JPG


こうなると眺めていてもわかる位、翅がグングン伸びてきます。
2013071604.JPG

あとは全身が乾き表皮が硬くなるのを待つだけ。

2013071605.JPG


アブラゼミと予想しましたがこの翅の透明度から判断してミンミンゼミでした。
やっぱり難しい。

朝まで待てないので、撮影はこれにて終了。
おやすみなさい。

ということで、ボチボチ、関東地方ではミンミンゼミとアブラゼミの大合唱(大合奏と言うべきかもしれませんが)が始まり、夏本番を迎えます。

関西以西ではこれに早朝にクマゼミが加わるから暑苦しい・・・。


【捕獲時満足度】6(10点満点)個人的にはアブラゼミとミンミンゼミは見慣れているのと、本気出したら羽化シーズンなら必ず捕獲する自信があるので満足感は低い(他の種のセミなら点数は上がる)。子供受けが良い点はポイントアップ。

2013年04月09日LKM博士の勝手にベストセレクション
見放された私

週末の土曜日、外出先でウンコをしたくなりました。
便所に行くとウォッシュレット!
ヨッシャー

ブリブリ(詳細は省く)

肛門洗浄プッシュ
・・・
あれれ、もう一度プッシュ
・・・
プッシュ、プッシュ、プッシュ(小錦ではない)
壊れてる・・・ (?。?)

次の日曜日の昼、近所の中華料理屋にランチに。
食べ終わると少々ウンコがしたくなりました。
「この店はウォッシュレットかな? 違ったら近くのスーパーまで持って行くわ」
とか会話してから便所に向かいました。

ドアを開けるとウォッシュレット!
ヨッシャー

メキメキ(詳細は省く)

肛門洗浄プッシュ
・・・
あれれ、もう一度プッシュ、プッシュ、プッシュ、プッシュ
・・・
壊れとるーーーーーーっ (?。?)

ウォッシュレットに見放された週末でした。

2013年02月18日ウン小話
ウン小話28 ウンコなお土産

野菜のお礼ということで、ウンコな北海道土産を頂戴した!
201302181.JPG
『ウシのう○こ?』というお菓子だ。

裏にも少々コメントが書いてある。
201302182.JPG
「思わず楽しい気分になってしまうようなネーミング」
らしい。
「う○こを食べて、今日も笑顔!」
だそうだ。

何故「う○こ?」と表現するのだ?
「うんこ」と書けばよいのに。
しかも「?マーク」まで。
『ウンコ・ラブ』な私としては、この中途半端なネーミングには少々苛立ちを感じる。

商売にウンコを利用しているだけである。
ウンコへの愛情が伝わって来ない。

奈良を見習え!
「鹿のふん チョコクッキー」
「チョコ豆 御神鹿のふん」
「鹿のふんピーナッツ」
直接的な糞便的表現で勝負している。

いや・・・ちょっと待て、このコメントをよく読むと・・・
「思わず楽しい気分になってしまうようなネーミング」
「ような」が入っている。
楽しい気分になるわけではないらしい。
それなら仕方ない。

菓子自体は美味しかった。サンクソ!

おしまい。

2013年02月14日LKM博士の勝手にベストセレクション
イヌのキンタマとか書きたいけど控えめにしておく

まだ雪が降り寒く、春は遠く感じるが、
この辺りの日当たりの良い場所では既にオオイヌノフグリが咲き始めた。

20130214.JPG


言わずと知れた、大犬陰嚢(睾丸)という名の小さな植物。

花の散った後にできる実が、少々、イヌのキンタマに似ているのである。
少々と書いたのは、本当に似ているのはイヌノフグリという近縁種だからである。

要するに、イヌのキンタマそっくりの実をつけるイヌノフグリより
植物体のサイズが大きい近縁種という意味だ。

ちなみに、本家イヌノフグリは、約100年前に移入してきた
オオイヌノフグリの勢力拡大により絶滅寸前の危機に瀕しているらしい。
キンタマの恨み恐るべし(?)

このブログを書くにあたって、軽くインターネットで調べてみたが、
ネーミングに対する批判が多いこと、多いこと。
皆さん、この可憐な花の名前がキンタマ由来であることが許せないようである。

しかし、私は、このネーミングは天才的だと思っている。
1 cmにも満たない植物の実を見て、イヌのキンタマだと思う発想が素晴らしい!
そして、このインパクトと花の可憐さとのギャップ。

一度教えてもらったら忘れない。

いや、忘れることができない。

さらに、これだけ可憐な花が咲くのに、地味な実から名付けたという不自然さ。
キンタマに執着心があったとしか思えない。
普段からキンタマのことばかり考えていた学者が付けたのであろうか?
そうでなければ、こんなネーミングは浮かんで来るはずがない。

あかん、結局キンタマ、キンタマ連発してしまった。
今日は実験中、マウスのキンタマを観察してしまうことであろう。

2013年02月07日LKM博士
スノー・ロールケーキ

昨日の雪は大騒ぎする必要もありませんでしたね。
と明るく書き始めたが、少々怒りが湧き出てきた。

昨晩、今朝と、たまたま私が見たテレビの気象予報士(それぞれ別の2名)は
「予報は最悪の事態を考えてお知らせしている。酷くならなくて良かった。」
という主旨のコメントを堂々と言っていた。

昨日の同時刻に「凄い雪になる」って猛烈にアピールしていた本人がである。
開き直りや自己弁護も甚だしい。
信じられない位に甘い職業である。

昨日は、本数を間引いた電車で酷い目にあった方も多かったことであろう。
電車を間引いた会社も非難されているようであるが、
彼らの判断は、気象予報士の言葉に端を発していることは間違いない。

私は彼らの態度に怒っているのではない。
気象予報とは科学だと思っているからである。

気象予報が科学的視点から行われているのなら、
極力、データに基づいた予想を伝えるべきだと強く思う。

自己判断で最悪の事態を想定する行為は、
データからは言えない過剰な考察であり、
科学としては認められるものではない。

百歩譲って、最も雪が降る可能性を伝えているのなら、
最も雪が降らない可能性も平等に伝えるべきである。

「気象予報士は只の資格で、科学者ではない」
と言われれば、それまでである・・・

しかし、そんな程度の資格なら、公共の電波で彼らの意見を聞く必要もなく、
気象庁の予報で十分であり、ニュースのスポーツ枠を1分程長くして、
本場所中は大相撲のニュースを長めにやってもらいたいものである。

仕切り直して、昨日ちょっぴり車に積もった雪が、今朝こんな風になっていた。
2013020701.JPG


フロントガラスに積もった雪が1枚の生地のようになり、
雨で上から溶け始め、ぐるぐる巻き込まれながら落ちて来たのであろう。
前から見るとこんな感じである。
2013020702.JPG

スノー・ロールケーキ!
そういえば、本ブログのタイトルであった。

2012年12月11日LKM博士の勝手にベストセレクション
ウン呼称

私は仕事でウンコを意味する単語をかなりの頻度で使用する。

ウンチ
ウンコ
大便
糞便
大腸内容物

適当に使い分けている。
ウンチやウンコは一般人相手、あるいは気軽なものとして扱いたい時に使う。
ウンチとウンコの差は明確ではないが、ウンチの方がより柔らかい表現と考えている。
つまり、いきなりウンコと言うよりウンチと言う方が相手の警戒心が低下する。

私は一般人の方を対象にした講演では、専らウンコを使用する。
但し、一発目のウンコで反応が微妙、すなわち敬遠気味、の場合、
急遽、ウンチに切り替え乗り切る。
しかし、それに気付いた知り合いには「不甲斐ない」などと指摘され、
講演後、プライドが傷ついたような悔しい思いをすることがある。

大便や糞便は正式な場に使う。
大便と糞便の差も明確ではないが、正式文書では糞便の方が圧倒的に使用頻度が高い。
学会や論文でも専ら皆さん糞便派。
糞便は科学的表現で大便はそうではないのであろうか?
大便はウンコの丁寧語の域を脱していないのかもしれない。
つまり、口語的使用頻度が高く、俗語といえるのではないかと思えてきた。
事実、医者は患者に対し、糞便ではなく大便で接しているような気がする。
「大便を検査します」
しかし学会ではそのデータを糞便という単語を用いて表現する。

大腸内容物は科学論文の時に使うことがある。
しかし、正確には肛門を出た時点で大腸内容物ではなく糞便になるのであり、
大腸内環境のことを論じているとアピールしたいため使用すると思われる。
とはいえ、回収する直前まで大腸内容物であったわけで、問題ない気もする。

奥が深く混乱してきたので、今日はここまで。

2012年12月04日LKM博士
乳酸菌学会秋季セミナーの心残り

先週の金曜日、乳酸菌学会秋季セミナーで講演をしてきた。
他の方の講演も面白く有意義な時間を過ごせたが、心残りが一点ある。

光岡知足先生に挨拶できなかったことである。

腸内細菌の研究を実施されている方なら、誰でもご存知、
腸内細菌学のパイオニアであり、腸内細菌の分離・培養・分類・腸内細菌と健康との関係についての研究を世界に先駆けて行われた偉大な先生である。
光岡先生は、私の師匠でこのブログにも何度か登場して頂いている辨野義己先生の師匠であり、私は光岡先生の孫弟子に当たる。

1998年に私が辨野先生の指導で腸内細菌の研究を始めた時は、
光岡先生の本や論文を必死で読み、
辨野先生からは、光岡先生の偉大さを直接聞かされたものである。
ところが、2000年代前半、辨野先生が分子生物学的手法を取り入れたのをきっかけに、
少々研究に対するアプローチというか考え方のずれがあったようで、
大師匠と師匠は冷戦状態に、いや戦争状態(???)・・・。

私はとばっちりを受ける形で、学会会場で挨拶しても光岡先生に怒られる始末。
「触らぬ神に祟りなし」の心境で(まさにこの分野では神ですから)私は距離を置き、
少々悲しい気持ちと、いつか見返してやろうという気持ちの両方があった。

その先生が、突如、私の講演前に会場に現れたのである。
私の後に講演される東大の平山先生(平山先生も別系統の孫弟子)に声を掛けに演者がいる席へと近づいて来られた。
謎のオーラをまといながら。
目が合ったので軽く目礼をしたが、言葉は交わさず。

ただ、私の論文が科学ジャーナルに掲載される度に、
別刷り(論文を印刷したもの)を送って欲しいとお葉書を頂戴していた経緯があるので、
(今でも葉書は全て保存している。なにしろ"世界の光岡"からの直手紙であるから。)
発表後、10年ぶりに挨拶に伺おうと決意。

私自身も10年前とは違い、色々やってきた自負もある。
40年前に光岡先生が立てた腸内細菌の代謝産物が生体に与える影響の仮説、
誰も手を付けなかった代謝産物の分野に真っ向から立ち向かっているのはこの私だけだ。
率直な批評がもらいたい。

講演後の休憩時間、色々な質問に対応後、光岡先生を探したが見当たらない。
周囲の人に聞くと、「たぶん、もう帰られました」。

平山先生と私の講演だけを聴きにご来場されたようである。

何かうれしいが、講演前に話かければよかった。
半径2 m以内の距離だったのに・・・。
只々、後悔している。

もしかしたら平山先生の講演だけを聴きに来られた可能性もあるが、
その場合、このブログが台無しになるので、それは考えない。

2012年11月07日実験器具・機器シリーズ
反利き腕&ピンセットによるチップ詰め

昨日の実験道具のピペットチップに関する余談です。
何のことかわからない方は、昨日のブログを読んでから読んで下さい。

昨日も書きましたが、
この研究室では、チップのみを新品で購入し、手作業で詰めています。

この作業、当然のことながら、実験をやればやるほど量が増えるのです。
私、昔は朝から晩まで実験していましたから、
実験が終わる頃には10箱位が空になっていることもありました。
実験が終わってからの夜中のチップ詰め作業はしんどい、眠い (。×□×。)~

そこで、この単調作業を楽しむために考えたのは、
如何に自分のテンションを上げるかです。

私は、利き腕と反対の左手でピンセットを使って詰めることに決めました!
十数年前のある日、突然に。

ストップウォッチを使って、常に新記録を狙ってチップを詰めるのです。
最初は大変でした。
ピンセットでなんとかチップを掴んでも、穴に上手く挿すことができません。
たった一人で夜中の実験室で、時間の無駄遣いではないかと思う時期もありました。
しかし、一度決めたら徹底的にやるのが私流。続けました。
ラッキーなことに、1ヶ月も経つと、どんどん上達している自分に気付きました。
「俺って、天才!!!!」

しかも、右脳の鍛錬にもなります。
ドクドクとアイデアが湧き出るようになったのも、これを始めてからかもしれません。
20121107.JPGこれが黄金の左手やーっ。

もし、『反利き腕&ピンセットによるイエローチップ詰め』選手権があったら、
私は世界チャンピオン候補であることは間違いないでしょう б(`ー´)

2012年10月22日LKM博士の勝手にベストセレクション
『細胞の意思 <自発性の源>を見つめる』読了

団まりな著 『細胞の意思 <自発性の源>を見つめる』(NHKブックス)を
読み終えた。

生命の最小単位である細胞。
我々は、なんとなく、「細胞は体の構成成分=物質」のように扱ってしまっているが、
細胞は状況を把握して、意思(のようなもの?)を持って行動(活動?)している
ということを、本書は熱く語っている。

著者のまえがきを拝借してこの本の内容を表現すると、
細胞を、人間や人間社会のドキュメンタリーのように、
細胞を個別に描写することを試みた内容で斬新である。

この、細胞の意思のようなものの存在を、
大食細胞(免疫系で異物を取り込んで消化する細胞)、
始原生殖細胞(生殖細胞の大元の細胞)および受精卵を題材に、
きっちりとした研究結果から論じられている。
(著者には「意思のようなもの」ではなく「意思」だと叱られそうであるが・・・)

大食細胞は私も昔、実験で扱ったことがあるが、シャーレの底に吸着する性質がある。
これが、細胞がシャーレを異物と認識し、
細胞内に取り込もうとしている行為であるとは思いもよらなかった。

もし、この本を実験前に読んでいたら
(実際は実験中止後の2008年初版なので無理なことであるが)、
細胞の気持ちを考えて実験し、結果は変わっていたかもしれない。
なんだか細胞を使った実験を再開したくなる本である。

