協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2021年12月27日LKM博士
「化学と生物」の私の記事はフリーで読めます!

通常、農芸化学会の学会員以外の方は記事が掲載後1年を経過するまで読めないのですが、先日紹介しました私の解説記事は、どなたでもフリーで読めるように設定して頂いているようです。

表紙になったので特別扱い?!!! 

フリーでPDFをダウンロードできますので、興味がある方はご一読下さい。
https://katosei.jsbba.or.jp/download_pdf.php?aid=1502

この解説の中に、本題とは異なる話題として、コラム「ポリアミンと癌」も書いております。
僅か1000文字の短いコラムですが、異端な仮説をベースに研究を進める苦労話を、国際学会での出来事を中心に紹介しております。
高校生などの初学者向けに、専門知識が無くても理解できる内容に仕上げてありますので、読んで頂けると嬉しいです。

2021年12月24日LKM博士
「化学と生物」の表紙は私の描いた絵

「化学と生物」の今月号(2021年12月号)の表紙を飾っているのは、なんと、私が寄稿した解説文の図です!
https://katosei.jsbba.or.jp/img_view.php?mid=180

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この解説は、
腸内細菌叢の代謝制御によるポリアミン産生技術を用いた機能性食品の開発
~腸内細菌に欲しいモノを作ってもらうのは難しい~
というタイトルで、当社で販売しているヨーグルトに使われている技術の研究やその機能性を解説したものです。

その中で、ヨーグルトを食べると腸内で増えるポリアミンが動脈硬化予防に有用であることを示しているのですが、その作用機序(仮説を含む)を血管の模式図で解説した図が表紙に使われました。

折角なので、この図をできるだけ簡単に解説します。

以下に示す4つの作用で動脈硬化に罹りにくい血管を保持できると考えています。

1.ポリアミンがオートファジー(細胞内のゴミを食して細胞の健全性を保つ作用)を誘導し、血管内皮細胞(血管の内腔側の一層の細胞で血液と常に触れている)と血管平滑筋細胞(血管内皮細胞より外側の層を形成している細胞)の健全性を高めます。つまり血管を形成している主要な細胞群が正常に働き元気な血管の維持に役立つと考えられます。この機能に関しては現在研究を更に進めています。

2.高脂肪食などを摂り過ぎて血液中を浮遊している悪玉コレステロールが血管内に侵入して炎症が生じるのが動脈硬化症の初期現象です。この炎症は、血液中の免疫細胞(リンパ球の一種)が血管組織の中に入り込むことで起きるのですが、ポリアミンは免疫細胞が血管組織へ入るための足場への接着を防ぎます。

3.血管組織内では悪玉コレステロールを食べて処理しようとする免疫細胞が、際限なく侵入してくる悪玉コレステロールを退治するために、もっと免疫細胞を呼び寄せます。すなわち援軍を求めます。これがまさに炎症の悪化なのですが、この援軍を求めるため狼煙となる化学物質(専門的にはサイトカインという)の分泌をポリアミンは抑えます。

4.さらに病態が進行して、血管組織内に炎症で生じた免疫細胞の屍骸などが溜まります。この死骸等が溜まってドロドロのお粥のようになり発達する動脈硬化症をアテローム性動脈硬化症といいます。これが血管組織を硬くする直接的な原因ですが、さらに病態が進むとその血管組織が裂け、そこに血栓ができます。これにより血管が塞がると心筋梗塞や脳梗塞などに発展し、死に直結してしまいます。ポリアミンは、血小板の凝固を抑える作用もあり、血栓ができ難くなります。

少し難しいですが、何となくでも、ポリアミンは凄い機能を持った物質だと理解してもらえればうれしいです。

2021年04月15日LKM博士
農芸化学技術賞を頂きました!

遅ればせながらご報告させて頂きます。
日本農芸化学会の農芸化学技術賞を受賞致しました。
腸内細菌叢を利用して生理活性物質ポリアミンを産生する機能性食品を開発したことを評価して頂きました。
推薦して頂きました辨野義己先生、選考委員の先生方、また研究を一緒に進めて下さいました共同研究者の先生方、そして協同乳業㈱の皆さまに、改めて御礼申し上げます。

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まるで、先日受賞したような内容ですが、実は、これは2020年度の受賞です。
本来、昨年2020年の3月に学会で表彰される予定だったものが、新型コロナウィルス感染拡大を受け、2020年度の大会が中止、授賞式も延期となっておりました。先月やっと授賞式が開催され、賞状等を頂くと共に受賞講演(学会員へはオンライン配信)も行いました。

受賞講演の要旨は学会HPに載っています。
https://www.jsbba.or.jp/wp-content/uploads/file/11-12.pdf

形式上は昨年の受賞で、学会HP等でも発表済みでしたが、授賞式は延期されたため、「内定はしているが正式な受賞はまだ」という雰囲気で、大々的に報告して良いのか否か、心が定まらずに一年間過ごしておりました。
この度、やっと賞状と表彰盾を頂きましたのでブログで報告です。

ところが、1年間経過したためか、あまりテンションは上がりません。
おそらく、時間経過が原因ではなく、コロナ禍で祝い酒を飲みに行くことすらできない現状に幻滅しているからではないかと思われます。
本来、昨年の福岡大会で、関係者を集めて美味い水炊きを食しながら酒を飲み祝おうと勝手に計画していたので(受賞者自らが計画している点は滑稽でしょうが、飲み会好きの性分なので仕方ない)、いまだに落ち込んでおります。

その反動で、先日の授賞式で仙台に行った際は、お客さんが殆どいない居酒屋で、一人で軽く祝杯ということで、生ビール2杯、地酒冷酒3杯、レモンハイ1-2杯(この辺りは記憶がやや曖昧)を、無言で僅か40分間で平らげてしまいました。
おかげで翌朝の授賞式ではやや調子が悪かったです。
驚いたことに、オンライン中継を見ていた知り合い数名からは、「元気なかったですね」と指摘を受けてしまいました(苦笑)。

この授賞に満足せず、さらに本研究を進めていきたいと思います。

2021年03月19日LKM博士
気が付いたら無くなっていた

COVID19が猛威をふるい、1年以上が経過した。
研究関連でも、色々なことが大きく変容した。

私が主戦場とする農芸化学・生命科学の研究分野では、ほぼ全ての学会がオンライン開催になり、共同研究先の大学では密を避けるため満足に実験することができない状況が続いている。

半年位前は、世界的なPCR検査の激増により(増やそうとしない国もあるが...)、PCR用の試薬やマイクロピペットのチップが品薄になり、最近は、ワクチン接種の影響で、使い捨て注射器が品薄になっていると聞く。
但し、これらは、「なくなる」という噂で、皆が慌てて購入することに起因している二次的影響の可能性も否定できない。真意を確かめるつもりはない。

さて、私個人の話をすると、出張や外出がなくなり、殆ど研究所勤務たまに在宅勤務の状態である。
その結果、読書の機会がなくなった。
私の読書は、もちろん科学本も読むが、いわゆる名著や推理小説も積極的に読み、気分に合わせて同時進行で数冊ずつ読んでいた。
存分にあった移動時間をフル活用し読破していた。
しかし、この1年間はゼロ冊である(研究にどうしても必要な書籍は除く)。
昨年1月に読みかけていた本が未だに愛用リュックに入ったままである。
在宅時間に読めばよいと思われるであろうが、出張が無くなって発生した時間は、これまで通り、調べものや論文原稿書きなどに充ててしまう。
つまり、読書のための時間を作る・確保する習慣が全くないのである。

読みたいと思っても、体がいうことをきかない。
寝る前に布団で読もうとしても、眠りの天才である私は、1分間程度で撃沈してしまう。

どうすりゃよいのだろう?
この事実に気付いて2ヶ月程経ったが、解決法はみつからない。

2021年03月18日LKM博士
講演連発

3月は、いわゆる学会の季節である。
今週、来週と4回の講演を予定している。
特に大変なのが来週で、以下の学会の各セッションでお話する。

3月22日 
日本化学会春季年会 イノベーション共創プログラム 「診断・予防科学が切り拓く未来のヘルスケア」

3月23日
第94回日本細菌学会総会 ワークショップ2:「腸内微生物叢の今」

3月23日
第94回日本細菌学会総会 若手研究者支援シンポジウム2: 「研究環境の選択と適応
-テーマの探し方、付き合い方-」

いずれもオンライン開催で、それぞれメインテーマにあわせて私の研究成果を中心にお話させて頂く予定である。若手研究者支援シンポジウムでの講演依頼は、「もう、俺、若手じゃないってことね」と感じさせられた。

お気づきの方もいるだろうが、3月23日は同じ学会で2回である。
しかも、ワークショップ2と若手研究者支援シンポジウム2は同時刻(13:00~15:00)に並行開催される。
ということで、私の講演時間がオーガナイザー間で調整され、ワークショップ2では最初の演者、若手研究者支援シンポジウム2では最後の演者となる。

リアル学会会場であれば、会場移動を伴うが、特に大きい学会の場合は建物移動が生じることもあるが、幸いオンライン開催なので、パソコン上でたった1クリックで会場移動ができるので助かる。

そうはいっても、私は基本的にはオンライン開催否定派である。

準備がちょいとしんどい。
人気者は辛いぜ(苦笑)

2021年02月05日LKM博士
書籍がでました!(腸内微生物叢最前線) (続編:綺麗な図)

昨日紹介した「腸内微生物叢最前線 ~健康・疾病の制御システムを理解する~」
の図についての余談を少し書く。

昨日紹介した通り、執筆にあたり綺麗な図が要求された。
そこで私は3つの図を作成したが、図2として載せている以下の図は、週末返上で2日間パソコン前に座って作成した力作である。

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(著作権等の問題があるので、本ブログでは敢えてはっきり読めないように載せている。悪しからず)

この図は、編集部から「非常に美しく仕上がっているので、編集部としては改変・編集を一切入れずに掲載させて頂きたい」といわれた(自慢)。

「ポリアミンの動脈硬化予防機構」とした本図は、何年間も私のウンコ色の脳内にしか存在せず、何かあるごとにアップデートし続けていた複雑なメカニズム(一部推測を含む)を具現化したものである。

ポリアミン(polyamine)を生体に供給すれば、なぜ、動脈硬化が予防できるのか?
主として、以下の4つを図で解説している。
1.血管内皮細胞と血管平滑筋細胞内でポリアミンによりオートファジーという現象が促進され、それら細胞の健常性が維持できる。特に血管内皮細胞が健常であることは血管柔軟性の維持に繋がる。
2.悪玉コレステロールが血管組織内侵入すると、それを退治するために免疫細胞が血管組織内に入ってくる。これが動脈硬化のスタートであるが、ポリアミンは免疫細胞が血管組織内に入るための接着因子の発現を抑える。血管内を流れている免疫細胞が血管組織内に入るには、一旦、血管壁にくっつかねばならないが、くっつくための手を出さないようにするのである。
3.抑え切れず血管組織内に免疫細胞が入ってきた場合、多量に存在する悪玉コレステロールと戦うためにさらに仲間を呼び寄せる(伝令物質を作る)が、ポリアミンはその作用を抑える。(際限なく侵入してくる悪玉コレステロールとそれを退治する免疫細胞との終わりなき戦いは、悪玉コレステロールを細胞内に溜め込んだ多量の免疫細胞の死骸を量産し、それがプラーク(塊)となり、その結果、血管内腔が狭く、且つ血管壁が硬くなる。まさにこれがアテローム性動脈硬化である。)
4.プラークが形成された場所が破裂すると、その部位に血小板が集まり、それが固まり血栓となる。ポリアミンはここでも活躍し、この血小板の凝集を抑える作用がある。

つまり、ポリアミンは、一つの作用ではなく、二段、三段、四段構えで動脈硬化を予防するのである(一部、証明されておらず確認中の箇所がある)。

ふ~っ 図の自慢をするだけのつもりが、少々熱く書いてしまった。
ご参考まで。

2021年02月04日LKM博士
書籍がでました!(腸内微生物叢最前線)

腸内微生物叢最前線
~健康・疾病の制御システムを理解する~
内藤祐二編集
診断と治療社

が、先日(2021年1月10日)に発行された。

私は、
各論V 心・腎・血管系疾患と腸内微生物叢の関連
の箇所で、
「腸内微生物叢の代謝産物と動脈硬化」
というタイトルで執筆した。

腸内細菌が作る物質(代謝産物)と動脈硬化に関する最新知見、その中でも近年注目されているポリアミン(polyamine)の作用を解説し、それを利用してどのように予防するのかを紹介した。

他の先生方も最新知見を惜しみなく紹介されている。
罹患者の多い一通りの疾病と腸内細菌の関連性について、専門家が初学者向けにやさしい表現で解説している。そして、全ての項目で、カラーの分かりやすい図が掲載されており、理解が深まる。何しろ、わかりやすい図を用いての解説は編集部の強い意向であったため、全編を通して綺麗な図が並んでいる。

本体価格5000円。
この分野は日進月歩につき、最新知見は常にアップデートせねばならない。
この価格で最新知見が一通り得られる一冊、お薦めです!
自身が絡んでいなくても、おそらく見つけ次第購入したであろう逸品である。
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2021年01月21日LKM博士
寒いんです

年末年始は帰郷も自粛し、1月4日から黙々と働いている。
研究所の外部での仕事の機会が激減し約1年、開き直って、集中が必要な仕事ができるチャンスと捉え、研究業(実験すること、執筆すること、調べること)に励んでいる。
個人的には、かなり仕事がはかどっていると満足している。

そのような年始に困ったことが発生している。
年明け初日から、エアコンの調子が非常に悪い。
たちが悪いのは、完全に壊れているのではなく、寒い時間帯にエラーが出て働かないという点である。室外機が寒さに負けて働かないようだ。「準備中」と表示される。寒い朝は、室内の温度計は6℃を示していた。
しかし、11:30頃~15:00頃、おそらく外気が10℃近くに上昇している間はよく働く。
それでは困る。
電気ヒーター等で対処しているが、頻繁にブレーカーが落ちて、我々を満たすパワーでの使用はできない。暖かいというレベルにはなかなか到達しない。
しかも、修理が1月末までできないと・・・。

とにかく寒い。

おかげで足の指先は、しもやけになった。
ここでも開き直って、久しぶりのしもやけの痛痒さを楽しんでいる。

今年もよろしくお願い致します!

2020年12月28日LKM博士
タンブラーを試す

島津製作所さんに記念タンブラーを頂きました!

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質量分析計(MS: Mass Spectrometer) 50周年だそうです。
すごい!

質量分析計とは名前の通り、物質の質量を測定する装置です。
試料中の分子をイオン化して質量を測定するのですが、とても頭が良い方が開発された分析機器ですから、簡単には原理を説明できません。私はこの質量分析計を使ってウンコ等を詳細に分析しているユーザーという立場にすぎません。

タンブラーを頂いたものの、そもそも私は、アルコールが入っていない飲み物にはあまりこだわりが無く、喉が渇いた時に身体が求める量の水やお茶を水分として摂取するだけです。
当然、コーヒーや紅茶を楽しむ習慣はなく、また、体が欲することもほとんどなく、タンブラーに温かい飲み物を入れて飲むという行為自体をやったことがありません。
また、水やお茶も水分として摂取するだけですから、温度帯は気にしておりません。
一方で、アルコールが入った飲み物は、温度帯は極めて重要と思っておりますが...。

こんな私ですが、折角タンブラーを頂いたので紅茶やコーヒーを入れて飲み始めました!
長時間、飲み物が温かいのは想定以上に良いですね!
コーヒーを飲むと、気分転換になり、本当に眠くならない!
デスクで万が一コップが倒れても、蓋があるので被害が最小限に抑えられそうです。

唯一の問題点は、使い慣れていないので、蓋側にある小さな飲み口から熱い飲み物を飲むたびに勢いよく流れ込み、口腔内の上側の上前歯の少し奥側(英語のLの発音をする時に舌先があたるエリア:歯科用語では「硬口蓋」という場所)を火傷しまくることです。
最近は無理をせず、蓋を外して飲んでおります。

2020年10月08日LKM博士
書籍が出ました(ヒトマイクロバイオーム Vol. 2)

ヒトマイクロバイオーム Vol. 2
~解析技術の進展とデータ駆動型・ターゲット機能型研究最前線~
が㈱エヌ・ティー・エスから出版されました。

服部正平先生の監修で、国内の腸内細菌の研究をリードされている先生方が執筆され、624ページにもおよぶ一冊になっています。
腸内細菌について、基礎から応用まで、幅広く日本語で網羅的に勉強されたい方は、これがベストな書籍と思われます。

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4年前に発刊された『ヒトマイクロバイオーム研究最前線』から大幅にアップデートされております。

私も
第6編 応用研究:食品とマイクロバイオームの第3章「健康寿命延伸を目指した腸内マイクロバイオームの代謝制御によるポリアミン産生食品の開発」
を執筆させてもらいました。

価格が49,000円(税抜)とやたらと高いのですが、研究室に一冊置いておくには丁度と思われます。

私は付箋を挟みながらじっくり読むために個人所有したかったので、執筆料と相殺で購入したいと伝えたら、執筆料では全然足りず、数万円の追加請求がありました(苦笑)
誰にも貸したらへんで~

2020年08月31日LKM博士
新規プロジェクトに参画します!

面白いお話を頂きまして、当社も参画することになりました。

『高齢者の健康づくり等をテーマにした地域コホート研究』
山口県、山口市、山口大学、㈱島津製作所、花王㈱との6者連携で行います。

詳細はココ→https://www.meito.co.jp/news/20200819.html

今は、あらゆる場面で「健康寿命の延伸/伸長」という言葉が使われますが、私が健康寿命をターゲットに研究をやり出した時(2008年-2009年)は、「なにそれ? 漠然とし過ぎている。何がしたいかわからないし、うまくいくわけがない」とバカにされたものです。
確かに、研究としては、何を調べたらよいのかすらわからず、手探りの環境でした。
本気で寿命を伸ばそうと大量にマウスを飼育し始めた時は、周囲は「こいつ、頭がいかれている」と思ったことでしょう。

それでも、細胞を元気にする物質としてポリアミンに賭けて、
「腸内細菌にポリアミンを作らせる!」
「マウスの寿命を伸ばしてやろう! 記憶力を良くしてやろう!」
と実験を繰り返し、論文を積み重ねていけば、こういう企業間の壁を越えた、産官学の大きなプロジェクトに声を掛けてもらえるようになるのですね~

一連の研究で開発したヨーグルトも使ってデータ取りを行います。

将来、面白い報告ができるよう、そして山口県の皆様の健康寿命延伸に少しでも貢献でき、声を掛けて下さった方に恩返しできるよう、全力で協力するつもりです。

2020年08月28日LKM博士
7週間ぶりです

1ヶ月以上、なんと7週間、本ブログの更新をさぼってやりました。
史上初ですね。

更新が途絶え、重病説、会社辞めた説でも起これば面白いと思っていましたが、
そんな話をすると、
「時々Twitterで呟いているので、心配してくれるようなレベルのファンが仮にいたとしても、そんなこと思わないでしょう」
といわれました。

たしかに・・・

2020年07月09日LKM博士
想定外のコロナ禍の影響

7月6日月曜日 午前8時半頃、なんと5ヶ月と11日ぶりに電車に乗った。

コロナ禍で全てのシンポジウムや学会が中止になり、
打合わせはWeb会議で行われるようになり、
飲み会もなくなり、
私は、1月26日の春日野部屋の千秋楽祝賀会以来、2月、3月、4月、5月、6月と、丸5ヶ月と11日、公共交通機関を仕事でもプライベートでも全く使用していなかった。

久しぶりに電車に乗っての仕事であった。
ニュース等で聞いてはいたが、電車内の人の多さには驚かされた。
現在の日本では、経済活動と感染予防の両立は不可能であることを痛感した。
それに、この状況で感染拡大しないわけがないとも・・・。

しかし、それ以上に驚いたのは、私の踵の衰えである。
正確には、踵の最後尾、足底から3cm程上部の骨が少し出っ張った部位の皮の軟弱化である。
久しぶりに履いた革靴での徒歩、僅か数分間で靴擦れになってしもうたわけである。

私の踵は少々特殊で、後方への出っ張りが大きい。
入社して数年間は、たまの外出で革靴を履く度に靴擦れに陥った。
しかし、革靴を履く頻度が徐々に増え、それを繰り返すことで皮は硬く厚く強靭に変化していった。
その強靭さは驚くべきレベルで、全ての靴下は爪先ではなくピンポイントでこの部位から穴が開き、普段履くカジュアルな靴、運動用シューズ、そして畑用の分厚い長靴までもが、この部位と擦れる箇所から繊維が崩壊しダメになる。
その強靭だった部位が、徒歩僅か3分で痛みを感じ、徒歩10分で激痛に、目的地に着いた時には水ぶくれができていた。

ショックである。
そして、次に革靴を履く時はどうすべきか悩んでいる。

2020年06月10日LKM博士
ポリアミンヨーグルトの配給!

研究所・技術開発グループの冷蔵庫の中はこんな状態である!

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ポリアミン、ポリアミン、ポリアミン・・・
なかなか壮観な眺めである。

従業員の健康維持のため、会社から全従業員に1日1個のヨーグルトが提供されている。
約1週間分がまとめて配布されるので、冷蔵庫はこんな状態になる。
ちなみに上段に僅かに残っているのは、かぼちゃプリンの試作品である。

もし新型コロナウィルスに感染した場合、免疫力を維持して戦える身体を作っておこうという狙いで提供されている。


コロナ禍の外出自粛による運動不足で太ってしまった方は多数いると思うが、
肥満化は動脈硬化症リスクを確実に上昇させている。
予防のためには、動脈硬化症の第一ステップである血管内皮機能の低下(血管のしなやかさの低下)を抑える、あるいは回復させることが重要だが、
腸内で産生されるポリアミンには血管内皮機能を上昇させる(血管のしなやかさを回復させる)効果がある。
つまり、外出自粛の運動不足による健康悪化の予防にも有用なのである。

ヒト試験の解説⇒ https://www.lkm512.com/contents/20190612.pdf
この研究論文⇒ https://www.mdpi.com/2072-6643/11/5/1188

ちなみに、5月中旬には、休日などプライベート活動時に装着するマスクも50枚ずつ全従業員に対して配布された。

ありがたいことである。

2020年05月29日LKM博士
書籍が発刊されました(医薬品開発におけるオミクス解析技術)

分担執筆した書籍が発行されました。
コロナ禍で混乱していた3月最終週の発刊でしたが忘れていました。

書籍名:医薬品開発におけるオミクス解析技術 ~ゲノム・トランスクリプトーム・プロテオーム・メタボローム~ 
出版:情報機構
価格:45,000円+税 

驚異的な値段・・・ 
とはいえ、出版社は、この価格でも購入する限られた専門家、大学や企業の研究機関のみをターゲットにしており、ビジネスとして成り立つのでしょう。

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メタボローム解析の章の「腸内環境研究へのメタボロミクスの応用」の箇所を担当しました。
何度か説明しておりますが、メタボロームとは「代謝産物の集合体;全代謝物」という意味です
実験手法テキストのような本を作るので、私のウンコ中の代謝産物のメタボローム解析を中心に紹介して欲しい、と頼まれて執筆したものです。
ここに紹介した、考え抜いて構築したウンコ解析法は、「正しいとわかっていても真似できない」と言われることが多いですが、できる・できないは、ウンコデータに賭ける執念の違いだけだと思います。

もちろん、メイトーの機能性ヨーグルトは、このこだわりのウンコ解析データを最大限利用して研究開発したものです。

他の先生方が担当された内容も含む本書籍パンフレットはこれです。
https://www.johokiko.co.jp/publishing/BA200301.pdf

医薬品分野というタイトルですが、食品関係の研究者の方も、実際に糞便メタボローム解析を検討中の方、やってみたがまともなデータが得られなかったという方に参考にしてもらえれば嬉しいです。

2020年05月14日LKM博士
移り行く季節

先日、総務・人事部に会社案内パンフレットの研究所部門の箇所の添削を頼まれた時に、
私は文章とは別に、使用予定の写真にクレームを付けた。
研究所の外観写真であるが、どんよりと曇った空模様に加え建物周囲の樹木(おそらく欅の巨木)は全て葉を落とした暗く寂しい写真であった。
映画のオープニングなら、これから不吉な出来事が起こることを視聴者に予感させるだけの効果を十分に保持している代物であった。

おそらく同意してもらったのであろう。
しかし、私が納得するものを提出して欲しいと頼まれる羽目になった。
心の叫び「余計なことを言わんかったらよかった。なんで俺が・・・忙しいやけど」

頼まれたのは4月中盤、私の畑では菜の花が満開になっていたことから、現行品よりマシな写真は撮れるだろうとデジカメ片手に撮影に出たが、春の訪れを象徴するチューリップすら虚しく感じる景観であった。

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4月20日 

その10日後、ゲラ刷り修正〆切が間近で、待ちに待った快晴だったこともあり、再び撮影を試みた。
ようやく、写真でも欅の大木の芽吹きを捉えられる景観となった。

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4月30日 この日に撮った写真の1枚がパンフレットに使われることとなった。

その11日後、必要ではなかったが、季節の移り行く様を感じたので記録の意味で撮影した。
前回から僅か10日余りであるが、葉は色濃い緑となり茂った状態になっていた。
悠然と変化する樹木の姿は、私に混乱の中で物事を進めていくための本質を思い出させてくれた。

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5月11日 

ここでブログを終えるつもりであったが、ふと、4月21日と5月11日に同じ車が停まっていることに気が付いた。
ここはお客様の駐車場スペースなので、同じお客様がたまたま来社されていたことになる。
私の撮影時間は僅か2分間程度。なかなかの偶然である。

2020年04月15日LKM博士
テレワークの意味

只今テレワークが推進され、実施されている方も多いでしょう。
私は10年程前から導入しており、書き物や思考活動に集中するには最適であることを実証済みです。

現状、一般的にはテレワーク=在宅勤務という使われ方をしているわけですが、私自身、テレワークという単語には馴染みがなく、念のため意味・語源を確認してみました。

リーダース英和辞典では、
Telework
動詞:遠距離通信を利用して自宅などで仕事をする
名詞:遠距離通信を利用した在宅勤務
となっております。
つまり、厳密には在宅勤務というより、家以外からでも遠距離通信を用いて実施する仕事を意味するようです。
反対に、私が全ての通信を遮断して原稿を書いているような行為は(時々メールチェックするのみ)、厳密にはテレワークではないということもわかりました。

さらに詳細に意味を分解すると、このテレ(Tele)には「遠距離の」という意味があります。
Tele:遠距離の;Work:仕事 まさに上述の意味になります。
単語というのは適切な意味がつけられていることに改めて気付きます。
ということで、テレワークの仲間を分解してみました。

Television(テレビ):Tel(遠隔の);vision(視覚、見ること)
Telephone(電話):Tel(遠隔の);phone(音)
Telepathy(テレパシー):Tel(遠隔の);pathy(感情、感応)
Telescope(望遠鏡):Tel(遠隔の);scope(観測器械)
なるほど。
遠隔操作はテレオペレーションかなと調べたら辞書にありました!
Teleoperation:(機械の)遠隔操作

ムムム・・・、ふと研究所の分析機器をテレオペレーションできるようにしてやろうかと考え始めた私であります。

2020年02月27日LKM博士
総説が掲載されました(Biological and Pharmaceutical Bulletin)

日本薬学会の学術誌『Biological and Pharmaceutical Bulletin』のCurrent Topicsに私の研究を紹介する機会を頂きましたので、執筆致しました。

今回のトピックスは、Challenges in the Control of Environmental Pathogenic Microbesということでした。
直訳すると「環境病原性微生物制御への挑戦」でしょうか(?)
若干私の研究と異なりますが、環境微生物を制御する挑戦であることは合致し、薬学分野でも興味深い研究なのでということで依頼を受けました。

タイトルはこれです。
Prevention of atherosclerosis by the induction of microbial polyamine production in the intestinal lumen
(日本語訳:腸管内での細菌由来ポリアミン産生誘導による動脈硬化予防)

序盤に、ポリアミンの機能を概説し、その後は私が腸内細菌を利用してポリアミンをたくさん生成させて生体に供給する技術創出についてと、その技術を用いて実施した動物実験および臨床試験の結果をまとめました。

かなり真剣に書きましたので、私がやって来たことをほぼ完全網羅している内容になります。 現時点ではベスト版!

どなたでもPDFで読めますので、興味ある方はご一読願います。英語やけど・・・
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bpb/43/2/43_b19-00855/_article/

このCurrent Topicsのオーガナイザーは明治薬科大学の杉田隆教授です。
実は、杉田さん(敢えてさん付けで書かせて頂きます)は、私が20年位前に私が理化学研究所JCMでウンコ実験を習っていた時、居室で背中合わせに座っていたのですね~。
勢いよく立ち上がると、ガチンと椅子の背中が当たる位置関係。
杉田さんの猛烈なスピードでキーボードを叩く音と、それに合わせてモニター上に現れる英語文章(当時の私にとってはアルファベットの羅列だった)は、論文投稿をしたことが無かった私には衝撃的で、異次元の世界に感じられ、強烈に記憶に残っています。
先生は真菌を専門に研究されており研究で絡むことはなかったですし、今でもほぼありませんが、現在私が進めている研究を評価して頂いているようで、嬉しい限りです。

2020年02月19日LKM博士
クレームが来ました(笑)

先日、本ブログで紹介した私の取材記事が掲載された件で、
同じ指摘内容のクレームが複数来ました。
雑誌「東京人」に載った件です。

クレームはいたってシンプル
「いくらなんでも、東京人っておかしくないかいっ!」
っという指摘です。
要するに、私を知っている人達は、私のキャラクターからは東京の「と」すら連想できないのに、どういうことなのだとのクレームです。

はい、その通りでございます。
私は、東京のことを毛嫌いしている奈良人でございます。
普段から東京人には「最初に都があったのは奈良や」と威張っている奈良人でございます。
「人より鹿の数の方が多いの?」というセンスのない質問には、「そらそうや」と即答し、相手を黙らせる奈良人でございます。
「一番有名な奈良の人は誰?」と聞かれ「たぶん聖徳太子」って答える奈良人でございます。
最近では、徳勝龍の優勝をビックリしながら喜んでいる奈良人でございます。

私自身も取材の話があった時、「なんでやねん。俺は奈良人やぞ」と抵抗はしました。
それでも研究所は東京にあるということで、本社から頼まれしぶしぶ受けました。

起こるべくして起きたクレームです。

2020年02月17日LKM博士
解説記事が掲載されました (New Food Industry)

New Food Industry 1月号に依頼された解説記事が載っておりました!
デスクに埋もれており、先日、気が付きました。

昨年、眼科専門の国際ジャーナルThe Ocular Surfaceに掲載された論文を日本語で解説して欲しいとの依頼を受けて書いたものです。

20200217.jpeg

腸内細菌の水素ガス産生を促す乳飲料が、
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見る人の涙の安定性を向上させることで、
ドライアイ予防に有効であるという内容です。

涙の安定性が向上するというのは、眼球の表面を涙の膜で覆っていられる時間が長くなるということです。
ドライアイの患者さんは5秒以内に涙の膜の一部が乾き始めるのですが、
そうなるまでの時間が長くなるのです。
目薬の対症療法とは違い、涙の質が変わるわけですから、水素ガスが眼の細胞に作用して効果を発揮していると推測されます。
詳細なメカニズムはもっと研究が必要です。

重要ポイントのみに絞って解説しましたので原著論文よりわかり易いと思います。

ドライアイはうつ病や睡眠障害にも繋がることが知られており、軽視するのは禁物です。
興味がある方は、一読下さい。

2020年02月14日LKM博士
知り合いが送ってきた写真

「我が家にも、ようやくやって来ました!」
と、ポリアミン学会で仲良くして頂いている方から写真が送られてきました。

近所のスーパーにあったようです。

20200129.jpg

後ろに立っているキャラクターが何者なのかは私にはわかりませんが、
(なんとなく悪者のような気もしますが)
おそらく、特別なヨーグルトを守る任務に就いていると推測されます。

2020年01月27日LKM博士
取材記事が載っています(東京人)

昨年11月に取材を受けた内容が記事となって今月発売の雑誌に掲載されていました。

雑誌は、「東京人」2020年2月号(都市出版)

「醗酵万歳!」という特集で、取材されました。
腸内細菌にポリアミンを作らせるという新規技術も、広義の発酵であるということでの取材でした。

インタビュアーさんが色々と聞き上手で、普段は喋らない昔の苦労話も載っています。
興味がある方は一読下さい。

かなりマニアックな雑誌です。
通勤路にある本屋では取り扱っていませんでしたが、
興味がある方は通販で購入できそうです。

最後にひとこと
長いインタビューに対応し、撮影まで許可したんだから、一冊位、私宛に掲載号を送って来てくれてもええんちゃう(・ε・)

2020年01月23日LKM博士
発表! 2019年 年間排便回数

Excelに記録しているウンコ(排便)回数の2019年分を発表する。

474回
1.299回/日

まぁ、こんなものであろう。
月毎の回数をグラフに示す(図1)。

20200123-1.jpg

1月、5月、8月のウンコ回数が少々多い。
おそらく、長期休暇で実家に3-5日程帰った時に食べ過ぎたためであろう。
データは嘘つかない。
このブログを見たら、おかんはメールして来ることであろう。

年間ウンコ回数を11年間分比較した(図2)

20200123-2.jpg

昨年、5年連続でウンコ回数が減っていることを報告したが
昨年回数より22回増加し、2017年レベルまで回復した。
実験的に、帰宅後に少しだけ食べるようにしたのが要因であろう。
それまでの数年間は、夜はヨーグルト程度しか食べていなかった。

「ウンコ量は食べた量に比例する!」

2019年の月単位データ、年単位データは、この仮説の正しさを示唆している。

しかし これを書きながら、完璧に証明するためには、日単位のデータも必要であると気付いた。
沢山食べた日と、そうでない普通の日の比較を後日やってみようと思う。
通常の日の少なくとも5倍は食べる飲み会の次の日のデータを対象に比較は可能であろう。

2020年01月09日LKM博士
バズる?