とはいえ、ウンコ菌の研究中なので早速その研究にこの考え方を応用したい。
ウンコ菌は何がしたいのか、その意思を我々が意識するだけで、
これまでとは異なるアプローチが頭に浮かびそうでワクワクしてきた。

この本を読んでいる最中に、山中教授のiPS細胞がノーベル賞受賞のニュースが流れた。
おそらく、(細胞の)意思に反して初期化されたiPS細胞(多くは元皮膚細胞)は、
どのような気持ちで新たな細胞へと分化していくのか?
意思さえ初期化されるのか?
知りたいものである。

2012年09月24日LKM博士の勝手にベストセレクション
仁義なき戦い 優曇華の花編(後半)

この前に是非、前半を読んで下さい
*参照ブログ:仁義なき戦い 優曇華の花編(前半)
昨日の写真をアップにしてみましたので、よーく見て下さい(それでも小さい)。
20120924.png

この写真の寄生蜂は、おそらくクロタマゴバチだと思います。

聞き慣れない方は初耳だと思いますが、他の昆虫に寄生して育つ寄生蜂ってたくさんの種類がいるのです。
ハチといえども昆虫に寄生するわけですから、あのミツバチよりもずっとずっと小さいものが殆どで、体長1 mm未満の極小サイズのものも多数存在します。
多いのは、蝶やガの幼虫の時期に寄生蜂の成虫が卵を体内に産み付け体内で成長し、
蛹になった頃に寄生主の体内を食い荒らして出てくるというパターンです。

こいつに寄生されていた蝶の幼虫を飼育していた場合の悲劇①
幼虫から愛情を持って育てていて、蛹になって羽化を待っていたら、何故か中から小さなハチが出てくるわけですから、結構びっくりします。

こいつに寄生されていた蝶の幼虫を飼育していた場合の悲劇②
もし、その飼育を小さい子供と一緒にしていたら、その衝撃度は大きく、事実を教えたら間違いなく子供は泣いてしまいます。

こいつに寄生されていた蝶の幼虫を飼育していた場合の悲劇③
もし、寄生蜂に気が付かなかった場合、いつまでも羽化しなく、自分が何かミスをしたのか思い悩みます。(もちろん観察をすれば蛹に寄生蜂が出て行った穴が空いていますが。)

私の知る限り、クロタマゴバチは比較的少数派の卵に寄生するタイプ。
昆虫の卵は、非常に小さいですが、幼虫に寄生するより簡単なのです。
幼虫に寄生すると、この幼虫体内の生体防御システムが完成しているので、これと戦わねばなりません。
つまり、侵入者を排除しようとする、幼虫の免疫細胞(哺乳類でいう血中のリンパ球など)との戦いです。
しかし、卵時代は免疫細胞が発達しておらず、寄生の邪魔をされないのです。
但し、寄生する側には、卵内で成長するための、小さな体が必要になってきます。

ちなみに、この寄生蜂に寄生する寄生蜂(二次寄生蜂)も存在しますので、奥が深い凄い世界です。
はっきり言って、私が撮影しこのブログで紹介することは不可能でしょう。

優曇華の花など呼ばれ神秘的な姿をしていますが、常に危険にさらされています。
昆虫界は常にこのような仁義なき戦いの舞台でもあるのです。

2012年09月21日
仁義なき戦い 優曇華の花編(前半)

優曇華の花が何の事かわからない方は、昨日のブログ(優曇華の花)をご覧下さい。

場所はサトイモの巨大な葉の裏。
アブラムシが多いので、当然優曇華の花も見つかる可能性が高いのです。
もっと良い優曇華の花の写真を撮ろうと、ちょっと探して発見。

20120921.JPG


昨日紹介したものより数が多く、少し黄緑染みていて綺麗な色です。
背景が一面に緑で、優曇華の花が風に揺れるので、なかなかデジカメのピントが合わず苦労していました。
と、何度か撮影を繰り返していると、何か黒いものがいることに気が付きました。
体長1mm程度のものが卵からウニウニと這うように出てきます。
「幼虫か?孵化の瞬間や~、ラッキー」

でも、よーく見ると、私が知っているクサカゲロウの幼虫ではありません。
クサカゲロウの幼虫の姿はあの有名なアリジゴクに似ています。
この黒い虫は、めちゃくちゃ小さくて見極めるのが大変なのですが、絶対に違います。
しばらくすると翅のようなものが見えてきました。
指で掴もうとすると、その内一匹は飛んで行ってしまいました。
ハエ????
いや、もしかして、寄生蜂?????
寄生蜂が卵の中で育ち、それが羽化している瞬間だったようです。


次回へ続く...。

2012年08月23日
アヅチグモ

網を張らず、花などの側で待ち伏せするタイプのクモで、カニグモ科に属します。
カニグモ科のカニは蟹で、蟹に似た姿をしています。
8本足の前の6本(3対)が前側に、後ろの2本(1対)のみが後側に向いています。
さらに前の4本(2対)が特に発達していて蟹のハサミを彷彿とさせます。
カニグモ科の中には、色々な種類がありますが、
花の側で待ち伏せをしているハナグモ属の仲間(緑色のものが多い)が最も有名で、
多くの方が目にしたことがあると思います。

今回紹介するのは、カニグモ科アヅチグモ属のアヅチグモ。
(アズチグモとの表記もありますが、どちらが正しいのかはわかりませんので悪しからず)
ハナグモより腹の部分が大きくずんぐりした体型です。
こいつは体長2~8mm(オス3mm程度、メス6~8mm)と小さいですが強いです。
20120823.png


ミツバチを捕獲して食しているところを発見しましたので紹介します。
体長で判断すると、自分の5倍程ありますよね。
体重だと、20倍以上はあるのではないでしょうか。
このクモは、他にも蝶やアブなど、植物に寄ってきた自分より大きな獲物を捕まえます。

飛翔能力が強い昆虫達が獲物ですから、抱え込んでも空中に体ごと持ち上げられそうなものですが、植物にしがみつき、振り払われることなく息の根を止めてしまいます。
脚力が滅茶苦茶強いのでしょうね。
私の勝手な想像では、
ヒトの場合、飛び立とうとする小型ヘリコプターにしがみついて墜落させるイメージです。

こんな凶暴なアヅチグモですが、おにぎり型の腹部の斑紋がかわいらしいです。
個体差が大きいですが、
この個体の斑紋は、眉毛、眼、眼、口の、ちょっとサル似の人の顔に見えませんか?

2012年08月07日
肉団子 材料は・・・

あやしいタイトルと思われたでしょう。
このブログのファンなら、「まさか、ウンコ系ネタではないか...」
という心配が頭をよぎったかもしれません。
いえいえ、真夏といえば虫ネタです。

肉団子の材料は蝶あるいは蛾の幼虫(イモムシ)。
料理人はコアシナガバチです。
20120807.png
(以前紹介したキボシアシナガバチとの区別がややこしいのですが、
背中の紋が黄色いので、たぶんコアシナガバチです。
キボシアシナガバチはもう少し赤褐色なはずです。)

どうですか! 見事に団子にされているでしょう。
見方によれば、和菓子にも見えます。
これ巣に持ち帰る直前です。幼虫の餌にします。

調理法(いたってシンプル)
①イモムシ(たぶん種類は問わない)(※1)を発見次第、馬乗りになり噛み殺す(※2)。
②柔らかい肉の部分を前足で抱え回しながら牙で噛み砕く
(ミンチ肉を作るというより、包丁で魚のなめろうを作るイメージで)
③頭部など硬い部分は団子には入れない(※3)
④途中、イモムシから溢れ出る肉汁は無駄にせず口で吸いこむ(※4)。
⑤適度な大きさの団子(抱えて飛べる重さ)にして、盛り付けないで巣に持ち帰る。

※1 毛深いタイプは好みませんが、自分の体より大きくても構わない。
※2 私のこれまでの観察結果では毒針は使いません。
※3 ②の作業中に切り落とすことも多いです。
あまりイモムシを観察したことない方はわからないと思いますが、
ぶにょぶにょした軟らかそうに思える肉体でも頭部は堅いです。
葉を喰いちぎる牙がありますから。
※4 これも巣に帰って胃から吐き戻して幼虫に与えます。
成虫はハンティングした獲物ではなく、
巣の幼虫が出す糖分を食べて生きていると言われています。

つなぎもなく粘性のある綺麗な団子になるので、
唾液等を配合している可能性はありますが、わかりません。

2011年05月18日LKM博士の勝手にベストセレクション
そして関取登場!!!!!

今日は昨日の続きで、LKM512入りヨーグルトを食べる関取達の写真です。

10日目を終わって9勝1敗。全勝の横綱白鵬を追走し、今場所の主役に躍り出ようかという栃ノ心(とちのしん)関です。
201105181.jpg
昨日は十分の左上手を取る相撲で全勝の魁聖に完勝でしたね。
録画で見ましたが興奮しました。
いやー、LKM512ヨーグルト効いてますね(このブログの中ではそうしておこう)。

大ベテランの栃乃洋(とちのなだ)関。
201105182.jpg
私は、何が何でも左差し(左腕を相手の右腕の内側に組むこと)にこだわるこの関取が昔から大好きです。
左さえ差せば、曙や武蔵丸、そして朝青龍などにも時々勝っていた関取です。
現在5勝5敗。なんとか勝ち越して欲しいです。
是非、このヨーグルトで腸から若返ってもらって、長く相撲を取って頂きたいと願っております。

そして木村山(きむらやま)関
201105183.jpg
私が春日野部屋さんとコンタクトをとるようになったきっかけは、ツイッター上でこの関取を題材にした大喜利でした。
お題は「千秋楽に理事長室に呼び出された木村山、何を言われた?」
確か私の作品は、
「しこ名に"栃"が入ってないけど、部屋でいじめられていないのか?」
だったと思います(春日野部屋の力士の殆どはしこ名に"栃"が付くという背景がある)。
これで賞を頂きました (^o^)v
少しどうでもよい事を書きましたが、現在6勝4敗。このまま勝ち越して頂きたいものです。

さて、今日から終盤戦。
終盤戦用のヨーグルトも差し入れし、春日野部屋を中心に大相撲を楽しみましょう。

2011年05月10日LKM博士の勝手にベストセレクション
カナヘビ

知っている人は知っている。
知らない人は知らない。
(当たり前ですが・・・)
それがカナヘビという生き物でしょう。

奈良の実家の植え込みから、頭を出した写真です。
201105101.JPG
「ひなたぼっこしよう。安全かな~」
と思っているのでしょうか。
ヘビ?

いえいえ違います。
201105102.JPG
足があります、トカゲです。
感性の問題なのでうまく表現できませんが、凛々しいでしょう?

残念ながら捕獲には失敗しました。
虫の動きに慣れている私にとっては、カナヘビの動きは非常に素早く感じてしまうのです。
また、手に触れても虫と異なる重量感とパワーで振り切られてしまいます。
狙った虫の捕獲率が90%程度はあるのに対し(私の感覚)、
カナヘビやトカゲは10%以下だと思います。
情けない・・・(´ε`)

正式にはニホンカナヘビ、日本の固有種です。
いわゆる尻尾の先が青いニホントカゲと区別できるようにしましょう。
基本中の基本です。
皮膚は、カナヘビは乾いた感じ、ニホントカゲは濡れた感じがします。
また、私の印象ですが、カナヘビは低木などに登って
ひなたぼっこをしていることが多いと思います。
ニホントカゲは、あまり木の上では見かけず、石の上などが好みのようです。

このブログ、3年目にして初の爬虫類の登場でした。

2011年04月26日LKM博士
メタボロミクス、ウンコロミクス・・・

メタボロミクス(Metabolomics)ってなんや?
という質問もあるので、もう一度簡単に説明。
1年半前にも簡単に紹介したのですが(https://lkm512.com/blog/images/2009/10/07/)、
一言で述べると、
『細胞や微生物が作る代謝産物を網羅的に調べる学問』
です。
これまで、アミノ酸ならアミノ酸だけ、短鎖脂肪酸なら短鎖脂肪酸だけを対象に前処理して調べていたものが、多くの成分をまとめて一度に測定できるのです。
代謝産物のことを英語でメタボライト(Metabolite)というのと、
網羅的に解析する学問の接尾語が○○オミクス(-omics)というのが合わさってできた造語です。
また、その代謝産物のかたまり(試料)をメタボローム(Metabolome)と言います。

より直接的な日本語では、『全代謝物解析』とでもいうのでしょうか。
最近、最もホットな研究手法の一つです。

ヒトやマウスの細胞や大腸菌なら、代謝経路がほぼ解明されているので、結果が意味している事が解釈し易いのですが、ウンコ由来のメタボローム解析は解釈が極めて難しいのです。
関連する要因が、何百種類もいる腸内細菌(これだけでも手強い)の他に、食物、腸上皮細胞(分泌と吸収がある)が加わるのです。
つまり、結果がこの三者の内、どれの影響を受けたのかが簡単にはわからないのです。

ということで、私は、この特殊な環境中の代謝産物を研究することとを、通常のメタボロミクスではなく、ウンコロミクスと提唱しておりました
(https://lkm512.com/blog/images/2009/10/07/)。
そして、関係者の間では実際に使ってきました。

ですが、先日のセミナー後の懇親会で、ウンコロミクスを世界基準にするためには、語源をウンコという日本語ではなく、きっちり英語をベースにする方が良いのではないかと意見を頂きました。
先のブログでもFecal(糞便の)を語源にFecalomicsも提唱していたのですが何かパッとしません。
ですが、ここで上がったのはインパクト抜群の、
『スカトロミクス(Scatolomics)!』
Scatology(糞便学)が語源です。

なんか生々しいですが、良いと思います。
でも、こんなの講演で話したら、また、聴衆の反応悪くなりそー。
そして私が別の意味でウンコ好きと思われそうで少し心配です。

2011年04月14日LKM博士
コンタミ

理系の方で無い方は、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが、
我々が実験を実施する上で最も恐れているものの一つです。
最近は停電の方が怖いですが...。

正式にはコンタミネーション(Contamination)の略で"汚染"を意味します。
リーダーズ英和辞典でみると、1番目に「特に放射能による汚染」と書いてありますが、その話題は今日はやめておきます。