本年もよろしくお願い致します。

早速ですが、先日、私の研究対象の一つのポリアミンについて取材を受けた内容が、
DIME 新春合併号(2・3月号)に掲載されました。

DIMEは、主にビジネスマンを対象に最新トレンドを紹介する雑誌です。
その中の
BuzzWord(バズワード)キーワードで読み解く社会学
の中で、ポリアミンが紹介されました。
半ページの記事ですが、アンチエイジング物質としてのポリアミンの機能がコンパクトにまとめられています。

読んでいると、ふと「バズワードって何やねん?」と思いまして、
(取材中に説明を受けたのですが、ポリアミンの説明に集中して覚えていない)、
調べてみました。

「バズるワード」を略したものと推測されます。
「バズる」は英語の「Buzz」から来た言葉で、Buzzはハチがブンブンと飛び回る、ガヤガヤ噂話をする、という意味があります。
そこから、ブンブンとうるさいほどに耳にする、人がうわさ話をするほど話題になっていることを「バズる」というようです。
つまり、Buzzwordは「話題になる言葉」という解釈になると思われます。

これは造語だろうと思いつつ、念のためBuzzwordを英和辞典で調べてみました。
すると、単語が存在していました。
意味は、(素人を感心させるような)専門用語、商売上の(仲間うちの)通用語、などと記されています。
少し上記の解釈とはニュアンスが違うような・・・。

よくわからなくなりましたが、
ポリアミンがバスワードらしくバズってくれることに期待!

2019年12月25日LKM博士
最後の週は...

今週で2019年も仕事納めです。
さすがに、この1週間は研究系業務では外出する仕事はなくなるので、
私は実験に勤しんでおります。

国民的行事である正月休み前ですから少々高揚する一週間で、
多くの方は通常業務をやらずに大掃除等をしたり、
今日は最終日だと手抜きをしたりしがちですが、
こういう時こそ、平常通り研究を進められるか否かが、
成功の分かれ道と考えております。

そういうわけで、気を抜かず黙々と進めます。

皆様、良いお年を!

2019年12月24日LKM博士
論文が掲載されました(The Ocular Surface)

慶応義塾大学・医学部と実施致しました、ヒト二重盲検試験のデータをまとめた論文がThe Ocular Surfaceという医学ジャーナルに掲載されました!

Ocular Surfaceとは、「眼の表面」という意味です。
はい、眼科学の国際的専門医学ジャーナルです。

「あれっ、LKM博士はウンコ菌の研究者では?」
と思われた方も多いと思いますが、ご心配なく。
これもウンコ菌研究の延長線上にあります。
私のターゲットは、ウンコ菌(腸内細菌)由来の健康に関連する代謝産物(産生物)なのですが、その中の一つの水素ガス(以下、水素と略す)に関する研究なのです。
時々ブログで紹介しているポリアミンも腸内細菌の代謝産物の一つです。

タイトルは、
Hydrogen-producing milk to prevent reduction in tear stability in persons using visual display terminals
日本語では、「水素ガス産生飲料はディスプレイ端末を使用している人の涙液安定性低下を防ぐ」となります。

これだけスマートフォンが普及しパソコンを使う仕事が増えた現代社会において、ドライアイのリスクは非常に高まっております。
潜在的なドライアイ患者は全国に2000万人にも及ぶようです。
このブログの読者でも自覚症状がある方は多いのではないでしょうか?
ドライアイは、単純に眼の不快感だけでなく、うつ病や睡眠障害にも関連していることが報告されています。
また、オフィスでの仕事の生産性が低下することも知られています。
いわば、実は二次的ダメージが大きい誰もが罹り易い現代病ですが、比較的軽視されています。
この発症・悪化要因として酸化ストレスが知られており、動物実験等で抗酸化作用がある水素が予防や治療に有効な可能性が示されておりました。

そこで、腸内細菌に水素を大量に作らせて生体に大量に供給できる飲料と、水素が出ない飲料を用意し(基本的配合は同じ)、パソコン等のディスプレイ端末を見続ける時間が長いヒトを対象に摂取試験を実施しました。

その結果、涙液安定性、要するに「涙が眼の表面に残っている時間」が、水素を作る飲料を飲むと長くなる、つまり眼が乾きにくい涙になることがわかりました。

詳細はリリースをどうぞ↓
https://www.lkm512.com/contents/20191220.pdf

2019年12月04日LKM博士
藤沢市の市民講座で話します (2019年12月7日)

お知らせブログの連発です。

藤沢市民公開講演会
「伝統的発酵食品と微生物/腸内細菌の働き」
12月7日(土曜日) 13:00~16:15
藤沢市藤沢公民館・労働会館等総合施設(Fプレイス)
主催:一般社団法人 湘南健康長寿研究会

で講演します。

私は15:30からの最後の演者で、45分間が割り当てられております。

タイトルは、
「腸内細菌と健康長寿 ―ウンチから発見した健康増進物質―」

市民講座なので興味を持って頂くために「ウンチ」という単語を使いました。
主催者の方は、好意的に受け止めて下さいました!

しかしポスターを見ると、他の真面目な演題の中、浮いてますね~
とはいえ、あまり気にしないでおきましょう。

お近くの方、是非、ご来場下さい!

20191207.jpg

2019年12月02日LKM博士
第42回日本分子生物学会年会で話します(フォーラム)

皆さんが「ブンセイ」と略す分子生物学会が今週開催されます。

12月4日 18:30~20:00 のフォーラム
「ポリアミン代謝調節と健康 ~人生100歳時代を生き抜くために~」
で、
最後の演者として、
「腸内細菌由来ポリアミンの保健効果」
と題して講演します。

ポリアミンに興味がある学会参加者の方、来て下さい!

それにしても、
皆さん、勉強熱心なのは素晴らしいのですが、時間が遅すぎやしませんか?
「これ、飲み会のゴールデンタイムやん。しかも、比較的訪れる機会が少ない博多やのに・・・」
との思いが脳内で繰り返される私であります。
まだまだ修行が足りません。

2019年11月26日LKM博士
色々とデータが出て来たので学会発表しました

寒くなってきましたね。
夜、研究所内が寒くなると、実験で余ったミルクde水素を電子レンジで温めて、インスタントコーヒーを添加して、カフェオレのようにして飲むのが私の中で流行っております。
一石二鳥で、「暖」と「水素」が得られます。

20191126.jpeg

ふとこれを飲んでいると、お知らせを忘れていたことに気付きました。

残暑厳しい9月のことですが、この飲料関連の研究で、新しいデータが出ておりますので、第74回日本体力医学会大会で発表して来ました。
以下の2演題です。

①腸内細菌由来水素ガスがマウスにおける高強度運動初期の脂質代謝に及ぼす影響
②腸内水素ガス産生飲料の摂取が高強度運動時の脂質代謝に及ぼす影響

国立スポーツ科学センター、早稲田大学スポーツ科学学術院等との共同研究成果です。

それぞれマウスおよびヒトの試験で、共にこの飲料を摂取して運動すると脂質代謝の活性化(脂肪の燃焼が促進)が誘導されるというデータです。

現象を捉えても、メカニズムが未解明です。
只今、様々な仮説を立て検証中です。
仮説ができても実験し難いのが水素ガス。
分子量が僅か2。 小さ過ぎ~。
しかも、腸内細菌叢の産生する水素ガス。
扱い難く、その実験の難しさは、尋常ではありません。
でも体に良い理由が説明できるよう、頑張って解明します。

2019年11月22日LKM博士
解説記事が掲載されました(食と医療 2019秋冬号)

我々のポリアミン研究の成果の解説記事が、食と医療2019年秋冬号(講談社MOOK)に掲載されました。
解説記事は先週からの連発になりますが、最近、私、人気がありまして・・・
( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ

「発酵食品の力」という特集の中の記事です。
何度か、私の研究は厳密には発酵ではないとお伝えしましたが、
どうしても書いて欲しいと懇願されまして引き受けました。
大腸内をポリアミンの製造タンクと考えれば、「微生物が有用物質を作る」ということには変わりないので、広義的には発酵の範疇に入るのかもしれません。

タイトルは、
「腸内細菌叢由来ポリアミンを機能性成分とした動脈硬化症予防食品」
です。

20191122.JPG

依頼された通り、最新の動脈硬化症予防効果のヒト試験の解説をメインとして、
発酵に該当する、腸内細菌叢にポリアミンを産生させる技術の解説をしました。

ご覧の通り、日本語です。
興味ある方はご一読下さい。

2019年11月15日LKM博士
高級ぶどう 頂きました!

今年は、幸運なことに、高級ぶどうを頂く機会に恵まれました。

特に凄かったのが、4~5年前に退職した元研究員からの贈り物。

20191115.JPG

最近、「皮ごと食べられる」の売り文句で、勢力を拡大しているシャインマスカット。
かなり高額ですが、関東のスーパーでも見ることが多くなりました。
シャインマスカットも品質はピンキリですが、激ウマ最高級品を頂きました。
たぶん、相当高かったでしょう。
ちなみに、私は皮をむいて無糖ヨーグルトに入れて食べるのが大好きです。
50gに1粒の割合で入れると、ちょうどよいです。

もう一つ頂いたのが、ナガノパープル。
なんと、これも皮ごと食べられるのです。
赤系ブドウで皮まで食べられるのは初めてです。
大粒で非常に美味でした!
これは、数年後には関東のスーパーで高級ブドウの主力級になると予想。

ちなみに送り主は、以前、本ブログで「助手A♀のダイエット企画」をやっていた彼女です。
参考ブログ:https://lkm512.com/blog/images/2014/02/alkm5129.html

元気に過ごしているようです。
今でも我々を気遣ってくれているようで、ありがたいですね。

ご馳走様でした。

2019年11月12日LKM博士
解説記事が掲載されました(生物工学会誌2019年10月号)

我々のポリアミン研究の成果の解説記事が、生物工学会誌2019年10月号に掲載されました。

「脳機能活性化や健康長寿の鍵となる機能性食品素材・農産物」
という特集の中の記事です。

タイトルは、少々長いですが、
「腸内細菌由来ポリアミンを機能性成分とした健康寿命伸長食品の開発」
です。

20191112.jpeg

・腸内でのポリアミン産生技術の開発(ビフィズス菌とアルギニンの組合せ発見とそのメカニズムの解明)
・マウスでの寿命伸長効果
・高齢マウスの認知機能への効果
・ヒト臨床試験での動脈硬化症予防効果
まで15年分位の仕事を、コンパクトにまとめました。

日本語です。

興味ある方、ご覧あれ!
(残念ながら現在はフリー閲覧不可能です。数ヶ月後にはPDFがフリーで落とせるようになると思われます。たぶん...)

2019年10月18日LKM博士
改めて、ポリアミンって?

ここで改めて、ポリアミンとは何か、おさらいします。

ポリアミンは、アンチエイジング効果や心血管系疾患への有効性の研究成果がハイレベル・ジャーナルに連発されています。

ポリアミンの高い機能性を示す論文の抜粋
■Nat Cell Biol. 11: 1305-1314, 2009(複数のモデル生物への経口投与で寿命伸長)
■Cell 157: 1515, 2014(アンチエイジングに有効な介入の1つとして紹介している総説)
■Nat. Med. 22:1428-1438, 2016(心臓機能の改善 マウス)
■Nat. Neurosci. 16: 1453-1460, 2013(経口投与で加齢に伴う記憶力の低下抑制)
■Science 359: eaan2788, 2018. (これらをまとめた総説)

我々も、先日、腸内でポリアミンを増やせば血管内皮機能が改善されて、動脈硬化症予防に有効との論文を出しました。
Nutrients 11: 1188, 2019
こちらは日本語解説です(↓)
https://www.lkm512.com/contents/20190612.pdf
ポリアミンができるカラクリを簡単に述べますと、ビフィズス菌LKM512の産生する酸(乳酸、酢酸)が引き金となり生じる一連の腸内細菌叢(腸内フローラ)の物質交換により、最終的にポリアミンが作られるのです。

Science Advances 4:eaat0062 に掲載されております。
こちらは日本語解説です(↓)
https://www.lkm512.com/contents/20180628.pdf
(個々の腸内細菌の生き残り戦略が組み合わさることで、機能性物質ポリアミンが産生されていることを発見 ~ポリアミンで予防・軽減が期待される疾患(心血管疾患など)への応用が期待される~)

当社のサイト「健康腸寿ナビ」でも解説しています。
https://www.meito.co.jp/polyamine/article/cat-Polyamine/

2019年10月17日LKM博士
ポリアミンヨーグルト発売!

研究成果がそのままヨーグルトになりました!

既存のビフィズス菌LKM512ヨーグルトのパワーアップ版のヨーグルトです。
腸内でポリアミンを作るヨーグルトです。
ちなみに、人工甘味料不使用、脂肪ゼロでもあります。

記念すべき一口目の前に、グッとこらえて撮影しました。

20191017.jpeg

このヨーグルトの中には、最適量のビフィズス菌LKM512とアルギニン(アミノ酸の一種)が添加されており、腸に届いて、腸内細菌叢(腸内フローラ)がポリアミンをドクドクと産生する環境を提供します。
アルギニンも届くの? とよく言われますが、配合量を摂取すると間違いなく届きます。
ウンコを調べまくっておりますから、間違いありません。

少々意味不明な商品名ではありますが、そこが味噌!
どうぞよろしくお願い致します。
徐々に販売店舗を増やしていく計画ですが、見つからない場合は通販でも販売中です。

2019年09月13日LKM博士
第71回生物工学会大会で話します

来週の火曜日(2019年9月17日 15:30~17:30)、岡山大学で開催される第71回生物工学会大会のシンポジウムで話します。

シンポジウムテーマは
「微生物ポリアミンが支える高齢化社会の生活」

当シンポジウムのプログラムは大会HPにあります。
シンポジウム「微生物ポリアミンが支える高齢化社会の生活」プログラム

4番目の演者で、
「健康長寿社会へ向けた腸内細菌由来ポリアミン産生促進技術の開発とその保健効果」
というタイトルで25分間割り当てられております。
シンポジウムテーマとドンピシャな内容ですね。

6月に掲載された論文(Nutrients 11: 1188, 2019)の内容も紹介する予定です。

腸内細菌にポリアミンを作らせるヨーグルトを研究開発し、それに動脈硬化の予防に重要な血管内皮機能の改善効果を確認したという内容です。
その時のリリースはこちら(↓)
血管内皮機能の改善効果を有するヨーグルトをヒト試験で確認

興味がある研究者の方、是非ご来場下さい。

準備をしないといかんわけですが、前日〆切の依頼原稿もあり、直前仕上げになること間違いなしでしょう。
いつものことです(苦笑)

2019年08月15日LKM博士
盆に働くのもいいね!

例年、お盆の時期に夏休みをとっている私であるが、
今年はお盆に夏休みを取らず、通常業務をしている。
当社は特に決まった夏休みは無く、7~9月の間にとればよい。

会議、打合せ、依頼講演など、私がこの建物の外に出る用件もなく、
極めて平和である。

道路もガラガラ!
朝の通勤時間が約半分に。
通勤中にウンコがもれそうになるリスクも激減だ。

電話もない!
メールも激減!
国内メールは殆どない。
逆に、私から不在を承知の上で、メール攻撃を仕掛けている位である。

かなり仕事が進む。
素晴らしい!

2019年07月31日LKM博士
インデアンカレー

日本農芸化学会北海道支部の講演会に招待され、帯広に行って来た。

当研究チームに帯広畜産大にゆかりのある研究員がいるのだが、
何か美味しいものはないかと聞くと、豚丼とインデアンカレーを紹介された。
豚丼は聞いたことあるが、カレーの方は聞いたことがない。
あまり自己主張の強いタイプではないのだが、「インデアンカレー推し」の姿勢はかなり強く、少々驚くと同時に私自身が基本的にカレー大好きなので、頭の片隅に置いておいた。

講演会後、仲良くしてもらっている別の演者が、
「昨日、閉店間際に滑り込みでインデアンカレーを食べた」と話して来た。
私が驚くと、帯広の名物で、ネットで調べてどうのこうのと・・・
更に、この演者は懇親会の挨拶で「昨晩、早速インデアンカレーを食べました」と話したところ、何故か北海道軍団(おそらく、特に帯広軍団)は大盛り上がり。
私の心の中:「インデアンカレーってなんやねん????」

翌日早朝、ホテルの窓から街を眺めると、ひと際異彩を放つピンク調の変な建物が近くにあった。
よーく見ると、Indianと書いてある。
まさかと調べたらカレーショップ・インデアンである。
ちなみに、インディアンではない。
前夜の懇親会でお酒をご馳走になり過ぎて、胃腸の調子は良くなかったが、飛行機に間に合いそうなので食べに行くことにした。
いや、神様が「行きなさい」と指示しているのだと感じた。

11時の開店と同時に行った。
実は、ふとホテルの窓から覗くと、開店15分前位からお客さんが並び始めていたので慌てて行った。
どんどん人が来て、5分程でカウンター席、ボックス席共に満席。
まだ11時過ぎである。

ルー:インデアン(他に2種類あった)
辛さ:辛口(5段階あり、極辛だったかこれより辛い味もある)
トッピング:カツ(トンカツ。他にもチキン、ハンバーグなどがある)

おそらく、ブログではここでカレーの写真を載せるべきであるが、
記憶に残そうと食べることに集中し、写真は撮っていない。

激ウマ!!!
福神漬け以外にも、緑色の漬物(定食屋等で常備されていることが多い細かく刻まれた濃緑と黄緑の野菜類が混合した漬物)とピンクの生姜(いわゆる寿司のガリ)は食べ放題。
色々なコンビネーションを試してみる。
辛みをアップさせる謎の液体も試したが、ジワッと辛さが増して良い。
量はちょうど(大盛りもできる)
そして激安!!!

食べ終わって、オリジナルのペーパーナプキンを記念に頂いた。
上記研究員への証拠として会社に持参した。

20190731.JPG

大型カレーチェーン店が帯広への進出を諦めたという理由が理解できた。

価格と味と雰囲気を合わせた総合力が、とにかく素晴らしかったので、本ブログでグルメリポートは殆どしないが今回は報告する。

帯広に行かれた時は、カレーショップ・インデアン、お薦めである。
旅行客は昼飯にするのがベストと思われる。

2019年07月19日LKM博士
バスが満席!?

明日(7/20)は日本農芸化学会の北海道支部講演会で講演をするのだが、困ったことが発生した。

早朝6時台のフライトで行くのだが、
それに間に合う公共交通機関がないのである。
正確には、唯一、早朝4時台の空港連絡バスがあるはずだが、それが満席なのである。

Σ( ̄□ ̄;) ガーン

いつも余裕で予約できるのに...、と思って考えたら、
夏休み初日
しかも土曜日
不運なことに、土曜日なので頼みの電車も始発が遅く、間に合わない。

このバスは、旅行者に占拠されているのであろう。
たまにしか飛行機を利用しない方は、余裕をもって空港に着きたがる傾向がある。
また、バスは遅れる不安があるので、さらに早めの時間帯を予約しがちである。
結果的に、8時~9時台のフライトの人が沢山、早朝バスを予約しているのではないかと思う。

この途方に暮れる私の気持ちを理解してもらいたく、
更新が滞りまくっているブログを、久しぶりに書いてしまった。

2019年07月09日LKM博士
ゴードン会議に参加してきました!

帰国後、時差ボケに苦しんでおりましたのでブログが遅れましたが、
6月終盤に開催されましたゴードン会議(Gordon Research Conference)で話す機会を得ましたので、参加してきました。
ゴードン会議とは、サイエンスの世界では有名な、権威のある学術集会です。

私が参加したのは「ポリアミン」のセクション。
2年に1度、開催されております。
要するに、ポリアミンのスペシャリストが集まる会議です。
場所は、米国ニュー・ハンプシャー州のウォータービルバレー。
米国の北東部で、近くには店も無い広大な山岳地帯の、おそらく冬はスキー場となる場所での開催です。

この会議の特徴は、言わずと知れた、「Confidential」であること。
Confidentialとは、秘密の、機密の、極秘の、内密の という意味です。
つまり、ここで話す内容は決して表に出さないとの約束の上で、未発表の最新データを発表して議論する場なのです。

そういうわけで、未発表データを話して来ました。
私を呼んでくれたオーガナイザーを失望させないよう、沢山出しました。
おかげで、色々とディスカッションもできました。
また、沢山、他の研究者のネタも聴くことができました。
その内容は一切書きませんが・・・Confidentialなので。

唯一、書けるのはこれでしょうか。
英語力が足りん・・・

2019年06月12日LKM博士
論文が掲載されました(Nutrients)

令和に入って最初の論文アクセプト(受理)です!
Nutrientsという欧州のジャーナルに掲載されました。

タイトル
Endothelial function is improved by inducing microbial polyamine production in the gut: A randomized placebo-controlled trial
血管内皮機能は腸管内で腸内細菌のポリアミン産生誘導により改善される:無作為化二重盲検試験

我々は、20年近く、地道に腸管細菌を使ってポリアミンを増やす技術開発やそのメカニズムの研究を行ってきました。
今回、一歩進めて、その技術を応用したヨーグルトを作製してヒト試験を行いました。
BMIが高めの健常成人に12週間食べてもらったところ、
仮説通り、血管内皮機能が改善されたという結果をまとめたものです。

血管内皮機能とは、いわゆる血管の「しなやかさ」といっても過言ではないと思います。
動脈硬化発症プロセスの最初に生じるのが血管内皮機能の低下ですから、
これが改善されることは、動脈硬化予防に有効であるということを示しています。

ポリアミンが動脈硬化を含む心血管疾患を予防する機能を有する可能性は、複数の研究者が考えていたことですが、ヒトで効果が確認された最初の報告となります。

また、ポリアミンを高濃度含む食品を摂取するのではなく、腸内細菌を利用してポリアミンを作らせるというアプローチでの効果確認も腸内細菌研究においてはとても大事なことと考えています。
つまり、口から食したものは吸収・利用されたらそれっきりですが、腸内細菌に作ってもらえることができれば、多少腸から吸収されようが、条件さえ整っていれば、腸内細菌は年中無休で活動しておりますので、しばらくの間は作り続けてくれるのです。
従って、腸内細菌を利用することで、生体に供給できる生理活性物質の量が増える、今回の場合はポリアミンの量が増えると、私は考えております。(これを証明するのがとても難しいのですが...)

詳細は、論文内容はリリースにまとめてあります。
https://www.lkm512.com/contents/20190612.pdf

原文はここにあります。
https://www.mdpi.com/2072-6643/11/5/1188/htm

ヨーグルトは秋に発売予定です。

2019年05月09日LKM博士
512の512

ビフィズス菌LKM512のヨーグルトの新商品が4月より量販店で発売されております。
「お通じを改善」を謳った機能性表示食品となります。

こんなパッケージです。

20190510-1.JPG

抽象的ですが、LKM512という菌株名を囲む線は大腸を表現し、
その先の矢印はウンコがブリブリと肛門より排泄されることを表しています。
...と思います(私がデザイン作ったわけでないので真意は不明です)。

事実、この菌を摂取すると便秘は改善されます。
便秘が改善されれば、腸内細菌が産生する腐敗産物が減ります。
つまり、便秘中は滞留するウンコ中で悪玉菌が腐敗産物を作るのですが、便秘が解消されると腐敗産物が生じる前に排出されるということです。
従って、便秘が解消されただけで肌つやが良くなるなどの現象が頻繁に起きるのです。
極悪ウンコ臭が軽減されるのが腐敗産物の減少の何よりの証拠です。
是非、お試し下さい。

上の写真のヨーグルトは、私が個人的にスーパーで昨日購入したものです。
自宅で食べようとじっくりパッケージを眺めていると...
(研究成果物が商品として世に出たことを実感する至福の瞬間である)
賞味期限が、なんと
5月12日
じゃないですか!!!

20190510-2.JPG

個人的には「超レアもの」をゲットしたと思っております!
512という数字との深い縁も感じます。
さすがオレって気分です。


最後に、私のTwitterに問い合わせが来ると混乱しますので、販売されている店舗につきましては当社お客様相談室にお問い合わせください。

協同乳業(株)お客様相談室 0120-369817(受付時間/9:00~17:00)

2019年05月08日LKM博士
五月病は大丈夫ですか?

史上最長のゴールデンウィーク10連休は五月病にどのような影響を与えるのでしょうか?

共同研究先の大学の先生方によると、例年、ゴールデンウィーク明けから講義に出席する生徒数が減るらしいです。
多くの企業でも、4月に入社した人が来なくなるタイミングとして、最も多いのがゴールデンウィーク明けのようです。

講義の受け方等の要領を掴んだ学生も多々いるでしょうし、
ここは私には合っていないと早々に人生の判断を下した人もいるでしょう。
従って、来なくなった学生や社員を全て五月病と決めるのは短絡的です。

しかし、入社20年を超えており、当社のストレス・チェックでも強いストレス耐性を有していると査定される私ですら、10連休の終了が近付くにつれ生じた「休み明けが怖い・働きたくない」ストレスで口内炎を発症した現状を考慮すれば、五月病は油断ならない病気(現象あるいは症状)と考えるべきです。

もし、このストレスが体の弱っている箇所を攻撃したら、いわゆる五月病の典型的な症状である情緒的・行動的トラブル(医学的には適応障害という症状)ではなく、五月病とは診断されない別の疾病発症に繋がるリスクもあるはずです。
(ふと、こういう視点でのゴールデンウィーク明けの疾病発症率の疫学調査とかないのだろうかと思った。でも、余裕がなく本業ではないので調べない。)

また、私のように自発的に考えて能動的に行う仕事は、受動的に仕事が溜まる職種とは異なり、特に前向きな心構えが不可欠で、これを失うと機能しなくなるリスクがあるのです。

私はこの10連休により誘発される可能性があった五月病を予防するために、
毎日、最低2時間は研究的デスクワークをして、休み明けとのギャップを減らそうと試みておりました。
具体的には、なかなか仕上がらない論文原稿を改めていじくり回していました。
普段なかなか時間がなくて読めない関連論文も色々と読み、少しは進展したと思います(この充実感も重要)。
あと、早寝早起きも実施しておりました。
おかげで、もしかしたら罹っていたかもしれない五月病は、口内炎程度に治まり、無事出社できました!

少々不安だった4月から雇っているポスドクさんも、ちゃんと出社してくれました!

そういうわけで、10連休の影響はほぼ無く、仕事の再開です。

2019年04月19日LKM博士
100回目は3月20日(今年のウンコ回数)

私の年間の大便排泄回数ですが、
昨年までは、年を越してから集計しておりました。
普段、何回目のウンコなのかわからないまま、記録だけしておりました。

しかし、今年は、大便排泄回数を認識しながら過ごすのもよいかと、
記録用Excelに計算式を埋め込み、日々眺めながら記録しております。

ただ、自分で眺めていてもあまり面白くはありません。
とはいえ、誰かに「今、××回目のウンコしてきた」なんて伝えても迷惑でしょう。
そんな中、「ブログを以前みたいに更新して」って声も沢山頂くので、
今年は、排便100回毎に報告でもするかと思った次第です。

そういうわけで、2019年の100回目を振り返ったところ、
3月20日に人間ドックを受けた後の、バリウム排泄用の下剤による一発でした。
なんと、Twitterでは、記念すべき100回目に呟いておりました。

「第1次バリウム放出ナウ うんこんにちは!」

さすがオレ。

ということで、時々報告しますので、よろしクソ

2019年04月17日LKM博士
酵素工学研究会で話します

今週の金曜日(4月19日)、酵素工学研究会第81回講演会で話します。

昨年、Science Advancesに掲載された話を中心にということなので、
それにほぼ絞って、
「腸内細菌叢の代謝制御による生理活性物質ポリアミンの生合成」
といタイトルで話します。

京都大学の益川ホールです。

他の演題は、私には馴染みがないテーマが多いです。
タイトルすら理解できないものもありますが、
こういう時でないと聞けない話ですから、楽しみです。

20190417.jpg

2019年04月04日LKM博士
ドリアン攻撃

偉い先生から国際シンポジウムでの講演を頼まれて、
タイ・バンコク出張に行ってきた。

土産として、ドリアンのドライフルーツを買ってきた。
タイスパイスの激辛のおやつも買ってきた。
半分おふざけである。
帰国翌日の朝、各部署に配った。
「なにやらヤバそうなものだな」との表情が一瞬表れるが、皆さん一様にお礼を述べる。

20190404.JPG

次の日、事務所に用事があったので行った。
ウンコ臭がする。

心の中で「誰や、屁をこいたの? 臭すぎるやろ」
と思いつつ、しばらく部屋にいたが、においはなくならない。
普通の屁なら、もう臭わなくなるだろうという時間は、十分に経過していた。
いよいよ、「誰かのパンツにウンコがついているに違いない」と疑い始めた頃、
普段用事がある時以外は私に話しかけてこない女性が興奮気味に、
「ドリアン、やばいですよ。外側の袋を少し切っただけで凄いにおいなんです」
私「・・・もしかして、このウンコ臭って、俺が買ってきたドライフルーツのドリアン?」
その通りであった。

本気で袋を開封したら、部屋を壊滅させる威力がありそうである(怖くて確かめておらず、推測の域を出ないが...)。

いや~、予想以上のパワー
満足である!

2019年03月25日LKM博士
ランチョンセミナー(日本農芸化学会)で話します

3月24日から日本農芸化学会2019年度大会を開催しています。
春場所の千秋楽の日からですね。

最近の我々の研究内容が、少々農芸化学会という分野から外れていることもあり、
不参加の予定だったのですが、
ランチョンセミナーを頼まれましたので、その日のみ限定的に参加します。

ランチョンセミナーとは、学会参加者が、昼休みの時間にランチを食べながら聴講するセミナーのことです。大体40~50分間です。
私が知る限り、企業が関連分野の専門家に講演をお願いし、ついでにちょっと自社宣伝するというスタイルが多いです。
もちろん、本気で自社商品やサービスを宣伝するセミナーもあります。
学会参加者は、弁当が無料で食べられ(主催企業が用意)、情報もゲットでき、昼休みも無駄にしなくてよいため、良い事だらけであり、基本的には超満員になります。

私が頼まれているのは、3月26日開催の、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株)さん主催のセミナーです。

「メタボロミクスを利用した腸内細菌叢の代謝系の解析とその応用」

20190325.jpg

食事しながらウンコの話をされたら困る方にはお薦めできません。
あるいは、さっさと弁当を食べ終えることを推奨致します。

一方HMT(株)さん曰く、
「皆さん、講師の名前を見た時点で、それはわかって聴きに来られるので問題ないですよ」
だそうです。ほんまかいな・・・。

また、私は、HMT社が、私のウンコ実験で必ず登場する「ひじき」が入った弁当を発注しているか否かに注目しております。

興味がある方は、当日は早めに会場に行ってチケットをゲットして下さい!

2019年03月15日LKM博士
解説記事が掲載されました(バイオサイエンスとインダストリー)

昨年、Science Advancesに掲載されました論文内容に関して、
執筆の依頼を受けた解説記事が、
バイオサイエンスとインダストリー(第77巻1号)に掲載されました!

腸内細菌(口から投与されたプロバイオティクスも含めて)は、
それぞれが腸管腔内の限られた環境中で、
(環境には食由来成分も含まれる.本ケースではアルギニンが鍵となる成分である)
サイズは小さいが、複雑でダイナミックな生存競争を繰り広げているのですが、
各細菌ケース・バイ・ケースの生き残り戦略が絡み合った結果、
我々の健康維持に役立つポリアミン(プトレッシン)が、
副産物(ゴミ)として、菌体外(腸管腔内)に放出されることを明らかにした論文です。

解説記事のタイトルは、
腸内細菌叢による「ハイブリッド・ポリアミン生合成機構」
です。

20190315.JPG

「トピックスとして2ページにまとめて欲しい」と頼まれたため、
頑張ってコンパクトに仕上げました。

興味がある方は、ご一読下さい。

2019年03月04日LKM博士
俺の梅 開花! 2019

俺の梅(紅梅)は、2月20日に開花し、只今満開です。
今年は、2月に入ってから寒かったせいか、開花が遅かったです。

20190304.JPG

一昨年、生死の境をさまよい、1輪の花も咲かせなかったこの梅盆栽ですが、
なんとか持ち直してくれました。
肥料には油糟が合うようです。

夏場に、じっくり育てた左下の短い枝に10輪程の花が咲きました。
これにより、少々樹形のバランスがよくなったと自画自賛しております。

梅が散れば、間もなくスケジュールが埋まっている春が訪れます。
もう少し梅の季節であって欲しい...。
そんなノスタルジックな気分に浸る今日この頃です。

2019年02月25日LKM博士
発表! 2018年 年間排便回数

お待たせしていた、昨年のウンコ回数を発表する。

なんと、
452回
1.24回/日

感想を一言で述べると、「少な~」である。
ビフィズス菌LKM512に因んで、512回を目指していた頃とは大きく異なる。

月毎に集計した排便回数データを図1に示す。

20190225-1.jpg

ウンコを意識して茶色の棒グラフにした。
無数のグラフを作成してきた研究人生であるが、茶色バーは初めてである。
本題に戻す。
図より、特別にイレギュラーなことが起きたわけではないことがわかる。
全体的に年間通して排便回数が少なくなっていることを示している。

私は2014年に年間512回という「ぴったり賞」を達成している。
その後、特に512回を目指しているわけではないので、
2018年の数値は、「目標未達、大幅に下回っている」と落ち込む必要はない。
しかし、なんか悔しい。

普段から、ここ数年、ウンコ回数が減っている気がしていた。
「ウンコもれそう~」となる頻度が少ないからである。
そこで、年間総排便回数の変遷データを整理してみた(図2)。

20190225-2.jpg

こちらの折れ線グラフのマークと線もウンコを意識して茶色にした。
2013年に最高値536回を記録してから、毎年、徐々に低下していることが明らかとなった。
2013年と比較すると2018年は84回も減少している。
年間15回程度、一定レベルで減少している。

その理由であるが、食べる量に比例していると考えられる。
4-5年前より、睡眠を大切にしており、
「最高の睡眠」と「最高の目覚め」を演出するためには、
睡眠に入る時に腹が膨らんでいないことが重要との独自の結論を出し、
夜の帰宅後に食事を摂らないことが増え、今では、殆ど食べない。
自社通販で購入している「おなかにおいしいヨーグルト(無糖)」に、
自宅にあるフルーツを入れて食べるのみ。
22時を過ぎると、それすら食べない。
つまり、ウンコの原料である食事量が減っているので当然の結果といえる。
まさに、食べた量とウンコ量は比例しているのである。

それにしても、知らない内に、10年間もデータを取り続けたことになる。
ここまで正確な1個体の排便回数データは他にないと自負している。
排便時間、場所、シチュエーションもデータ化しているので、
ゆっくりできる休日があれば、もう少し詳細に分析してみようと思う。

世の中、排便管理アプリなるものが流行っているようで、
たまに意見などを求められることがある。
個人的には、こんなことを金儲けに繋げようとする行為にはうんざりしている。
どんなアプリを使おうが、正確に記録をするのは個人の資質に依存する。
そして、私のように徹底した性格でない限り、殆どの人は継続できない。
つまり、私から言わせれば、アプリなど必要ない。
さらに大事なことは、きっちり記録したところで、正直、健康に関わる本質的なことは何もわからない。
せいぜい得られることは、
「あの時、食あたりで酷い下痢になったな~」などと懐かしむことと、
「オレの年間排便回数は500.7回、1日あたりにすると1.371回、10年データ取ってるからめちゃくちゃ正確! 最近減って来てるけどな。」と飲み会で威張れる程度であろう。
もちろん、相手が好反応を示す保障は微塵もない。

2019年02月21日LKM博士
論文が掲載されました(Scientific Reports)

昨年末ですが、㈱島津製作所と大阪大学工学研究科との共同研究の成果をまとめた論文が掲載されました!(Twitterでは報告済みです)

タイトルは、
Free D-amino acids produced by commensal bacteria in the colonic lumen.
日本語では、「結腸内細菌が作る遊離D-アミノ酸」

これまで、超微量なD-アミノ酸(※)を測定するのが非常に困難で、
時間もかかっていたのですが、
大阪大学工学研究科の福崎英一郎教授が、殆どのD型の基本アミノ酸の測定が高感度でスピーディーに測定する方法を開発され、
㈱島津製作所がそれを応用した測定系を完成させ、
私がお話を頂き、ウンコ研究に応用して論文化したということです。

※D-アミノ酸(D型アミノ酸):アミノ酸はL型とD型が存在します(グリシンを除く)。これを、化学用語では光学異性体(分子構造が鏡像関係)といいます。長年、生物界に存在するアミノ酸はL-アミノ酸のみと考えられていたのですが、近年、分析技術の進歩に伴い、D-アミノ酸が非常に微量ではあるものの広く存在していることが確認され、しかも生理機能を有していることが明らかになりつつあり、注目されています。

研究の結果、過去に腸の内容物からは見つかっていなかったD-アミノ酸が沢山発見されました!
しかも、それらの殆どは、腸内細菌により産生されていることがわかりました。

これ、まぁまぁ凄い発見で、日本経済新聞(電子版)等でも取り上げてもらいました。
腸内細菌が宿主に与える様々な影響の中には、D-アミノ酸が絡んでいるものがある可能性は十分に考えられますので、将来に繋がる研究成果です。

論文はフリーで閲覧できます(⇓)
https://www.nature.com/articles/s41598-018-36244-z

英語が嫌な方はリリースを出しております(⇓)
https://www.lkm512.com/contents/20181221.pdf

わかり易い英語(専門性が低い英語)が良い方はこちら(⇓)。
このブログの読者にそんな人はいないと思いつつ...)
https://www.shimadzu.com/news/9psz9ntuogzc2e6j.html
島津製作所さんの英語リリースです。
さすが、我が国No.1の精密分析機器製造企業! 世界中のユーザーに発信です。

「こんな研究して、また何か企んでるの?」
と質問を受けますが、考えてないわけないですよね。
もちろん秘密です。

2019年01月18日LKM博士
論文が掲載されました(BMC Microbiology) つづき

前回紹介した論文なのですが、一つ、伝えたいことを忘れていました。

BMC Microbiology 18:188, 2018
https://bmcmicrobiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12866-018-1311-8


この論文では、国内の主要な3つのブリーダーのマウス腸内細菌叢も16S rRNA遺伝子アンプリコンを対象に次世代型DNAシーケンサーで調べています。

マウスの腸内細菌叢が異なれば、
得られる様々な表現型データも異なるであろうことが容易に推測されますが、
実際にどれくらい腸内細菌叢に差異があるのかは明確にはなっていません。
密かに調べて悩んでいる研究者はいるでしょうが、
私の知る限り、誰も論文化はしていないと思います。

敢えて、知らない方が幸せな研究者は沢山いるとは思いますが、
気になって仕方なかったので...。
予想通り、ブリーダーにより腸内細菌叢は異なります。

本研究のメインの研究目的ではなかったので、3ブリーダーの通常腸内細菌叢のみを詳細に比較したデータは示してはおりませんが、得られた配列データは登録されておりますので、必要な方はご自分でダウンロードして比較して頂くことはできます。
DDBJのデータベースのアクセッション・ナンバーはDRA004549です。
ブリーダー名の後ろにAが付いていないサンプルが、未処理、つまり通常菌叢のデータです。

今日は専門的な話ですいませ~ん。

2019年01月17日LKM博士
論文が掲載されました(BMC Microbiology)

2ヶ月前で報告が滞っておりましたが、
我々とサッポロホールディングスさん、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズさんとで実施した共同研究が、BMC Microbiologyに掲載されました!

タイトルは、
Taxonomic classification for microbiome analysis, which correlates well with the metabolite milieu of the gut
腸管内の代謝産物と相関する腸内細菌解析における分類階級
です。

なんのこっちゃ?
でしょうね。

腸内細菌に限らず、全ての生物は「種」に分類されています。
種とは、自然条件下で子孫を残すことができる生物集団です。
つまり、われわれは「ヒト」という種です。

また、系統分類学上では、
類似した「種」の集団を「属」という単位でグループにまとめ、
同様に、類似した「属」の集団を「科」という単位でグループにまとめ、
さらに同様に、類似した「科」の集団を「目」という単位でグループにまとめ、
もう一つ同様に、類似した「目」の集団を「綱」という単位でグループにまとめ、
もう一丁同様に、類似した「綱」の集団を「門」という単位でグループにまとめて表します。

「ホモ・サピエンス」 一度は聞いたことがあるでしょう。
これは、ヒトを指す学名ですが、ホモ属サピエンス種という意味です。
では、門のレベルまで含めてヒトを表すと、
日本語では、脊椎動物門 哺乳綱 霊長目 ヒト科 ヒト属 サピエンス種
ラテン語では、Chordate Mammalia Primates Hominidae Homo sapiens (属と種名はイタリック体表記が基本的ルール)
ヒトとチンパンジーの系統分類学上の違いは属レベルで生じます(チンパンジー属)
ところが、ヒトとウシの違いは目レベルで生じます(牛は鯨偶蹄目)
ヒトとタコの違いは門レベルで生じます(タコは軟体動物門)
進化の過程で古く分岐した生物とは上位の分類階級で別れているということです。

細菌も同様に系統分類されており(16S rRNA遺伝子の配列をベースに)、
我々が調べた腸内細菌叢も、この分類による学名で表記します。
その際、分類階級のどの階級を用いて結果を分析しても自由です。
従って、研究者によってバラバラなのです。
極端な話、肥満に対する腸内細菌叢の影響を調べる研究をしていても、
「門」のレベルで語っている研究者もいれば、「種のレベル」で語っている人がいるわけです。

この状況、少々、困りませんか?
地球上の動物を腸内細菌叢に置き換えて考えると(極端かもしれませんが)、
軟体動物と脊椎動物の比率で議論している人がいると思えば、
トノサマガエル、アフリカゾウ、ハラビロカマキリという次元で語っている人もいるわけです。
自由なので...。
しかし、私はかなり困惑し、苛立ちすら感じておりました。

そこで、自分達の目的に適した最適分類階級を決めてしまおうと思ったわけです。
我々は80匹弱のマウスのウンコを集めて、
生体への影響が大きい腸内細菌の産生する代謝産物を指標にして、
代謝産物の個体差とリンクする分類階級を探索することに挑戦しました。

つまり、我々が標的としている腸内細菌の代謝産物の研究を行うにあたり、
どの分類階級で分析すれば正しいゴールに近づき易くなるのか、
どの分類階級で分析された他人の論文データを参考として選択するべきか、
自分達で確認しようとしたわけです。

結論から述べると、
「科」より低い分類階級(つまり、科、属、種)で得た結果は、
代謝産物とリンクしていました。
門、綱、目のレベルで得た結果は、リンクしていなかったです。

もし、「私も困ってた」という研究者の方がおられましたら、ご参照下さい。
フリー・アクセスです。

BMC Microbiology 18:188, 2018
https://bmcmicrobiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12866-018-1311-8

本研究に関連するエピソードを書くとすると、これでしょうね。
筆頭著者のWakita氏は、80匹分のマウスのウンコを回収する際、
屈みこんで、排便を待ちながら1つ1つピンセットで回収するという、
丸一日におよぶ慣れない動作の繰り返しにより、
翌日、日常生活にも支障が出るレベルの強烈な全身痛に陥り、
(おそらく、足腰から背中・頸部におよぶ筋肉痛)、
飲み会を欠席しました(笑)。

2019年01月08日LKM博士
明けましておめでとうございます

本ブログ的には、

明けまして、おめでとうんち!
本年もよろしクソ!

でしょうね。


年明け早々、当研究室の研究員TSからこんなものを頂きました。

20190108.JPG

ウンコと共に入っていたトウモロコシみたいな白い物体は、
便器を洗うブラシです。
ご丁寧に、ブラシケースまで付いておりました。

いわゆるガチャガチャでゲットしたものだそうです。

ウンコ系のガチャガチャを発見すると、
無駄遣いとわかっていても、ついついやってしまう・・・。
悲しい性ではありますが、
さすが、この研究室のメンバーです。

さて、偽物のウンコ&ブラシセットは飾っておくとして、
我々は、今年も本物のウンコと真剣に対峙して、
オリジナリティーの高い発見を目指します!!!

2018年12月27日LKM博士
良いお年を

しばらく更新しておらず、一部の熱心なファンの皆様にはご心配をお掛け致しました。

体調が悪い訳ではありません。
といいますか、培養開始12時間後の大腸菌レベルに、元気であります。
(理系限定の例えですいません。凄く元気ということです。)

単に、気持ちが乗らなかったというのが正直な理由です。

この間、論文掲載も複数ありましたので、
年明けからはこれらの解説記事をはじめ、徐々に復活したいと思います。

「徐々に」というのは、こういう理由からです。
今回、わずか1ヶ月程度ですが、ブログを書く習慣を完全に途切れさせました。
すると、ネタが浮かんで来なくなったのです。
以前は、10個も20個も常にネタが私のウンコ色の脳ミソ内で湧き出ていたのに...
脳は使っていないと鈍るといわれますが、
本当にそのようです。
とても貴重な体験ができました。

使えば復活するのも我々の脳の素晴らし機能の1つです。
そういうわけでブログ脳も徐々に回復させたいと思います。

では、皆さま、良いお年を!

2018年11月16日LKM博士
無反応でも話す

知り合いの先生から大学での講義を頼まれることは多く、無理の無い範囲で引き受けます。
今週は、2つの大学で講義をやりました。

今の大学では、学生はパソコンやタブレットを普通に使用しながら授業を受けます。
今週、お伺いした一つの大学では、
登録されている講義が行われている教室で、ログインすることで出席確認となるシステムが導入されているとのことでした。
当然、大学内のシステムを用いて講義の資料が閲覧でき、
それを見ながら受講するわけですから、
インターネットで遊んでいても、こちらからは識別できません。

従いまして、なかなか対話形式には持ち込めません。
「これ大事」と伝えると、その反応として、パチパチパチとキーボードを叩く音(パソコン上でメモを取る音)が響く状態です。
この音に、「一応、聴いてるんや」って安心する私です。

質問や感想等の反応も、その場では殆どありません。
でも、学内のシステムに書き込まれて私のところに届きます。
これを読んで、「一応、聴いてはいるようだ」って再び安心する私です。

話を聞きたい方が集まる学術集会、健康に興味がある方、工場見学に来られた方等を相手に、ライブ感のある中で、プレゼン技術を鍛えて来た私としましては、この非対話形式の講義は結構辛く、一方で、反応が弱いので物足りなくもあります。

でも、1コマ90分間もあるわけですから、無反応であろうが、
ポリシーとして、お構いなしにウンコネタと相撲ネタはぶっ込みます。

昨日、これまでは全敗(完全無反応)だった相撲ネタに少し反応がありました!
「稀勢の里4連敗で騒がしくなっているけど、4敗目の相手がこの栃煌山」
結構大きく扱われていたので、ニュースで取り組み映像でも見たのでしょうか?
明らかに、「へー、そうなんだ」って反応がありました。
好調オーザン関に感謝です!

2018年10月31日LKM博士
パニックでした

出勤中、中途半端に渋滞している道路をノロノロと運転している時である。
少々、便意(もちろん大)が高まり、どこまで耐えられるか(どこで排泄するか)を考えていた。
いつものラジオ番組が、曜日毎の企画を流す時間帯に入った。
しかし、何故か、恒例の水曜日の企画がなかった。
「ん? 今日は水曜じゃなかったっけ?」

私のウンコ色の脳ミソが混乱し始めた。
最近、色々な案件が固まって非常に忙しくて、寝不足中。
しかも、今週は殆ど外出がないので、曜日感覚があまりない。
一体、今日は何曜日なのか、わかっているようでわかっていない。

仕方なく、私は今週を振り返ってみた。
月曜日は、私があの原稿を送ったよな?
それの内容確認の連絡がきて修正したのは次の日やったはず、つまり火曜日。
それは、昨日の気がするので、やっぱり今日は水曜のような気がするが...
でも、何故、ラジオが違う?
水曜日、丸一日がすっぽり記憶から抜けてるのか?
あの電話をしたのは何曜日やった?
昨日は何をした?

いや、待てよ。
ハロウィンで渋谷がどうのこうのってさっきニュースをやってたよな?
ハロウィンは10月末?
ニュースが流れたってことは、もう終わって、今日は11/1 ????
混乱してきた。10月って30まで、31まで??? 
今週の唯一の外出は11/1だったので、もしかしたら今日????
えっ、ということは、大学で講義を頼まれていた日?
何っ? ヤバいぞ、えっ、今日はいつ???

落ち着けー(心臓バクバク、便意喪失)。

急遽入ったコンビニで今日は11/1ではない事を確認して、無事会社まで来た。
それでも不安は収まらず、すぐに部下に、今日は何曜日かを確認した。
確認できて、落ち着きを取り戻した。
ただ、事の発端であるラジオ番組がイレギュラーなことをしたことだけは未解決である。

2018年10月26日LKM博士
論文が掲載されました(Gut Microbes)

我々とヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ社とで実施した共同研究の成果が、Gut Microbesに掲載されました!
投稿し始めて、2-3年位かかりましたかね。

掲載論文:https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/19490976.2018.1494466
日本語リリース:https://www.lkm512.com/contents/20181025.pdf

専門性が高く、説明するのはややこしいですが、
我々が注目している腸内細菌が作り出す善玉物質ポリアミンが、
アルギニンからどんな経路で作られるのかを、
特殊なアルギニンを使って、追跡した実験結果です。

特殊なアルギニンというのは、
アルギニンを構成している炭素と窒素を重くして目印をつけたものです。
当然、それなりに高額な研究試薬です。
(栄養ドリンクに入っているアルギニンの1万倍とか10万倍とか・・・)
この自然界に存在しない特殊アルギニンをラットの腸内に注入し、
腸内細菌により、どんな化合物に変換されているのかを調べました。
重いアルギニンから作られるのは、当然、自然界には存在しない重いポリアミンなのです。
自然界に存在しない重さなので、質量分析計でしっかりと正確に追跡できるのです。

その結果、
アルギニンが色々な腸内細菌により、様々な化合物に変換され、
最終的にポリアミン(プトレッシン)が生成されることが再確認され、
また逆に、
中間化合物から逆の経路でアルギニンが再合成されている事実もみつかりました。

おなかの中で腸内細菌に利用され、一端消失した物質が、
別の腸内細菌により、その分解物から再び生合成されて復活しているということです。
びっくりしました。

私がこの結果で感じたことは、
各腸内細菌の集合体である腸内細菌叢の物質変換(栄養の利用と排出)は、
我々がわかったつもりで眺めている代謝マップと全く別物であるということです。

腸内細菌の代謝産物が絡む機能性食品等の作用機序を論じるなら、
今回我々が実施したような手法を用いて、丁寧に調べるしかありません。
そうすることで、本当の意味での「科学的根拠を有する機能性食品」に繋がると考えます。

2018年10月16日LKM博士
古い友人

研究をしていく上で、大学の研究室での経験は極めて大事なことである。
そこで学んだスキルはもちろん、姿勢や習慣も、その後の研究生活に多大な影響を与える。
今の大学事情は十分には把握していないが、
20年前の理系の研究室は、多くの大学院生は寝る時以外は殆ど研究室で過ごす生活をしていた。
土日も殆ど関係ない(とはいえ、土日は先生が来ないのでリラックス・モードではあるが)。
従って、同じ研究室のメンバーは、「同じ釜の飯を食った仲」という表現が最適である。

私が修士課程の時の2人の同期生は、特にそういう関係である。
3人で代わる代わる先生に怒られていた記憶は今でも鮮明に残っている。
もちろん、3人まとめて叱られていた時も多い。

そんなメンバーの一人が、インドネシアのスラウェシ島で大学教授をしている。
インドネシアから来た留学生であった。

数週間前、私にとっての第一報は、運転中のラジオから届いた。
聞き慣れた島の名前なので、乾いた土に水が染み込むように耳に入って来た。
スラウェシ島で大地震が起き、巨大津波が街を破壊したニュースである。

友人にメールを送った。
しかし、返事は来ない。
次の日も、次の日も。
そもそも、発展途上の島である。
通信手段は普段から悪いはずと脳内で片付けて、仕事に集中していた。

そんな状況下、昨日、一通のメールが...。
無事だった!
震源地から離れていて、直接的な被害は受けなかったようである。
ただ、治安はかなり悪いらしい。
刑務所から1000人規模の収容者が脱走もしているようである。

とりあえず、信頼できるところに募金をしてみようと思う。
彼個人の生活より、島全体の治安やライフラインの回復が重要なようなので。

2018年09月27日LKM博士
難しいね

9/27朝

何だか寒い。
天気予報によると11月上旬並みの気温だそうだ。
さて、今日は東京都心部へ外出
9月のビジネス服装は夏仕様(半袖シャツのみ)と決めている私であるが、
信念に反してジャケットを着るか?
難しい

3日間ほど雨が降り続き、畑に行けない日が続いている。
気が付けば、車の中にはレタスの苗が入ったまま。
ヨトウムシの被害を受けたレタスの補充用である。
タイミングを誤った。
難しい

もし、仕事関係で、やることリストを作ったら、20項目ほどあるだろう。
集中すれば数時間で終わるものが18項目
月単位で取り組む熟考すべきヘビーなものが2項目
この2項目から逃げれば、その他18項目は処理できるが、
敢えて、18項目はリストから出して、ヘビーな2項目に真正面からぶつかると決めている。
そうしなければ完成度の高い、ハイレベルな仕事はできないからだ。
それにしても、難しい。

2018年09月14日LKM博士
学会関連報告(2018年9月)

私自身が壇上で話しているわけではないが、
私が思いっ切り絡んでいる共同研究での学会発表が、
9月に入り続いたので報告しておきます。

①第73回 日本体力医学会(福井、9/7-9)
「腸内水素ガス産生乳飲料の摂取が高強度運動後の酸化ストレス応答に及ぼす影響」

早稲田大学スポーツ科学学術院、筑波大学大学院人間総合科学研究科と協同乳業の共同発表です。
「ミルクde水素」を学術的に表現すると「腸内水素ガス産生乳飲料」となります(笑)
「ミルクde水素」が、高強度運動(スポーツ・トレーニングのような激しい運動)後の酸化ストレス軽減に有効性を示すデータが出始めました!
二重盲検ランダム化クロスオーバー試験でやっています。


②Royal Society of Chemistry-Tokyo International Conference 2018(幕張ですが国際学会. 幕張ですが東京国際会議、9/6-7)
「Simultaneous analysis of 42 Chiral amino acids produced by intestinal microbiota in biological samples by high-throughput LC-MS/MS」

島津製作所、大阪大学大学院工学研究科と協同乳業の共同発表です。
大阪大学大学院工学研究科が開発したD-アミノ酸の一斉分析方法を、島津製作所と協同乳業がウンコ解析への応用に成功し、腸内細菌が色々なD-アミノ酸を作っていたことを明らかにしました。
なんと、Best Poster Award(ベスト・ポスター賞)獲得!


学会発表なので、これ以上詳細には解説しません。
論文になったら報告しますわ。
たぶん・・・

2018年09月06日LKM博士
酢を飲んでも効きません

先日、Science Advancesに掲載された論文に絡んで、
結構な頻度で質問されることがあるので、ちょいと解説する。

この論文
(原文)http://advances.sciencemag.org/content/4/6/eaat0062
(日本語解説リリース)https://www.lkm512.com/contents/20180628.pdf

様々な生理機能を持つポリアミンを腸内細菌に継続的に作らせることで身体に供給し、
健康寿命を伸ばす技術とそれを応用した食品の開発を目指している一連の研究で、
腸内細菌がどうやってポリアミン(プトレッシン:ポリアミンの一種)を作っているのかを解明した論文である。

腸内細菌が食餌由来のアルギニンからプトレッシンを作ることは、
既に、我々が発見して発表済みであるが、
どの菌が?
どういう生合成経路で?
というのが長年不明であった。
「アルギニンを食べたらプトレッシンが増えるからいいんだよ!」
というのでは、その辺に氾濫している食品と同じで、
私が目指している高貴な科学的根拠を持った食品とはいえない。

それで5年間程、そのメカニズム解明をかなり頑張った。

研究の結果、大きく3つのグループの菌が関与していることがわかった。
①酸を作る菌のグループ
②その酸により環境中が酸性化したら、「ヤバい」と感じて(酸が細菌増殖抑制に効くのはご存知だろう。おにぎりに梅干し作戦はその代表である)、その酸を菌体内から除去するためのシステムをアルギニンを使って作動させて生き残りを図る菌のグループ
③酸除去システムを動かすとゴミが出るので、②の菌達は菌体外に廃棄するのだが、そのゴミ(副産物)を利用してエネルギーを作ろうとする菌のグループ(彼らにとってはゴミではなく、いわば我々にとってのブドウ糖にようなエネルギー源である)
この③のグループがエネルギーを作った後のゴミ(副産物)がプトレッシンで、彼らにとっては不要なので菌体外に捨てるのであるが、我々の健康には役立つのである。

この一連の異菌種の別々の生命活動が合わさった経路を、
私は格好よく「ハイブリッド・ポリアミン生合成経路」と名付けた。

このハイブリッド・ポリアミン生合成経路は、上に示した通り、
『酸』による刺激がトリガー(引き金)となり作動する。

その証拠に、ウンコを酸性液に浸けて培養すると、プトレッシンがドクドク合成される。
(このデータも論文に載せている)

さて、ここからが本題

講演後、これを理解した人は、
「酢を飲めばいいってことですよね?」
と言って来る。
半数以上は勝ち誇ったように指摘して来る。
これは、私がビフィズス菌摂取等を推奨するのを逆手にとって、
少々いじわるな質問をしてやろうという根性の持ち主がやる行為である。

答えは、「No」
酢は腸内細菌がいる小腸下部から大腸まで、その酸度(pH)のままで届かない。
よく考えて頂きたい。中学生位で習ったと思う。
酢に勝るであろう強烈な酸が、胃の中にはある。
胃酸である。
二日酔いで胃酸が逆流(ゲロ)して喉がただれた経験はないだろうか? 
しかし、胃酸を含む食べ物は、胃から十二指腸に移行する段階で、膵液(アルカリ性)により中和される。そうでないと十二指腸以下の消化管が酸でただれる。
したがって、口から入った酢などの酸性物質が大腸までその酸性度で届くことはあり得ないのである。

ハイブリッド・ポリアミン生合成経路を動かすためには、
ビフィズス菌等に、腸管内で酸を作ってもらうしかない。
興味深いのは、pHが中性7から6.5~6程度に下がるだけで十分な点である。
緩~い酸性化で十分であるという点が、
この生合成経路がビフィズス菌摂取で実際におなかの中で作動する現実性を証明している。

但し、どのビフィズス菌でもよいわけではない(LKM512はポリアミン産生を誘導する)。
その理由は、気分が乗ったらまた書くとする。
もちろん、論文には書いてあるので、知りたい方は読んで頂きたい。

2018年08月29日LKM博士
タイトルでインパクト(?)

昨日、理研・辨野義己先生主催のフォーラムがありまして、
講演して欲しいと頼まれたので話してきた。

フォーラム後の懇親会の後、こんな本を頂いた。

20180829.png

「大便革命」だそうだ・・・

このタイトルに、センスがあるのかないのか、
私にはさっぱりわからない。

もの凄い数の本が出版される中、
一般向けの類似の新書が氾濫している中、
タイトルでインパクトを与えねばならないのだろう。

ただ、過去にも、
「大便通」やら「べんのお便り」やら、
方向性が類似したタイトルの本をもらったな~
と少しノスタルジックな気持ちに陥った。

2018年08月07日LKM博士
楽しんでますか?

今朝、運転中に聴いていたラジオから名言の紹介があった。

「天才は努力する者に勝てない。努力する者は楽しむ者に勝てない」

聞いたことがあるような、ないような言葉であるが、
何だか、強烈に心に響いた。


研究においては、同じような課題を与えられても、
楽しそうに取り組んでいる人は、
辛い顔をして取り組んでいる人より、
良い成果を出しているような気がする。

少なくとも、これまでの経験の中で、
楽しんでいない者から、
創造的なアイデアを聞いたことはない。


私自身、それなりに楽しんでいる方だと思うが、
この名言を意識して、
更に1段階、「オレ、楽しんでるぜ!」レベルを上げようと思う。
無敵になるために・・・

ただ、「ウンコを使った研究は楽しいぜっ!」
をイキイキ表現し過ぎると、
変人・変態扱いされるリスクが高いため、気を付けねばならない。

2018年07月27日LKM博士
不思議なネットワーク

先日のScience Advancesに採択された論文は、
京都大学さんでも研究成果としてリリース発表がされております。

コチラをクリック

ふと読んでみますと、論文内容の紹介と共に、
「研究者からのコメント」というコーナーがあり、
共著者の東樹宏和先生のコメントがありました。

「この研究プロジェクトには、人と人の不思議なネットワークを通じて出会いました。」
という一文から始まっています。

そうです。
本研究のスタート時からチームを形成していたわけでなく、
研究後半で、同じく共著者の栗原新先生(石川県立大)が、
たまたま学会で東樹先生の講演を聴講したのがきっかけでした。
大きな学会(同時並行で多くのシンポジウムが開催されている)でしたから、
もし、栗原先生が偶然聴いていなかったら、
出会っておらず、論文内容も一部は違ったものになっていたはずです。
京大まで押しかけて、少々強引に解析をお願いしたにも関わらず、
ハーブティーをご馳走になりながら、やりたい事を説明し、
興味を持って頂き、快諾して頂いたのを覚えています。

東樹先生は生態系を構成している生物間のネットワークの研究が専門で、
それに絡めたであろうこのコメントはさすがです!