試薬の汚染というと、何か汚い埃などが入ると思われるかもしれませんが、それもコンタミではありますが、実験以前の問題です。
そのようなコンタミを防ぐため、生化学の実験室は部屋の窓は余程のことが無い限り開ける事はありませんし、器具の蓋の開け方、洗浄の仕方もリスクの少ない方法で実施します。
我々が日々経験するコンタミは他の試薬などが無意識の内に少し混入するイメージが良いと思います。
微生物実験ですと、培地中に目的と違う微生物が混入したりすること等を意味します。

生化学研究は、コンタミが無い実験系で実施することが最低限の条件でしょう。
細菌Aの機能を調べているのにBが入っていては何を調べているのかわからないですから。
DNAを使う実験なども、うまくいかない場合、まずコンタミを疑って、試薬などを作り直すと成功することが殆どです。

それにしても不思議です。
日本人は実験中に英語で会話しているわけでもないのに、Contaminationという英語を使い、長いからと略して使っているのですから。
日本語の"おせん"の方が3文字で短いのですがね。

ところで、ウンコ実験の場合のコンタミとは存在するのでしょうか?
そもそも食べカスと細菌と水分で構成されおり、存在自体がコンタミかもしれません。
扱っていると、未消化の人参やキノコ類はコンタミのように思いますが、あれも立派なウンコの一部です。
私は、採取時の"便器の水"が実験のデータを狂わすのでコンタミと思っています。
私が実施する試験は、絶対に水につけないで採便するようお願いします。

ウンコと水、水の方が汚染源という特殊な世界にいるということを再認識し、本日は終わりたいと思います。

2011年04月05日LKM博士
研究の価値

今回の大地震の被害の状況は毎日報道され、4月5日の朝現在で、死者、行方不明者それぞれ1万2千人、1万5千人を超え、避難されている方は16万5千人を超えているそうです。
更に、原発の問題は目処が立たず、何もできない自分に苛立っている方も多いと聞きます。

職業柄、もし地震の研究をしていたら、もし原子力発電の研究をしていたら、"想定外"の一言で片づけて良いのか? と考える事があります。
また同時に、千年に1度の事だとしても、数百kmもの地盤が動き、50kmも川を遡上し、万単位の人間の命を奪った大津波、これだけの影響がある研究対象のスケールの大きさや研究者の責任の大きさ、つまりはその研究価値に圧倒されます。

一方、私の研究対象は腸内細菌。
ヒト(あるいはマウス)の体内に存在する腸という長いゴムチューブのような組織の最後の1m程度の部位(結腸)の中に住んでいる細菌、更にその細菌の体内のDNAや作り出す物質などを調べています。ちっぽけな世界です。
その肉眼では見えない"スケールの小ささ"は逆に驚くべきものでしょう。
ただ、腸全体で100兆個もの細菌が住んでおり、数値だけはケタ違いに大きいですが...。
今回のような天変地異を目の当たりにすると、私の研究のなど微塵の価値も無いかのように感じてしまいます。
何しろ被災地、さらに間接的に影響を受けている首都圏の混乱に対しても何の貢献もできないのですから。

とはいうものの、自分自身で価値を見出さなければ辛くなるので考えます。
例えば、腸内細菌が直接的に関与していると考えられている大腸ガン。
厚生労働省が発表している人口動態統計の、男女別の部位別がん死亡率(人口10万人当たり)は、ここ数年大腸がんによる死亡率が急激に高まってきており、特に、女性の大腸がんは、2005年以降死亡率1位になっています。男性は3位。
年間の罹患数(1年間で発症する患者数)は既に10万人を超えています。
このまま減る事はなく、2015年には20万人になるというデータもあります。
ガン宣告を受ける事は一個人としては極めて衝撃的なことです。
つまり、病院で検査を受けて大腸ガンとショックを受ける人が、年間10-20万人、つまり今回被害を受けられた方々とほぼ同じ数になります。
そう考えると、腸内細菌の研究を進めこれを減らすことに貢献できるなら非常に価値があることだと思います。

そもそも研究の価値は他人か決める事ではないのかもしれません。

地震の研究も、腸内細菌の研究も、益々発展することに期待しましょう。

2011年03月28日LKM博士の勝手にベストセレクション
毛人参

今日は、中国のある研究者のお話・・・、ではありません。

昨年、ミニキャロットを畑で植えていたのです。
201103251.JPG

ミニといっても10センチ位ある大物もありました。
甘くてそのままで食べるのが一番おいしかったのです。

家でプランターでも植えていました。
201103252.JPG

畑ほどとはいきませんでしたが、それなりのニンジンが獲れました。

畑でも多量にとれるし、冬はそのまま地中に埋めておいても腐敗せずに大丈夫なので放っておきました。
霜で葉の部分は完全に枯れていました。
存在感がなくなっていました。
・・・・・
春になりました。
ふと気が付くと、元気な葉っぱが出てきました。
「あっ、忘れてた。」

引っこ抜くと・・・
「なんじゃ、こりゃー (◎。◎)!」
見たことのない"毛人参"になっていました。
201103253.JPG

これから栄養を吸って花を咲かせ種を作るのですかね?
それともプランターが乾いていたので根が発達?

我々は野菜という食料を食べているのではなく、植物体を食べている事を再認識しました。

2011年03月04日LKM博士の勝手にベストセレクション
啓蟄(2011年版)―どアップ(カマキリ編)で祝いましょう!―

明後日、3月6日は啓蟄です。
漢字が読めない方、昨年も同じタイトルで書きましたので、それを読んで下さい
2010年啓蟄
いよいよ本格的に多くのムシ達が活動を始める時期ですね。

このブログでもムシ達を扱う機会も増えてくるでしょう。

ムシ、特に昆虫、は哺乳類とは異なる方向に究極的に進化した生物集団だと思います。
ムシ嫌いの方々もそういう視点で観察すると面白いはずです!

ということで、啓蟄を祝して、昨年紹介し忘れたカマキリのアップといきましょう。
モンシロチョウを美味しそうに食べている姿です。
どうぞーっ。
201103041.JPG
「なんか文句あるのか!」という感じですね。
これは私のコンピュータのスクリーン背景に使っている写真です。
201103042.JPG
どアップ
当然ですが、チョウの翅ではなく、体から食べ始めるのですね。
カマキリは体液を吸うタイプではなく、むしゃむしゃ食べるタイプの肉食昆虫です。

2011年02月24日LKM博士
牛乳でおなかゴロゴロ(後半)

乳糖(ラクトース)は、胃では殆ど分解されず小腸に到達しますが、そのままでは吸収されません。
小腸の上皮細胞中に存在するラクターゼ(専門用語ではβ-ガラクトシダーゼ)という酵素により、グルコース(ブドウ糖)とガラクトース(良い日本語訳がない)という糖に分解されて、やっと栄養素として吸収されます。
ラクターゼを意訳すると、乳糖分解酵素ということになります。

このラクターゼ活性が低下あるいは欠損すると、
乳糖が腸管内に溜まり、浸透圧を上げて水分の吸収を妨げたり、腸壁を刺激し蠕動運動を活発にしたりするため、お腹がゴロゴロなったり、下痢になったりするのです。
また、大腸まで到達すると、腸内細菌が乳糖を分解し、酸やガスが産生され、同様の現象が増幅されるのです。

つまり、牛乳を飲んでおなかがゴロゴロするのは、このラクターゼがきっちり働いているか否かに左右されるのです。
働いていない状態を、乳糖不耐症、ラクターゼ欠損症、あるいは低ラクターゼ症と言います。
お腹がゴロゴロする人のために開発された市販牛乳もありますが、これはラクトースが予め酵素で分解された牛乳です。

面白いことに、赤ちゃんの時は、このラクターゼ活性が高いのですが、離乳し、乳を摂取する機会が減ると、徐々に活性が低下するようです。
ですから、ゴロゴロするのは子供(給食でも飲んでいる)より大人が多いのです。
数千年間、何世代にも渡り酪農文化のもと生活してきた欧米人は、遺伝的に大人になってもラクターゼ活性が高いようですが、日本人は遺伝的に低ラクターゼ症の人が多いようです。

最後に、私の経験談を述べます。
会社から理化学研究所に派遣されていた私は、1年3か月間、牛乳を飲みませんでした。
会社では福利厚生で1日1本(200ml)の牛乳を無料で飲めたので、購入するのが嫌だったのです。
「せこーっ」と言われそうですが、はい、その通りです。
1年3か月振りに会社に戻り牛乳を飲んだ私を襲ったのは、強烈な下痢でした。
最初は気が付かなかったのですが、連日、午後1時半頃に症状が出ます。
牛乳を飲んだ30分後です。
そうです。1年3ヶ月間、乳糖を摂取しなかったので、完全にラクターゼが作れない体、すなわち乳糖を分解できない体になってしまったのです。
しかし、ヒトの体は凄いです。
1週間もすると、徐々に下痢は軽減され、1ヶ月後には、何ともなくなりました。
再び小腸の上皮細胞がラクターゼを産生し始めたと思われます。

以上、なぜ牛乳を飲むと、おなかがゴロゴロするか、わかって頂けましたか?
暫く我慢して飲み続けると、治るかもしれませんよ。

2011年02月23日LKM博士
牛乳でおなかゴロゴロ(前半)

先日、初めて乳業メーカーの研究員らしいことをブログにしたら反響が多かったです。
このブログ→「植え継げませんよビフィズス菌は」
https://lkm512.com/blog/images/2011/02/08/
そういうわけで、もう一つ、一般的にはきっちりとは理解されていないだろうと思われることを書いてみます。

牛乳飲んだらおなかがゴロゴロする、酷い人は下痢をするのですが、この原因をご存じですか?
それは乳糖、英語ではラクトース(Lactose)、の仕業です。
これが消化管内で分解できない人は、おなかがゴロゴロするのです。
細かいメカニズムは置いておいて、まずはこの乳糖とは何者かをお話しましょう。

牛乳中には主要な栄養源として入っており、その濃度は約4.5%です。
すなわち、牛乳1Lあたり、45gも入っています。
そして、牛乳中に入っている炭水化物の99.8%はこの乳糖となります。
牛乳のエネルギー(カロリー)源の約30%は乳糖によるものです。

糖なのに牛乳は大して甘くないと思われるでしょうが、乳糖はあまり甘くない糖なのです。
ショ糖(砂糖)と比較してみると、
ショ糖の1%、5%、10%、20%の甘味度は、
乳糖の3.5%、15%、20%、33%の甘味度に相当する、
と報告されています(Nickerson, 1974)。

一部の植物体に乳糖を含むものが存在するようですが、基本的には名前の通り、哺乳類の乳中に特徴的な糖で、殆どの動物の乳では最優勢な炭水化物です。
当然、ヒト乳(母乳)にも大量に含まれています。
母乳には、牛乳以上に含まれており、約7%です。
牛乳より母乳が少し甘いといわれるのは、こういう理由からです。

"牛乳でおなかゴロゴロ"は、牛乳がヒトに適していない(相性が悪い)からと誤解されている方が多いようですが、牛乳でおなかゴロゴロする人は、当然、母乳でもおなかがゴロゴロするはずです。母乳の方が濃度は高いので、酷いことになるかもしれません。
「どうして赤ちゃんは大丈夫なの?」
と思われた方へ。
つづきは明日です。

2011年02月08日LKM博士
植え継げませんよビフィズス菌は

講演などしていると時々こういう質問を受けます。
「市販ヨーグルトの一部を牛乳に入れて温めるとヨーグルトができるのですか?」
色々聞いていると、各人の知り合いに一人くらいはそういう方がいるようですね。

温度が適正で、環境中の雑菌が入っていなければ、殆どのヨーグルトはできると思います。

基本的に、ヨーグルトとは、
Lactobacillus delbrueckii subsp, bulgaricus (ラクトバチスル・デルブルエッキ 亜種 ブルガリカス)という乳酸菌と、
Streptococcus thermophilus(ストレプトコッカス・サーモフィラス)という乳酸菌の2種類で発酵させて作ったものをいいます。

味や風味が各メーカーのヨーグルトで異なるのは、これらの2種類の菌の性質が異なるためです。(香料を入れた商品も多いですが、プレーンでも乳酸菌の性質により異なります。)
酸味が強くなる菌株、マイルドになる菌株、粘性が出る菌株等、使い分けているのです。

ですから、この2種類の乳酸菌がきっちりと入っていれば家庭でもある程度のものができるのですが、何度か植え継ぎを繰り返せば、次第にバランスが崩れてくると思われます。
そうなると、味が変化し、発酵不良が起こるでしょう。
また、最初の添加量が少なかったり、乳酸菌に元気がなかったりすると、
発酵で乳酸が作られる前に、雑菌が増殖し、完成したのは腐敗乳というリスクも高いです。

このように、リスクはあるものの、ヨーグルトの植え継ぎができないことはないのですが、
ビフィズス菌は決して植え継げません。
ビフィズス菌は偏性嫌気性菌といって、酸素がある環境では生育できません。
さらに、酸にも非常に弱いです。
乳酸菌が作る乳酸も苦手なので、ヨーグルト中でも少しずつ数が減ってきます。
元来、動物の腸管内に生息している細菌です。
乳の中で進化してきた酪農用乳酸菌とは異なります。
各メーカー、選び抜いた菌を使っておりますが、それでも、牛乳の中で乳酸菌のように増えるビフィズス菌はありません。

「ビフィズス菌入りヨーグルトを植え継いでも、ビフィズス菌は増えない!」
豆知識として、是非、覚えておいて下さい。

2011年01月24日LKM博士
発表! 2010年 年間ウンコ回数

皆様お楽しみの、私の2010年排便回数を発表します。
ジャーーーーーーーーン!

533回└(^へ^)┘
昨年の509回を上回り、新記録です!
と勢いで威張ってみたものの、
目標の512回をはるかにオーバー。

はっきり言って、よくわかりません。
威張って良いことなのか、悪いことなのか?

うーん、わかりません。

それより、そもそもこれはどういう企画なのか?

うーん、それは...、思いつき。

そもそも回数は大幅に増えたような気がしますが、
1日当たりの排便回数に計算すると昨年1.395回に対し、今年は1.460回。
わずか0.065回の増加です。

うーん、奥が深い。いや浅い?

これ、結構大変だけど、今年も続ける必要があるのか?