同じく、この研究成果も、腸内細菌同士の新規ネットワークの発見でもあります。
但し、このネットワークには、いわゆる共生と定義付けされるような必然性あるいは密接性はありません。
腸内常在菌が、個々で自分の生存活動を普通に営んでいるだけなのですが、
結果的には、棲息場所を提供しているヒトにとって有用なものを作り出しているという
不思議なネットワークなのです。

「不思議なネットワーク」で出会った研究者が、
腸内の「不思議なネットワーク」を発見したということです。

2018年07月20日LKM博士
男性も使うべき

ここ1週間、ニュース等で繰り返し使われている
「命に関わる危険な暑さ」
という表現に対して、
「大袈裟な・・・」と思っていた。

もちろん、お年寄りとか小さい子供にとっては、
40℃近い気温は危ないとは理解しているが、
炎天下で畑作業をすることがある私にとっては問題ないと。

昨日、仕事で炎天下での移動があった。
最も暑い13時~15時台の移動である。
自宅から駅、駅から目的地、合計30分間位の徒歩移動があるわけであるが、
ヤバかった。
ニュースでの表現の通り、身の危険を感じたのである。

暑いというより熱い。
伝わらないのを覚悟しての表現になるが、
身体を構成しているタンパク質が熱変性しそうな感じ。

畑ではここまで暑く感じないのに、どういうことか? と考えたところ、
麦わら帽子の存在に気付いた。

なるほどな~

周囲の目なんて、ほぼ気にしない私は、
これに気付いた瞬間に、担いでいたリュックから傘を取り出し、
直射日光を遮る作戦を決行。

日傘作戦
厳密には日傘ではないので、雨傘を日傘として使う作戦

劇的に効いた!

男性も恥ずかしがらずに使うべきであると、ここに強く主張する。

2018年07月09日LKM博士
ご活躍、嬉しいです!(武庫川女子大学体操部)

またまた、
「ミルクde水素」を選手のコンディション向上に使って頂いている
武庫川女子大学の体操部の大野監督からメールを頂いた。

第72回全日本体操種目別選手権大会(6月28日~7月1日)で、
武庫川女子大の平岩優奈さん(2年)が平均台で3位銅メダルを獲得!
段違い平行棒では河崎真理菜さん(1年)が、8位入賞

おめでとうございます!!!

また、この大会は、
各種目国内上位24名しか出場できない国内最高峰の試合であるが、
女子では1団体としては最多の7名を送りこんでいるところが凄い!

私の中で好成績の要因は、
本人の努力、監督の指導、ご家族の協力、そして運が大事で、
それに続いて、
数%位は「ミルクde水素」パワー
ということにしている(笑)。
腸内環境が生体のあらゆる現象に関わっていることが明らかになっている状況下、
飛躍した考えではないと思う。
(と書きつつ、飛躍している気もする...。でも、仮説としては構わないであろう。)

数%の貢献度は僅かである。
しかし、体操は、小数点以下3桁まで点数化され争われる競技である。
仮に、平岩選手の平均台の得点13.066から3%分の点数を引くと、
13.066×0.97=12.674点になってしまう。
この点数だと4位転落である。

次のターゲットは来月のインカレのようである。
引き続き、お腹からのパワー注入による後方支援をさせてもらう。

20180131b.jpg
武庫川女子大体操部の皆さまと(2017年12月撮影)

2018年06月28日LKM博士
論文掲載 今日のはScience Advancesです!

昨日に引き続き、我々の論文が掲載されましたので報告します。

我々と石川県立大学の栗原新准教授、京都大学の東樹宏和准教授、理化学研究所の辨野義己特別招聘研究員らとの共同研究の成果が、米国Scienceの姉妹誌のScience Advancesに掲載されました!

ジャーナル編集部が、プロモーションスライドといって、
タイトル等が入ったものを記念に(?)送って来てくれましたので、
とりあえず掲載
20180628.jpg

長年しつこく取り組んでいる、腸内細菌の産生するポリアミンの研究です。

ず~っと、腸内細菌にポリアミンを作らせ、その保健効果を研究しております。
その過程で、5年前にはアルギニンとビフィズス菌LKM512を併用摂取すると、
腸内ポリアミン(プトレッシン)が増えることはわかっていたのですが、
それが、どういうメカニズムで起きているのかは不明でした。

やっと、そのメカニズムが解明できたのです!

グラフや表は、
本文中と追加参考データ(別ファイル)を合わせると48個ある大作です。
(一つの図にグラフを6個位入れているものは6個として計算)
とても一言で解説できません。

まずは、結構頑張って書いたニュース・リリースを見て下さい。
⇒ 個々の腸内細菌の生き残り戦略が組み合わさることで機能性物質ポリアミンが産生されていることを発見 ~ポリアミンで予防・軽減が期待される疾患(心血管疾患など)への応用が期待される~

プロの研究者は掲載論文を参考に。オープンアクセスです!
⇒ http://advances.sciencemag.org/content/4/6/eaat0062/tab-figures-data

2018年06月27日LKM博士
論文掲載 ジャーナルはGutです!

我々と横浜市立大学肝胆膵消化器病学の日暮琢磨診療講師、中島敦教授らとの共同研究の成果が、英国消化器病学会の機関誌Gutに掲載されました!

Gutのインパクトファクターを先程調べてみると、
驚いたことに、
17.016

先日より上がっとる!!!

インパクトファクターとは、ジャーナルのレベルを表す数値で、
(これが価値を表す全てではないと思っておりますが)
この17という数値は結構凄いんです。

掲載された論文内容は極めてシンプルです。

大腸癌の増悪化に関連していることがほぼ確実視されているFusobacterium nucleatum(フソバクテリウム ヌクレアタム)が、口腔内に由来していることを発見しました!

これまで、F. nucleatumは腸管内で検出されないことが多いのにも関わらず(腸管腔内ではマイナー菌)、大腸癌組織では高頻度で検出されており、その由来が謎でした。
それが、口の中であるということがわかったのです。
そのように推測していた研究者はいたと思いますが、
我々の研究で初めて証明されたのです。

まさに力業でした。
大腸癌患者さんの大腸癌組織と唾液を採取し、
それらからフソバクテリウムを単離し、
共通した菌株が両方から検出されるか否かを調べたのです。
菌株とは、同一種内の生物個体のことで、ヒトで例えると個人に該当するものです。
気付けば1,351個の菌を単離しており、
その全てからDNAを抽出して調べたのですから、
しんどい仕事でした。
その地道な作業の殆どを著者の一人の下村さんが丁寧にやってくれました。
感謝です。

現在の腸内細菌の研究は、次世代型DNAシーケンサー解析が全盛期で、
糞便等の試料から抽出した核酸(DNA, RNA)を網羅的解析し、
「どの菌/遺伝子が多い/少ない」をデータ化し論ずるのが主流です。
日々、新しい知見が発見され、発表されていますが、
実際に腸内細菌を分離して証明されている研究は非常に少なく、
結論が漠然としている(推測の域を出ていない)論文が多数氾濫しています。

ですから、我々は敢えてその流れに逆行し、
20年以上前の手法、すなわち寒天培地で菌を分離する手法で挑戦しました。
次世代型DNAシーケンサーをガンガンと動かす研究費もないし・・・
良い結果が得られるか否かわからない状況下で、
こんなに泥臭く面倒なことに挑戦する勇気がある研究者は殆どいないはず。
Gutに載れば、まぁ、苦労が報われたってものでしょう。


研究内容を詳しく知りたい方は、ニュース・リリースをご参考に!
コチラをクリック

プロの研究者は掲載論文を参考に。オープンアクセスです!
コチラをクリック


ちなみに、これは本研究のゴールではありません。
スタートです。
なにしろ、口と大腸癌に共通して存在していた菌株(実際に口腔内から移行して大腸癌組織内で悪さをしていたと思われる菌)は、現時点では、世界中で我々しか保有していないわけですから・・・

( ̄ー+ ̄) ニヤリ

2018年06月12日LKM博士
全てのタイトル獲得! おめでとうございます

1ヶ月以上前になるのですが、
(怒涛の忙しさだったので遅れました。すいません)
「ミルクde水素」を選手のコンディション向上に使って頂いている
武庫川女子大学の体操部の大野監督からメールを頂きました。

関西学生体操選手権大会において、
武庫川女子大学が圧倒的な強さで、
団体総合
個人総合
種目別(全種目)
全てのタイトルを獲得したそうです。

おめでとうございます!

そして、「なんなの?この強さ」という言葉が自然と出て来る成績です。

真のライバルは関東にいるのでしょうが、
新年度が幸先よくスタートできたようで嬉しいです。

とりあえず、私の中では、
「ミルクde水素」パワー
って、ことにしてしまっていますが、悪しからず(笑)

参考ブログ
武庫川女子大学・体操部を訪問(前半)
武庫川女子大学・体操部を訪問(後半)

2018年05月17日LKM博士
結構人気あるやん、このブログ(続編)

先週のブログ「結構人気あるやん、このブログ」を読んで、
一通のメールが届いた。

メールタイトル
「先生のブログが女子高生に人気です」

まさに、あのブログで紹介した女子高生の所属する生物部(?)を指導していた先生(厳密には大学院生)からである。

以下に原文の一部をそのまま転記する。

====================================
彼女にブログの件を伝えたところ、
以前から友人の間で松本先生のブログが話題になり、
JK読者が増えているそうです。
ウンチングコアタイムの話に共感しており、さらに最近便秘気味の人が多く、
ミルクde水素を飲んでみたいとの声もあるとのことでした。
====================================

凄いやん、オレ!

人気に火が着いたらどうしよう~

女子高生が共感してくれたブログは2年前のこれでしょう。
このメールにあるウンチングコアタイムという素晴らしい造語を使用したのは、
これだけのはずである。

「狂ったウンチングリズム」

ちなみに、本物の女子高生と会話をする自信はない。

2018年05月10日LKM博士
寂しいパスワード変更

セキュリティー強化ということで、
昨日より、社内のパソコンのパスワード設定のルールが変更された。

それに伴い、これまで使って来たパスワードが使えなくなった。

新しい無秩序な英数字からなるパスワードを覚える苦痛より、
慣れ親しんだパスワードを使えなくなることが、
とてもさみしい...。
さみし過ぎる。


さようなら~

2018年05月09日LKM博士
結構人気あるやん、このブログ

GW前であるが、東大にお邪魔した。

すると、なぜか大学(訪問した研究室)に来ていた女子高生
(たぶん高校の理科部とかに属している生徒で、大学院生が指導していると思われる)
に、「ブログ読んでます! おもしろいです」って声掛けられた。

ビックリだぜ!


その後、知財関係の方と打合せをしていると、
別れ際に、
「あのブログを書いている本物に会えました」
って言われた。

再ビックリだぜ!


こんなウンコなブログにファンがいるのなら、
ちゃんと更新しないとアカンな~と思いつつ、
まぁまぁ多忙につき、
さぼり気味なのを反省している今日この頃である。

2018年05月02日LKM博士
解説記事が掲載されました(機能性食品と薬理栄養)

解説記事掲載のお知らせです。

機能性食品と薬理栄養という雑誌に、私の解説記事が掲載されました。

20180502a.jpg

『腸内環境のマネジメントと健康長寿』
という特集への掲載です。

今回は、
「メタボロミクスを利用した腸内ポリアミン増強型機能性食品の開発と応用」
という、ちょい長なタイトルです。
探索から応用までの紹介をリクエストされた場合、このようになってしまいます。

20180502b.jpg

実はこの特集は、昨年12月の日本機能性食品医用学会でのシンポジウムの演者がそのまま講演内容を記事化したものです。

講演はメモしていても忘れてしまう、或いは完璧には理解するのが難しい別演者の方の講演内容が解説記事で再確認できるのは、結構素晴しいことだと思いました。

2018年04月27日LKM博士
グッド スプリング! 2018

「おはよう!」と言いたいところだが、何か違う。
「グッド スプリング」
が適切であろう。

アマガエルが5ヶ月間の冬眠から目覚めた。

今年は-10℃近くになる極寒の日もあったので少々心配していたが、
無事、眠りから生還した。

20180427a.JPG

今年は暖かいためであろう。
目覚めは早く、約3週間前に寝床から顔を出しているのに気付いた。
ぼちぼち体の試運転も終わった頃であろうと判断し、
夏用の飼育場所を整えて引っ越しさせた。

引っ越し直後の体色は寝床色であった(左上)。

2018年04月13日LKM博士
解説記事が載った本が出版されました(『腸内細菌の応用と市場』)

少し前ですが、
『腸内細菌の応用と市場』(シーエムシー出版)
が出版され、私が執筆担当した内容も掲載されております。

担当内容は
『腸内細菌と認知機能』

通常、完成した本が1冊、手元に届くのですが、
この本に関しては、
高額少部数という理由により無し。
下の様な抜刷というものが、
たったの2部、届きました。

20180413.JPG


出版社さん、せこい(苦笑い)

他の著者の内容もわかれば、このブログでも紹介・推薦できますが、
これでは無理です。
価格は税抜で9万円!!

2018年03月19日LKM博士
雨よ 降ってくれ

私の職場は東京都西多摩郡。
都内といわれる東側の人口密集地域に花粉を配給している森林が沢山存在する。
(個人的には、西多摩郡も東京都なので都内だと思っており、このように表現することにしている。)

洗車しても半日の駐車で見事に花粉コーティングがなされる。

都内といわれる地域からの花粉症の訪問者が、
「ここは強烈ですね」というだけのことはある。
また、引っ越してきた人が、
花粉症デビューする確立が高いだけのことはある。
なかなかレベルが高い。

先日、花粉が高密度にコーティングされた状態で中途半端な雨が降り、
現在、私の車は酷い状態になっている。

20180319.JPG

わかり難い写真で申し訳ないが、私の愛車の前ドアと後ろドアの境目付近である。
車がシルバーなので、あまり花粉映えしないはずだが、
(洗車嫌いの私は、汚れが目立たないようシルバーを選択している)
十分に花粉の存在がわかるであろう。
花粉の存在というか、下の方では塊になっている。

幸い、今日の夜は雨が降ると予報が出ている。

嬉しい!
雨の中を運転したい。
洗い流せるレベルでザーザー降りになってくれと願っている。

2018年03月12日LKM博士
月曜日の会社ウォッシュレットでの流儀

基本的に、職場のトイレは、土日は使用されていない。
当然、ウォッシュレットも誰も使っていない。
となると、肛門洗浄用にタンクに蓄えられている水は、
48時間以上、入れ替え(洗浄に伴う放出と水道からの補充)がなくなる。

微生物学を嗜んでいると、
この48時間で、肛門洗浄水用タンク内で、
細菌が増殖しているだろうと考えてしまう。
厳密には、金曜日の夜8時から月曜日の朝8時までであり、
60時間の培養である。
水道水に入っている雑菌抑制用のカルキ等の効力はなくなり、
何らかの細菌が間違いなく増殖していると思われる。

栄養が少なければ増殖は少ないが、
万が一、配管やタンク内に細菌が好む栄養があったら、
10倍、100倍、1000倍と増殖する。
正しくは、その中にある栄養素に適した細菌が増殖する。

噴射口にウンコが落ちて来ることもあるであろう。
栄養が無いとは言い切れない。


月曜日の朝、大概私は出社直後に排便する。
私より先に、この便所でウンコしている人物はいないと思われる。
排便後(当然快便)、洗浄ボタン プッシュ。
細菌が増殖した洗浄水が私の肛門めがけて噴射される。
私は、最初の10秒間、肛門を堅く締めてその液を跳ね返す。
腸内に得体の知れない菌を入れるわけにいかない。

その後は、平和にウォッシュレットを楽しむ。

月曜日の朝の会社便所での私なりの流儀である。

2018年03月05日LKM博士
解説論文が掲載されました(化学療法の領域 2018年3月号)

掲載のお知らせの連発です。

「化学療法の領域」という医学・薬学系ジャーナルに、
私の解説論文が掲載されています!

20180305.JPG

タイトルは
『腸内共生細菌の代謝産物の宿主への影響』

これも、ジャーナル編集部から依頼されたままのタイトルです。
依頼時に、「タイトルはご自由に変更して下さい」といわれるが、
最近は、敢えて依頼されたタイトルのままで、
極力、それに沿った内容に調整する努力をしています。

9報の特集記事の中で8番目が私の解説記事です。
ふと、上の方を見ると辨野先生の名前もありました。
大御所らしく、この分野(腸内菌叢研究)の進展について執筆されています。
読んでみると、10年位前に私も関わっていた研究のことも書かれています。

なつかし~

それと共に、この分野の進展の速さに、改めて驚くばかりです。

2018年03月02日LKM博士
解説論文が掲載されました(アンチエイジング医学 2018年2月号)

日本抗加齢医学会雑誌であるアンチ・エイジング医学2018年4月号(14巻1号)の特集は「腸とアンチエイジング」。

私の解説論文が掲載されています!

20170302.JPG

タイトルは
「老化と腸内代謝産物」

何も捻りや飾りもなく、依頼されたままのタイトルです。

7報の解説記事の中で最初の論文です。
他の6報も、著明な先生方が担当され、とても勉強になる内容です。

興味がある方はご一読下さい。

誌上ディベート
「日本酒 VS ワイン」
なんて興味深い記事もあります。

2018年02月27日LKM博士
尖ってる

この冬、唇乾燥予防に使っているリップが、
気付いたら、かなり尖っていた。

20180227.jpg

人間関係は丸く、
研究は少々尖っている位がよい。
ちなみに、「ミルクde水素」は尖り過ぎているとよく言われる。

しかし、リップが尖っている必要はない。

少なくともここ数週間は、
この尖りを維持するために、
まぁまぁ気を遣っている。

数日前、ほぼ真横からの唇圧力により、
台座と芯からはずれてしまい、
グラグラ状態に陥り、
早くこんなこと止めたいと思う今日この頃である。

2018年02月22日LKM博士
俺の梅開花! 2018

まだ寒いですが、凍てつくような寒さはほぼなくなりました。
それに伴い、温かく感じる日が週に1~2日あります。

ぼちぼち梅が咲くはず。

例年より、10日間位の遅れで、私の鉢植え紅梅が咲きました!

20180222.JPG

実は、昨年は一輪も花が咲かず、寿命かと思っていましたが、
今年は40を超える蕾ができています。

昨年の春から秋に数回与えた油糟が効いたのか?

甦ったので、
今年は花が散ったら根のメンテナンスをして、
樹形を整えるつもりです。

2018年02月06日LKM博士
真冬の講演会様様

例年、真冬の講演依頼は殆どないが、
今年は幾つか頼まれており、
先週、今週と出張である。

講演を引き受けた以上、一番やってはならないのが病欠である。
周辺の職場の同僚に迷惑かけるのとはレベルが違う。
(周囲の人間に迷惑をかけてよいわけではないが、直接謝罪ができる点で心苦しくない)
当然、代役はいないわけで、とんでもない迷惑をかける。
講演会の主催者さんはもちろん、
スケジュールを調整して聴講に来られる方々、
一体全体、何名に迷惑をかけるのか?
数十名、数百名・・・(調子に乗って数千人と書きかけたが、そのレベルを相手にしたことない)

倒れるレベルでなくても、喉に支障が出て声が枯れてしまってもアウト
聴講する方々は不愉快で、それが気になり内容どころではなくなる。

元来、全く風邪をひかないタイプであるが、
また、怖いもの知らずの性格と時々言われるが、
このことを考えるだけで大きな怖さを感じ、
怖くて夜も寝られなくなる。

というのは全くの嘘で、
体調を整えるために早寝を心掛け、たっぷりと寝ている。

おかげで普段より、なんだか調子がよい。
真冬の講演会様様である。

2018年01月31日LKM博士
武庫川女子大学・体操部を訪問!(後半)

体育館でのプレゼンは人生3回目である。

教室でのプレゼンを想定していた私は少々戸惑ったが、
大きいモニターが備え付けられているのは、さすがに強豪校である。
おそらく、それを使って自分達の演技を細かくチェックするのであろう。

しかし、床に三角座りで聴講されるのは初めてであった(昨日のブログ参照)

ましてや、バランスボールに座っての聴講はもちろん初めて!(笑)

20180131a.jpg

ウンコ研究をやっている経緯や想いを話した。
その延長上に『ミルクde水素』があることを伝えた。
特別に、進行中の研究についても紹介した。

質疑応答
驚いたのは、1週間の試し飲みで、
良い効果を感じている選手が結構いたことである。
便通改善は多く報告を受けるが、疲れが残りにくく感じた等、
私の中で、色々と考えている保健機能の可能性を絞り込んで行く上で、
非常に参考になるコメントである。

一瞬の技に勝負をかける体操競技は、
その競技時間当たりの練習量の濃度が最も高い競技の一つであろう。
(練習時間÷競技時間 の値が高い。特に跳馬は高値)

おそらく、普段できない技が本番で成功するようなことはないと思われる。
練習も一瞬、一瞬、集中の繰り返し。
従って、集中力を高め密度の濃い練習を積み重ねることが重要なはずである。
(少し見学しただけで生意気な分析をしてすいません)
集中した練習を連日繰り返すためには、身体のケアは必須である。
ほんの少しでも『ミルクde水素』がそれに貢献してくれると嬉しい。

最後に記念撮影

20180131b.jpg

爽やかな体操部員に囲まれて、
我々のメイトー軍団(中段、中央)のむさ苦しさが際立っている(笑)


ガンバレ、武庫川女子大・体操部!

2018年01月30日LKM博士
武庫川女子大学・体操部を訪問!(前半)

昨年末、12月28日に武庫川女子大学・体操部を訪問した。

監督さんが、『ミルクde水素』のコンセプトを絶賛され、
「是非、部員達の前で説明会をやって欲しい」
ということで、本商品の生みの親である私の所に話が来た。
詳細を聞くと、西日本営業部のニシノ君が現場担当ということ
「これはマズイ 素晴らしいものが素晴らしく伝わらないリスク大」
と思い、私が行くことにした。
時々依頼される、学生への講義のつもりで。

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ちょいと中断
はい、本ブログのファンの方ならご存知の、あのニシノ君である。
以前、本社 営業企画部で本ブログの検閲を担当していたニシノ君だ。
つまり、私が毎日ブログを更新しなくなった原因を作った犯人である。

参照 → ウィークデー連続ブログ更新記録がストップしました。
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12月28日当日
合宿を行っている大学内の体育館に早めに到着
早速、三井部長、大野監督にご挨拶し、
練習を見学させて頂いた。

生の体操を見るのは初めてである。
なんか、すごい...

彼女らにしてみれば基礎練習なのだろうが、人間業とは思えない。
想像以上に高くて細い平均台の上で、普通に前転・後転やりまくり...

20180130a.jpg

もちろん、テレビで見て人間業ではないことは脳では理解していたが、
目の前の人が、その場の空気を揺らして宙返りをするのは全く違う。

ピョンピョン、グルン、グルグル、クルクル、ピョン、バーンッ、
タタタターッ、パッ、スッ、フーッ、クッ、オットット
こんな擬態語でしか表現できない練習が繰り返されていた。

選手がマットや緩衝材の上に着地するため、
激しく埃が舞い上がるのが窓から入る冬の陽射しに照らされよく見えた。
これが、ザ・練習中という雰囲気を見事に演出していた。

見学中、三井部長より解説を受け更にビックリ
なんと、全日本学生選手権で、
昨年度3位、今年度は準優勝の強豪中の強豪チームである!
ユニバシアードの日本代表選手もいる。

解説を聞きながらの私の心の叫び
「おい、ニシノ、事前にちゃんと説明しとけや」

おそらく、少しでも体操の成績を上げることに繋げたいという想いから
依頼された講義でだろう。
「学生相手なので多少面白いことを言っておけばよいだろう」
という姿勢で臨むのは適していない環境だと判断した。
魂を込めたプレゼンを・・・

練習が終わり、集合し、講義の時間となった。

20180130b.jpg

ニシノ君が、つまらん挨拶をしている途中も、
脳をフル回転させている私であった。
(意外と彼の挨拶がウケたので、あやうく平常心を失いかけた)

パワーポイントのスライドを一部変更し、
私のウンコ研究の熱い気持ちを伝えることにした。

(次回につづく)

2018年01月25日LKM博士
一般向け講演やります(名古屋文理大)

2月2日金曜日の午後
名古屋文理食と栄養研究所主催の講演会で話します。

東海エリアの方、お時間があれば、どうぞ。
まだ席に余裕はあるらしいので、下記からお申込み下さい。

詳細および申し込みはココから

http://www.nagoya-bunri.ac.jp/COL/news/info/col20171216a.html

改めてちゃんとプログラムを見ると、私の話の時間が非常に長い!
困るどころか、寧ろ歓迎です。

学会や研究会では、結構講演する機会はありますが、
大人数相手の一般向け講演は久しぶり。

学会とは全く別物ですから、
スライドを作らねばなりませんね~。

2018年01月24日LKM博士
責任の重さと行動の関係を除雪率から感じる

四駆だがノーマルタイヤの私の車は、まだ道路を走れる状況ではない。
従って、電車&歩き通勤を楽しんでいる。

そんな中、駅から自宅まで歩いている時に気が付いた。
数百メートルの1本の生活道路でも、雪掻き率が場所により大きく違う。

1.完璧エリア
雪掻き完璧で、道路表層がほぼ乾燥するレベルなのは商店や病院の前

2.ほぼ完璧エリア
それに近いレベルで除雪が進んでいるのが一軒家の前
その場合、大概はその周囲の一軒家も見事に除雪されている

3.中途半端(最低限)雪掻きエリア
一軒家でも、歩行に必要なエリアのみが除雪されているパターンも多い。
この場合、この周囲の一軒家も中途半端な雪掻きで終えている。

4.雪掻きゼロエリア
一方、ほぼ除雪されていないのがアパート前
かなり酷い状態。住人不在かと思うレベルであるが、明かりは点いている。

おそらく、この結果は、住人個人への除雪に対する責任の重さに依存していると、
私は勝手に推測している。
特に首都圏など都市部では該当すると思う。

1は業務に支障が出るので、当然といえば当然。
朝一番でやり切っており、日中の陽射しで乾燥するレベルである。

2と3は自宅前なので、自分でやるしかない。
全責任を家の住人が負っている。
2と3の違いは、完璧にやった一軒がすぐ近くに存在したか否かに起因すると推測する。
お隣さんが完璧にやった場合、自分達も同様に行う責任を感じてしまう。
これに関しては、責任だけでなく体面を気にしているともいえる。

4は個人に対する責任がほぼ無い環境の結果と推測する。
雪が残っていても誰のせいにもならない。
むしろ、「何故、私がやらなきゃならないの」とすら思っているかもしれない。
残念ながら、世知辛い世の中の典型的な思考パターンではないか。
逆に、誰かがやり出すと、他のアパート住人が手伝いに出てくる可能性はあると思う。
是非、うちの近所の方にはやって頂きたいものである。
私の平和なマイカー通勤のために

マンションの住人も雪掻きに関しては責任感は低く、
心理的にはアパート住民と同じはずだが、
管理人がいるので2に該当する。
つまり、管理人の責任の重さが雪掻きに繋がっている。

そういう私の自宅前は昨晩3の状態であったが、
午後9時頃にせっせと2まで引き上げた。
もちろん、この法則に則り、周りが完璧だったからである(苦笑)

2018年01月23日LKM博士
意外と凄いな

昨日は昼前から雪が積もり始め、
公共交通機関が乱れることは誰の目にも明らかであった。

従って、当社でも、業務に支障ない範囲で、
早めの帰宅、無理のない出社の指示が出た。

しかし、本日は朝9時からミーティングの予定
昨日の時点では、私は、開催時刻は成り行きに任せると決めていた。
いつも通りに家を出れば、多くのメンバーは間に合わないので、
心の中では開始時間を遅らせることになるだろうと思いつつ。

今朝、案の定、公共交通機関は乱れていた。

ところが、
全員、余裕で出社
各自の資料も揃えられていた。
通常通り、ミーティングが始められた!

びっくりである
凄い!

そんなに緊張感がある職場なのか???

一番遠く、電車を3回乗り換え、駅から20~30分間雪の上を歩いてくる私が、
もし、9時に間に合ったら、と考えると怖かったのか???

2018年01月17日LKM博士
私が取材を受けた記事が載っていますが・・・2

まさか、このタイトルで続編を書くことになるとは思っていませんでした。

昨日発売の「週刊ポスト」
に私が先日受けた取材内容が記事になっております。

NHKスペシャル「人体」も注目の最新メカニズム
「腸の免疫パワー」の整え方

20180117.JPG

ブログ用に表紙の写真を撮ったのですが、
さすがに企業ブログには適切でないと判断し断念

週刊現代の時と同様に、
アンチエイジング物質として注目されているポリアミンの話題の箇所で登場します。
12文字×約30行と短い内容ですが、
この取材のために1時間半程度が潰れました。

記事になったものを読むと、
色々と小さい間違いはあり、
また私の箇所は、記事タイトルの「免疫パワー」とは関係ないと思いますが、
まぁ、ギリギリセーフでしょう(苦笑)。
記者の方は、一生懸命でした。


こういう雑誌の見出しは凄いですね。
私なんて、
自分のインタビュー記事が載っているこの記事の前に、
大相撲関連の記事を読んでしまいましたから。

2018年01月10日LKM博士
違法な自炊?

実は、本日(1月10日)〆切で専門雑誌と専門書から2つの依頼原稿がある。

昨日から取り組み始めた私が悪いが、多量に論文系の仕事が片付かず仕方ない。
しかも、職場ではやたらと邪魔が入るので進みが遅い。
間に合わないことを悟りつつあったので、先程、専門書の担当者には、
「数日、締切を伸ばして下さいませ!」メールを出し、OKを頂いた。

それで安心したのか、ふと、見本で送られて来た雑誌の裏表紙を見た。
医学系の雑誌なので、
治療薬や受託解析の広告が掲載されているのが一般的であるが、
理解不能の広告があった。

違法な
『自炊』
私はしない!

横に若いドクター風の男性が真面目な顔で腕組みしている写真が載っている。

何故、自炊したらいけないのか?
むしろ、医者としては外食より薦めるべき行為ではないのか?
その前に、自炊が違法とはどういうことなのか?
一瞬、違法薬物を自分で調合して吸引することを意味するのかと思った。
しかし、よく見ると、下には「これは著作権侵害です」と書いてある。

頼みのウィキペディアで調べてみた。

なんと、自炊とは、
「書籍や雑誌を イメージスキャナ等を使ってデジタルデータに変換する行為を指す俗語」
だそうである。
この行為を、何故、自炊と表現するのかわからなかったので、更に調べた。

自分でデータを作成してパソコン等に吸いあげる行為なので、
「自吸い」という言葉が使われ、それが「自炊」に変化したようである。

ふ~ん (「なるほど!」なんて全く思わない時の「ふ~ん」)

「自吸い」の方がよい気がする...