うーん、こ。

ということで、少し悩みながらも2011年も排便回数を数えています。

2011年01月20日LKM博士
京都出張(その3)

基本的に、乗りの良い私は、心の底から嫌だとは思っていませんでした。
すぐに、学生君が、ジャージと運動靴とネックウォーマー(?何て言うのかわかりませんが、首を暖めるもの)を持って来てくれました。
スーツを脱いで、ジャージに着替え、Yシャツとコートと手袋は自分のものを装着です。

登山の様子も箇条書きでいきましょう。
1.極寒の中、大文字山に登る勇者は6人であった。
2.10分程歩くと、銀閣寺の前に到達し、さらに登ると突然前が見えない暗闇になった。
3.懐中電灯は2つ。先頭と最後尾。
4.私は4-5番手の位置で歩いたが、前の人の背中を見失わないよう必死だった。
5.道は相当ぬかるんでおり、凍っているところもあった。
6.坂道も説明以上にきつかった。
7.暗くて滑るので予想以上にきつかった。
8.先頭を行く学生の歩くスピードが早くきつかった。
9.会話は「わっ、うぁっ、やばっ、すべった、ぎゃっ、まだ~、どこ、うぉっ、いてっ、しんどい」の組み合わせで8割位占められていた。
10.「研究とはこんなもんや。暗闇をもがいて進んで行った者だけが、素晴らしい結果、すなわち綺麗な夜景に出会えるんや」と偉そうなことを言っている奴がいた。
11.ずっと暗闇の中であったが、長い階段を上ると、突然、開けた場所があらわれ、眼下に京都市街の夜景が広がっていた。
12.確かに近くて綺麗な夜景であった。
13."100万ドルの夜景"と言っていたが、京都なのでドルは使わないで欲しかった。
14.8,500万円程度の夜景になるのか?と心で思っていた。
15. "大"という文字の中心(横棒と縦棒がクロスする場所)に位置する場所の眺めは最高であった
16.帰り道の方が滑って怖かった。
17.帰り道は、身の危険を感じ、一瞬たりとも気を緩められなかった。
18.遭難しないよう皆気を付けていた。「京大研究室、大文字山で遭難」格好悪過ぎる。
19.先生は3回程、滑ってこけたようだ。
20.カップルがいつもいるということであったが、誰もいなかった。
21.下山後、お洒落なバーに行ったが、カクテルの前に水をがぶ飲みした。
22.ホテルまでタクシーに乗ったが、「さっき大文字山に登った」と言っても信じてくれなかった。
23.今、思い出すと、非常に楽しく、一生の思い出になると思う。
24.次にこの研究室に来る時はスーツで来る必要はないと思った。

以上。

とにかく見て下さい。これが真冬の大文字山から見る京都市街です!

201101201.JPG我々が立っている所が、"大"の文字の中心(横棒と縦棒がクロスしている場所)です。皆、登りきった爽快感のある顔していますね。1時間登り続けたので暑くて上着を脱いでいますが、極寒です。周囲は凍結していました。


2011012022.JPG左側の明るい塔は京都タワーです。


201101203.JPG真ん中の暗い場所は京都御所、手前の暗い場所は京都大学です。あそこから登ってきました。

2011年01月19日LKM博士
京大出張(その2)

「大文字山登りましょう~!」
「はぁ~? 大文字山って、あの漢字の"大"って形で燃やす山?」
そもそも私はその山が何処にあるのかも知りません。

「めっちゃ夜景きれいですから。」
「嫌やっ!」
と言い合いしている内に、各自が色々な大文字山情報を話していました。

情報を私なりに分析すると、
①大文字山の頂上には京大から歩いて1時間ちょっとで到達できる。
②暗い場所はあるが、そんなに険しい山道ではない。
③とはいえ、スーツと皮靴では絶対無理なレベル。
④途中でキツイ坂道もある。
⑤夜景は本当に綺麗なようである。
⑥私の生まれ育った奈良・生駒山から大阪市街の夜景を見るより街が近いらしい。
⑦従って、カップルが夜景を見に来ることが多いらしい。
⑧誰とはいわないが、この研究室の中にも女の子を誘って夜に登ったことがある奴がいる。
⑨途中に応仁の乱の戦死者がたくさん埋葬されていた場所がある(少し興味がある)。
⑩京都はその日の朝も雪が降っていた(確かに昼の新幹線は遅れていた)。
⑪しかも、この日は全国的にこの冬一番の寒波が来ている。
⑫学生さん達も、本当に行くのかどうか成り行きを見守っている。
⑬ちなみに私は夜景などこれっぽっちも興味がない。
⑭断り続けていると、5千円払うから一緒に登ろうと誘われている(心が揺れる)。
⑮酒の勢いであることは間違いない。
⑯ふと気が付くと、先生は登る気満々になってきている。
⑰やばい雰囲気である。

間もなく、先生が、
「じゃー、登りますかーっ」

(((!!(゚ロ゚ノ)ノえぇ!!

つづく

2011年01月18日LKM博士
京大出張(その1)

今でもあれは夢だったのではないかと思う程、理解困難な出来事でした。
ただ、証拠写真がありますので、間違いなく事実です。
関係者はこのブログに書かれることを楽しみにしているようなので書くことに致します。

それは10日程前の1月7日(金曜日)のことです。
研究の打ち合わせで京都大学に行きました。
予定通りの時間に着いて、有意義に打ち合わせもできました。
「せっかくなのでセミナーをして欲しい」と事前に頼まれていたので、1時間15分程度のセミナーもやりました。
研究室のクローズのセミナーの予定でしたが、他の研究室の先生方も結構いらっしゃいました。
腸内細菌は専門外とはいえ京大の方々なので、どうプレゼンしようかと迷っていたのですが、雰囲気が良かったので、 "笑いたっぷりバージョン"でプレゼンを敢行しました。
結果はGood!
あんなに熱心にメモをされながら聴いて頂いたのは初めてです。
熱心さのあまり、プレゼン中に何度も止められて質問されたのも初めての経験です。
やり甲斐があり、楽しかったです。

その後は、研究室で懇親会。
研究室飲み会は理系出身者なら誰でも経験すること。13-4年ぶりのことです。
私が着いた時から、妙にニンニク臭がしていたのですが、
それは先生がダッチオーブンで、チキンを調理して下さっていたからだとわかりました。
料理の名前は忘れましたが、それは美味かったです。
学生さん達は、食欲旺盛。巨大なピザもどんどん胃の中に入っていきます。

ウンコ話、学生さんの恋愛話と盛り上がりながら、目の前の日本酒は軽く1升なくなり、次の瓶に突入していました。
酔っ払ってきました。時計はちょうど10時をさしていたと思います。
「ここら辺で中締めをして、先生達と四条辺りに飲みに行くころかなー」
なんて思い始めた頃です。
このブログにも登場したことがあるシン君が、
「大文字山登りましょう~!」
????????? 
明日へつづく

2011年01月11日LKM博士
でき過ぎたストーリー(LKM512が勝った記念日)

先週金曜日、春日野部屋にLKM512ヨーグルトを差し入れしたことを書きましたね。https://lkm512.com/blog/images/2011/01/2010-16.html
そして、
「特に、幕内上位の栃煌山関と栃ノ心関には、別のヨーグルトを食べているあの大関に一泡吹かせてもらいたいものです。」
とも述べました。

昨日、2日目、私は国技館に観戦に行きました。
といいますか、既にチケットを持っておりましたので、行くことになっていました。
初日、テレビで中継を見ていると2日目の取り組みの発表。
結びの一番の2番前の取り組みは、なんと、
"琴欧洲 vs 栃煌山"

「なに~っ。」

私は運が良いです。直接応援できます。

さて、当日、午後5時40分頃、その2人が土俵に上がりました。
非常に人気がある琴欧洲。
後ろの席の小さい女の子も必死で琴欧洲を応援しています。
東側のタマリ席に座っていた私からは、仕切りの時間は琴欧洲のお尻が中心のアングルです。
「やっつけろ、やっつけろ、上手だけは取られるな!」(私の心の中)

制限時間いっぱい。
バチッとぶつかって2秒足らず。
私の5m程前に琴欧洲が栃煌山に寄り倒されて落ちてきました!!!
\(^O^)/  8(≧▽≦)8  \(^O^)/ v(^o⌒)-☆ (^-^)∠※PAN!

私の中では、
LKM512があのヨーグルトに勝った瞬間です!!!
2011年1月10日はLKM512の歴史年表に載ることでしょう。

110111.jpg
建設中のスカイツリーと両国国技館

2011年01月04日LKM博士の勝手にベストセレクション
卯年

少し遅いですが、明けましておめでとうございます。

今年は卯年ですね。
ウサギは我々の研究でも大事な動物の一つです。
といいましても、あまり薬や食品成分の効果・効能を調べるために使うことは少ないですね。
マウスやラットで試験して、ヒト試験へのスケールアップの流れで、ウサギ実験に移行ということには殆どなりません。
少なくとも私のような研究では、そう言い切れます。
主としてウサギの役割は、抗体を作るためです。
「抗体?」と思われる方も多いと思いますが、そう、免疫と関係している抗体です。
ウィルスに感染したら、それをやっつけるために体内で作られる抗体です。
一度作られると記憶され、2回目以降に同じウィルスなどが入ってきたら、すぐに免疫担当細胞が作り出し、それをやっつける抗体です。

抗体はウィルスなどの抗原(異物)と特異的に反応します。
"鍵と鍵穴"の関係と表現されますが、特定の物質(その殆どがタンパク質)にのみ反応するのです。
ですから、この性質を利用して、生体内の特定の物質のみを観察したい時に、極めて便利なのです。
血液、尿、私なら糞便中のあるタンパク質を定量(濃度を測定)したい時、
あるいは組織(肝臓、腸、脳など)の中のどの部分にタンパク質A(例えば老化やガンに関連する物質など)ができているのか?という実験にも使います。

その調べたいタンパク質を抗原としてウサギに注射し、暫くするとウサギがそのタンパク質に対する抗体を作るので、採血して、それを精製して研究に使うのです。
ウサギはマウスやラットと比べ、多く採血できるので有難いのです。
一昔前は、自分達で目的物質を標的とした抗体を作っていましたが、
今では、ありとあらゆるタンパク質の抗体が販売されていますので、購入できます。
信じられないでしょうが、1 μg(1gの100万分の1)で数10万円するものも多いです。

今日は、ちょっと違う視点でウサギを紹介致しました。
何故か、年明けは研究者バージョンでスタートしましたが、今年もウンコネタは満載で楽しくいきますので、よろしくお願い致します。

2010年12月21日LKM博士
変なインタビュー(後半)

さて、メイクが終わるとそのまま撮影スタジオに直行です。
通販番組などでおなじみの古森章斗キャスターと顔合わせです。
「あっ、見たことある人や。」
と心で思いつつ、挨拶もそこそこに撮影用の椅子に座らされ、あとは照明や音声のチェックが着々と進みます。
言われていた通り、互いの角度は"徹子の部屋"みたいでした。
私が「何を話すのか聞いてないのですが大丈夫ですかね?」
と聞くと、古森さんは
「私も殆ど聞いてないんですー。」

えっ??? (@_@;)

ということで、
プロデューサーさんのごく簡単な指示のもと古森さんが質問し、
私が答え、
それに対して古森さんが思ったことを返して、
また私が答えるというパターンで撮影は進みました。
さすがプロです。次から次へと質問が沸き出てきます。
おかげで私も自然体で対応できました。
ただ、私が自然体になると悪戯心が前面に出てきて真面目に答えられなくなるので大変です。

たとえば、
腸内環境と肌の関係の話題をしている時に、
「確かに博士は肌がきれいですよね!」とふられて、
「あっ、そうですか? さっきメイクしてもらいましたから。」
なんてことが数回ありました。
ただ、面白いのは、そんなことを発言してもカメラは止まりません。
さすが"適当"と指示してきただけのことはあります(昨日のブログ参照)。

最後の方はフリートークで、
古森さんがこのブログを事前に読んでいて下さったようで、
私の年間排便回数カウントに関する質問などもあり、
調子に乗ってウンコ話を連発していた記憶があります。
周りが必死で笑いをこらえているのが照明の向う側に垣間見られましたので、
まあまあ面白いことは話せていたのでしょう。

最後は、プロデューサーの
「はい、カット。ご苦労様。よかったです!」
パチパチパチ(拍手)

ただ、何度思い出して考えても、
あの対談をどのように編集しても講演の代わりに使えるとは思えないのですが...。

何はともあれ、
古森さんが撮影後からLKM512ヨーグルトを食べて下さっているということなので、その"良さ"はきっちり伝わったのでしょう。
古森さんのブログ↓
http://ameblo.jp/comolyn/entry-10720217335.html
古森さん、ありがとうございました。

2010年12月20日LKM博士
変なインタビュー(前半)

先日、LKM512プロジェクトの仕事で、対談を撮影するという仕事がありました。
私が色々な場所に講演に行く負担を少しでも減らすために作るDVDの収録です。
ですから、LKM512の機能などを、ある程度原稿に則ってインタビュー形式でやるのかと思いきや、適当で良いということでした。
「何も準備しなくて良いですから。"徹子の部屋"をイメージして下さい。聞き手はプロを用意してますから。」
というだけの指示。

"適当"にも幾つか意味がありますよね。
文字通り、目的や要求などにきっちりと適した形で当てはめることや、
程度が程良いこと、という良い意味があります。
一方、悪い意味で"いいかげん(関西弁ではええかげん)であること"もあると思います。
どうも事前の話では後者の"いいかげん"で良いということのようでした。

「ええかげんで構わない撮影なんかあるのか?」
と思いつつも、"ええかげん"な私は深く考えずに当日を迎えました。
敢えて心配だったことといえば、スタジオまでの移動ですね。
不慣れなラッシュアワーでの電車移動中に便意を催さないかということ位でした。

スタジオについて、挨拶代りのウンコを済ませて、まずやったのがメイクです。
「そんなん要らん!」
って言って反抗したのですが、納得させられる説明があったのでやってもらいました。
その理由とは...、
皆さん、テレビに出る人は何故メイクをするのか知っていますか?
自分を少しでも美しく、または格好よく、あるいは若く見せたいから?
もちろん不正解ではないですが、正解は"視聴者を不愉快にさせないため"だそうです。
しわ、髪の毛の乱れ、毛穴、髭の剃り残し、
これらがあると、視聴者が気になって、内容どころではなくなるそうです。
最近の映像技術では肌のきめまで映るということで、女優さんは苦労しているそうです。そういうことなら仕方ない。メイクしてもらいましょう。
ですが、肌年齢は25歳(2年前)の私、ちょこっとで済みました。
メイクさん曰く、新陳代謝の良い肌だそうです。(自慢!) LKM512パワーでしょう。

長くなりましたので、肝心のインタビューの話は次回にまわします。

2010年11月24日LKM博士
晩秋をカマキリで感じる

皆さんはどういう現象をもって、冬がそこまで来ていることを感じますか?

私は毎年、紅葉の季節に、最後まで生き残ったカマキリに晩秋を感じます。
動きが遅く、無防備。
昆虫の世界では食物連鎖の頂点で立ち、自慢の鎌で昆虫を捕獲し、生きたまま食べるあの凶暴性は完全に失われています。

同じ環境に棲んでいた殆どの昆虫が姿を消したにも関わらず(厳密には多くが卵の形で存在しているが)、霜も降り寒くなる11月中旬まで生き残っていることが多いです。
多くの食してきた虫の分まで生きているのでしょうか?

ハラビロカマキリの立派なメスを見つけましたので写真を掲載します。

1011241.JPG
かなり弱っていました。
無防備にガードレールの上をゆっくり歩いていました。
産卵が終わって死を待つだけなのかもしれません。

もう1つ。
正面からの写真です。
1011242.JPG
何か哀愁を感じます。

これから春まで、虫達の気配は殆どなくなります。
寂しいですが、その分、春が楽しみになるのですよね。
6月頃、かわいい幼虫に会うのを楽しみにして、
これから嫌いな冬を乗り越えたいと思います。

2010年10月22日LKM博士
クルマバッタモドキ

日当たりの良い開けた草原で、あまり背の高い植物は生えておらず、
土壌表面も所々出ているような乾いた土地に多いバッタです。
住宅地の空き地などにもよくいます。
ピョンピョンと跳ねるのではなく、ピョーーーーーンと翅を使って軽く10メートルは飛ぶ、3-4cm程度の茶色いバッタですね。
慎重に近づいても、警戒心が強いのか、気配を感じてすぐに飛んで逃げるので、手で捕獲するのは非常に難しいです。
捕獲には虫取り網が必須のバッタです。
それがこいつ、クルマバッタモドキです。
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一蹴り、一っ跳びで、私を嘲笑うかのように遠くに飛んで行く姿を見る度に、
「なんて、無駄のない動きなんやろう。」
と感心させられています。

さて、こいつ、クルマバッタの褐色型との類似しているいので"モドキ"なんですね。
クルマバッタの名前の由来は、後翅に黒い帯状の模様があり、飛ぶ時、車のタイヤが回っているように見えるからです。
後翅の根本は黄色く私の目にはタイヤホイールもあるように映ります。
写真のバッタを捕獲した時はクルマバッタと思っていたのですが、ブログに載せるに当たり、念のためクルマバッタモドキとの違いを確認しておこうと調べたところ、どうやらこれはクルマバッタモドキのようです。
首に平仮名の"く"の字の白い線がありますね。
これがクルマバッタモドキの特徴です。

当然ですが、クルマバッタが先に命名されていたから、こんな名前になったのでしょう。
それだけで、クルマバッタより格下に感じてしまいます。
残念ながら、クルマバッタモドキは、あまり後翅のタイヤ模様も綺麗ではありません。
これがまた、クルマバッタより格下に感じさせられてしまう要因なのでしょう。
図鑑などでもクルマバッタはタイヤ模様の説明のために、後翅を広げて特別に紹介されることがあるのに、クルマバッタモドキは、その下で付き人のような扱いです。
ですが、棲息個体数はクルマバッタモドキの方が多いと言われているのですよ!

来年はクルマバッタを捕獲して皆さんに紹介したいですね。

2010年10月19日LKM博士
なんじゃ、こいつは?

畑作業をしていた時です。
キャベツやブロッコリーがあるのでモンシロチョウ、ニンジンがあるのでキアゲハが飛んでくるのはわかるのですが、あまり見かけない比較的大きなチョウが飛んで来ました。
「普通のアゲハチョウ? あれっ、ゴマダラチョウか?」
と思いつつ、瞬時に手掴み。
見事に捕獲!
ここまではいつもの事なのですが、やっぱりアゲハでもゴマダラチョウでもないのです。
101019.JPG
仕方なく、家に帰って調べました。
正体は"アカホシゴマダラ"。
模様の通りの名前です。

本来は中国大陸、朝鮮半島、台湾に棲息するチョウで、日本では奄美大島と徳之島にしかいない種類です。
温暖化の影響で北上して来たのならわかりますが、九州や四国では発生しておらず、最近、突如、本州の鎌倉で発生したようです。
おそらく、誰かが飼育して鎌倉で放蝶したというのが有力な考え方だそうです。
今では、私が住んでいる埼玉県にも広がって来ているということでしょうね。

くしくも、名古屋でCOP10が開催されており、外来生物の生態系への影響も議論されることでしょう。
この幼虫はエノキの葉を食すため、同じくエノキを食す日本のチョウへの被害が考えられます。ピンチなのはゴマダラチョウ。
既に鎌倉ではゴマダラチョウの数が減っているという話もネット上で読みました。
ゴマダラチョウ頑張れ!
そして、日本の国蝶であるオオムラサキもエノキを好みます。
ということで、次からアカホシゴマダラを捕獲したら、カマキリかクモにプレゼントしようと思います。

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この黄色い口も特徴ですね。憎たらしく見えるのは私だけ?

2010年10月13日LKM博士
ラジオ出演

昨日、SBC信越放送の「おとなりラジオ あらら...」の1コーナーで"ヨーグルトと健康"についてお話してきました。
「所詮5分程度なので、特に準備もしなくてええわ。」
と思っていたのですが、少し不安になり、当日、朝から原稿にしっかり目を通しました。
5分間といっても、A4に4枚です。
既存原稿は、番組とのトーク内容の確認の意味で作成したものなので、書き言葉でできており、そのまま読むとうまく話せないと気が付いたのは朝7時。
"必死のパッチ"で修正、移動中もしっかり練習しました。

長野新幹線で友人の結婚式以来、約10年ぶりの長野駅へ到着。
信越支店の車でSBCに直行し、隣の建物でウンコをしてSBC信越放送局に入りました。
案内されると番組が始まったところ。
すぐ隣はスタジオで、建物内に流れる放送と話している姿(笑い声と笑い顔など)が一致しています。
「何か緊張してきたような気がする...」
緊張時特有の便意を催してきました。さっきウンコした所なのに...。
不思議な感覚で、自分を客観的に見つめており、心臓は全くドキドキしていません。
"程よい緊張"というやつですかね。

などと考えている内に曲をかける時間帯になり、スタジオからパーソナリティーの中澤佳子さんが出てきました。
挨拶して、すぐにスタジオに誘導され、気が付いたらマイクの前。
音楽が終わり、「1、2、3、ハイ」というような手の合図で、いきなり私の出演するコーナーは始まりました。

あとは楽しみました。結局6-7分間話せたと思います。
中澤さんが、目を見て、やや大袈裟に反応して下さったので、非常にやりやすかったです。話の上手な研究者は見慣れておりますが、それとは全く異質の"喋りのプロフェッショナル"を強烈に感じました。
信州大学農学部出身として伊那ローメンネタにも触れて、ウンチという単語もきっちり発言し、放送を聴いて長野県のスーパーではLKM512ヨーグルトを買い求めて下さるお客さんが多数殺到したようで、個人的には大満足です。
スタジオの様子は「おとなりラジオ あらら...」のHPでも既に掲載されています。
http://sbc21.co.jp/radio/arara/

2010年10月08日LKM博士
夏の悲劇 in パンツ

予告通り、フンコロガシの発見の3時間ほど前に遡りましょう。

2010年8月15日午前10時前ですね。
遅めの朝食をとり、春日山の方へ行くと決まってはいましたが、
実家の元私の部屋で扇風機をつけて畳の上に短パンTシャツで寝転んで、ダラダラとテレビを見ていました。
もう一度寝てしまいそうなダラダラ度です。

"チクッ"
皮ふ表面を抓られたような、なんとも表現できない痛さが股を襲いました。
「痛-っ」
明らかに何か生き物に"噛まれた"というか、"刺された"というのはわかりましたので、慌ててズボンを脱ぎ、パンツの中を覗きこみました。
何も見当たりません。
「気のせいか?でも、小さいノミかダニかそんなんや。」
ということで、ほんの小さな動きも見逃さないように五感の感度を最大に上げた虫レーダーを使って、周囲を観察しました。
が、何も見つかりません。
納得できないですが諦めて、再び寝転んでテレビを見始めたら、
もう1回、"チクッ"。
飛び起きて、パンツの中を見ましたが、やっぱり何もおりません。
痛みがあった所を見ると、左足付け根、といいますか睾丸と足との境目辺りが、真っ赤に腫れているではないですかー。
ズキン、ズキンしています。
再び最大感度の虫レーダーで辺りを見回しますが、何もおりません。
5分間位探しますが、痛さでどうでもよくなってきた頃、ふと気が付きました。
「パンツの中にまだ居るのではないか?」
慌ててパンツを脱いでみると...
なんと、4cm位の
「ムカデ~!」
つい数日前に寝ている時にムカデに噛まれた(と言っていたような記憶)叔母が、瞬時にハエタタキやら殺虫剤を持って駆けつけて、一撃で退治してくれました。
祖母も駆けつけて来ていたような気もします。
ムカデはよく出る実家(この日の午後もでっかいのが出現)、ムカデ退治は得意です。といいますか、皆、噛まれて恨みを持っているので「絶対退治してやる」という気迫が凄いのです。

そのムカデ、これです。
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殺したハエタタキの上で撮影

半日以上はヒリヒリ痛くてたまらないので、皆さんもムカデには気を付けましょう。

2010年10月05日LKM博士
瑠璃色の黄金虫

今日は綺麗なコガネムシを紹介致します。
ジャーン!
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皆さん、見たことありますかね?
コガネムシ(黄金虫)の仲間なのに瑠璃色ですが、美しい輝きには違いない。
惚れ惚れしますねー。
大きさは2cm足らず。
動かなければ、虫のブローチみたいです!

昨日のブログの流れから、勘の良い人はわかるでしょう。
そう、これぞ奈良公園のフンコロガシ!
その代表格の"オオセンチコガネ"です。
これも若草山山頂付近で見つけました。

信じられますか?
ウンコを食べて、こんな綺麗な体色になるなんて。
不思議です。

奈良付近のものは、特に瑠璃色が強く、ルリセンチコガネと呼ぶこともあるようです。
春日大社のパワー?
なんて、科学的でない想像はやめましょう。

ルリボシヤンマにルリセンチコガネ。
私のラッキーカラーを瑠璃色にしようかと、ふと考える1日でした。
こういう色のスーツは着られないけど、ネクタイなら可能だろうか?

なんて思いながら、こんな珍しいムシ達に会えたわけですから、家を出るのも嫌な猛暑の中、若草山まで行った甲斐がありました。
しかも、足の付け根に激痛が走っているというのに。

激痛? 何のこと?
思い出すのも嫌ですが、次回は時間を遡ってその事件を紹介します。

2010年09月24日LKM博士
2010年大相撲9月場所 番外編

やっぱり期待を裏切る方に転びましたね、カロヤン(琴欧洲)。
これはいつもの事なのですが、今回は、少しLKM512が関連しているかもしれません。

今週始めに、LKM512が入った"おなかにおいしいヨーグルト"を毎場所番付を送って下さる豊桜関に送りました。
500gの無糖タイプを18個。
100gの加糖タイプを40数個。
ダンボールに入るだけ詰め込みました。
何しろ送り先は相撲部屋。部屋の皆さんにも食べてもらいたいので、出来るだけたくさん送ろうと思いました。

宣伝ではなく、「食べてもらいたい」という気持ちからなので、もちろん自腹です。
社内販売で購入したのでその時は気付かなかったのですが、計算すると結構な額になっております。
体に良く、美味しいので、喜んでもらえるだろうと自信はあったのですが、そもそも、受け取ってもらえるだろうかという心配もありました。

さて、水曜日の午後5時半ごろのことです。
一本の電話がかかって来ました。
「お世話になります。協同乳業研究所です。」
と私が爽やかに電話にでますと、
「もしもし、豊桜です。」
「えっ?!!!!!」
「陸奥部屋の豊桜です。」

なんと、取り組みが終わった豊桜関から私にお礼の電話がかかってきたのです。
非常に丁寧な方で、何度もお礼を言われました。
感激です (@^▽^@)

あれから2日間、豊桜関は2連勝。
同じく陸奥部屋でこのヨーグルトを食べているであろう白馬関も2連勝。そうカロヤンを優勝争いから引きずり落としたのです。
これはLKM512のパワー? ということにしておきましょう (^o^)v

2010年09月21日LKM博士
オニヤンマの捕獲

オニヤンマネタの続きです。
小さい子供がいるお父さんはオニヤンマを捕まえたら威厳を保てるのではないでしょうか?
ということで、今日は、私のオニヤンマの捕まえ方を示します。
私は、毎年2-3匹は捕まえていますし、狙った時は8割以上の確率で捕獲しています。

全ての飛翔型昆虫に当てはまりますが、一撃(一振り)で虫取網に入れることが重要です。
失敗すると、逃避行動を取りますので、二振り目で捕まえられる確率は著しく減少します。
オニヤンマの場合、飛翔能力が極めて高いため、二振り目での捕獲は限りなくゼロに近いでしょう。
しかし、一振り目で捕まえるのは比較的簡単な昆虫です。

まず発見したら、できるだけ近づきましょう。
とはいえ、遠くに飛んで行くので、追うのではなく飛んでいた場所に行くという意味です。
縄張りを持つ習性から、数十秒後から数分後には必ずその近くを再び巡回しに来ます。
しかもオニヤンマは何故だかわかりませんが道に沿って飛ぶことが多いです。
ですから、彼らの飛行経路に網を持って待っていれば良いのです。
飛んで行った方向の反対の方向、つまり、飛んで来た方向を中心に視野を広くして見ていましょう。
20-30m位向こうから低空飛行をして来る姿が確認できるはずです。
大体、地面の1-2m位の高さを飛んでいるので、できる限り近づくのを待ちます。
餌を探しているため決して早いスピードではありません。獲物を見つけて突然予想飛行経路を逸脱することがありますが、大体失敗して元の経路に戻ってきます。
ただ、近づくのをじっくり待っていれば良いのです。
網で取れる範囲に入ってきたら、スパッと頭側から素早く網を被せましょう。
私の経験では、羽音が聞こえる間合い(距離)に入った瞬間が狙い目です。
決して尾部側から網を振ってはいけません。逃げられます。

もし近くに来なければ、強引に捕まえに行っては行けません。もう1周我慢です。
少し立ち位置を変えて、再び来るのを待てば良いのです。
但し、一度網を振り下ろし失敗した場合は戻ってきませんので、その時は諦めて下さい。
観察力に、少しの動体視力と運動神経があれば、簡単に採れる昆虫です。
私は帽子で捕まえるのも得意です。
さあ、実行してみましょう!