無駄な時間を使ってしまった。
でも、無駄にしないためにブログにした。

2018年01月05日LKM博士
2018年 明けましておめでとうんち!

例年、仕事始めは干支に因んだ研究話をしている本ブログ
今年はイヌネタを考えねばならない。
「イヌは、なかなか研究には使わんな〜」と思っていたら、
一つ思い出した。

イヌの腸内にビフィズス菌LKM512は生きて届くのか?
おなかの中で増えるのか?
を調べた研究が!
少々懐かしい。

イヌは先祖をオオカミに持つ肉食哺乳類
生肉を丸呑みしてきた進化の経緯から、
胃酸がヒトと比較して強力である。
当然、乳酸菌やビフィズス菌も、胃酸の影響をバリバリ受ける。
ヒトを対象に開発されたビフィズス菌•乳酸菌など、
胃内で即死といわれていた。
そんな状況下、ビフィズス菌LKM512で試してみた研究である。

ペットのイヌを募集して、ビフィズス菌LKM512を投与して、
そのウンコを回収して解析した研究で、
既にBebeficial Microbeという欧州の科学ジャーナルにして掲載されている。
(Beneficial Microbes: 直訳すると「有益な微生物」)

市場にはペット用の乳酸菌は存在するようであるが、
ここまで丁寧に行った研究は他にはないと思われる。
要するに、ペットの新鮮ウンコから菌を寒天培地上に分離して、
遺伝子型を指標に菌株レベルで確認した研究はないということ。
少なくとも2015年の執筆当時、比較する論文すらー殆ど見つからなかった。

遠慮深い私ではあるが、研究の質を考えたら、
ペット犬にプロバイオティクスを与えている飼い主の方は、
これを一度は試してみるべきだと思っている。

当時こだわったコンセプトが
「ペットと飼い主に共通して整腸作用のあるビフィズス菌」
「ワンちゃんも、同じものを食べたいよね!」

前半•後半に分割し(実際には疲れて2日に分けて書いただけ)、
しっかりブログにも書いていた。
これです↓
ワンチャンのお腹の中でも生きているビフィズス菌前半
ワンチャンのお腹の中でも生きているビフィズス菌後半

以上の原稿を本社に送ったら、
「こんな商品に繋がってます」
との連絡を受けた。
http://www.dotwan.jp/fs/dotwan/fd/DW-Y001
それなりに売れているようである。

では、今年もよろしくお願い致します。

2017年12月26日LKM博士
よいお年を!

実は、今から出張でして、
明日、明後日と出張。

従いまして、本年は、これをもって、最後のブログとさせて頂きます。

なんで、こんな年末に色々あるのでしょうか?
しかも、色々と準備がしんどい仕事が連発です。
只今の準備完成度10%(12/26 12:00現在)
まあまあ追い詰められている感あり。
新幹線内が勝負です。
頑張ります!


例年、年末ブログは1年のブログを振り返っておりましたが、
今年はその時間が全くありませんわ。

年間ウンコ回数もどんなペースでカウントされているのか、
全くわかりません。
年明けの楽しみとしておきます。

では、みなさま、良いお年を!

2017年12月21日LKM博士
総説が掲載されました(「ポリアミン」 Vol. 4, No. 2, 2017)

学会誌「ポリアミン」の4巻2号(11月号)
に、私が執筆した総説記事が掲載されました!

「腸内細菌由来ポリアミンのアンチエイジング効果」
というタイトルで。

20171221.png

ポリアミンの機能の凄さ
腸内細菌が作るポリアミンの意義
腸内細菌にポリアミンを作らせる食品を創り出そうとする私の試み
等を紹介しました。

色々と原稿執筆の依頼はありますが、
滅多にない「どうぞ、好きに書いてよ。(特にページ制限もなし)」
という依頼だったので、
じっくりと魂込めて書くことができました。
また、改めて文献を調べる良い機会にもなりました。

その分、〆切期限を大幅に過ぎ、ご迷惑をかけてしまいましたが...
編集委員はポリアミン学会で顔見知りの先生だったので、
思わず気が緩んでしまいまして...

腸内細菌が産生するポリアミンが健康に与える影響
腸内細菌のポリアミン濃度をコントロールできる食品を創り出す価値
などが伝わればうれしいです。

学会員でなくても、フリーで読むことができますので、
是非、ご一読下さい。
http://pa.umin.jp/PolyamineVol4No2%2020171205.pdf

学術誌なので少々難しいと思いますが、悪しからず。

2017年12月12日LKM博士
ザクロです

職場の近くを歩いているとザクロが生っていた。

子供の頃、実家に生えていたので懐かしく、
少々便意をもよおしていたが、リスクを顧みず立ち止まって眺めた。
独特の光沢のある赤黒い実は美しい。

さらに便意を押し殺し、鞄からデジカメを取り出してパシャッ

20171212.jpg

大して美味しくはないが、酸味のある懐かしい味が脳裏に蘇る。
25年ぶり位に確かめたかったが、手が届かず断念

ちなみに、私のひーばーちゃん、或いは、ばーちゃんによると
ザクロは「人の味」だそうだ。
毎年、この解説を受けた記憶がある。
幼い頃の私は(味云々の前に)、
「今は人を殺して食べてはいけないが、昔は食べてよかったのだ」
と、少々、恐怖を感じていた。

今はインターネットの時代である。
調べてみた。
どうやら、仏教系の伝説がもとになっているようである。

ザクロはそんなこと知る由もなく、
雲一つない冬空のもと、鳥が種子を運んでくれるのを待っているようであった。

私はこの後、強烈に高まった便意により、
お気に入りの便所に到達する前に、寒い便所で用を足すことになった。

2017年11月30日LKM博士
梅特 つづき

一昨日のブログを読んで、
登場した「ある企業の背の高い研究員」さんは、
何故かよくわからんが、
えらく感動してメールを送って来てくれた。

私からブログに載せたと連絡をしていないので、
自主的にブログを読んでいるようである。

「いつも読んでいる」と聞いていたので、
本当に読んでいるのか試してみたが、素早い反応に驚いた。
中国で暇なのだろうか?

その中に追加情報があったので報告しておく。

このメイトー チョコモナカの上海での価格である。

なんと、上海では30元!

わからへん? そうでしょうね。

日本円で約500円!

超高級アイスになっている...。

2017年11月28日LKM博士
梅特

共同研究で知り合ったある企業の背の高い研究員は、現在、上海に常駐している。

大々的に宣伝しているどこかの乳酸菌より、
ビフィズス菌LKM512の方が効いたとのことで、
それ以来、かなりのLKM512のファン。
LKM512を超えてハイレベルなメイトーファンになっているご様子。
LKM512も粉末タイプをまとめ買いして、
上海で常用していると聞いている。

そんな彼から伝言をもらった。
「上海でもメイトー商品を買って食べてるって伝えといて」

そんな、アホな? 
海外進出してないし...。
適当な営業トークと聞き流しておいた。

それが伝わったのであろうか(いや、間違いなく伝わったのだろう)、
こんな写真が送られて来た。

20171128-1.jpg

間違いない。うちのチョコモナカである。
偽物とは思えない、正真正銘のメイト-マークが付いている。

裏側の表示の写真も丁寧に送られて来た。

20171128-2.jpg

製造者にあたると推測できる箇所には、
北陸メイトー株式会社(実際に当該アイスを製造している関連会社)と思われる字面がある。

私の解釈が正しいとすると、メイトーの箇所が「梅特」となっている。

そこで、「梅特」が「メイトー」なのか、確認してもらった。

返事が届いた。
メイトーを中国語で書くとこうなるらしい。
なんとなく、そのように読める気がする。
勉強になった。

2017年11月21日LKM博士
やはり富士山が白くなってました

今朝の畑作業は辛かった。
正確には、昨日から寒くて辛い。

冷え込み強く、畑に霜が降りる季節に突入した。
収穫野菜を井戸水で洗う作業が特に辛い。

畑付近から富士山が見える。
昨年もブログに書いたが、毎年、
畑作業が辛くなる時期と富士山が中腹下方まで雪を被るタイミングが一致する。

職場まで微妙に遠回りにはなるが、今朝は収穫後にその確認をして来た。

20171121.JPG
デジカメの高倍率ズームで撮影

見事に白くなっていた!

それにしても、茶畑の除霜用ファンが邪魔である。

2017年11月16日LKM博士
ご飯すり替わり事件

職場の昼飯が仕出し弁当なので、
私は、ご飯を自分で炊いて持参している。
おかずだけにすると100円安くお得である。

しかも、私は腸内環境を整えるために、
もち麦を50%添加した麦ご飯を用意し食している。

ちなみに、
麦の水溶性食物繊維で、
水素ブクブク
短鎖脂肪酸増加
その酸刺激で腸内細菌のポリアミン産生強化
もちろん、ビフィズス菌LKM512とミルクde水素も摂取しているので、
私のお腹の中は尋常ではないハイレベルな環境である。

今朝は、炊き立ての麦ご飯を4食分に小分けしてラップに包み、
スーパーのビニール袋に入れて出勤した。

ところが、会社の自分の席に着いて、ふとビニール袋を見て???
なぜだか少し緑色に見える。

20171116.JPG

袋の中を覗いてみると、
ガ――――――ン
Σ(゚口゚II)えーー!

これ、昨日収穫して持って帰った白菜やんけーっ

2017年11月14日LKM博士
解説記事が掲載されました(「食品と開発」 2017年11月号)

「食品と開発」(UBSメディア(株)発行)の11月号(52巻11号)
に、私が執筆した解説記事が掲載されました。

「フードメタボロミクスの進展」という特集が組まれ、
メタボロミクス(試料中の成分を網羅的に分析する技術および学問)を食品研究に使った実例が紹介されております。

私は、依頼された通り、
ウンコ研究へのメタボロミクスの応用と、
ウンコメタボロミクスを利用した腸内の善玉物質ポリアミンを増やす技術開発と、
それを投与したマウスが長生きし、学習記憶力の成績が高くなった研究
の解説を書きました。

業界誌で専門家が相手なので、タイトルは堅苦しく、
「メタボロミクスを利用した腸内菌叢由来ポリアミン濃度コントロール技術の開発と応用」
としております。

20171114.JPG

「食品と開発」は、日本語で且つ専門情報が短くまとめられているため、
専門研究分野に近い内容が特集されている場合は、
必要な最新情報をまとめて得ることができる雑誌で、
学生時代には、大学の図書館でコピーをして、
何度も読み返し、アンダーラインを引いたり、メモを書き込んだり、
かなり重宝した記憶があります。

その雑誌に自分の解説記事が載っているのは少々不思議な感覚ですが、
私が少しは成長したという証なのでしょう。

と感慨深そうに書いてはみたものの、実際は、
今回2回目やし、
いちいちそんなこと考えてる暇ないし、
一つの面倒な仕事が完了
というのが正直なところであります。

とはいえ、少々新しいネタも入れて真剣に書きましたので、
食品分野の研究者の方は一読下さい。

2017年11月09日LKM博士
ソフトクリームの終盤の味

煎餅やおかきを食べる時、喉が渇くよね。
そんな時、ミルクde水素を飲んでごらん。

ソフトクリームを食べている時の終盤の
溶けかけたクリームとコーンを一緒に口にほおばって、
モグモグしている時の味がするよ。

20171109.JPG

牛乳では、こうはならないよ。
ほんのりとしたオリゴ糖の甘さが必要なんだよ。

2017年11月02日LKM博士
今日で止まりました、酒席記録

何かと仕事上の酒席が多い私であるが、
今週はゼロ回であった。

だから何?
いやいや、これが結構珍しい。

何しろ、夏休み後の8月18日に打合せ後に飲んだ後、
先週まで11週連続で、週当たり1~2回、合計16回の酒席があった。

職場の歓送迎会位しか公式酒席がないって方には信じられない数字であろうが、
研究活動を上手く回す方法として、
大概の研究仲間に対しては、
酒席を共にすることが最も効率的かつ生産的なので重要である。
そういう考え方の相手と馬が合い連携している結果ともいえるが。

たまにシンポジウム等の講演後に大学や学会にご馳走になることもあるが、
私の公式酒席ルールが、
「相手が大学教授であろうが、企業の人であろうが、割り勘」
なので、それなりにお金は使っている。
が、得られる情報や信頼関係はその何倍もの価値がある。
と思っている・・・
というかお金には変えられない。

ここで、問題。
仕事の酒席が多い私が最近気を付けていることは何でしょう?

答え。
1. 質の低い日本酒は飲まないこと
2. 一次会で帰ること
3. 宴の締めにお茶か水をもらって飲んでから帰路につくこと。
4. さらに、最寄駅から自宅までの歩行中に、水500mLを飲みきること
5. 家に着いたら「ミルクde水素」を1本飲むこと
6. ちゃんとトイレに行って寝ること(でないと便意で目覚める)。
7. 酒席のない平日は、自宅でアルコールを口にしないこと

ほぼ完璧に守れているので、かなり調子は良い。

2017年11月01日LKM博士
最初に名乗るメール

最近、最初に名乗るメールを受ける機会が増えている。

「お世話になっております。(株)△△の××××です。」
で始まる。

過去に何度もやり取りがあり、
メールアドレスだけで送り主が認識できる間柄でも、
この書き出しである。

ある会社では、偉い方から新入社員まで、全員この書き出しである。
マニュアルで決まっているのか?
研修で指導されるのか?

このタイプの会社の社員が複数絡んでメールでやり取りする場合、
メール合戦が名乗り合戦になる。
「ご無沙汰しております。△△会社のAでございます。」
「お世話になっております。△△会社のBでございます。」
「横から失礼致します。△△会社のCでございます。」
「何度も申し訳ございません。△△会社のAでございます。」
私の心の中は
「Aさんよ。君はもう社名も名乗りもいらんやろ・・・」

腹は立たないが、あまり知的な感じはしない。

私にメールを送って来る日本人の半分は大学関係者である。
不思議なことに、大学関係者で、この書き出しをする方はいない。
(初メールは除く)

従って、これは企業で流行りつつある書き方である。
ビジネス上、何らかのメリットがあるのだと思う。
しかし、私にはわからないし、深く考えたくもない。

協同乳業㈱のLKM博士より

2017年10月23日LKM博士
台風の影響

超大型台風21号のおかげで、
先週からの雨も合わさり、連続9日間も畑に行けていない。
(その間、唯一晴れた日は京都出張で行けず。)

畑の野菜達がどうなっているのか非常に心配である。
収穫最適期の野菜が大量に畑にあるにも関わらず、
スーパーの野菜が自宅の冷蔵庫に入ってくる屈辱を味わった。


一方、


超大型台風21号のおかげで、
静かにしておりまして、
週末はなんと10時間位デスクワークをやってしまった。
窓に打ち付ける強い風雨の音は、なぜか集中力を増す効果がある。
急ぎの(締切りをとっくに過ぎている)依頼原稿を仕上げることができた!


ほら、この通り、A4で18枚位、大量に書いたった!


20171023.jpg


締切をとっくに過ぎているので威張ることではないが
この原稿は15-6年前からの自分の研究の流れを整理する意味もあり、
丁寧に仕上げることができたのは収穫であった。


収穫・・・


また、野菜のことを思い出し、イラッと来た。

2017年10月20日LKM博士
電車で考える

いつも電車(※1)では本を読んでいたのだが、
最近は読んでいない。
※1いわゆる在来線のこと。新幹線や飛行機では本気で仕事をする。

色々実験のことを考えていると、これが結構いい感じ。
閃きってやつだと思われる。
あらゆる脳裏にある情報が化学反応を起こすような感じである。
楽しい研究アイデアが時々浮かんでくる。
または、困っていた仕事の突破口が浮かんでくる。
特に、脳フル回転思考を無意識にストップした瞬間に浮かぶことが多い。

但し、どんなに素晴らしいアイデアでもメモはしない。
再び同様のアイデアが浮かんだ場合のみ、
本物の閃き(※2)の可能性があると考えているからである。
なぜなら、
無数にある脳内情報から特定の情報を組み合わせてストーリーが構築される確率は
限りなくゼロに近いはずなので、
それは偶然ではないと考えられるからである。
単なる思い付きの駄作アイデアを効率的に排除しているともいえる。
(研究現場では、立場が上の人の劣悪な閃きに振り回されることが多いので、
私から下の者に閃きを指示する場合は特に吟味が必要である。)
※2:本物の閃き:将来の成果に繋がる閃き

電車でボーっとしているように見えても、
スマホで漠然とニュース記事を読んでいる人達より生産的であると自負している。

問題は、降りるべき駅を乗り過ごすこと。
また、行先を忘れること。

あと、鋭い顔になったり、にやけたり、ブツブツ言葉を発したりしている可能性がある。
ふと視線を上げると、他人と目が合うことが妙に多い。

2017年10月16日LKM博士
一週回って最先端

先週、東大のある研究室を訪問し、大学院生達と話をする機会があった。

ミーティングルームでテーブルを挟んで打合せという感じではなく、
小ぢんまりしたアットホームな研究室で、
研究室内の空いた椅子に座って、雑談なんかしながら...。
出されたお茶は陶磁器の湯飲みではなくマグカップに注がれており、
大学の研究室の雰囲気がたまらなく懐かしく心地よい。
おそらく卒業生が置いて行ったマグカップであろう。

研究の話が終わり雑談中の事である。

土日の実験データのやり取りの話から、
私が携帯電話を持っていないことに話題が及んだ。

この事実は、大概の現代人は相当驚くことであり、学生たちも同じ反応を示した。
「どうやって連絡を取るのか?」
「不便でないのか?」
(私にとっては)在り来たりの質疑応答を一通り行った後の
一人の大学院生の言葉が新鮮で心に残っている。

「しかし、それっ、新しいスタイルですね!」

あたらしい・・・

物心ついた時から携帯電話がある時代に育った学生にとっては、
携帯電話を持たない私のスタイルは真新しいのである!

"時代遅れ"扱いされて20年近く。
世の中が完全に変化し「ノー携帯電話時代」を知らない世代にとっては、
私のスタイルは常識を破壊した"最先端"の域に位置するのであろう。

そして、このスタイルは
「とても格好良い」のである!!!
たぶん。

2017年10月10日LKM博士
秋なので果物

秋ですね~

スーパーで思わず買ってしまいました。
夕方、職場で小腹が減ったら食べます。

20171010.JPG

柿は奈良県産
リンゴは長野県産

私とゆかりのある土地で獲れたものにこだわっています。

少しでも恩返しのつもりです。

2017年10月03日LKM博士
なんかわからんが忙しい(ASAP)

何があるのかわからん位にやることがある。
順序立てることもできない。
なぜなら、全てがas soon as possible(可能な限り早く)だから。

とりあえず、今は30分刻みで全仕事を切っている。
そうすれば、1日辺り15~20個の課題は少しは進展するから。

ちなみに
as soon as possible
をネイティブスピーカー達は、
asap
と略す。

「何でもかんでも略すな、わからんねん」と思うが、
as soon as possibleで伝えるためには、
asapと4文字で片付けるのがベストである。
それなりに理にかなっている。
国内で使ったら余計な仕事が増えそうなので要注意である。

まとまり具合が中途半端で不本意ではあるが、
「メールとブログ」の30分間の区切りが来たので、ここでおしまい。

2017年09月12日LKM博士
私が受けた取材の記事が載ってますが...

昨日発売の週刊現代に、
私が先日受けた取材が記事になって掲載されております。
「スペルミジン」が長生きと認知症に効く
というタイトルで。

先程読ませて頂きましたが、
私が研究しているポリアミン(特にスペルミジン)の研究動向や
今後期待される保健機能が、
予想以上に簡潔にわかり易くまとめられております。
興味がある方は読んで下さい。


20170912.JPG

この記事が表紙の一番上を飾っておりますが、
真下がこんな感じですから・・・
苦笑
苦笑
苦笑

とはいえ、お気軽な本ブログネタにはぴったりです!

2017年09月04日LKM博士
解説記事が掲載されました(水素ガス産生乳飲料=ミルクde水素)

New Food Industry 9月号に
「腸内細菌を利用した水素ガス産生乳飲料」
というタイトルで、解説記事が掲載されました。


食品系の国内業界誌ですから、日本語で~す。


20170904.jpg


6月にJ. Functional Foodsに掲載されました論文内容の解説を依頼され、
食品業界の方なら十分に理解できる内容に仕上げました。
上記の原著論文には書いていないプラスαの情報も入っております。


斬新なコンセプトの機能性飲料なので、
近い将来、こういう依頼もあるだろうと思っていましたが、
予想外の早さでの依頼でした。


斬新な尖った飲料ということでしょうか?
残念ながら、尖り過ぎてるようで、売上は目標までまだまだこれからです(苦笑)


検索してみたら雑誌のホームページがありました。
掲載号の紹介もあります(↓)。

http://www.newfoodindustry.com/information/cn11/cn33/pg475.html

興味がある方は読んでみて下さい。

2017年08月29日LKM博士
本当にええんかい?

今日は日本食品科学工学会での講演を頼まれている。

但し、いつものようにシンポジウムではなく、ランチョンセミナーに。

ランチョンセミナーとは、
学会等の昼食時間に弁当を食べながら聴くセミナーのことである。
ランチョンとは英語でluncheon(=昼食、昼食をとる)である。
たぶん。

セミナー主催者(主として企業が多い)が弁当とお茶等を用意し、
あるテーマ(企業なので遠回しに自社商品のアピールに繋がる内容)で、
専門の講師の先生を招いて開催する。
今回は、私が使っている受託分析会社のHMT社からの依頼である。

セミナー参加者は無償で昼飯がもらえるということで、
朝一番から配布されるチケットはそれなりに争奪戦となり、ほぼ確実に満席になる。
貴重な情報収集の場でもあるので、定員オーバーで弁当なしで立ち見している人もいる。
私も学会参加時は、昼食の約束がない限りチケットをゲットして参加する。
どちらかというと、前者の理由で(苦笑)。

今日は私が講師側。
いつも通り、メタボロミクス関連の話をしてくれと依頼されている。
いつも通り・・・
いつも通り・・・
いつも通り・・・
何回か確認したが、主催者は「いつも通り」を強調。

殆どの来場者は私のことをある程度知っており、
話すネタをわかっており、それを聴きに来るから良いという説明。

ほんまにええんかい?

聴講者は弁当を食べながら、私のこだわりのウンコ話を聞くことになる。

聴講者は弁当を食べながら、「こういう昼飯(弁当)由来のウンコを回収したのですね~」と聞くことになる。

2017年08月21日LKM博士
便中のスペルミジン濃度はね...

8月14日のTBS 生命38億年スペシャル"人間とは何だ...!?"
を見られた方から、ちょくちょく反応が返って来ます。

僅か10~20秒程度でも、結構反応あるものですね。
『アンチエイジング物質としてのスペルミジン(ポリアミン)』
の情報発信には少しは貢献できたと思います。

放送後のまともな質問として、
「ぎんさんの娘さんの便中スペルミジン濃度はどれ位?」
という内容の反応を複数頂きました。

個人情報に該当するので正確な濃度は教えられませんが、
我々が保有している約200名分(20~60歳代が大半)のデータと比較すると、
平均値の約2倍!
驚いたことに、全データのトップ10%に入る高さでした。

便中スペルミジンは殆どが腸内細菌により産生されたものと考えて間違いないので、
やたらと元気なぎんさんの娘さんのおなかの中には、
スペルミジンを産生する菌がいるということです。

残念ながら、
スペルミジンを作っている腸内細菌はまだよくわかっていません。
ぎんさんの娘さんの糞便を調べて、
益々、スペルミジンを含むポリアミンを作っている菌の研究を
「もっと深く研究したいな~」と思った次第であります。

2017年08月12日LKM博士
ちょいと出演予定(TBS 生命38億年スペシャル"人間とは何だ")


お盆休み中
8月14日(月)夜8時から放送される
TBSの生命38億年スペシャル"人間とは何だ...!?"医療革命が始まった!
に、私がちょっとだけ出演する予定です。
私の予想では30秒位かな...。


TBSの大体1年に1回位放送されている特別番組です。


司会は
安住紳一郎さんと
松たか子さん


番組予告に少し書いてありますが、
長寿の双子で有名だったぎんさんの娘さんの元気の秘訣を探ろうという主旨で、
糞便中のポリアミン測定を頼まれまして、少しインタビューも受けました。


どんな風に編集されているのか、少々心配ですが...。


おもしろそうな番組なので、
お時間がある方は是非ご覧ください。


番組予告はこちら↓
http://www.tbs.co.jp/ningentoha2017/


≪本ブログを愛読してくださっている方々へ是非お知らせしたい内容でしたため、
 本来はお休みですが、本日更新させていただきました。 ブログ管理チームより≫

2017年08月08日LKM博士
研究論文が掲載されました!(動脈硬化予備軍での試験)

Journal of Functional Foodsに、我々の論文が掲載されました!

20170808.png

内容をできるだけ簡単に述べますね。

①腸内細菌の作るトリメチルアミンという悪玉物質に着目。動脈硬化との関係が報告されている。(本ブログ内では、悪玉物質TMAとしておこう。トリの「T」、メチルの「M」、アミンの「A」である)
②動脈硬化予備軍の被験者を募集。血中の悪玉コレステロール値等が基準値の上限付近の方々。ちょっと太めの方が大半を占め、健康診断したら再検査をすすめられるレベル。
③ビフィズス菌LKM512粉末を毎日2包、12週間飲んでもらった。他は一切食事制限していない。普段通りで、暴飲暴食ありである。
④一部の被験者にはプラセボ(LKM512が入っていない粉末)を飲んでもらった。比較対象である。もちろん、被験者達は、自分が飲んでいるのがLKM512かプラセボか知らされていない。多くの方は、LKM512を飲んでいると理由なく信じている。
⑤12週間後、LKM512グループは、プラセボグループより、便中の悪玉物質TMAが少なくなっていた!
⑥動脈硬化症の予防に効きそうだ!
⑦腸内菌叢を調べると、LKM512グループは、この悪玉物質TMAを作ると考えられる菌のグループの比率が少なく、これが便中TMAの減った原因と考えられる。
⑧想定外であったが、LKM512グループはBMIも減少していた。たぶん、これも菌叢変動が関連している可能性がある。
⑨動脈硬化症のマーカーの一つである炎症指標(TNA-α)がLKM512摂取グループで減っていた。
⑩やっぱり、LKM512は動脈硬化症の予防に使えそうだ!

きっちり説明した資料も用意しております。
⇒ 協同乳業㈱ニュースリリース「腸内環境改善によりアテローム性動脈硬化症の発症リスクを低減する可能性」

研究としては、5年程前に動脈硬化症リスクとして第一報が報告された新しい悪玉物質TMAに着目し、それをヒトで試験し、プロバイオティクスで効果を示せた点が重要ポイントとなる。
我々が知る限り、まだ誰もやっていない。
世の中に溢れている動脈硬化症をターゲットとした
「脂肪の吸収を抑える食品」とは全く異なるメカニズムである。

そして、この研究は、腸内細菌が作る物質をコントロールする仕事であり、
言い換えれば、私が大好きなウンコ中成分の研究である。

まだ調べなければならないことは多々あるので、これは序章としておきます。

2017年07月18日LKM博士
My レーザーポインターは何処に?

My レーザーポインターが行方不明である。

レーザーポインターとは、講演の時などに、
レーザー光で図等を指し示す時に使用するものである。
大概、赤か緑の光を発する。

Myと書いたのは、個人所有のものだからである。
あまりにも持ち歩く機会が多いので、
後で会社に請求しようと1万円を超える高級品を購入したが、
レシート紛失事件が起き、結局自腹。

それ以来、奴(レーザーポインター)はいつも私の外出用の鞄に入っている。
もう、7~8年は経過している。

当時では珍しい、遠隔操作でスライドを切り替えることもできる機能を有し、
コンピューターから離れていても話ができる。
タイマーもついている。

合計、何回、そのポインターで講演をやったであろうか?
200回、300回?
5、6名の前でのプレゼンから、500名以上の会場でのプレゼン
厳しい審査の場でも、会社を代表してプレゼンする場でも、
アメリカ、オランダ、台湾、中国でプレゼンした時も、
いつも話をする私の手には奴がいた。
戦友である。
そして、余程の事が無い限り、奴を他人に使わせることはなかった。
(数回、会場のポインターが壊れるハプニングが起きた時に貸し出したことがある。)

もう、私の手(指)により擦り減っているボタンもある位にフィットしている。
今では、奴がいないとプレゼンに支障が出る位である。

それが行方不明である。
鞄の中に居ない。
先日の講演から困っている。
仕方なしに、会場にある慣れないレーザーポインターでやっているが、
集中できない。

最後の使用記憶は沖縄での学会でのシンポジウム。
あの会場で無くしたか...。
プロジェクターがスライドを映さないという致命的トラブル発生の混乱した会場で、
(シンポジウムの開始が20分間程遅れたレベルであった)
あの大混乱に巻き込まれてしまったのか...?

7、8、9月と話す機会が沢山ある。

このままではよくないので、
奴の後継機種を購入するか迷っている。

2017年07月04日LKM博士
微妙に表彰されました

2011年に米国科学ジャーナルPLoS ONEに掲載された我々の論文が、
どうやら、被閲覧数と被引用数で、
本ジャーナル掲載の全論文の中でトップ10%に入ってるよ~
ということで、ジャーナルから微妙な表彰のような連絡があった。

Congratulations! って書いてある。

20170704.jpg

23,721回閲覧され、他人の論文に53回引用されているようだ。

より高いレベルのジャーナルなら、
もっと閲覧され、もっと引用されるわけであり、
この数字自体は大したことはない。

しかし、PLoS ONEという玉石混淆の多数の論文の中で
突出して多くの論文に引用されているというのは、
私の論文が「玉」の方に位置している証拠であり、
少しホッとする。
(研究界外の方に説明すると、PLoS ONEは世界で最も掲載される論文数が多いジャーナルで、良い論文もあれば、屑みたいな論文も掲載されていると言われており、私自身もそう思っている。論文毎のレベルの差が非常に大きいのである。)

ジャーナル側は、履歴書や研究費申請でもアピールに使えるよ
と書いて送って来たが、審査する立場の方々に通じるものなのかは謎である。

この論文の内容を超簡単に述べる。
マウスの実験で、
ビフィズス菌LKM512の長期投与し、
腸内ポリアミン濃度が高まると、
腸の炎症あるいは老化が抑制され、
寿命伸長に繋がったというものである。
ほ乳類で初めて腸内環境コントロールで寿命伸長の可能性を示した論文となる。

腸内細菌がブームになっている現在では、
同じ様なことを主張している人達は多いが、当時は殆どいなかった。
ましてや、マウスを長期間(2年以上)飼育する覚悟を決め取組み、
研究論文にするレベルにまで仕上げたのは、
我々が最初だと思っている。
当時はテレビニュースにもなり、殆どの新聞にも載り大騒ぎであった。

そういう意味で、間もなく掲載から6年になる時点での
本論文に対する別角度からの高い評価は、喜ばしいこととして受け止めておく。

原文はこれ⇒
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0023652

当社の当時のリリース⇒
http://www.lkm512.com/contents/PLoSOne.pdf
簡単な日本語要旨はこれ⇒
「ビフィズス菌「LKM512」摂取による寿命伸長効果を発見」
http://www.meito.co.jp/news_release/cat3/000298.html

京都大学のリリースの方が詳しく載ってますね⇒
http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2011/110817_1.htm

2017年06月30日LKM博士
新しいタイプの差し入れ

夕方、職場で疲れた時に、上司から差し入れがあれば嬉しいですよね。
(私は経験ありませんので、映画とかドラマとかで見ていて思うことです。)

軽いものだと、チョコレートとかお菓子。
外出先から戻って来る際、駅でスイーツ買って来てくれるパターンなどは、
かなりレベルが高い差し入れだと思います。
(私は甘いもの嫌いなので、これをもらっても喜びません。あくまで一般論の推測です)

やむを得ず残業した際、空腹時なら、
カップ麺とかでも、とても嬉しいと思います。
(私は一応、身体が資本と考え健康を気遣っているので食べませんが)


では、こんなのどうですか?
珍しいタイプの差し入れと思います。

茹でたて朝採りインゲン マヨネーズ添え
201706301.jpg

ついでにトマトも。
201706302.jpg

概ね好評でした!