2010年08月26日LKM博士
ミスマッチ

青々と茂った草むらの中に緑のバッタがいるのはわかります。
少し乾燥し、枯れた草や地表が出ている場所のバッタが茶色くなるのもわかります。
色が変わるメカニズムには謎が多く、生物の神秘を感じますが、
そのような体色の変化が個体にとって有利に働くのは理解できます。
何しろ、目立って、他の生物の餌食になることを最も恐れているのでしょうから。

しかし、
ミスマッチな場所にいるオンブバッタを見つけました。
朝露の降りた赤紫のアサガオの花の上で、花びらをムシャムシャ食べていたのです。
目立ち過ぎ~。
出勤前の忙しい時間帯であったにも関わらず、思わず撮影し、時間が無くなり大変でした。

色の組み合わせがミスマッチ。
アサガオとバッタもミスマッチ。
おかげで私はミスウンチ。
おそまつ!
(misunchi:ウンチをやり損なうという即興造語,mis-は「誤って」、「欠けた」という接頭語)


20100826.JPG
コメント:オンブバッタも成虫が出てきましたね。いよいよ秋ですね。これはメスで、すなわちオンブしてあげる方です。

2010年08月24日LKM博士
好きでないムシ2

カメムシは嫌いなのですが、せっかくですので昨日紹介したアオクサカメムシの成虫を紹介します。
エダマメ収穫時に来ていましたのでエダマメと一緒に撮影です。

20100824.JPG

カメムシらしいカメムシですね。
是非、昨日の幼虫の写真と見比べてもらいたいのですが、
きっちりと翅が生えて、逆三角形のきれいな成虫になっていますね。
この写真は見難いかもしれませんが、小楯板(しょうじゅばん:背中の三角形の部分で多くのカメムシはここに種別の特徴を持つ)に3点の薄黄色の小斑紋があり、間違いなくアオクサカメムシだと思います。

しばらく観察をしていると、
あれれれれ...。
ウンコされてしまいました。

写真中央少し下の肌色っぽい水滴のような点が2つあるのがわかりますか?
これが、カメムシのウンコです。
出したてホカホカです。
(厳密には変温動物なので、気温と同程度の糞便温度であり、ホカホカということはないのでしょうが、ここでは排泄後すぐという意味で使用しています。)

さすが全てストロー状の口でチューチュー吸っているだけありまして、
固形物は少なく水分含量の多いウンコですね。
ヒトだと完全に下痢の範疇に入ります。
当然におってみましたが、青臭い大豆そのもののようなニオイで、全く臭くありませんでした。

カメムシにウンコされるほど、自分の"ウン"の強さを感じながら、今日のブログはおしまいにしたいと思います。

2010年07月20日ウン小話
ウン小話1

本当にあったウンコな話です。

以前、予備的実験なので自分のウンコを使おうと便所に向かった時のことです。
和式便所で普通にバナナ状の良いウンコが出ましたので、
「さて、回収~」
と思うと、採便管を便所に持って来るのを忘れていたのです。
「しまったー」

「諦めるしかない...」
「いやいや、トイレットペーパーで掴んで実験室に持って行こう...」
「いや、それは危険過ぎるやろ...」
(→.←) ん~...
と、肛門が乾きそうになるくらい迷ったのですが、
「このまま置いておいて、採便管を取りに行こう!」
と決心し、
急いでお尻を拭いて、ホカホカウンコを流さずに実験室に向かいました。

戻ってくると、
ウンコがなーい N(×凸×)N゛

しばらく呆然とその場で立ちすくみました。
2分も経ってないのに、その間に来た誰かが容赦なく流したようです。

今度からメモ書きしておこうと思います。
"この糞、使うので流すな!"

おしまい。

2010年06月11日LKM博士
試練

3月の学会前のブログで、「学会発表なんて慣れてしまって何の緊張感もないhttps://lkm512.com/blog/images/2010/03/25/」なんて書いてしまいまして、神様が怒ったのでしょうか、大変な状況に陥っております。

 

確かに、今でもそれは訂正するつもりもなく、先日の慶応大学での講義も問題なくできたと思います。90分間の講義ですが、準備も大して時間をかけませんでした。

場慣れというやつでしょう。ほぼ思い通り話せます。何処で笑わせようかと考えながら話しています。

しかし、これには大前提があります。

使う言語は我が母国語である"日本語"であるということです。

 

困ったことが起きました。

来週開催される国際ポリアミン会議なのですが、

ポスター発表(研究成果を大きな紙等に書き壁に貼り、その前で研究者が立ち説明し、回ってくる方々の質問に答える形式)のつもりで応募した私の発表が、口頭発表に選ばれてしまったのです。

メイン会場で行なわれる口頭発表はその大部分が招待講演であり、それ以外は、ごく一部の一般演題が選ばれるだけであるため、私になることはないと思っていたのです。

「それなのに...ヤバイッ。ほんまにヤバイです。」

名誉なことであり、研究者としては実績として残ることなのですが、英語は厳しいです。

しかも30分間の発表時間。

もちろん公用語は英語のため、質疑応答も英語です。

 

「困った、困った、困った、困った、困った、困った・・・」

 

1週間、現実逃避をしていたのですが、いよいよ残り1週間を切りました。

企業の研究員のため、別の仕事が多量にありますが、本日全てを中断し、必死のパッチでスライドと台詞を作っています。

 

試練ですね。試練ですよ。試練? 試練て何やねん? しらん。ウンコ。

頭が狂ってきたので、さようなら。

2010年05月20日LKM博士
まさか、あいつらが・・・

先日紹介しましたNatureの論文を、頑張ってしっかり読みました。(何のことやらわからない人はこのブログ参照:https://lkm512.com/blog/images/2010/03/11/

図3に、多くの被験者で共通に検出された腸内細菌が60種類弱リストアップされているのですが、上から順に眺めていると、ふと目がとまる菌種が載っていました。
私が分離し、4年前に理化学研究所の坂本さん(以前に紹介した口腔内細菌の坂本さん:https://lkm512.com/blog/images/2010/02/15/)達と新種として発表した菌達がズラーと登場しているではないですか \(◎o◎)/!

Bacteriodes intestinalis(バクテロイデス・インテスティナリス)
Bacteroides finegoldii(バクテロイデス・ファインゴールディー)
Bacteroides dorei(バクテロイデス・ドレイ)

「あいつら、知らんうちにメジャーデビューしとるやんけー。」

ちょっとマイナーな腸内細菌を捕まえたつもりだったのですが、
ヒト腸内で共通に棲んでいたとはびっくりです。

ちなみに、
バクテロイデス・インテスティナリスの分離源は私の妻のウンコなのです。
新種が発見され、ドイツの微生物の保存施設にも分譲・登録したと伝えたら、戸惑った顔をしていました。
他の2種はマサピヨと呼ばれていた少しボーっとした大学院生を脅してゲットしたウンコです。今、彼はちゃんと働いているのだろうか?

Natureの論文の被験者はヨーロッパ人なので、とても不思議な感じです。
腸内細菌の研究は、国を超えて、全人類のために有益でることを改めて認識しました。

と同時に、
自分のウンコから新種が見つからなかった悔しさが、ふつふつと沸いてきました。

2010年05月11日LKM博士
甲子園球場で思ったこと

今年は、予想以上に阪神タイガースは強いですね!
私のゴールデンウィーク休暇の初日の5月1日は、奈良の実家に帰る前に、阪神甲子園球場でプロ野球観戦をしました。
"阪神タイガース vs. 読売ジャイアンツ"
そう、久しぶりに首位に立つ1日前の試合です。
いわゆる伝統の一戦というやつですが、生で観るのは初めてです。
しかも、甲子園球場で。

地元阪神ファンの応援は凄いのですが、経験が無いわけではないので、読売戦といえども、それは予想の範疇でした。
それより印象に残っているのは読売ファンの少なさです。かわいそうな位少ないんです。
球状を360°の円と考えると20°分位でしょうか。超薄切りケーキ位。そんなに無いかもしれません。グランドを挟んでちょうど私の正面に見える数列に読売の攻撃中に何やら音を出す集団がいるという程度。
生物学的に表現すると、"外敵に追い詰められ残り千足らずの個体がコロニーを形成している"という表現がぴったりでしょうね。

試合は、先制されましたがすぐ逆転、ブラゼル、マートンのホームランも出て、9―4でタイガースの快勝ということで、大盛り上がりでした (⌒▽⌒)V
残念ながら、その盛り上がり方は表現できません。
"あの場を経験しないとわからない"という表現が正しいでしょう。

話は変わりますが、試合観戦中に、
「私もここで野球したい!」
という強い衝動に駆られました。
野球経験はありません。ですからこの球場で野球をしたいという意味ではありません。
これだけの人々の応援を背に受けて仕事ができれば、プレッシャーというより、やり甲斐あるだろうなという気持ちです。
ただ、ただ、うらやましい。
研究のモチベーションを維持するのに苦労しているので、とにかくうらやましい!

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7回裏の攻撃前。4万本以上のジェット風船打ち上げ直前、圧巻です! しかし、この後悲劇が......私の焼酎の紙コップに誰かのジェット風船が不時着したのです (TдT)

2010年04月06日LKM博士
緊張からの開放

せっかくなので、今日も学会の話をしましょう。

実は、学会中、私は人間観察をしているのが大好きです。
"緊張"、"落ち着き"、"迷い"、"自信"、"使命感"、"不安"、"怒り"、"喜び"そして"笑い"
これらが発表者のちょっとした仕草や顔の表情に現れます。
これらの中で、私が非常に好きなのが、"緊張から開放された笑顔"です。

この学会は大学院生が多く発表しているのですが、次演者席に着いた時から緊張状態なのですぐわかります。
前の人の発表内容なんて上の空という状態です。
そのわりには、殆どの大学院生は、きっちりと発表をします。
相当練習しているのでしょう。
しかしながら、問題は、質疑応答。
的確に答える大学院生も多いのですが、明らかに未熟さ(知識や経験の欠如)から答えられず、しどろもどろに陥る学生も多いです。
見かねた指導教官が助けたり、挙句の果てに、質問者が助けたりすることもあります。
とはいえ、プログラムに従い進んでいるわけで、必ず質疑応答は終わります。
おもしろいのはここからです。
発表が終わり、部屋の後方に歩いて行く途中から、顔が緩み始めます。
その後、見守っていた研究室の仲間と合流し、一緒に部屋を出ていく時(何故か殆どの学生は次の発表は聴かないという特徴がある。自分の発表で精一杯なのであろう。)には、満面の笑顔になります。

これまでの人生で最も追い詰められた状態から開放された笑顔、最高です!
こっちまでニコニコしてしまいます §(*^o^*)§

「お前は学生の時どうだったんだ?」
と言われそうですが、記憶は全くありません。
おそらく、都合の悪い記憶なので、私のウンコ色の脳ミソが自動消去したのでしょう。

2010年03月18日LKM博士
あした

"明日があると思えば、今日がおろそかになる"
と家の近くのお寺の住職さんの言葉が寺の伝言板に掲示してありました。
ほぼ毎日、車で信号待ちをしながら、「その通りだ」と噛み締めていました。

私の頭の中では、少し変化させ、
"今日中にできることは今日中にやってしまおう!"
となっておりますが、ほぼ同じ意味でしょう。
そういう気持ちで10年以上取り組んでおります。
他人に強要することは難しいですが、自分にだけは厳しくできますので、ほぼ毎日、遂行できていると思います。
これからも、「明日がある」と引き伸ばさずに、1日1日を大切にしていきたいと思います。

と、心に秘めた思いを確認しながら運転していると、カーステレオから・・・

♪明日があるさ、明日がある。若い僕には夢がある。
いつーかきっと、いつーかきっと・・・♪

改めて聞くと共感が持てるではないか・・・明日はあるよな・・どっちやねん???

♪・・・焦ることないさ、焦ることないさ。自分に言い聞かすー♪

そうそう、益々共感できるではないか! 