(もちろん、私が同室に存在している手前、まずいと言えるメンバーはいないわけですから、
本当の評価は不明であります。)

2017年06月21日LKM博士
論文が掲載されました!(腸内水素ガス産生成分)

腸内細菌の産生する水素ガスに着目して研究を始めて早4年目。
慶應義塾大学医学部との共同研究を進めて来た。

この度、第一報目となる論文が機能性食品を扱う国際科学ジャーナル
Journal of Functional Foods
に掲載されたので報告!

20160621.png

よくわからないが、知らぬ内に水素水ブームが起き、
そして、知らぬ内にそれらが非難される環境となり、
なんだか激しく変動する世の中であるが、
私は周囲に振り回されること無く、
というか、振り回される理由もなく、
着々と研究を進めてきた。

シンプルに、科学的データを蓄積するのみというスタイルを貫く。

ご存知の方も多いと思いだろうが、腸内菌叢は個体差が大きい。
全く同じ腸内菌叢を保有するヒトは存在しないと考えて問題ないレベルである。
従って、ある食物繊維を餌に腸内細菌が水素ガスを作ることが知られていても、
Aさんの菌叢は作るが、Bさんの菌叢は作らない
ということが頻発する。

実験を始めた頃は、
フラクトオリゴ糖はどんな個体でも水素ガスを発生するといわれていたが、
実験をやってみたらそんなことはない。
ウンコをもらって実験してみれば簡単にわかった。
10名のウンコにフラクトオリゴ糖に添加して培養してみると、
3名からは十分に生じない。

この問題を解決すべく、
できるだけ多くのヒトの腸内菌叢で水素ガスが発生できる餌の組合せを探し、
ヒト投与試験で水素ガスがブクブク発生することを証明したのが、今回の論文である。

念のために書いておくが、
ブクブクというのは大幅に上昇する水素ガス濃度から、
腸内細菌が水素ガスを産生している様子をイメージした表現(擬態語)であり、
ブクブクと泡のようなものが発生する様子を目撃したわけではない。
(なにかと面倒な世の中である。)

「なぜ、突然、LKM博士が水素の研究をやってるの?」
と時々質問されるが、第一に突然ではない。最初に書いた通り、4年目である。
また、私の中ではメタボロミクスも、ポリアミンも、水素ガスも大して違いはない。
全て、腸内細菌の代謝産物(作って菌体外に出すもの)という範疇に入るからである。
格好よく書けば、
「腸内細菌の代謝制御を介した健康増進食品の研究」
の範疇に入るということである。

論文内容は、リリースにまとめておいたので見て頂きたい。
リリース

でも、少々難しいかもしれない。
少なくとも硬い仕上がりになっている。
真面目バージョンの私が書いたからである。

なので、余裕があれば、
本ブログでもう少し砕けた感じで、研究裏話付きで解説したいと思っている。

でも、これだけは書いておく。
いつになるかはわからない。

2017年06月16日LKM博士
更新したるわ

昨日から腸内細菌学会に参加している。

で•••

会う知り合い、会う知り合い、

「ブログの更新が減ってる」

「楽しみにしているんで、ちゃんと書くように」

うるさいわっ!


とりあえず今日はそれネタに更新したる。

2017年06月13日LKM博士
質素な1週間

先週のウィークデーは、一度も財布を使わなかった。
電子マネーを使ったわけでない。
1円も支払う行為をしなかったのである。
今週末、財布が行方不明で探した位である。
最後に使った日を思い出すと、先週の週末であった。
鞄の底から発見された。

通勤中、コンビニには全く立ち寄っていない。
自動販売機で何かを買うこともなかった。
本や雑誌を購入することもなかった。
(昼食は弁当の給与天引きのため支払行為は生じない)
物欲なく、只々静かに研究という仕事を進めた。

ふと考えると、
先週は、一滴のアルコールも飲まなかった。
自宅に帰っても論文系の仕事を黙々とやっていた。
アルコールは好きだが、
1週間位飲まなくても身体に異変は起きないことがわかった。

目標を立てて、このような生活に挑戦したのではない。
体調が悪い訳でもない。
大して苦も無く、自然とこういう生活をしていた。
理由はわからない。

お金も溜まるだろうし、良い気がしている。

ただ、大して研究は進展していない。

2017年06月07日LKM博士
発表と聴講、どちらが疲れる?

今週末、学会に参加していた。
私の発表は無し。単なる聴講である。
厳密には少々政治的な活動はあったが...。


聴講のみの学会参加はかなり久しぶり。
リラックスして楽しもうと臨んだ。


ところがである。
結果は疲労困憊。
シンポジウム等で講演したり発表したりするより遥かに疲れた。


何故か?
自分なりに分析してみた。


講演あるいは発表があると、その行為により一定レベル以上の充実感がある。
その15~45分間程度のプレゼンに大きなエネルギーを注ぐ。
その結果、他人の発表内容は眼と耳からは入って来るが、
その多くの情報を脳内で十分に理解し思考するまでには至らない。
おそらく表面的な理解で留まる。


特に、自分の順番前のプレゼン内で、
話そうとしていた内容を先に言われたり、
明確な考え方の違いがあったりした場合、
(特に偉い大学教授とかだとかなり困る)
直前まで、これらの点をどう表現するのかに気を取られることになる。


一方、聴講のみだと、何か有益な情報を得ない限り充実感は得られない。
そのために、聴いた内容を必死で理解し、脳内で自分の研究に結び付ける。
それには相当のエネルギーを費やす。
帰りの電車もずっと思考中。
ずっと考えているので、晩飯も大して美味しく感じない。

結論


発表する方が楽である。

2017年06月01日LKM博士
2匹目のカエルはココ

昨日の写真。

隠れたカエルはココ!

20170601.jpg

頭部だけが見えている。

右下が鼻の先端になる。

体色が茶色系に変色している。

おそらく植物下の土の色との保護色なのであろう。

コケ様植物の緑に対して茶色というミスマッチと思える色の組み合わせであるが、

不思議と、そして完璧に、ケージ内の環境(景色)に同化している。


何も気付かずに彼の前をクモ等が横切ろうものなら、
1秒足らずで、粘性を持った舌に襲われて丸飲みされてしまう。

この写真の中に他に疑わしい場所が無いので、
読者の皆さんは推測しやすかったのではないであろうか?


しかし、私がもう一匹いると書かなければ、
おそらく誰も気付かなかったであろう。

そういう私も、
撮影時には気付いていなかった。

2017年05月25日LKM博士
この組合せ、合う! 2

「ミルクde水素」の自分の身体を使っての実験は継続中である。
従って、毎日1本(200 ml)の摂取を続けている。


前回紹介したメロンパンに引き続き、
合う(一緒に食べると美味しい)組合せを発見!
参照ブログ⇒「この組合せ、合う!」


この組合せである。


20170525.jpg


バナナと「ミルクde水素」が合う!
想像の通りの味、期待を裏切らない味。


なんとなく、エネルギーが湧いて来そうな組合せ。
スポーツの前や練習の合間などによい気がする。


運動中のエネルギーはバナナパワーで。
運動による酸化ストレスの解消は腸内で作られる水素ガスパワーで。


もちろん、開発者個人が適当に思い付いた
「"ミルクde水素"with バナナにおける有酸素運動への影響」仮説
である。
研究者の端くれなので、
これは仮説であり、実験はしていないことは明記しておく。


もし共感してもらえる自称スポーツマンの方がいれば試して頂き、
結果を報告して頂ければ嬉しい。


効きそうという予備的情報があれば、私も本気で試験を計画するので。

2017年05月23日LKM博士
好きなものを合せればよいってことではない

今回は、本ブログ起ち上げ時の主旨に則り、
LKM512の研究をしている博士の日常を紹介してみよう。
(実際は、更新頻度が落ちていると熱心な読者に叱られるので、さっさと書けるどうでも良いネタを書くだけであるが...)
=====================

私はカレーが非常に好きである。
イクラも大好きである。

ある日の朝飯
両方が少量ずつ残っていたので、両方食べることにした。

盛り付けた時の違和感に体が反応し、思わず撮影してしまった。

20170523.JPG

モグモグ...

結論
カレーとイクラは別々の容器に盛り付けて食べるべきである。
好きなものを合せればよいってことではない。

日常と書いたが、いつもこんな事ばかりしているわけではない。

2017年05月19日LKM博士
進んで戻ってひとっ飛び

一昨日から昨日にかけて
名古屋、京都、そして大阪
まるで新幹線のぞみを各駅停車の旅で楽しむ様に西へ西へ。
しかし、昨日の夜は振り出しに戻って
自宅で遅寝早起き。

そして今日は沖縄へひとっ飛び

乗り遅れそうになり、途中で捻挫してしまう悲劇も発生(苦笑)

徒歩スピードは時速1km程度の遅さであるが、
超特急とジェット機で高速移動の激しい出張週間である。

2017年05月02日LKM博士
溜まる菓子

職場に菓子好き女子がいる。
以前、本ブログでダイエット企画を展開し、見事に撃沈した助手A♀ではない。
彼女と入替りでこのラボに入った研究員H♀のことであるが、
同様に菓子が好きらしい。
そもそも、菓子が嫌いな女性はいないのかもしれない。

研究員H♀は、自分一人で食べるのは罪の意識を感じらしく、
周囲のメンバーにも菓子を配布する習性がある。

そう言えば、助手A♀も頻繁に菓子を配布していた。
「一人で食べるのは、なんだか皆に申し訳ない」という気持ち以上に、
「私だけが太ってしまうのは嫌だ」という気持ちが強いと笑顔で言っていた。
研究員H♀がどちらの気持ちで配布しているのかは未確認である。

甘いものを殆ど食べない私にも配布される。
しかし、私は、好きでないものを笑顔で「頂きます」と言って食べるような好人物ではない。
余程のことが無い限り食べない。
溜まりまくっているので撮影してみた。

20170502.JPG

研究員H♀はカントリーマアムが好きなので、
カントリーマアムが殆どを占めている。

仮に私に配布されている量と同じだけしか食べていないとしても、
これだけの甘いものが体内に入ると考えると・・・(恐)。

職業柄、
こういうものが大好きな肥満型の腸内細菌が増えて・・・(怖)
等と考えてしまう。

2017年04月28日LKM博士
この組合せ、合う!

現在、私は自身を使った予備的人体実験として、
「ミルクde水素」を毎日飲んでいる。

何を調べているかは秘密であるが、
とにかく、毎日1本(200 ml)を飲んでいる。
それ以外、タイミング(摂取時間)等は、全て自由である。

以前は、出社したら朝一番で飲んでいたが、
最近は夕方に職場で飲むことにしている。

そういう中、たまたま試したこの組合せがおいしい!

20170428.JPG

メロンパンと「ミルクde水素」が合う!
あまりパン食をしない私であるが、おいしい!
パンをかじり、「ミルクde水素」を飲み、モグモグ。
この繰り返しが、おいしい。

夕方6時前、酷使した脳にメロンパンは糖分補給としてかなり効く。
その後、眠くなるまでデスクワークを頑張って、
摂取5~6時間後に布団に入る頃に、
おなかの中で水素ガスがブクブク産生されるタイミングとなる。
睡眠中、水素ガスは拡散し、全身の細胞に何らかの作用をしていると推測される。
朝、結構スッキリ目覚める。
少なくとも、私は目覚しアラーム無しで、自然にパッと目覚める。

当然、夜中は無意識で水素ガス高濃度の屁も放出していることだろう。
しかし、寝ている間の屁は気にする必要などない。
ちなみに、私のレベルまで無臭の屁になると、
日中の公の場での屁も気にする必要はない。

現在、メロンパン以外の組合せもお試し中である。

なお、味や目覚めに関するコメントは、
開発者個人の感想であり、この飲料の効果効能を示すものではない。

いや~、この胡散臭い締めの文章、一度書いてみたかった(笑)

2017年04月17日LKM博士
万全を期して

投稿中の論文がリバイスになりました。

リバイスとは、修正という意味の英語です。
つまり、審査員の指摘に従い修正し、
あるいはコメントに対する意見を明示し、
それが認められれば採択されるという状態です。

つまり、初回の審査で拒絶されなかったので、大きく進展している状況です。

審査官が3人、それぞれ好き勝手コメントしてくれておりまして、
色々と腹立たしいこと、無茶なことが書いてあるのですが、
2週間かけて、丁寧に回答書を作成しました。
英文校正も行いました。

この週末に、遊ばず修正稿と回答書を完璧に仕上げ(A4で5枚になった)、
一字一句再確認し
昨日の午後6時半頃、Web投稿を完了するボタンをクリックしようと思った時です。
「今日は何や?」と思ったわけです。

何というのは六曜のことです。
調べると「仏滅」!!!
なんかイヤ...。
はい、ログアウト。

一日待って「大安」の今日に延期することにしました。
焦って仏滅に投稿することもないでしょ。
所詮、ジャーナル事務局(ヨーロッパ)も日曜日は休日でしょうから。

そういう訳で、本日午前、万全を期して修正稿を提出しました!
吉報を待つのみ。


科学論文を科学的でないことを重視して投稿する研究者より

2017年04月11日LKM博士
美食女子グランプリで賞を頂きました! その2

先日、
FOODEX JAPANというアジア最大級の食品・印象専門展示会の
美食女子グランプリ2017で、
『ミルクde 水素』が、ドリンク部門で銀賞をゲットしたとご報告しました。


実は・・・


金賞をゲットしたものもあるのです!!!
『4種の紫果実 鉄分&のむヨーグルト』

170411.jpg


このブログを熱心に読んで下さっている方は記憶に残っているかもしれません。
以前、レアキャラとして紹介したヨーグルトです。

リンクはこちら→「レアキャラ」

凄いでしょ メイトー!
v(^o⌒)-☆


何が凄いって、
こんな大きな展示会で賞をとっても、
なかなか見かけないヤツなんです。

(≧ミ≦)アチャ!


レアキャラなので探してや~


ちなみに、先のブログで紹介した共同研究先の関係者は、
レアキャラを見つけて楽しんでいるらしいです。
先日は、東京都日本橋で見つけたとの報告を受けました。

2017年04月07日LKM博士
美食女子グランプリで賞を頂きました!

たまには企業のブログっぽいことを書きましょう。


FOODEX JAPANというアジア最大級の食品・印象専門展示会の
美食女子グランプリ2017で、
『ミルクde 水素』
が、ドリンク部門で銀賞をゲットしたようです!

170407.jpg


「食べることできれいになりたい」と常に意識している
モデルさんやフードコーディネーターさん、
栄養士さんなど、20代〜40代の女性たち約50名
が審査員だそうです。


これは、水素ガスが入った飲料ではなく、
腸内細菌に水素ガスを作らせるという斬新な食品なので、
説明しても理解されないことが多いのですが、
(結構困ってます 苦笑)


さすが美食女子の皆さま!
きっちり理解して頂き、
支持して頂けたようで嬉しいです。


おそらく、相当数のエントリーがあるでしょうから、
まあまあ凄い事なんやと思っています。
とはいえ、「なんで金賞やないねん!!!」とも思っていますが。。


3年間、ウンコをこねくり回しながら開発した甲斐がありました。

2017年04月06日LKM博士
顔と糞

投稿数の多いジャーナルEditorを引き受けているので、
週に数回は編集部から論文審査を担当してくれというメールが来る。


一応、タイトルと要旨を読んで、引き受けるか否かは判断する。


昨日、タイトルに
Microbiome of Faces
という単語があったので、
いつも通り腸内菌叢の話かと要旨を読み始めた。

Microbiome(マイクロバイオーム)とは、微生物が保有している遺伝子も含めた微生物集団のことを示す。
当然であるが、私には腸内細菌関連の審査が優先的に回って来る。


流し読みをしたが、何故か登場する主要な菌名が、
本来はマイナーに検出されるものばかりである。
不思議に思っていると、skin(肌)という単語が出てきた。


やっと気が付いた!
Faces = 顔(複数形)
であった。


Feces = 糞便(単数形)
と間違っていた。


顔と糞を間違えるとは、我ながら、なかなかのウンコ脳である。

丁重に審査をお断りした。

2017年04月04日LKM博士
奇跡的な生還

久しぶりにカエルの話題をする。
冬眠中は、きっちりと低温環境に置くべきであるので、
たっぷり水を含ませた水苔の寝床をセットして屋外に放置している。


確立した水苔を使った冬眠法はこのブログを参照
「目覚めよ本能」


先週の金曜、土曜日は結構な雨が降っていた。
日曜日にふと気が付くと、冬眠中のカエルの飼育ケージに水が溜まっていた。
カブトムシ等を飼育するケージなので、蓋は網目状で雨が降れば水は入ってくる。
それを防ぐため、蓋の上に小さい簾をかけている。
ところが、その簾が風か何かで外れていた。

すなわち、カエル達は生き埋め状態で水没していたのである。


「・・・・・」  死を確信した。


オタマジャクシでなくカエルは肺呼吸なので、
水没したら呼吸ができず生きることはできない。
危険を察知しても、冬眠中で体は動かない。
冷たい雨水の中、変温動物なのでなおさらである。
カエルを使う研究では、氷水に入れて動きを止める(鈍くする)と聞いたことがある。


かわいそうなことをしたと反省しながら、
水を捨て、水苔をひっくり返して遺体の捜索をしたところ、
ゴロっと出てきた。


2秒後、モソッと動いた!!!
「冬眠中やけど、なんやねん?」
という不愉快感丸出しの感じで。
2匹とも生きていた!


170405.jpg


何故、彼らは生き延びることができたのかは全くわからない。
冬眠で代謝が極端に落ちているとしても、呼吸ができないと死ぬはずである。
水没して24時間は経過していただろう。
何となく、ふやけているかのように体が膨らんでいるような印象を受けたが、
冬眠中の彼らを掘り起こして観察した経験がないので、
これが水没事故によるものか、冬眠によるものか判断できない。


しかし、今回は生物学的なことを余り考えず、
素直に生還を喜ぶことにする。

2017年03月22日LKM博士
学会でちょい反省

先週末の3連休、春の行楽シーズン真っ只中の観光客でごった返す京都で、
日本農芸化学会に参加して参りました。


三十三間堂と清水寺の間に位置する京都女子大に、
観光とは関係ない数千名が大集合です。


私の名前が載っている演題は3つ。
それぞれ無事終わりました。


知っている顔と出会えば、少し話が盛り上がります。


そこで5,6回指摘されたのがブログ。

「書くペース落とし過ぎ」

「虫シリーズが減った」

中には、

「連続で書くのしんどくなったから、ニシノさんのミスの様に仕組んだのでしょ?」

と、マニアック且つ想像力豊かな質問も。
いやいや、ニシノの本気ミスですから。


ファンが業界内にいることへの驚きと、
その期待を裏切っていることへの反省を学会会場で味わう私。


全国レベルで考えたら、同様に悲しんでいるファンが1000人規模でいるんと違うか...。


確かに虫ブログは減っています。
連日掲載をやめてから著しく減っているのは虫ブログです。


虫ブログは、虫の写真が必須です。
毎日ブログネタを探す必要がなくなった私は、
面白い捕食シーンを見つけても自分の眼で観察することに没頭し、
写真を取らなくなっております。


そもそもデジカメを持ち歩かなくなっているのです。


また、例え書こうと思っても、
写真を厳選したり、昆虫名にミスがないか図鑑で確認したり、
うん小話の10倍位神経を使うので、ついつい後回しに・・・。


そうすると書こうと思っていた春の虫ネタが、
気がつくと季節は真夏になっており、躊躇し、掲載なしになってしまうのです。


ということで、意識して、
近々、虫ネタを書こうと思います。

2017年03月16日LKM博士
ヘルメットが配布されました

先週は、東北地方太平洋沖地震が発生して丸6年ということで、
関連する報道が沢山ありました。


少しずつ失われていく記憶と同時に、
万が一の時に対する備えも、怠ってきている気がしておりました。


そんな中、


本日、突然、各社員にヘルメットが配布されました。


BCP(事業継続計画)の取組の一貫だそうです。


配布されても、そのままどこかに放置してしまってはいけません。
きっちり試着しておかないと、いざという時に使えません。


他メンバーが突然の配布に戸惑っている中、
率先して試着し、首紐の長さを微調整しておきました。


160316.jpg


照れ屋なので後姿でピース!

少々服装が乱れておりますが、
プリケツアピールのためです。
(^_^)v

2017年03月07日LKM博士
捜索時間を創作時間へ

机の上と同様にパソコンの中身も散らかる。


一つの書類を完成させるのが最終目的であっても、
日々更新しているもの、
修正前の元のファイル、
他人が修正したもの。
これがワープロソフトだけではなく、
データ整理用のExcelファイルもあり、
プレゼン用のPowerPointファイルもあり。
軽く日々10~20個位は新しいファイルができる。


研究テーマによっては、
500を超えるファイルがフォルダの中に存在している悲惨な現状。
フォルダの中にさらに細分化されたフォルダが存在する。


とはいえ、一般的には新たに生じたファイルは、
関連するフォルダ内に保存しておくしかないわけである。
その結果、
よく似た名前のファイルと
名前は違うが中身が酷似したファイル
同じデータを別の方法で解析した複数のファイル等
が発生し、「何が違う?」と混乱必至。
1週間も間隔を空けると大混乱。


Excelファイルの場合、
なかなか見つからない表が、
確認済みファイルの4枚目のシートに保存されていた!
なんてことも多々発生する効率の悪さ。


一時期、「大事な最新ファイルのみを残し、他はすぐ捨てる作戦」を決行したが、
これも「古いファイルが残っていれば...」と思うこと多々あり、リスク多し。


とにかく、後で必要性の判断が困難になるファイルの存在が好ましくなく、
沢山の時間を捜索に費やした結論は、
「念のため保存しておいたファイル」を減らす必要があるとの結論に。


そこで、3ヶ月前からやっているのが、
「一時保存」フォルダの作製と利用。
最新の最重要ファイルのみを、きっちりしたファルダに保存し、
それ以外のファイルは、全てここに保存した。


これが大成功! 
多くが、1ヶ月後には不要と判断できる。
逆に、保存していて助かったものも多数ある。
1ヶ月経っても削除するのが不安なら残しておけばよい。


行き場所が曖昧なファイルが場所をとることが無くなったので、
少しずつ、デスクトップが綺麗になってきている。


捜索の時間を創作の時間へ


お薦めです。
整理整頓が苦手な私が試行錯誤で編み出したので、間違いない!

2017年02月27日LKM博士
2016年 総ウンコ回数発表!

大変集計が遅くなりました。


誰に求められるわけでもないこの集計作業は、
それなりに心に余裕がないとできない作業なのであります。
年が明け早2ヶ月。
私自身の心の余裕の無さを露呈することを恥じながら、
それでも、今年も恒例の発表ブログを書くことができる喜びを感じております。


昨年までの慣例に従うと、
「2016年年間ウンコ回数」という表現になります。
しかしながら、これは年という漢字が2回続く字面が嫌だったので、
思い切って、今年から「総ウンコ回数」と表現を改めさせて頂きます。


では、2016年総ウンコ回数を発表します!

482回!

驚いたことに、史上最低回数の更新です。
しかも、大幅な減少です。


参考として、これまでのデータを示します。

2009年 509回
2010年 533回
2011年 508回
2012年 500回
2013年 536回
2014年 512回(奇跡の目標達成)
2015年 501回


ここまで目標値(512回)を下回ると、原因を分析しなくてはなりません。
一般的に、ウンコ回数が減る要因は大きく下の2つと考えております。


①食事量の減少
②分割排便の減少

①の食事量は、飲み会が無い日は、夜の食事量を減らしておりますが、
朝にそれらを全て食べるので、あまり該当しません。
飲み会が減少している訳ではありません。

②の分割排便の減少とは、
便意のままに従って排便すれば2回に分かれる排便行為(分割排便)が、
何らかの理由(特に社会的活動に起因する:会議や移動など)で後回しになることで、
次のウンコ刺激で便意を催す時まで排泄機会を逃し、
結局2回分が1回分として排泄される現象である。
もちろん、私の造語であり、医学事典で調べても存在しない用語です。


外出が多く、本能のままに排便できる環境下では生活していないため、
これが該当する日はそれなりに沢山あります。
私の場合は、ある程度ウンコタイマーに余裕がある状況下では、
街中でも心地よい便所で排便することに拘っておりますので、
気に入らない便所ではパスすることがありますので、
これに起因する分割排便の減少が生じていると考えられます。
特に最近、都内や地方の主要駅での心地よい便所マップを独自に脳内で作成しており、
インプットしておりますので...(自慢)。
すなわち、外出中の便所の選り好みが、
総ウンコ回数の減少に繋がったと考えられるのです。


そういう視点で、もう一度データを調べてみました。
その結果、「移動中」の排便は、なんと、たった21回でした。
移動中に、便意を催すことは多々ありますので、
便意があっても排便していないことは間違いなさそうです。


もっと色々考察したいですが、
私には、真剣に向き合うべき別の本業データがありますので、
このデータは深追いせず、
今日はこの辺りで締めたいと思います。

2017年02月20日LKM博士
やっと赤福が買えました!

全国の数ある土産の中でも、秀逸した存在であると思われる赤福餅。
この週末の出張で遂に土産として購入することができました!


三重県鳥羽市で講演だったのです。


私の知る限り、赤福餅は三重県でなくても、
近鉄線の駅の売店でかなり高い頻度で販売されています。
奈良でも大阪でも名古屋でも、おそらく京都でも。
当然、私の実家がある近鉄の最寄駅でも購入できます。


しかしながら、私の厳格な土産購入ルールは、
出張した土地(その都道府県)の土産を購入すること。


喜ばれる安定した土産物が売ってようが、
隣の奈良県に帰省して赤福餅を購入することはありません。
同じ文化圏・経済圏かもしれませんが、名古屋出張で購入することもありません。
縁があり足を踏み入れた土地の経済活性に少しでも貢献するためです。


従って、赤福餅は三重県に出張に行った時しか買えない土産なのです。


ところが、研究でも講演でも、
これまで三重県に足を踏み入れる機会は一度もありませんでした。


が、この週末、仕事が入ったのです!


三重県は、私の仕事人生で33番目に足を踏み入れた都道府県となり、
晴れて購入することができました。


170220.jpg


甘いものが苦手な私ですが、これは食べられます。


赤福餅はえぇじゃないか!

2017年02月16日LKM博士
調べものが止まってしまった写真(機内のハヤブサ編)

科学誌ネイチャーやサイエンスに、
医学や生命科学分野で面白い論文(一般人が興味を持つ内容)が出た場合、
CNNやBBCに、ニュースの一つとして記事が出ることがある。


正直、ネイチャーやサイエンスの論文を軽く読破する力は私には無いし、
(もちろん、本気を出せば可能と思うが)
分野が異なり、少し興味がある程度の場合は、
おおよその内容がわかれば充分であり、
そのためには平易な文章になっているCNNやBBCの解説記事は結構役立つ。
それより、英語の勉強になる。


先日、AI(人工知能)を使った皮膚ガンを判定する画像診断の精度が熟練の医者レベルになったという記事を見ていたら、
「????? 何これ?」
という写真が目に入った。


どう見ても、飛行機内に多量のでかい鳥が載っているのである。
1匹1席のような感じで。


これ⇓ 2/2のCNNの記事である。
http://edition.cnn.com/2017/02/01/middleeast/falcons-planes-middle-east/index.html


思わず、流し読みしてしまった。
乗っているのはハヤブサ。
帽子のようなものは、落ち着かせるため目を覆っていると思われる。
ファーストクラスにも乗っているらしい。
中東の金持ちはハヤブサが大好きらしい。
これらのハヤブサはパスポートも持っているらしい。
アラブ首長国連邦の政府は、2002年から2013年に
28,000羽以上のハヤブサにパスポートも出したらしい。


訳わからん...。


地球上の動物の中でも屈指の飛翔力が売りのはずなので、
飛んで移動できないものなのかとも思う。


とはいえ、私が飼い主なら、
ハヤブサに「現地集合な」と放鳥する勇気はないので仕方ないのかもしれない。


記事によると、ハヤブサは6週間の訓練で手なずけられるようなので、
私も可能なら飼ってみたいと思った次第である。

2017年02月09日LKM博士
論文(腸内細菌の代謝物関連)出ました!

かなり苦労した論文が掲載されました。


ここ1ヶ月間は「ミルクde水素」の仕事で忙殺されている中、
静かにリリースも出しました。


教科書的には、このように習ったと思います。

「大腸は水分を吸収する場所だ」

専門的にも、大腸は基本的には水分を吸収する器官で、
他にはミネラルと一部のビタミン類を吸収する程度であるといわれています。


一方で、最新の腸内環境の研究では、
「大腸内で腸内細菌が作った物質が健康に関与している」
と当たり前のように言われています。
私もそのように考えています。


しかし、大腸から水分しか吸収されないなら、
腸内細菌が作った物質が身体に入ることはないわけで、
この考え方は成立しません。


おそらく、大腸からそれなりの種類の低分子物質は吸収されているはずなのです。


そこで、大腸内の物質が、腸管腔内から
腸の組織や血中に吸収されている可能性をマウスで調べてみました。


私がよく使う、
低分子の物質を網羅的に調べるメタボロミクスという技術を用いて。


糞便、大腸組織、血液(門脈血、心臓血)から検出された
数百にものぼる成分を整理して、
大腸管腔内から大腸組織や血液へ移行している可能性のある物質をリスト化しました。


論文はここ(英語アレルギー患者は注意)


個人的には大事な論文の一つです。
気分が乗れば、近い将来、もう少しわかり易く解説ブログを書きますわ。

2017年02月06日LKM博士
クッキー頂きました!

早稲田大学のオリジナルクッキーを頂きました!


170206.jpg


colombinのクッキーに、早大とわかるデザイン。


コロンビンって読みたくなりますが正しくはコロンバン。
有名なお菓子屋さんのクッキーです。


お菓子にはあまり興味がありませんが、
ショートケーキの生みの親がcolombinの創業者のようです。
colombinホームページより)


想像通りの安定した美味しさでした。
ご馳走様でした!

オリジナルクッキーがあるなんて、「さすが早大」と思いましたが、
Colombinのホームページを覗いてみると、
比較的簡単にオリジナルクッキーは作れるようです。


もし、とてもめでたいことがあったら、
ウンコマーク入りクッキーを作ってみようかと思った私でありました。


その時は、漫画的ウンコを描くか、リアルウンコを描くか、
迷うことでしょう。

2017年02月02日LKM博士
こんなの創りました!

我々と共生関係にある腸内細菌達の協力を得て、
おなかの中で水素ガスをブクブク産生する乳飲料!


その名は

『ミルクde水素』


170202.jpg


慶應義塾大学の医学部の坪田先生との共同研究の成果を活かしました。


日本人の腸内菌叢を対象に、
水素ガスを作ることができる難消化性成分を探索し、
より幅広いヒトの腸内菌叢に有効であろう組合せを厳選し、
配合した乳飲料です。


詳しくはここ⇒リリース

これも、我々の研究室から出て来る他の研究成果の例に違わず、
ウンコをコネコネ・グリグリして開発したものです。


発売は2月13日


よろしクソ!