♪ある日突然考えた。どうしてオレはがんばっているんだろ? 
家族のため? 自分のため?♪

そんなこと、わからないけど・・・。

♪答えは・・・
(私らしく)糞の中♪♪♪♪♪

おしまい!
(♪ウルフルズ「明日があるさ-ジョージアで行きましょう編」を引用)

2010年01月22日LKM博士
発表、2009年 年間ウンコ回数③

1年間、ウンコ回数を"正"の字でカウントしていたわけではありません。
きっちりとExcelでカウントしていました。
そして、1日の回数以外にも、
排便時間と排便場所と特記事項を記録していたのです(下図参照)。
特記事項には、出張や過度のアルコール摂取等日常と少し違うことを記録します。
ですから、これから分析していけば、色々なことがわかってくるのです。

たとえば、
① 曜日別ウンコ回数
② 時間帯別ウンコ回数
③ 会社内ウンコ回数
④ 通勤中のウンコ回数
⑤ 行動別ウンコ回数(出張時に多い? 少ない?)
など

以前から、土日のウンコ頻度が少ない気がしていたのですが、
それが証明されるかもしれません。
土日に溜まったウンコは月曜日に大量に排出しているのか?
これもわかるはずです。
これから時間を見つけて分析します。
何かわかれば皆様に報告しようと思います。

hyou.jpg
コメント:こんな風にして毎日記録を付けていました。意外と"まめ"な性格なのです。

2010年01月19日LKM博士
発表、2009年 年間ウンコ回数②

509回、1日平均1.3945回になります。

多いのか、少ないのかと言われても、平均がわかりませんので何とも言えません。
便秘の方に、うらやましいと思われることは間違いないでしょうが。

「1日何回ウンコする?」
と質問した場合、多くの人は1回、2回、2日に1回(=0.5回)などと答えるでしょう。
(その前に嫌な顔をされるので聞く場合は気をつけて下さい。)

その回数は、長い経験上で自分勝手に思い込んでいることで、
「健康な人は1日1回が理想的」という根拠のない定説から、
それより多いか少ないかで適当に数値を述べていると思います。
ですから決して正確ではないのです。

事実、先日、当研究所で実施した、
"皆で同じ食事を食べてウンコを調べる実験"(2009年11月25日からのブログ参照)では、
事前のアンケートで予め排便回数を聞いていたのですが、
実際、試験前1週間の排便回数データをチェック形式(排便したらその都度時間を記入)で取ってみると、
1日あたりの回数がアンケートで申告した回数と0.4回以上ずれている被験者が半数以上いました。

0.4回の差はすごいですよ。

私が0.4回増えると、1日平均が1.7945回となり、年間655回になります。
1日平均0.4回減ると、1日平均が0.9945回となり、年間363回になります。
トイレットペーパーの使用量も大きく変わって来ることでしょう。

皆さん、是非数えて、自分の1日あたりのウンコ回数を即答できるようにしておきましょう。

2010年01月18日LKM博士
発表、2009年 年間ウンコ回数

どうしても、150回記念、魁皇、千代大海ネタを優先せざるを得なかっただけで、
意図的に引き伸ばした訳ではないです。

朝青龍も私の目の前で負けてしまいましたし、
7日目には白鵬まで負けるという事態になりましたので、
今日はそれをネタにまた相撲の話を書こうかと思いましたが、
ウンコネタの禁断症状が出始めましたので我慢します。

では、発表します。

ジャジャーン
私の年間ウンコ回数は、

509回 

でした。

糞(クソー)、目標まで、3回足りませんでした。

ですが、満足しています。
妙に達成感があります。
1年間、よく頑張ったと自分を褒めたいです。

ということで、今年もカウントしています。
1回のデータでは何も言えませんので、繰り返しデータを取る必要があるのです。

2009年12月11日LKM博士
ちょっとおもしろい実験⑥―言い忘れたこと―

1点、結構大変だったことを思い出しました。
ウンコ重量も測定していたのですが、
全員から全糞を回収して天秤で測定するのは精神的に重労働で、現実的ではありません。

ではどうするのか?

答えは、排便前の体重から、排便後の体重を引くのです。
つまり、排便前に65.00Kgで、排便後64.85Kgになっていたら、
150gのウンコが出たということです。
このために、50g単位で測定できる高級体重計も購入しました。

しかし、問題点があります。
おわかりでしょうか?
ウンコをする時のことをよーく思い出して下さい。

そう、排便中に、勝手にオシッコが出るのです。
尿意が無くても、勝手にチョロチョロ出ますよね。
これではデータが狂います。

ですから、
直前にオシッコをしてもらい、その後体重を測定しメモしてもらい、その後ウンコをし、また体重を測定し、引き算をするのです。

これは言葉では簡単ですが結構大変です。
普通は便意を催してからウンコをするため、
オシッコをしようとするとウンコが出そうになるのです。
肛門からウンコを排出する筋肉と、オシッコを出す筋肉は連動しているのは間違いないと思います。

私は、何度もチョロッと出しては止め、チョロッと出しては止めるという作業を繰り返し、時には「ちびったかっ!」と冷や汗をかきながら、ウンコ重量を測定していました。

「ちょっとおもしろい実験」シリーズは、この話でおしまい。

2009年12月04日LKM博士
ちょっとおもしろい実験⑤―開放―

最終日、全員分のウンコは揃い、色々な分析のための前処理をして保存し、
夜は被験者のメンバーと一緒に打ち上げを行いました。

いやー、食べたい物を食べられるって本当に幸せですね。
それなりに美味しいメニューだったとはいえ、
やはり自由に食べられないのは辛いことでした。

健康食のため、脂も控えめでしたので、
唐揚げをイメージして居酒屋に向いました。
でも、一番うれしかったのは醤油です。
とにかく薄味のメニューだったので、
自分の好みの量の醤油をかけて食べられるのは、非常にうれしいことです。

「醤油、おかわりーっ」
皆、久しぶりの醤油を味わい過ぎたのか、
居酒屋の醤油さしが空になってしまいました。

そして、1週間ぶりのお酒も旨い。

もちろん、話題の中心は公然とウンコ話。
"色"、"重さ"について、
そして、"ウンコ回収方法"についても盛り上がりました。

最後に、
この回収方法で、物凄い技を使う被験者がいたのです! 
皆さんにも紹介したいのですが、
内容が内容だけに、いくら文才に恵まれた私でも大変で、
下書きを何度も何度の書き直し苦戦している状況です。

2009年12月02日LKM博士
ちょっとおもしろい実験④―企業秘密です―

間に相撲の話を挟みましたが、「ちょっと面白い実験」の続きです。

ところで、結果はどうなったのか気になるところですよね。
皆、同じウンコになったのか?
今、詳細に調べている途中ですが、
見た感じでは、・・・・。

やっぱり言えません。
言いたいけど、言えません。
今のところ、企業秘密です。
私の知る限り、世界初の実験ですから、
科学的にも意義があるはずです。
研究結果として、然るべき時が来ればお伝えします。

一点だけ紹介すると、
最終日の糞便は、朝8時半から10時の間に全員分が揃いました。
これまで色々な組織(病院など)に協力してもらってウンコ実験をしましたが、
こんなにウンコの集まりが良かったのは奇跡です。
普通は、2-3日間設けた指定日に全員分の糞便が集まることも稀です。
つまり、腸のリズムは全員同じになっていたと考えて良いのではないでしょうか。

当然、その時間帯の便所は混んでいたようです。
便所の神様もびっくりしたことでしょう。
皆が続々とウンコをしに来て、
さらにプラスチックのチューブに詰めて出て行くのですから。

2009年11月30日LKM博士
ちょっとおもしろい実験③―給食当番―

栄養バランスや摂取カロリーの事も考えて、
栄養士が運営する宅配食事業者の冷凍のおかずを購入し、実験に使うことにしました。
健康志向の人をターゲットにしているメニューのため、
若干味が薄いのですが、結構美味しかったです。

毎食、おかずを解凍し、盛り付け、
ご飯を炊いて、味噌汁を作りました。
ご飯もきっちり重さを量り、提供します。
温かいものを食べてもらいたいので、
予め温めておいて、被験者が食べに来たら仕上げの加熱をして、大忙しで盛り付けます。
朝は7時ごろに出勤し、朝食の準備です。
私と助手Kは、完全に給食当番でした。

皆、最初は味の薄さに不満があったようだったのですが、
徐々に慣れてきて、大きな不満も噴出せずに、
5日間脱落者なく達成できました。
最後の方は、皆、楽しそうだったので、
ちょっと意地悪で、
「今日のウンコの原料は、特製ソースのハンバーグでーす」
なんて言いながら、給食当番をやっていました。

被験者の皆様、本当にありがとうございました。 
特に、「食べたら吐く」と主張していた"シイタケ嫌い"のY君、
必死で小さく切って食べている姿は滑稽でしたが、感動しました。 
m(μ_μ)m

つづく

2009年11月27日LKM博士
ちょっとおもしろい実験②―ウンコ文化の広がり―

「食費は払ってあげるから、私の出す食事以外は食べないで」
と頼まれたらどうしますか?
もちろん間食や、休憩のお茶やコーヒー、ちょっとチョコレートをつまむのも禁止です。
迷うでしょうが、メニューと期間によりますね。
1週間ならやってあげようかなと思う方もいるでしょうが、
次に、
「悪いけど、その期間、ウンコもちょうだい」
と言われたら、普通の人は、確実に断ることでしょう。

しかし、協同乳業の研究所員は違うのです。
研究なら仕方ないということで、
殆どのメンバーが協力してくれるのです。
試作等に大影響があるのですが、上司も強力にバックアップしてくれます。
中には積極的な「出したがり」もいるのですが・・・。

たぶん、ウンコ研究をやり始めて10年以上経ち、
明るく楽しく時々真剣にウンコの話をし続けてきたことで、
ウンコ文化が広がっているのでしょう。
地道にウンコロジー(Unkology: ウンコ学※)の普及をやってきた甲斐がありました。

結果的に、対象とした20-30代の男性のほぼ全員、
予定以上の12名で、
月曜日から金曜日まで、朝・昼・晩と、
全く同じ食事(全員が同じものを食べるが、メニューは毎食異なる)をしてもらうことができました。

※Unkology:もちろん私が勝手に作った言葉である。実在する単語Scatology(=糞便学)より、もっと生活に密着した観点から追及する

つづく

2009年11月25日LKM博士
ちょっとおもしろい実験①―もしも、共通した食事を食べたら?―

「食べ物を同じにすると、皆、同じウンコが出るのか?」

こんなこと、皆さんも、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
少なくとも、私は小さい時から考えています。
ここで言う、ウンコの違いとは、"色"、"形状"、"臭気"、"量"などです。

小さい時は、同じウンコが出ると思っていたのですが、
今では、大腸にはたくさんの腸内細菌が棲んでいることをこの眼で確かめたため、
「同じ食事をしても、腸内細菌の個人差の影響で、違うウンコが出る。
他人と同じウンコなんて出せない。」
と考えています。
理論的には個人差が出るはずです。

しかし、
その差とは何なのか?
その差はどの程度なのか?
・・・わかりません。
おそらく、誰も確かめていません。
誰も確かめようと思わないだけかもしれませんが。

ということで、私がやってあげようではないですか。
実験突入です。

つづく。

2009年09月04日LKM博士
団扇に見えますか?

もうすっかり涼しくなって、秋ですね。
どうやら今年の夏は殆ど暑くならずに終わったようです。

夏は色々なところで宣伝や記念の団扇も頂く機会がありますが、
私はこんな団扇をゲットしました。

ジャーン!

utiwa1.JPG

ウチワヤンマです。
腹の先を見て下さい。
名前の通り、うちわっぽいでしょう?
オニヤンマ等と同じく、
黒をベースに黄色い縞模様、エメラルドグリーンの眼。
体長は7センチ位と少し小柄であるが、引き締まっていて、
カッコイイー!

飼育しているカマキリの餌を探していたら、
突然目の前に現れたのです。
虫捕り名人の私は、飛翔能力が高いこのトンボを一瞬で捕まえました。
周囲の人は、突然キレのある動きをしたから驚いたことでしょう。
あまりにも美しいので、家のカーテンにとまらして記念撮影です。

ちなみに、分類学上はヤンマ科ではなくサナエトンボ科。
これは皆様にはどうでもよいことでしょうから、説明しません。

こんなトンボ知っていましたか?
私の地域では殆ど見ることのない希少なトンボなので、
カマキリの餌にせず、逃がしてやりました。

もう一枚、上目遣いの写真です。

utiwa2.JPG

この角度から見るのが一番綺麗!

2009年08月24日LKM博士
ウンコオートクレーブ事件

最初にお断りしておきますが、
本日紹介するお話は、私が体験したものではなく、
多くの被害者から事件数日後に伝え聞いたものです。
そのため、多少の誇張は入っているかもしれません。

さて、予告通り、ここで京都のシン君再登場。
まだ、ウンコ実験にあまり慣れていなかった彼は、
実験後、実験材料として使用した自らのウンコをステンレスの容器にそのまま放り込んで、
軽い気持ちでオートクレーブしたようです m)゚O゚'(m
あとの出来事は、このブログの読者なら想像できるでしょう。
ウンコがガンガン熱せられるのです (゚ロ゚;)

30-40分後、ご想像通りの悲劇は起こりました。
1フロアが壊滅したようです。
いつも物静かな方々も声を荒立てて怒ったそうです <`∧´╋>。
気を失いかけた方もいるとかいないとか ~(×ω×)~
とにかく皆、避難するしかなかったようです。

すごいパワーです。
これだけの被害が出るとは、オートクレーブで通常のウンコより臭くなったようですね。
一体どれ位パワーアップするのか、実験してみたい気分です。

ちなみに、
普通は実験で余ったウンコは便器に流します。
それができない場合(容器や袋にこびりついたもの)は密封し、
被害を最小限になるよう努力するものです。
そのまま多量のウンコをオートクレーブしたのは、
後にも先にも私は彼しか知りません。

ところで、
私の中では、
その時その場所に居なくて良かったという安堵の気持ちと、
居たかったという残念な気持ちが入り乱れています。
変態なのでしょうか?


outo2.JPG

実験後にオートクレーブ処理をした、私専用のウンコ滅菌容器
この中の試験管には希釈したウンコが入っています。
ウンコマークを書いて、同僚に注意を促しています。

2009年06月25日LKM博士
ウンコ話で取材受けました

研究のことで取材を受けることは時々あるのですが、
ブログを読んで取材したいという依頼は初めてでした。

とある雑誌社の取材でした。

体を使う研究者というようなテーマで、
本ブログの、研究にウンコを使うエピソードなどが面白くて、
取材に来られたようです。

ということで、
得意のウンコ話を1時間以上しまくりました。

shuzai.jpg

普段、まじめな取材や面会の途中で強引にウンコの話を挟み、
ちょっと拒否反応を受けることが多いのですが、
(個人的にはリップサービスのつもりです。)
今回はウンコの話がメインということで、
話は尽きずノリノリ、予定時間オーバーでした。
これから記事になるので詳細は書きませんが、楽しかったです。

ということで、賛否両論ありました企業ブログでのウンコ話は、
どうやら、世間一般にも受け入れられつつあるようで、
益々、発展させていくことになるでしょう。

2009年06月23日LKM博士
授かったヒント

これまでの研究で、
LKM512を摂取すると善玉物質ポリアミンが大腸内で増えることがわかっています。
ところが、
LKM512が腸内に到達しても、ポリアミンが増えない被験者が、
10人に1人程度存在するのです。
ずっと悩んでいる問題ですが、
これ、東京で阿修羅像を見るのと同じことかもしれません。

阿修羅像は目の前にあるのだが、本来のオーラが感じられない
=LKM512は存在するのだが、本来増えるはずのポリアミンが増えない

山手線に乗って、上野公園の中を歩いて、近代的な建物の中に展示してあれば、
それは1つの美術品に過ぎないのです。
奈良公園を進み、興福寺の境内に入り、お参りする足音、何処からか漂ってくる線香の香り、1,300年の歴史を肌で感じて対峙すると、仏像本来の姿になるのです。

そう、LKM512が存在するだけでは不十分な場合があるのです。
ポリアミンを作るための"何か"が腸内環境中に欠けている
(或いは邪魔する"何か"が存在している)はずなのです。
腸内菌叢は個々人で大きく異なるので、これは直接的な答えではないと考えています。
帰りの電車、その"何か"を掴むための手法が頭に浮かびました。
前から考えていたことではありますが、やってみる価値はあると確信しました。
"何か"が見つかれば、将来、腸内ポリアミン濃度を自在にコントロールできるのではないでしょうか?

熱く述べましたが、ポリアミンのことは私に任せておいて、
皆様、是非、奈良へ出かけて下さい。
そして、阿修羅像を拝観して下さい。
阿修羅像はじめ他の八部衆、十大弟子像も
10月17日からは興福寺仮金堂で公開されるようです。
また、来年は遷都1,300年です。よろしく!

以上
勝手に奈良県観光大使より

koufukuji.JPG

興福寺五重塔の前で思わず撮影した、鹿のできたてほやほやウンコです。

2009年06月18日LKM博士
国宝 阿修羅像④

さて、実に正確に90分後(時計を見る限り±1分程度の誤差で感心しました)、
肛門から晴れて排泄された私は会場に入ることができました。

興福寺からたくさんの貴重な宝物や仏像が来ており、
1時間近くかけてゆっくり見ながら進みましたが、詳細は省かせて頂きます。
短いもったいぶったトンネルのような無駄な空間を抜けると、
そこはメイン会場、阿修羅像が展示された部屋になっておりました。
高い位置(阿修羅像を斜め上から眺める位置)から緩いスロープを降りて行き、
最後は見上げるような姿勢で、阿修羅像の周囲を時計回りで見るという流れです。
しかし、

「何か違う。本来持っているはずの、不思議なオーラが感じられない・・・。」

しばらく考えましたが、おそらく環境のせいでしょう。
博物館は崇高な美術品として取り扱っているとしか思えないのです。
暗い部屋で、阿修羅像に橙色の照明をあてて、神秘的な雰囲気を出してはいるが、
阿修羅は迷惑そうです。
殆どの見物客も同じく美術品を見に来ているようでした。
阿修羅の周囲を押し合いながら、時には小競り合いを起こしながら、
自分さえ見られれば良いという姿勢です。
警備員は「止まらないように」とずっと大声を出しています。

これ、
"観覧"と"拝観"の違いです。
奈良という恵まれた環境で育った私には、絶えられない空間でした。

とはいえ、阿修羅像の横側から後側は3メートル位の距離で拝見させて頂きました。
"左斜め後ろ"からのアングル、魅力的でした。
「ご苦労様。また、奈良で会いましょう。」

2009年06月17日LKM博士
国宝阿修羅像③

LKM512のブログで、全く関係のない阿修羅の話を連日するのは気が引けるので、
今日は、こじつけブログです。

混んでいると聞いてはいましたが、平日の夕方です。
ちょっと混雑した水族館程度のイメージで行ったところ、
「90分待ち」と表示されていました。
そんなはずはないと最後尾に並び、
本を読みながら待っていました。
少しずつ進み、20分後、視界が開けたらショック!
ここから、右に左に、幾重にも曲がりながら入り口まで途方もない行列なのです。
まさに腸管の世界。
私たちは食べ物で、列の始まりを口として、
腸をクネクネとただ流されるままに進みながら、
博物館の入り口、すなわち肛門に向っているようです。

暇にまかせて、私はプロバイオティクスになりました。
「暑い日差しは消化液」
「警備員は分泌型のIgA(体を護っている抗体の一種)」
「あそこを曲がったら大腸や」
「こっちの人は悪玉菌」
「あっちの人の帽子は芽胞っぽいので、クロストリジウム(芽胞を作る腸内細菌)」
「途中で離脱した人は弱い菌」
「時折吹く突風は、発生した屁」
と、待つのが大嫌いな私は必死で妄想して凌ぎました。

日々、プロバイオティクスは
「腸の粘膜にくっついて増殖するのが重要」
「常在細菌、特に悪玉菌、を押しのけて、増殖することが大事」
なんて簡単に言っておりますが、
ものすごく大変なことであると妄想の現実の狭間で実感したのでありました。

書いてはみたが、このブログ、ワースト3に入る内容の自信あり。
すいません f(^_^;

2009年06月12日LKM博士
国宝 阿修羅像②

先日の続きです。
きっかけは何気なしに見ていたNHKの番組でした。
ハイテクを使って、詳細に阿修羅像を解析している内容でした。

腸内細菌の研究と同じで、
やはり、新しい手法を使えば、新たな発見や再確認があるようで、
大変な技巧を凝らした像であることは間違いないようです。
ですが、研究という仕事をしている人間として番組を見ていると、
阿修羅像の解析に関わる研究者の少なさが気になります。
極めて一方的な(個人的な)見解で、"言った者勝ち"の世界では?
と強い疑問を抱きました。
素直じゃなくて、すいません o(_ _)o

話を戻します。
わざわざ東京国立博物館まで行こうと思った理由はたった1つです。
興福寺の国宝館では正面からしか見えない阿修羅像が、
360度、好きな角度から見ることができると知ったからです。

普段は絶対見られない後ろ姿。
とにかく生で見てみたい。
左右両顔も正面から見てみたい。
手の付け根はどうなっているんだ?
というわけで、
結構遠いのですが、都心まで会いにいったのです。

2009年06月10日LKM博士
国宝阿修羅像①

つい先週まで、東京に興福寺の阿修羅像が来ていました。
東京国立博物館の「興福寺創建1300年記念 国宝阿修羅展」です。
ニュースで取り上げられていたので知ってはいましたが、
「あっ、そうなの。遠い所まで大変ねー。」
という感じで特に興味もありませんでした。
なにしろ、私は奈良県出身!
興福寺には、実家からは近鉄電車で7駅、
計算上ドア・トゥー・ドアで40分足らずで行ける距離です。
(測定したことありません。)
小学生の頃は五重塔等を写生した記憶もあります。
今年の正月も興福寺には行きました。
1月23日のブログの鹿の写真もその時に撮ったものです。

ところが私、この阿修羅展の終了間際に会いに行ってしまったのです。
忙しいのに、わざわざ半日休暇を取ってまで。
入場料1500円。
実家に帰れば、交通費と国宝館の入場料を合わせてもこれより安いのに、
会いに行ってしまったのです。
その理由は・・・。
次回につづく
asyura.JPG

2009年05月14日LKM博士
腸は脳より冷静だ

4月15日のブログで、
「私はウンコ実験をしたら、カレーが食べたくなる!」
と書きました。

この一文、マイさん達はブログに載せて良いのか悪いのか、結構悩んだようです。
その理由はもちろん、カレーに気を使ってのことでした。
メイトーのブログを読んで、カレーが食べられないなんて苦情がきたらまずい。
確かにその通りです。
さすがの私も、食事中はなるべくウンコの話は控えますので、当然といえば当然です。
もちろん、周囲に気を使ってですから、気心の知れた人達の前では平気で話します。
私にとって、ウンコの話は普通の仕事の話ですから。

でも、これって、脳が勝手にカレーを見て、ウンコを想像しているだけですよね?
そして、ウンコって汚いから食べたらいけないと思って、食欲が無くなっているだけのことです。
おいしいカレーが目の前にあるのにですよ!
要するに、脳の暴走、脳の過ちです。

ところが、腸の細胞は、
ウンコっぽいと心で思って食べても、的確に処理するはずです。
ジャガイモにも、肉にも、これらから出たエキス(アミノ酸)にも反応し、
的確なホルモンを放出し、消化液を分泌し、必要な成分を吸収するはずです。
反対に、
激辛カレーなんて場合は、排除命令を出し、下痢になることもあります。
辛いものを食べたら、数時間でお尻ヒリヒリするウンコが出た経験ありませんか?
これです。
逆に考えると、体にとってはあまり好ましくない刺激物の摂取に対し、
脳はOKを出してしまっていることになります。

つまり、脳より腸の方が冷静沈着であるということです。
皆さん、腸は偉大です。
プロバイオティクスで大事にしましょう!

2009年03月18日LKM博士
途中経過

皆さん、早いもので3月の中旬です。
今年の目標はまだ継続中ですか?

私はちゃんとやってます。
何を?
と思う方は1月5日のブログへ行って下さい。

そうです、排便回数を数えているのです。
2月終了時点では、意外と少なく、
合計82回!
1日平均1.39回というペースです。

どうですか?

と言われても、何とも言えないですね。

私も、
「少な過ぎる」と言われても困りますし、
「多すぎる」と言われても困ります。
でも、
「そんなもんやろ」と言われたら、少し腹が立つような気がします。

ところで、
1.39回×365日
=507.35回/年間
512回になったらおもしろい!
「LKM512を毎日食べたら、1年で512回ウンコが出ました」
なんてね。

2009年03月16日LKM博士
関取の美しい肌

お肌の話を連発します。

私は大相撲が大好きです。
家でテレビがついていたせいでしょうか、北の湖-輪島の時代から、ずーっと見ています。
特定の力士が好きということではなく、相撲自体が好きなのです。
小学校、中学校、高校と授業の間の休み時間はいつも同級生と相撲を取っていました。
まわしはベルトなので、いつもズボンのベルト通しはボロボロ。
大人になってからは、相撲を取ってくれる人が殆どいないので寂しいです。

そういうわけで、数年前から東京で開催される1(初)、5(夏)、9(秋)月場所は
休暇を取って両国国技館まで相撲仲間と観戦に行っております。
最初は2階の椅子席で観戦していたのですが、少しずつ前で見たくなり、
朝青龍の復活で大騒ぎだった2009年初場所、
ついに土俵際の溜席(砂かぶりとも呼ばれる)にデビューしたのです。
テレビで見ていると力士が落ちてくる危険がある、あの席です。
(実際は溜席の後ろの方で、力士が落ちてくる危険はなかったです)
チケットを取るのは大変で、友人が早朝5時台から国技館に並んで整理券をゲットし、
次の日も朝から国技館に購入に行ってくれて、やっと取れました。感謝!

私は毎回、昼前には国技館に入り、
三段目や幕下の取り組みからじっくり観戦しているのですが、
いつも、
「地位が上がるにつれ、力士の肌が綺麗になっていくな。」と感じます。
特に、幕内の上位の力士たちの大半は芸術的な美しさを感じます。
朝青龍や白鵬の肌が非常に綺麗であることはテレビ画面からでもわかると思います。
最初はオーラのせいかなと思っていたのですが、冷静に写真等で見ても綺麗です。
激しい稽古をして、よく汗をかくからであるという説明を聞いたことがありますが、
それなら、下位の力士も同じはずです。

私は胃腸が強いためではないかと考えています。
力士は体重を増やすことも仕事。食事も稽古だといいます。
でも、いくら体を動かしているといっても、あの食生活は暴食でしょう。
胃腸に相当負担がかかっているのは間違いありません。
若いのに体調を崩す力士が多い原因であることは、誰の目にも明らかです。
腸の大事な仕事、
①消化、②栄養素の吸収、③不要な物質の排除(有害微生物やアレルゲンを吸収しない)
がきっちり機能してこそ健康が得られ、
そして綺麗な肌が形成されると思います。
もちろん消化やビタミン産生に大きく関与している腸内菌叢も重要なファクターの一つです。
力士の腸内菌叢も調べてみたい!
例えば、同部屋所属の入門10年の力士のウンコをもらって研究したら、
同じちゃんこを食べていても、
幕内上位の関取と幕下の力士とでは腸内菌叢に明確な差がでるような気がします。
あの食生活に耐えて正常に機能する胃腸を持っていることも強くなるための必須条件、
つまり、
強い力士は腸も元気だから、当然、肌も綺麗ってわけです。

ところで、先場所の溜席、東側だったのですが、
運命なのか、お尻が真正面にくる席でした。
仕切っている時は東方力士のお尻をずっと正面に見ているという状態。
私は元大関北天佑のお尻が好きで、それを目指して鍛えていましたが、
今回、新たに大関琴欧洲のお尻の美しさに惚れました(*'ー'*)

2008年12月26日LKM博士
もう慣れましたが、実験材料は...

そういえば、簡単に「腸内のビフィズス菌が増える」なんて文章が
よくヨーグルトの宣伝などで書いてありますが、
ビフィズス菌のように腸に棲んでいる細菌を調べるにはウンコを調べるしか方法がありません。
研究者ってかっこいい!と思われているかもしれませんが、
私の場合、この10年間、半分くらいはウンコを調べるつらーい作業をやってきました。
「ビフィズス菌LKM512は腸内で増えることが確認されているプロバイオティクス」と
このホームページでも主張していますが、
もちろんこの菌入りヨーグルトを食べた後のウンコを頂戴して
詳細に解析した結果を述べているのであります。

ウンコと言っても、マウスやラットならかわいいものですが、
雑食性の哺乳類である我々ヒトのウンコはご存知のように臭い!
最近は排気機能が付いたウォッシュレットなども普及し、
自分のウンコの匂いすら嗅ぐ機会が少なくなってきているのでイメージするのは難しいかもしれませんが、
便器を出て鼻先から50センチ以内のエリアに入ってきた他人のウンコには想像を絶するパワーがあります。

私は中学から高校、大学、さらに就職してからも5年前までずっと剣道をやっていました。
時々、先生方から「不動心」の大切さを教えて頂き、頭では理解しているつもりだったのですが、ウンコを扱って初めて「不動心」という言葉の真髄を感じることができました。
ウンコを袋から出した時、形・色・臭気のパワーに押されて、
少しでも動揺すると鼓動は早まり、呼吸は乱れ、
その結果、悪臭を必要以上に吸い、さらに動揺するという悪循環に陥ってしまいます。
どんなものと対面しようが絶対に心を乱してはいけません!

とにかくプロバイオティクスの機能性研究にウンコは欠かせない存在であることを知っていただければ、今日は満足です♪
それではみなさん、今度こそよいお年を・・・