2017年01月20日LKM博士
レアキャラ?

共同研究先の窓口の方からの真面目な仕事のメールが届いた。


ファイルが添付されていた。
重要な実験手法が書かれた文書ファイルかと思いきや、
何故かこんな写真が添付されていた。


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160120-2.jpg


追伸として、こんな文章が
「隣に座っている背の高い男が、阪急梅田駅前のコンビニでLKM512入りのヨーグルトを発見しました。レアキャラを見つけた気分でうれしかったみたいです。(鉄分がでかすぎて、危うくLKM512を見逃しかけたとのこと:添付写真)」


ここに書かれている"背の高い男"と私は面識があり、
この人物は、ある学術シンポジウムで私の講演を聴いてから、
ビフィズス菌LKM512の熱心なユーザーとなっている。
実は、"背の高い男性のお客様"なのである。


レアキャラとは、私の解釈が正しければ、レアなキャラクターの意。
つまり、ゲームの中の世界等で、
滅多に出会えない珍しいキャラクター(モンスター等)を示している。


確かに、CMされているヨーグルトが占拠しているスーパー、コンビニ界では、
LKM512入りヨーグルトはレアな商品である。
そう簡単には見つからない。


そして、"背の高い男性のお客様"が述べたように、
パッケージは「鉄分」アピールが凄過ぎて、
LKM512なんて商品の裏面を読まなければ気が付かない。
むしろ、気が付く方がおかしいレベルといえる。


社員の私自身も、この商品の現物を初めて見た。


「失礼なこと言うな!」


と反論したいところであったが、
分析すると確かにレアキャラである。


他の読者の皆さんも、
現実世界のレアキャラとして探してもらいたい。
そう簡単には見つけられないだろう。

2017年01月13日LKM博士
くっさーっ

実験の予備検討で、決まった食事献立を繰り返し食しておりまして、
朝は主食(おにぎりかパン)、昼は市販の焼肉弁当。


予備試験なので、悩む要素を幾つか変更しては確認する作業です。
年明け5日から、この食事を繰り返しておりました。


忙しい現代日本人(健康を意識した食生活をしていないグループ)の
典型的な食事献立のモデルと考えています。


唐揚弁当と迷いに迷って選択したのが焼肉弁当.
普通においしいのですが(私にとっては少々味が濃いですが)、
野菜が少ないんですね。
(×。×)


160113.jpg


気が付くと、私のウンコがバリバリ臭くなってしまいまして、
洋式便所でも、においを感じるレベルにまでなってしまいました。
(T_T;)涙


洋式便所って、尻と太ももで95%程度は封をしている状態なので、
私の場合、普段、殆どウンコ臭で苦痛を感じることはないのですが、
思わず、普段使わない「パワー脱臭」ボタンをプッシュしてしまいました。


「あんな機能、誰が使うねん」って長年思っていたのですがね。

屈辱・・・

2017年01月04日LKM博士
何を書くかな 2017年

明けまして おめでとうございます。


年が変わったせいか、ふと、何を書こうか迷いました。


当たり障りのないこと(無難な内容)をブログに書くのは、
私自身がつまらないし、
少し角度を変えた見方をすれば、
それは、読者に与える影響力が小さいことを意味しており、
只の時間の浪費でしかないとも思えるので、
今年は、少しは毒々しく、且つマニアックに書こうと思った次第です。


では、さっそく...


今日からお仕事。


とっても嫌です。


会う人、会う人、「今年もよろしく」とか挨拶するのも面倒臭い。


年末年始の暴飲暴食でウンコも臭い。


おならも臭い。


ということで、本年もよろしくお願い申し上げます。

2016年12月28日LKM博士
ブログで2016年を振り返る

例年通り、今年のブログを読み返してこの1年を振り返ってみようと思う。
忙しいのでやりたくないが、本日を逃すとできないのでやる。


【お土産シリーズ&奈良シリーズ】
出張の度に色々と土産を買ってくる私。
相手から土産をもらうことも多い。
それを好き勝手に紹介したり評価したりしていることが多いことに気づく。
今年のお土産系ブログのベストはこれ。
奈良ともかかわっており、なお素晴らしい。
「古代のチーズ「蘇」」


【相変わらずウンコなブログ】
例年のことであるが、客観的にブログを読み返すと
「オレってどんだけウンコ好きやねん?!」と思ってしまう。
そんな中でも読み返して、その時の状況が思い出されたもの2つをセレクト。

「ウン小話52 (どの先生の推薦なのでしょうか?)」

「「正しい大便のとり方」に腹が立つ」


【本業(学術)関連】
これでしょ!

「トピックス賞受賞!(日本農芸化学会2016年度大会)」

賞は獲得したが、学術論文は不調のままであった。
そんなしんどい状況下、来年のブレイクに繋がりそうな兆しが得られたのは大きい!

「久々のアクセプト」

来年度はエネルギーを注いだ大型論文が控えている。
この勢いで頑張りたい。


ベスト3はこれら。

【第3位】春日野部屋稽古見学&ちゃんこツアー
これは、春日野部屋マネージャーさんも私も自画自賛の最高レベルの企画であった

「春日野部屋稽古見学&ちゃんこツアー報告(前半)」

「春日野部屋稽古見学&ちゃんこツアー報告(後半)」

しかし、担当した本社・ニシノ君の社内アピール不足で企画の定着には至っていない。
極めて残念で、価値が理解できないのは勿体ないことである。
私に同調できる実行力のある度量の大きな人物はそう簡単には見つからない。


【第2位】崩壊した畑
5~6年間、畑作業を楽しんでいるが、最もショッキングな事件が起こった。
害虫や病気とは異次元レベルのことが発生した。
台風豪雨による川の氾濫で濁流に襲われたのである。

「2016年度版 野菜作ってます9」

ダメージは、この時生育していたものだけではなかった。
その後も被害は続出。

「2016年度版 野菜作ってます11」
ブログ化していないがニンジンは謎の病気で全て枯れ死。収穫ゼロであった。


【第1位】ブログストップ.
私の記憶が正しければ2011年1月中旬から始まった平日連続更新記録。
おそらく連続1000回は超えていた。
ところが、6月に、突然、終焉を迎えた。
私の意志ではなく不慮の事故で。

「ウィークデー連続ブログ更新記録がストップしました」

残念ではあるが、
365日24時間、常にブログネタを探していた生活から解放されたのは事実である。
非常に忙しい日はブログのことは頭の片隅にもない。
おかげで、私の生活スタイルは一変した。
ストップした反響は意外に大きく、多くの方に「もっと書いてよ」と言われる。
特に、社外の方に言われる。
でも、復活させるつもりはない。
それどころが、中途半端に書く位なら止めてやろうかとすら思っている。

では、みなさん良いお年を!

2016年12月21日LKM博士
久々のアクセプト

米国のジャーナルからアクセプト(受理)の報告が届きました!


久しぶりの感覚です。


私が責任著者になっている論文は、幾つか投稿中ですが、
その全てが、ずっーと、リジェクト(拒絶)を繰り返し、
中には、審査員が数ヶ月決まらないような異常事態が起きたこともあり、
全て厄年のせいにしておりました。

いや、そうやって自分自身を慰めておりました。


とはいえ、2016年は後厄も終わった厄明け年であったわけで、
年初めは、ぼちぼち受理されるだろうと楽観視しておりました。
ところが、ふたを開けてみると受理される気配はなく、
時間だけが経過し、気が付くと年末。
なんとか滑り込んでくれたという印象です。


この実験をスタートしたのが2009年。
最初に論文化して科学ジャーナルに投稿したのが2013年。
リジェクトされること何回でしょうか?
数える気もしませんが、5回以上。
酷い評価を受け続けました。


ただ、私は、腸内環境分野の研究において、非常に大事な知見と思っていましたので、
リジェクトされる度に、修正を淡々と繰り返し、
苦節7年、執念でねじ込みました。


嬉しいのも束の間、
受理されると、掲載までの作業が色々発生し忙しくなります。
例えば、画質を規定値以上にした掲載版の図の作成などが、
あり得ない位の短時間の締切期間で生じます。
例えば、48時間以内とか。


おかげでとんでもなく忙しい年末になっております。

2016年12月19日LKM博士
書き難いペン

出張先での打ち合わせ。
メモする必要がありそうな話になったので、
慌てて手帳を出して、
手帳に引っかけているペンを抜いたところ、


ありゃりゃっ!!!???


161219.jpg


Σ(。。;) エッ!!?
ペン先のカバーが無くなっているではないかっ!!!


4色ボールペン+シャーペン。
インクの出が良く非常に書きやすい逸品であったが、
この状態になると、むしろ逆効果である。
1本の細いインク入りチューブを人差し指と親指ではさみ書く作業は結構大変。


更に、使っていないペン先が中指に触れて中指がカラフルに汚れる。


こんな風に。


161219-2.jpg
(再現写真)


いや、書き難いだけではない。


この状態のペンでメモしている姿は、ふざけている。


真面目な顔をしていても、ふざけている。


ちなみに、対面に座っているのは大学教授。


仕方なしに、パソコンで手元を隠してメモをした。

2016年12月14日LKM博士
久々に来たら人体実験

先週は外での仕事ばかりで、殆ど研究所に来なかった。

僅か4時間だけ職場に来たのみ。

そんな1週間も終わり、昨日と今日は束の間の本来の職場で仕事。

色々と書類作成と実験相談を中心にやることがある。


ところが、今日のメインは自分で行う人体実験。

そう、自分の体が実験台である。


色々と、予備的検討を自分の体でやることが多い我々であるが、
その中でも過酷な部類に属する絶食試験を行う。


厳密には、今、その最中である。


経験上、
脳ミソをフル稼働させる仕事は多量のグルコースを消費する(低血糖になる)ので、
身の危険を感じる。

但し、普通にリラックスして過ごす限り、24時間程度の絶食は、
耐えられるレベルであることも理解している。


従って、特に序盤は交通費整理等の本業とは異なる脳を余り使わない仕事を心掛け、
乗り切る予定である。

考える仕事をすると身に危険が迫る研究者より

2016年12月09日LKM博士
この吊革は持たん

一昨日、山手線に乗りました。


吊革を持とうとすると、吊革1つずつに広告が。


赤い「●スクと戦う●酸菌・・・」ってやつです。


詳しい理由は書きませんが、職業上、あのヨーグルトはライバルですから、


「(うわーっ、なんやこれっ)」


遠くの方を見たら、どうやら全吊革にこの赤いマークが付いている様子。


「(どんだけ広告宣伝費使ってるねん...)」と、心の中。


電車を変えたいが講演に向かっている途中で、遅刻のリスクがあり下車できない。


覚悟を決めた私は、一切吊革を持たずに、
乗車した池袋駅からほぼ真反対にある田町駅まで、
ひたすらバランス感覚を養うトレーニングをしていました。

以上

誇り高き研究者より

2016年12月08日LKM博士
お酒『静大育ち』頂きました!

月曜日のブログに書きました静岡大学での講演のお土産に、
日本酒を頂きました!
m(._.)m


その名は『静大育ち』


161208.jpg


わかり易い、静岡大学ブランドのお酒です。


私が受けた説明によりますと、
(やたらと熱いご説明を受けたのですが)

静岡大学で育てた米

静岡大学で分離した酵母

静岡大学卒の杜氏

により作られた、
純粋な静岡大学産のお酒だそうです。


懇親会でもご馳走になったのですが、
フルーティーな香りもあり飲み易いのですが軽過ぎず、
日本酒好きも満足できる一品です。
(居酒屋チェーンの飲み放題の日本酒以外なら何でも大好きな私個人の感想です)


それなりにお値段もするようで、2300円と聞きました。
税込みか否かは知りません。


興味ある方は試してみる価値はあると思います。


どこで入手できるのかは不明です。

2016年12月05日LKM博士
あの先生は!? 15年ぶりの再会

先週、静岡大学農学部の研究会に招待されました。


テーマが

「腸内フローラ解析の進展と食品・生物産業の付加価値の向上」。

産業系のテーマが出てくると、お声がかかることがよくあります。
時間がたっぷりあったので、ゆっくり話すことができました。


別の演者の講演の質疑応答の時です。
「えっ」と瞬時に脳ミソが反応しました。
見たことがある先生が質問されているではないですか!?


腸内細菌系の学会等でよく見かける先生ではありません。
記憶の片隅から掘り起こさねばならない遠い懐かしい記憶です。


3秒程要しましたが、思い出しました。
私が論文博士の審査を受けた時の副査の先生の一人です。
(私の博士論文を読んで、細かく質問や修正等の指導をして下さる審査員)
少し白髪が増えたような気がしますが、間違いなく、碓氷泰市先生です。


あとで話しかけようと思っていると、
講演会後、PCを片付けつつ振り返ると、碓氷先生が立っていました。
「松本さんって、信州大学って、腸内細菌って、ポリアミンって、もしかしたら、僕が審査したような記憶があるんだけど、そうですよね? あなたの製本された論文が本棚にあるもの。」
その通りであります。


「あの時の研究がこんなに進展したのですかっ。本当に驚いています。凄い、凄い、凄い。嬉しい!」
と褒めて下さいました。


実際に私が碓氷先生と話したのは、15年前の発表会の時のみです。
その前後の挨拶を含めても20分間もありません。
たった20分間、されど20分間。
たとえ5年間、同じ職場にいても記憶に残らない関係も多々あります。


それにも関わらず、15年後に双方が明確な記憶を持っており、
さらに、その時の話題でお酒が飲めるとは、


研究の世界って、素晴らしい!

2016年11月24日LKM博士
俺はしらん

「俺はしらん」


当事者の一人でありながら、こういう無責任な発言をする人は嫌いですが、
今回に限り、私も使わせて頂きます。


一昨日、来年度入社予定者を対象に話をする機会がありました。

人事部からは、こんな無茶な依頼が。
「内定者が春からメイトーで働く意欲が高まるような講和を」


いやいやいやいや、それは難しいでしょ。


「どっちか言うたら、毒を吐くことの方が得意な俺に何を頼むねん!?」

「しかも、今、マジで忙しいねんけど!!」

という心境でしたが、
過去に私の方から無理なことをお願いしたことがある担当者でしたので、
義理人情に厚い私は引き受けました。


時間がなかったので、
講演用パソコン(過去70~80回程の講演スライドが入っている)を持参して、
直前に、色々な講演で笑い(息抜き)用に作ったスライドを掻き集めて
「研究から生まれた雑談集」と題して、
ウンコ的トークを中心に行いました。
行き当たりばったりのトークでしたが、
個人的には「まぁまぁで65点、ギリギリ合格」と思っています。


ただ、


「内定辞退者が現れても、俺はしらん!」

内定者の皆さんへ
4月には全員揃って来て下さいね!


でないと、私が密かに傷つくので...。

2016年11月21日LKM博士
こめかみ切れてテリーマン

今朝、不注意でこめかみをガツーンとぶつけてしまいまして、
(少々収穫した野菜に気をとられておりまして...)
激痛で悶絶していると、血がポタリ。


こめかみから頬にかけて血がドバドバ流れているではないですか!!!
 !Σ(◯o◎;)アワワッ!


プロレスラー級に流血です。
一瞬、病院に行く必要があると思いましたが、
ティッシュで押さえていたらすぐに止血。
驚異の回復力です。


今は、少々ズキズキしておりますが、
こめかみに絆創膏を貼って普通に仕事をしております。


ふと、便所の鏡で自分を見ると、
この絆創膏が見事にテリーマンの絆創膏を貼っている位置と同じことに気付きました。


部屋に戻って、それを皆に伝えたのですが、反応がうすい...


「つまらないこと言うな」という反応ではなく、
テリーマンを知らないのです。


テリーマンを知らない人が、こんなにいるなんて...
そもそも『キン肉マン』をしっかり読んだり、テレビで見たりしたことがないようです。


メンバーの年齢、性別を考えると、仕方ないことなのかもしれませんが、
怪我より、そちらのほうが衝撃的な朝でありました。

2016年11月17日LKM博士
日本人は睡眠時間が短い

仕事で文献を検索していたら、
たまたま出てきた論文が少し面白いので簡単に紹介しようと思う。


Science Advanceというジャーナルに掲載されている論文で、
世界の国々の人の就寝時間と起床時間から睡眠時間を比較した内容である。


何が面白いって、このデータ、スマホのアプリで得たデータという点である。
詳しくはわからないが、時差ボケ対策アプリを使って得たデータで、
アプリ使用者の内の賛同者から日々の就寝時間と起床時間のデータを集めたようである。


放っておいても勝手にデータが集まってくるわけで、
しかも、過去にない国際的な膨大なデータで、
アンケート等の被験者の記憶や気持ちが少しは作用するデータと比較して、圧倒的に正確であろう。

研究者にとって、こんなに楽で正確な素晴らしいデータ取得法はない。
今後このようなデータが増えてくるであろう。


それによると、シンガポール人、日本人、ブラジル人は他の国々より短い傾向を示している(この順で短い)。


ただ、私の属する日本人でも、7時間半程度と意外と長いことに驚く。
これは、アンケート形式のデータとは異なり、アプリから送られているデータをベースにしているからであろう。
つまり、アンケートで「大体12時に寝て、目覚アラームは6時なので、6時間」というこれまでのデータではなく、「12:05就寝、(目覚アラームは鳴ったかもしれないが)実際の起床は6:20.故に6時間15分」と算出されるからであろう。
オランダのように長い国は8時間を超えている。


女性は男性より睡眠時間が30分間程度長いようである。
特に30~60歳代と働き盛りにその傾向がある。
生涯の睡眠時間を考えると、相当の差になる。
女性の方が寿命が長い理由はここにあるのかもしれない(私の個人的意見)。


他にも起床・就寝時間、日の出・日の入り時間との関係等、
興味深い沢山のデータがあるが、
睡眠時間を確保するために、この辺りで終わりにする。


本業とは関係ない論文でもあるし。


出典
Science Advance Vol. 2, no. 5, e1501705, 2016
英語であるが、フリーで読むことができる。

最も睡眠時間が短いクラスター(40代、日本人)に属するLKM博士より

2016年11月10日LKM博士
富士山が雪被ったら畑作業が辛くなる法則

急に寒くなりました。


昨日は、コート無しスーツで外出したのですが、
帰りはかなり辛かったです。


今朝、畑作業を終え運転し始めた時、
目の前に現れた富士山が豹変しており驚きました。
思わず、車を停めて撮影。


20161110.jpg


天候次第で見えない日もありますし、
出張が多く、毎日観察しているわけではないですが、
つい先日まで、
遠くに見える富士山は、頂上付近のみが白かったと記憶しております。


この数日間で麓の方まで白くなったのではないでしょうか。


富士山が白くなると、朝の畑作業が辛くなり始めます。
不思議なことに、今朝、畑で手の冷たさに苦痛を感じ、
この秋初めて、ゴム手袋を装着して収穫野菜を洗いました。
(もちろん、雪被り富士山に気付く前です。)


毎年、漠然と感じていたことですが、
かなり正確な指標ではないかと驚いた次第です。

2016年11月02日LKM博士
「正しい大便のとり方」に腹が立つ

今年から会社の健康診断に新たに大腸ガンの検査が入った。


それは歓迎すべきことであるが、
その採便方法の説明用紙に無性に腹が立つ。


「正しい大便のとり方」


と書いてある。


20161102.JPG


表面をまんべんなくこすりとるらしい。


これは大腸ガンの検査では正しい取り方なのだろう。


しかし、我々のように菌叢解析や低分子代謝物の研究では、
こんな回収方法で実施されたら困る。
到底正しいとは言えない。


きっちりと、大腸ガンの検査の場合においては正しい取り方である旨を明記すべきである。


正確なデータを出すため、
ウンコの回収法は人一倍こだわっているだけに、
この書き方は腹が立つ。


腹の虫が収まらなかったので、
溢れんばかりに表面のウンコを満タン充填してやった。

2016年10月31日LKM博士
今年も大量のブドウ頂きました!

現在は甲府でワイン職人をしている元助手のKより、
今年も沢山のブドウが贈られてきました。


20161031.JPG


昨年、重みで下の方が潰れていたと伝えると、
今年は、極力平たい箱で送ってくれましたので、ほぼ無傷でした。


一つ、これまで食べたことがない、とても美味しいブドウがあったのですが、
サニードルチェという山梨県で生まれた希少種だったようです。
写真では左上の薄紫色の丸い大きなブドウです。


彼のワイン職人歴も4年目となったようで、
(月日が経つのは早い)
「エノログ」という資格にも挑戦するようです。


ちなみに、元助手Kが送って来たリンク(ホームページ)によると、
エノログとはワイン醸造技術管理士という一種の資格のようです。
日本酒の杜氏のような感じと思われます。
ヨーロッパでは、国家資格であり、日常に根付いているようですが、
日本ではウィキペディアにすら掲載されていません。

・・・とはいえ、助手Kといえば、これですよね。
久しぶりに読んでみて下さい。
ウン小話14

2016年10月27日LKM博士
これがランチョンセミナー弁当!?

ランチョンセミナーとは、
学会でランチタイムに行われるセミナーである。

聴衆が配布される弁当を食べている中、講演が行われるスタイルである。
企業が主催するものが殆どである。

講演している方には申し訳ない気がするが、
むしゃむしゃ食べながら聴講する。

私は幾度となく参加しているが、
弁当が頂けるだけでありがたく、
弁当の中身は殆ど気にしていなかった。
殆どの場合が、可もなく不可もなくというレベル。

ところが、
先日のランチョンセミナーでこんな弁当が配布され驚いた。

20161027.JPG

豪華な海鮮丼である。
美味かった。
イクラ、数の子、カニも入っていた!

主宰していた企業は儲かっているのであろう。

2016年10月20日LKM博士
少し早い紅葉

昨日から鶴岡で開催中の第10回メタボロームシンポジウムに参加している。

本日午前、私が話す腸内細菌のセッションは終わった。
昨日、準備を頑張ったのもあり、心地よい疲労感である。


コーヒー ブレイクなう

今日は私らしくないが景色の写真を紹介しよう。


庄内空港着陸に向けて下降中の機内から撮った
月山山頂付近の紅葉である。


161020.JPG


空から紅葉を見たのは初めてで、思わず撮影してしまった。


もう紅葉真っ盛りのようである。
さすが東北地方の2000メートルクラスの山である。


念のため書いておく。
「ツキヤマ」ではなく「ガッサン」である。

2016年10月19日LKM博士
現金で釣りの無いように

最近、結構忙しいのですね。


忙しさは個人の尺度で決まり絶対量で表せないので、
他人と比べてどうかはわかりませんが、
とにかく私は忙しく感じているわけですね。


秋は学会等もあり、
10月の残り10日間程でも3回も頼まれ講演もあり、
研究打合せや社内の会議もあるので、
正直、もう何が何かわからんわけです。


そんな中、昨日、今日から参加する学会の事務方から電話があったのですね。


「お金が振り込まれてません(ちょいと怒り気味)」って。


びっくりしましたね。
参加登録は催促されてやったのですが、
その後、振り込まねばならなかったようなのです。


失念してましたと伝えると
(本当は支払うことすら気付いていないわけですが)
「明日、現金で支払って下さい。釣り銭のいらないようにして下さい」
って指示されたのです。

で、今空港に向かっているんですが、


突然、それすら忘れてたことを思い出して、


さらに、財布に釣り銭どころか、


支払える額のお金すら入ってないのに驚いているわけですね。

2016年10月11日LKM博士
揺れに強くなった私

鍛えれば40歳を超えても体は発達するようである。


小さい時はバスでの遠足では酔い止め必須だった私。
学生時代に長野県伊那市から名古屋や東京方面に出るためには、高速バスに乗るしかなかったが、車内で読書を試みると5分で気持ち悪くなっていた私。

そんな私が、先日、同じ路線で更に伊那市から1時間追加の飯田市までのバス移動を、100%論文読みに費やすことができた。
(実際は、往路は事故渋滞で6時間乗車、復路は行楽帰り渋滞で5時間の長い旅であったが。)

コピーして持参した英語文献、時々電子辞書を繰り返した。


実は、乗車前からバス酔いしない自信があった。


やたらと講演することが多くなったのは4、5年前。
当時、新幹線で少しパソコン作業すると気持ち悪くなっていた。
ところが、頻度が高く、どうしても新幹線内で作業をせざるを得なくなり、
何度も何度も繰り返している内に、
気が付くと、少しずつ時間が伸び、
今では東京-大阪間位なら、余裕でできるようになった。

最近は、新幹線内は仕事の時間と割り当て、黙々としている。
A席(3列シート窓側)を予約し、B席が空いていることに期待し、
空いていたら資料をB席上に広げて作業するのがお薦めだ。
おかげで、弁当を買うこともなくなった。
乗車前の駅そば(うどん、きしめん)で済まし、時間を確保するためである。

だから片道4時間以上乗るバスは、自分の成長を確認するつもりで乗った。


結果は上述したように完勝。
予定していた4報を読み終わり、別に持参していた本に移行した位である。
全くバス酔いしなかった。


「俺は成長した!」


厳密には、眼、或いは平衡感覚をつかさどる三半規管が発達したのであろうが、
身体は繰り返し鍛えれば成長することが証明できた素晴らしい出張であった。
(渋滞で大変やったけどな・・・)

2016年10月06日LKM博士
ノーベル賞のおかげ

ノーベル賞週間の月曜日。

私はシンポジウムのため到着したばかりの金沢で、
講演者達と会食形式で昼食をとっていた。


「日本人、また獲りそうですね」という高尚な話題があった。
「腸内細菌で獲るとしたらジェフリー・ゴードンだよね」
というような会話をしていた。

どうやらゴードン博士も候補には上がっているらしく、服部正平先生は、「彼がとったらインタビュー受けることになっている」と語られていた。
国内のマスコミは、日本人研究者が受賞した時だけ騒ぐものと思っていたが、
海外の研究者が獲得しても、準備はしているようである。
おそらく、日本人受賞で騒ぐのは科学担当以外の部署なのだろう。
科学担当記者は、世界中の誰が獲っても、その業績を紹介する準備はしているようである。


会話の中で、「うちは大隅先生がいますから」と話していたのは東京工業大の准教授。
一応、大学として受賞された時用に、広報の準備はしてあるというようなお話だったと記憶している。


6時間後、その大隅良典先生が受賞されていたニュースを見た時は、
さすがに、びっくり、たまげた。


さて、この受賞で、何の関係もないのに得をした人物がいる。


私自身である。


大隅先生の研究対象である「オートファジー」という生命現象が、私の研究にも関わってくるからである。
私が着目しているポリアミンという物質が、このオートファジーを誘導する。
寿命伸長効果や学習記憶力の低下抑制に、オートファジーが関与していることが解明されてきているからだ。

従って、私は全ての講演で、必ず1回か2回は「オートファジー」という単語を話す。
スライドにも載せてある。
プロ(研究者)相手であろうが、素人(一般の方)相手であろうが、必ず使う。

「腸内でポリアミンを増やせばアンチエイジングに繋がります。」
と話す私にとっては、オートファジーは切っても切れない生命現象なのである。

例えば、私の論文の1ページ目のイントロにも、このようにautophagyという単語は登場するくらい重要なのである。

20161006.jpg
Sci. Rep. 4: 4548, 2014


しかし、分野外、ましてや一般の方々に「オートファジー」は浸透していない。
そのため、わかってもらおうと頑張って説明してきた。

限られた時間の中、本題ではないが1分間程解説していた時期もある。
スライドを1枚用意したこともある。

でも、理解を得ているという手応えは、限りなくゼロに近かった。
(私の説明が下手という可能性はもちろん否定しないが...)

講演において、聴衆の興味が離れてしまうファクターは、排除しなくてはならない(持論)。
いつしか、「オートファジー(自食作用)」とだけスライドに示し、
「ややこしいんで説明は省きます。要するに、細胞内のゴミを自分で食べて処理すること」
とだけ話す作戦がベストであるという結論に達していた。


それが、このノーベル賞受賞のニュースで大きく変わろうとしている。


早速、昨日試してみた。


「一昨日の大隅先生のノーベル賞のオートファジーです。」
と話すだけで、昨日の聴衆の大半は、私が経験したことないレベルで大きく頭を縦に振っていた。
もちろん、現象自体は殆ど理解していないはずである。


でも、話している内容を聴こうという姿勢は明らかに上昇した。


劇的な効果である!

2016年10月04日LKM博士
512号

ビフィズス菌LKM512。

自然と512には親近感を感じる。


昨日は、北陸ライフサイエンスクラスターが主催のシンポジウムで
金沢まで日帰り出張で講演してきた。
「腸内細菌研究の最前線」というテーマ。
服部正平教授の基調講演の後の一つの講演を担当した。


服部先生の新しい論文、
12ヶ国の腸内マイクロバイオーム(腸内菌叢とそれの菌が有する遺伝子の総称)を比較して、日本人の特徴を明らかにされたものを、
先日流し読みしたばかりだったため、
その内容解説をしっかりご本人の口から聞けて有意義であった。


自分の講演も無事終わり、
色々と雑談や土産購入をして飛び乗った北陸新幹線は
なんと、「かがやき512号」
「間もなく出発」というアナウンスの中、頑張って撮影した。


20161004.JPG


新幹線の号数が、どういう法則で決められているのか知らない。
(興味ないので、鉄道に詳しい方は教えてくれなくて結構です。書いておかないと説明を受けるリスクがあるので。)
ただ、新幹線はやたらと乗るが、私の記憶では512号に出会った経験はない。
嬉しかった。


かがやき512号は、たった2時間で、私を金沢から大宮まで運んでくれた。
揺れが少ない車内では、一睡もすることなくパソコン作業に集中できた。


さすが、512号であった。

2016年09月29日LKM博士
心と身体

マウスやラットを強制的に拘束して水につけると(首から下を水面下に浸ける)、
そのストレスで、たった30分間で胃潰瘍ができる。
ストレス負荷モデルとして、一昔前は頻繁に研究で使われていたが、
現在は動物倫理の問題で、なかなか行うことが難しくなった実験である。

14、5年前に初めてこの実験を行った時、
たった30分間で血がにじみ出ている悲惨な胃の粘膜を自分の眼で見て、
ストレスの恐怖を認識した。
「ストレスが病気を生じさせる」
という漠然とした知識が、一瞬にして認識に変わった瞬間である。

一昨日、昨日と、過度のストレスを受けた。
外出続きで、久しぶりに会社に来たこともあるが、
つまらんミスの報告やイライラする連絡が連発で私を襲ってきた。
数および質、共に酷かった。

結構なストレスを受けたのだろう。
午後2時ごろには、体の節々が痛くなり(色々な場所で炎症が生じたのか?)、
午後6時ごろには、座っているのもしんどい状態。
抗ストレス物質ポリアミンを腸内で製造しようと、
LKM512ヨーグルトとアルギニンを摂取して、
午後9時半に就寝。

とりあえず、今朝は元気とはいえないが、普通に仕事ができるまでに回復した。

2016年09月27日LKM博士
新宿ウォーキング

週末に新宿の街をおしゃれに散策していたかのようなタイトルであるが、
もちろん、そんな趣味は持ち合わせていない。
むしろ、私は都心の人混みの中を歩くと酔ってしまう体質である。

週末は出張。
行先は長野県飯田市。
不便なところで、東京からだと高速バスが最も便利で早い交通手段である。
長野県に6年間住んでいたので、十分に理解していた。
ただ、新宿の高速バスターミナルは「バスタ新宿」というJR新宿駅南口の新しい建物に集約されていたことは知らなかった。
(独り言:何でも略したらよいというものではない。)
地図で確認する限り、私が到着する西武新宿駅からはJR新宿駅を挟んで真反対に位置し、結構歩かねばならない。

とはいえ、同じ新宿駅。
迷っても15分間位で着くと考えていた。

ところがどっこい、
そもそも私自身が新宿駅の改札の外を歩く機会が殆どなく、土地勘がない。
電車を乗り換えるため下車することはあっても、改札を出ることはまずない。
見覚えがある景色のような気もするが、
3分も歩くと、なんだかよくわからない...

雨だったので、地下街での移動を試み、余計に方向感覚を喪失し混乱。
ついに迷子。
迷って迷って、最終的には周囲の人に聞いて、挙句の果てに雨の降る地上を歩き、
30分間かかってやっと着いた。

帰りはもっと酷かった。
「往路で来た道を戻るだけ」と考え、
5時間のバス移動(渋滞にはまる)で固まった体をほぐすかのように、
速足で意気揚々と歩き始めたが、5分間ほどで、案の定、迷子になった。

来る時に迷ったのだから、その通り戻るという試みは無謀である。
(もちろん、そんなことは歩き始める前からわかっていたが、敢えて挑戦したわけである)

小田急線や京王線の新宿駅は出てくるのに、西武新宿駅は標識すら出てこない。
着くまでひたすら歩くこと45分間位。

JR線に乗り、高田馬場駅で西武線に乗り換えていたら、
既に自宅の最寄り駅に着くタイミングである。

おかげで、おケツが汗疹になった。

恐るべし、新宿駅地下街。

2016年09月20日LKM博士
動物種を識別する検査製品

研究試薬の代理店の方から、色々と新商品を宣伝されることも多いが、
先日、動物種を識別するプライマーセットというものを紹介された。
要するに遺伝子を使って動物の種類を識別するための実験ツール製品である。

何のために動物の種類を見分ける必要があるのか?
動物に詳しくない人にとっては、チーターとヒョウの区別は難しいかもしれない。
そういう方のために、遺伝子で識別できるように・・・
いえいえ、生きている動物の種類を識別することを想定されたものではない。

と、その前に、プライマーセットとは何ぞや?という方のために超簡単に説明。

プライマーとは、遺伝子の特定の部位(配列)を増幅させるために必要なもの
である(端折り過ぎているかもしれないが間違いではない)。
刑事ドラマで、毛髪などを用いてDNA鑑定を行う場面があるが、
そのためには毛髪に含まれる僅かなDNAを観察できる量まで増やす必要がある。
このDNAの増幅作業は、プライマーを使って行われる。

本題に戻そう。
これは主として食品の品質管理や検査業務に用いられるものであった。
何に使うか?
要するに異物混入の検査である。

例えば、牛肉として販売されているミンチ肉に、
豚肉ミンチが混入されている疑いが生じた場合、あるいは念のため検査する場合、
その肉からDNAを抽出して、この豚遺伝子に反応するプライマーを使って検査する。
もし、豚特有のDNAが増えたら豚肉が混入されているという動かぬ証拠となる。

あるいは、何かの毛髪が混入していた場合、
何由来の毛なのか、知る必要がある場合も多い。

個人的には、最終商品には何由来の毛が入っていてもよくないわけで、
どの動物由来の毛なのかを知る必要が何故あるのか、少々謎であるが、
おそらく原因究明などに必要なのだろう。
あるいはお客様に納得して頂くためには、そこまで調べる必要があるのだろう。

パンフレットには、
牛、豚、馬、羊、山羊、鶏、兎、犬、猫、ドブネズミ、ハツカネズミ、クマネズミ
と書いてあった。
牛、豚、馬、羊、山羊、鶏は食材。
兎、犬、猫はペット(微妙に兎は食材カテゴリーかもしれないと思っている)。
ネズミ達は害獣扱いであろう。
いかにも品質管理分野らしい表記方法である。

私の分野だと、
ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ、ウサギ、イヌ、ネコ、マウス、ラット、クマネズミと表記する。

実験でお世話になっているマウスとラットを
ハツカネズミとドブネズミとは決して表記しない。

クマネズミは、生命科学系の研究で使われることはなく(少なくとも私は知らない)、
これまでこの単語を書いた(タイプした)経験はない。

熱く説明されたが、私のところではこれは絶対に使わないよと一蹴しておいた。

2016年09月08日LKM博士
微生物繋がりで訪問した先は泡盛の老舗(後編)

前回のつづきである。

キラキラネームの技術者の方が新商品として最近開発されたのが
「瑞泉King10年古酒」

160908-1.JPG
(これも頂いてしまった!)

「泡盛はアルコール度数が高くてロックで飲むのはきつい」
という方のためにロックでも飲み易い泡盛をコンセプトに開発され、
10年熟成された古酒で作った商品。
それでもアルコール度数は30度ある。
さすが泡盛...。
ロックで飲むために開発したと熱く説明されていたのに、
開発者の一人であるキラキラネームさんは、
何故か途中から炭酸水割をやたらと薦めて来られた。
謎である。
自宅に帰りやってみたが、確かに美味かった!
改めてホームページで調べても、ロックがおすすめと書いてある...。
この日、教えてもらわなければ、おそらく一生試さなかった泡盛の炭酸水割。
プロに公表していない秘密の飲み方を教えてもらったような特別感があり、
なにやら得した気分に浸ってしまった。

突然訪問して頂きものばかりでは申し訳ないので、
殆ど本土には出回っていないという「おもろ10年」を購入した。

160908-2.JPG

これは、もったいないのでまだ開封していない。
泡盛は、このまま室温で放置していても熟成していくそうだ。
酒は生き物である。
つまり、5年放置しておけば、1ランク上の「おもろ15年」になるのかもしれない。
甕熟成ではないので、おそらくその規格には達することはできないのだろうが...。
一応コメントしておくが、セコい意味でこういう発想をしているのではない。

その日は、何種類も泡盛を試飲させて頂いたこともあり、
少々酔って調子に乗って「後日、ヨーグルト贈ります!」
と言って瑞泉酒造を後にした。


「お礼は豪快に!」
相手が思っているレベルを超えるお礼をしたいものである。
私は、1万円近くの大量のヨーグルトを自社通販で購入し瑞泉酒造に贈った。
普通の家庭なら冷蔵庫に入り切らない量である。


1週間後、今度は色々な種類の泡盛ベースのリキュール類を頂いてしまった。
お礼へのお礼で恐縮してしまう。

160908-3.JPG

左から、
沖縄黒糖使用梅酒
カーブリキュール(沖縄の柑橘類の一つである「かーぶちー」が入ったリキュール)
宵の紅茶(沖縄県産紅茶葉を使用したリキュール)
瑞泉パッション梅酒「パッショナブル」(梅酒とパッションフルーツのリキュール)
南の島の梅酒(梅酒にシークヮーサーとはちみつが入ったリキュール」

味の想像ができないものが多いが、それは頂く時のお楽しみである。
既に頂いた両端の2本は美味しかった。
それこそ炭酸水割が良い感じで、かなり飲み易かった。
特に女性は大好きな味と思われる。
通販で購入できるので興味がある方はお試しあれ。

微生物繋がりの縁は、微生物が造り出した最終商品の交換で第一幕を閉じた。

実は、来年5月に沖縄で開催される学会のシンポジウムで講演を頼まれている。
学会期間中に時間があえば、第二幕として泡盛でも飲みながら、
熟成について、もう少し教えてもらいたいものである。

2016年09月05日LKM博士
微生物繋がりで訪問した先は泡盛の老舗 (前編)

先日(といっても約2ヶ月前)、沖縄に招待され講演した時、新たな出会いがあった。

沖縄には大学の剣道部の後輩がいる。
那覇出身、那覇在住の後輩の名はヨシトヨ。
彼は私が4年生の時の1年生である。
20年前の体育会系剣道部であると伝えれば、我々の関係は想像に難くないであろう。
王様と奴隷(笑)
とはいえ、私は比較的優しい先輩であった自信はある。

私が沖縄に行く際は、とりあえず彼に一報を入れることにしている。
ヨシトヨ君は、私のスケジュールに合わせて時間を作ってもてなしてくれる。
先日は、帰りのフライトまでの時間に、
首里城付近の知合いの所に車で連れて行ってくれた。

着いてびっくり!
道路脇に『瑞泉(ずいせん)』と看板が出ていた。

ヨシトヨ君曰く、「微生物繋がりなので良いかと思いまして」

車を降りて近づくと、琉球泡盛の老舗の雰囲気出しまくりの年季の入ったシーザー像と看板が私を迎えてくれた。

160905-1.JPG

関東地方に泡盛を扱う居酒屋は多数存在するが、
瑞泉は、かなり高い頻度で店に置いてある泡盛ブランドの一つである。
私の脳内にインプットされている泡盛ブランドは、瑞泉と久米仙のみである。
当然、何度も飲んだことがある。

この黄色いマークをみれば思い出す方も多いのでは?

160905-2.JPG
(お土産に頂きました!)

なんと、連れて来てもらったのは瑞泉酒造の本社兼工場であった。

ヨシトヨ君は、中にズカズカと遠慮なく入って行く。
そして「中を見せてもらいます」と見学コースのような所に入り、
勝手にビデオを流し始める。
社長が小学校か中学校の同級生らしい。

残念ながら社長さんは不在だったが、
会長さんや、技術者さん(凄くキラキラネームであったのが印象深い)とはお話できた。
「ウンコの中の微生物の研究している先輩」と紹介されたが、
戸惑われることは殆どなかった。
さすが「微生物繋がり」である。

泡盛はタイ米(インディカ米)で作る酒だと初めて知った。
古酒の定義とは?
同時に熟成についても色々学んだ。
泡盛の甕は、ウィスキーの樽と同じよう熟成の風味づけに重要と理解できたが、
甕により味が変わるメカニズムまでは時間も足りず理解できなかった。

やはり、酒は奥が深い。

そして、微生物が繋ぐ縁も奥が深い。

2016年08月29日LKM博士
古代のチーズ「蘇」 つづき

先週紹介した古代のチーズ「蘇」についてもう少し書こうと思う。

蘇の最初の記述は、大宝律令(忘れた方は日本史を復習して下さい)の中の職員会の職務分担の中に記述されている。
薬物を扱う典薬寮の中に薬物以外に牛乳をしぼる乳戸(酪農家)があり、乳とともに、酥(そ)と呼ばれる(コンデンスミルク、チーズ、ヨーグルト風の)乳製品が製造されていたとの記録があるらしい。
(「乳の科学」上野川修一編 朝倉書店,1996 より)

「酥」と「蘇」の違いはわからない。
非常用漢字と常用漢字の違いかもしれない。
並列して書かれていることが多い。

先日購入した蘇には製造方法が記載されていた。
しぼりたての生乳をこげつかさないように7~8時間火にかけ水分を飛ばすらしい。
そうすると赤みを帯びたベージュ色の固まりができ、これを型ワクに入れる。
ただ、それだけ。
記述されていないが、おそらくこの後、冷暗所で暫く放置していると思われる。

従って、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令においては
「濃縮乳」という規格になる。

それにしても、単純であるが面倒な製法である。

牛乳は産生するウシや季節により差があり、
また、文献によっても若干異なるが、
一般的には全固形分含量は12~13%といえるであろう。
残りの87~88%は水分ということになる。
この水分を飛ばすと、計算上、1Lの牛乳から120g程度の蘇ができる。

さて、夏休みの自由研究が終わっていないお子様には、
1日でできる「古代のチーズ蘇づくり」はお薦めである。
特別な道具も要らない。
歴史と科学の合わせ技の自由研究となる。

しかも、濃厚で乳糖がほんのり甘く、
皆さんが想像しているものより、きっと美味しいはずである。

2016年08月22日LKM博士
古代のチーズ「蘇」

蘇をご存知であろうか?
"そ"と読む。

日本最古のチーズといわれているものである。
飛鳥時代に身分の高い人々が口にしていた貴重な食物とされている。
この時代、タンパク質不足であったであろうから、
滋養強壮食品としても効果が抜群であったと思われる。

これらの方々も間違いなく口にしていた事であろう。
推古天皇、聖徳太子
曽我馬子、曽我蝦夷、曽我入鹿
中大兄皇子(天智天皇)、中臣鎌足・・・

蘇に関しては、日本史で習った人、
或いは食品分野から学んだ人もいるであろう。
とはいえ、存在を知っていたとしても、なかなか口にする機会はない。

先日、実家に帰った時に久しぶりに明日香(あすか)に行った。
ややこしいが、場所は「明日香(村)」、
ここに都があった時代を「飛鳥」時代と称する。

飛鳥寺の脇の売店で復元された「蘇」が静かに販売されていた。
原材料は100%牛乳。
一切添加物が入っていないため、
過剰な甘さやフレーバー慣れしている現代日本人にとっては物足りない風味であり、
誰もが喜ぶとは思えなかったが、
職場の土産として購入を決断した。

160822.JPG

少々香ばしく、ほんのり甘く、まさに凝縮された牛乳で、
外側組織のクッキーっぽい食感もなかなかよく、
意外と評判が良かった。

奈良県出身で、
学生時代に乳製品製造学を専攻し、
現在乳業メーカーの研究所で働いている私。
よく考えると、私を待っていたかのような土産である。

大量生産できないため殆ど出回っていないと思われるが、
もし飛鳥に行く機会があれば、是非購入して頂きたい。
食べながら、食と歴史と文化を語り合うことができる、お薦めの逸品である。

以上

勝手に奈良県観光大使より

2016年08月17日LKM博士
今週はバリバリ忙しいのでブログは休みです

タイトルの通り、ブログは休みます。
色々ネタはありますが、休みます。

オリンピックも殆ど見ていません。
「他人のメダルより自分の研究! 俺だって世界と戦っている!」
とテレビ中継の誘惑に襲われた時は思っています。


ブログ連載義務から解放してくれた西野君に感謝です。
はい、もちろん嫌味です。

参考ブログ
 
来週からボチボチ再開予定です。
では。

2016年08月08日LKM博士
危険な場所で

猛暑である。
室内の仕事であることを強くありがたいと思うのは、
猛暑の時と台風の時である。

猛暑を一段とパワーアップさせる要因にセミの鳴き声があるが、
ここ東京都西多摩郡日の出町の協同乳業㈱の敷地内では、
セミ達の羽化が連夜繰り返されている。
主としてアブラゼミとミンミンゼミ。

凄く不安定な場所で羽化したセミがいたようである。

160808.JPG

不安定甚だしい植物のツルの先である。
ここに足を固定して、のけ反って羽化するわけであるから、
なかなか勇気が必要であったはずである。
羽化中、少しの風でも相当揺れたに違いない。

とはいえ、本当に勇気があったか否かは怪しい。
普通に考えれば、生涯最大のイベントをこんな場所で行うのは無謀な挑戦である。
おそらく、このセミは、この先端に着いて「ヤバッ」と思った時、時すでに遅し。
方向転換ができずに後戻りできなかったのであろう。
その結果、仕方なく羽化を決行したと考えるのが自然である。

確実に言えることは、
追い詰められ後戻りできない最悪の環境下でも、
やるべきことをやり切ったという事実。

見習うべき人は沢山いるはずだ。

2016年08月02日LKM博士
便秘対策には食事リズムが大事です

タイトルのように改めて再認識した次第でございます。

久しぶりに実験で断食した。
このブログの読者ならご存じであろうが、
今実施している研究で、我々は時々断食せねばならない時がある。
食事成分の有効性を正確に測定するためである。

我々はこれを断食とは表現せず、絶食試験と呼んでいる。
断食は素人が行う行為、
絶食はプロが行う行為
これは、私個人の識別なので、真剣に捉えないで頂きたい。

先週、約半年ぶりに実施した。
経験豊富なため、きつくなるタイミング等を熟知しているので、
心にはゆとりがあった。
しかし、対策法はない。
大事なのは日常業務をしながら、
無意識で菓子類や飲料を摂取しないようにだけ気を付けて、
淡々と過ごすことである。

しかし、副作用はあった。
前回同様、いや、毎回発症する現象である。
That's Benpi
便秘である。
一応書いておくが、正確には英語ではconstipationという。

排便を促す食事刺激の欠如が原因と考えられる。
たった1日である。
しかし、通常排出される便が24時間余分大腸内に滞留し水分が吸収されると、
便が硬くなり出難くなる。

便通の良い私には、本当に恐ろしい現象である。
ご存じの通り、この便を無理やり排泄する際に、肛門が裂けるのである。

「便秘で切れ痔など、あってはならんのだ! このLKM博士に」

インターネット上には「断食で便秘解消」たる記事が沢山出ている。
便の原料である食事を抜いて、排便を誘導する食事による刺激も抜いて、
何故、便が出るのだ???

便秘解消には規則正しい食事リズムが必須であると、
私は百発百中の実体験から確信している。

2016年07月28日LKM博士
チラガー食べました

先日紹介した沖縄土産を食べた。
参考ブログ→「おばちゃんを驚かせるもの探し

真空パックの封を切り、中身を出してみる。

160728-1.JPG
(耳が片方ないのは、写真撮影前にパートのおばちゃんが勇み足で切ったから。)

少々グロテスク度が上昇した気がする。
完全に豚の面である。
とはいえ、食べ物として雰囲気も醸し出している。

裏側はというとこんな様相である。

160728-2.JPG

グロテスクと思う人とそうでない人に分かれる気がする。

我々のように解剖の経験がある者は、
この絵面は明らかに組織学的な対象物であり、顔の裏側である。

一方、そういう経験がない方は、パッと見は何も感じないかもしれない。
服の裏地のような、非生物的な物体に感じるかもしれない。

但し、そういう方々でも、鼻の存在を認識したら、そうはいかないであろう。
まさしく鼻であり、鼻の穴を強調するかのうように脂が溜まっていた。

これらを細くスライスして頂いた。
想像した通りの食感と味であった。
肉というより、ゼラチン質であった。
耳は、いわゆるミミガーなので、沖縄料理屋で食べるそのままで普通に美味い。
好みによるが、オーブン等で加熱すると、少し違う食感を楽しめた。

但し、鼻の部分は、他の部位と一線を画す雰囲気があり、
噛んでいると豚の鼻が脳裏に浮かび、少々手強かった。

2016年07月20日LKM博士
さらば、デジカメ3号

デジカメ3号が壊れた。
私の人生で3代目のデジカメなのでこの名がついている。

2011年から使っており、寿命であろう。
ただ、前触れもなく、いきなり壊れた。
前日まで元気だったのに・・・

特に私の場合は、畑で撮影することが多い。
撮影する手に泥がついていることも多々あり、
精密機械にとっては酷な状況で使っていることを考慮すれば、
5年間、よく働いてくれたと感謝している。

160720.jpg

5年前は、デジカメに連写機能が付き始めた頃で、
「これでスポーツの大事な一瞬を逃さず躍動的に撮れる」
と電器店の店員にアピールされ、興奮して買った記憶がある。

その機能を早速試し、綺麗に撮影できたことに感激して、
その写真をブログにしたのはこれである。
スポーツ撮影ではなく昆虫撮影への応用であったが(笑)。
ホシホウジャク

このブログに登場する2011年10月以降の画像の99%以上は、
このデジカメで私自身が撮った写真である。

時に力強く、時にお茶目に撮りたい春日野部屋力士軍団
動きのある昆虫達、アップで撮りたい昆虫達
色鮮やかに美味しそうに撮りたい野菜類
文字まで綺麗に移したい本などの印刷物
逆にわざとピントを合わせない書類やパソコン画面
実験の記録として撮る高画質写真

状況に合わせてかなり使いこなしていた。

お疲れ様でした!

壊れたデジカメは資源ごみとなる運命であるが、
愛着があり、しばらくは捨てられない気がする・・・

2016年07月19日LKM博士
改良⇒改良⇒改良

最近、講演する時、真剣に臨んでいる。
特に、一般の方々(研究者以外)を相手にする時は真剣である。

こう書くと「これまでそうでなかったか?」と語幣があるかもしれないが、
本業は研究であり、研究者相手でないプレゼンの場合は、
依頼があれば仕方なしにやっていた。

「聴講者が、楽しく、何か感じてもらえれば十分だ。その延長で我々のヨーグルトが売れればラッキーだ」
という程度であった。
CMを流している会社ではないので、
私が研究開発しているヨーグルトの存在を一般の消費者の方々に知って頂くには、
招かれての講演は、かなり効率的であることもわかっている。

楽しんでもらうためには笑ってもらう必要があると勝手に思い込んでいた。
そのため、
「プレゼン中に1回は笑わす」という目標が、
次第に2回、3回となり、今では容赦なく5回以上は仕掛ける。

ただ、私も100回近く繰り返してくると、いよいよマンネリ化し、
私自身のモチベーションを維持するのも大変になってきた。
講演毎に違う土地に行ったり、
対象者が変わったりしているが、
それでも土日を潰して働いている私を満たす程の刺激ではない。


そんな中、私はふとしたことから視点を変えることにした。
細かいことは書かないが、「プレゼン技術を高めてみよう」と考えた。

「他の誰かにも聴かせたい!」

こう思わせるプレゼンを目指すことにした。
「面白いだけのプレゼン」からの脱却でもある

このように思ってもらうには、
私にしかできない価値のある講演でなくてはならない。
つまり、以下のように思わせる講演である。
「今日得た情報は重要なので誰々に伝えたい! でも、私ではうまく伝わらない。LKM博士に来てもらわないと!」

それからは手探りで色々改良している。
講演前の移動中は、特に前回の反省点を考慮して改良している。
飛行機であろうが、新幹線であろうが、全く寝ずに考えている。

聴講者との見えないやり取りが重要なので、
スライド(パワーポイント)自体に重点を置くのは止めた。
敢えて言うなら、スライドと私の一体感で相手に伝えるのである。
時には、スライドが私のトークを効果的に誘導し、
時には、私のトークを受けてスライドが脳裏に情報を刻み込む手伝いをする。

まだ、よくわからないが、少しずつ手応えをつかんでいる。
改良、改良、改良、しばらく続けてみる...


先日、講演した翌日に、それを聴いた方から次の講演の依頼があった。
ちょっと嬉しかった。

2016年07月14日LKM博士
納豆あめ

先日、茨城県で講演をした帰り、
土産に「納豆あめ」という得体の知れない商品を買ってきた。

容器に魅かれた!
市販納豆の入れ物そのものである。

160714-1.JPG

美味しくないのは最初からわかっていたので、
感想を聞いてから試そうと待っていたが、
職場に置いて3週間、
殆ど誰も手をつけない。

仕方なしに、本日、皆に分け与えた。
動物実験のそれとは異なるが、強制経口投与と表現できるかもしれない...。
私も食べてみた。

袋を開けて眺めてみると、透明な飴色の奥に納豆と思われる物体が入っている。

160714-2.JPG

ひき割納豆だろう・・・。

口に入れた直後、「???」
納豆風味全く無し。
どこか昔懐かしの飴の味である。
この期待の裏切り方はなかなか素晴らしいと思った。

暫く舐めていると、
飴の表面からブツブツと納豆と思われる物体が出て来るのを舌が感じる。
ひき割納豆が飴の表面から姿を現している状態である。
舌触りが良くない。

味は普通の納豆である。
まずい。
納豆が美味しくないというより、飴との相性がよくないと表現するのが正しい。
少々ネバネバ感もある。

更に暫く舐めていると飴から遊離する。
小さ過ぎて噛み砕くことができないので、
しばらく口の中に残る。
まるで噛み砕いたピーナッツの破片が口の中に残っている時の感覚である。

以上、納豆あめレポートでした。

【私の将来リピート確率】0%。ジョークが通じる相手への土産には最適である。

2016年07月12日LKM博士
歩行困難の原因は、まさかの・・・

先日の朝5:30頃の話である。

目覚めて数歩歩いたら、左足の裏に尋常ではない激痛を感じた。
慌てて足の裏を見たがよくわからない。
気のせいかと思い再び歩行してみると、やはり激痛を感じる。
再度、足の裏を見て、様々な場所を触診し、痛い場所を特定した。

他の部分と比較すると少し赤く腫れている。
よく見ると、何かが刺さっている。
頑張って原因物質を引き抜こうと四苦八苦するが、
毛抜きで挟んで引き抜くか、針でほじくり出すという
痛々しい物理的手段しか思いつかない。

そういえば、大学時代に剣道をしていた時、
長野の山奥のメンテナンス不十分な体育館で稽古をした際に、
床の木片が足の裏に刺さって、そのまま放置していたら化膿し、
簡単な手術になったのを思い出した。
「放置していてはならない。すぐに取り出さないと」

しかし、自分でほじくり出すには痛過ぎて限界である。
素直に病院に行った。

皮膚科の先生が、特殊な皮膚がん等の診断にも用いるルーペとピンセットを駆使してほじくり出すこと5分間。
「とれましたよ! たぶんもう大丈夫」

刺さっていたのはこれ!?!?!???
160712.jpg

人差し指の先の黒い物質である。
正体は3~4 mm程度の短いヒトの毛である。
髪の毛か鼻毛か何なのかはわからない。

皮膚科の先生曰く、
「たまに、同じように毛が刺さって化膿した患者さん来ますよ」
私の場合も、おそらくだいぶ前に足に刺さっており、
気付かず放置していたことで化膿し痛みが出て気付いたということらしい。

なぜ皮膚に、しかも他の部位より強靭な足の裏に毛が刺さるのか?
床で毛が立っているなんてことがあるのか?
物理的に可能と思えないので聞いてみると、
先生「すっと入るんですよ」
私 「はぁ~ ・・・(寄生虫やないんやから)」

とにかく裸足で歩いているときは、落ちている毛には注意しよう。

ちなみに、記念に毛は持ち帰った。

2016年07月08日LKM博士
今日は札幌 & 大相撲七月場所が始まります

丁度一週間前、7月1日のブログは「今日は沖縄です」。
今日、7月8日(那覇の日だそうです)は札幌です。
不要な情報を入れて理解しにくい文章にしてみました(笑)
いつも以上に、南へ北へと激しく動いております。

今日の札幌行きは、先週よりビジネスマン率高く、5%程度でしょうか。
周囲はレジャー感満載であれ、
わたしゃ、今週も機内でより効果的なプレゼンを追求し、
改良版の構想を練っていました。

沖縄と異なり札幌は近い。
飛行時間が短く不完全燃焼です。

さて、気が付くと明後日から名古屋場所が始まります。

今場所は、栃煌山幟を揚げる予定でしたが、忘れてしまいました。
痛恨のミス。

近い将来、オーザン関らに飲んでもらおうと考えている
新商品関連の仕事に振り回されておりまして、
発注をど忘れしてしまいました。

稀勢の里、白鵬の報道しかありませんので、
他の力士達はどんな調子なのか殆どわかりませんが、
15日間、楽しみましょう。

2016年07月05日LKM博士
おばちゃんを驚かせるもの探し

出張の前日は、パートのおばちゃんが
「お土産、お土産♪♪♪」
とうるさい。
行先によっては、お土産を指定してくる時がある。

先週の沖縄出張前日
「甘いものね。ちんすこうがいいかな~。他にも色々あるだろうから甘くて美味しいものなら何でもいいや」

しかし、私は他人のいうことを聞くのが大嫌いな性分である。
私の心の中でこう言っていた。
「絶対、甘くないもの買って来たる!!!!!」

さて、帰りの飛行機搭乗前、お土産を物色。
泡盛に島唐辛子を漬け込んだ辛い調味料の巨大ボトルをカゴに入れては、
さすがに職場の土産にするとひんしゅくを買うなと思い止まりカゴから出す。
こんなことを繰り返し、迷うこと20分間。

最終的には、予定より少々値が張ったがチラガーにした。
豚顔皮肉煮である。
この写真ではわからないが、かなりグロテスクである。
(今日は、敢えて、無難な写真を選択した。)

160705.JPG

おばちゃんが、甘いお菓子でないことにがっかりし、
豚のグロテスクな顔面を恐れることを期待して。

ところが、結果は正反対の大喜び。
チラガーの存在を初めて知ったようで、
「なに~これ~、すごーい。すごーい。早く食べよう」
と大興奮でありました。

そういえば、このおばちゃんの主要業務の一つは、
マウスの解剖であった・・・。

2016年07月01日LKM博士
今日は沖縄

講演のため今日は那覇に来ています。

青い空、白い雲、真夏です。
めちゃくちゃ暑いです。

機内はレジャー客が99%のハイテンション空間。
そんな状況下、2時間半を超えるフライト中、
私は黙々とプレゼン用スライドを改変していました。
先月の4回実施した講演の反省点の修正です。

えらい! 俺様

おそらく隣の乗客は、ウンコが描かれたスライドを真面目に作成している私に驚いたことでしょう。
チラチラと視線を感じました。

今は沖縄とか関係なしに、
その反応や影響がどう出るのか? それが楽しみです。


講演会場にモノレールで移動中のLKM博士より

2016年06月30日LKM博士
梅雨ですね~

6月も本日で終わりです。
それは、2016年も半分終わったことを意味しています。

早いですね~
焦ること、色々ありますね~
しかも、梅雨空でジメジメ、うっとうしいですね~

そんな高ストレス暴露状況下、
会社帰り道、車の窓から聞こえてくるカエルの鳴き声は私を癒してくれます。
わざと信号に引っかかり鳴き声鑑賞する私。

悠久の昔から、日本の梅雨にはカエルの鳴き声がセットだったことでしょう。
遺伝子にカエルの鳴き声受容体が組み込まれているのでしょうか?
決して良い音色ではなく不揃いの合唱なのですが、不思議と癒されます。

私のアマガエルも雨雲が近づくと鳴き出すことが多いです。

160630.jpg
(容器外側からの撮影。向こう側にも1匹いるのにお気づきでしょうか?)

喉(専門用語では鳴嚢:ろくのう)を膨らませて鳴きますが、これは小休止中。
私が覗き込むと、鳴くのストップするんです(苦笑)

2016年06月20日LKM博士
壁新聞ができました

先日、ブログで報告した小中学生用の壁新聞が完成した。

壁新聞執筆依頼に関するブログはココ
ウン小話52

印刷物が送られて来てビックリ!
大きい!
定規で適当に(本気で測っていない)測ってみると、
約53cm×76cmであった。

160620.JPG

しかも、3部作(3枚もある)。
クイズ形式になっている。
おそらく、7月の前半(問題)、中盤(解答)、後半(日々のうんち習慣の薦め)と張り替えるのであろう。
私が書いた(いや、書かされた)長文は解説として冊子になっている。
これは先生用なのか?
貼り出されるとは思わない。
この内容は自信あり。まじめなお医者さんが書くより面白いと思う。

小学生のお子様がいらっしゃる方は、
学校に貼り出してあったら読んでみて頂きたい。
保健室や職員室の近くの掲示板に貼り出されているのではないでしょうか。

2016年06月15日LKM博士
モイスチャー眼鏡

企業ブログなので敢えてメーカー名は伏せておくが、
モイスチャー眼鏡をご存知であろうか?

モイスチャーとは水分や湿気という意味である。
つまり、湿気を供給する眼鏡。
ドライアイに効果を発揮する眼鏡である。

自分がドライアイであるとの確証はないが、
パソコン作業中に眼がかなり不愉快になり、
(私独自の表現であるが、「眼がヒョエヒョエする」感覚)
目薬で潤すと気持ちよく感じるので、
おそらくドライアイなのであろう。
集中すると、瞬きをしていないことであろう。

ある共同研究の中で、
社会的にはドライアイはあまり問題視されていないが、
生活習慣病にも繋がる見過ごせない症状であると知った。

とはいうものの、対症療法として目薬を使う以外には
特に何か対策を打つわけでなく過ごしてきたが、
このモイスチャー眼鏡の存在を知ってからはとても気になっていた。

しかし、調べてみると数千円する...。
大して高くないが、必須でないため躊躇し、なかなか購入できない私。

だが、ドライアイにより少しずつ体がダメージを受けているのなら好ましくない。
思い切って購入した。
160615.JPG
レンズ横の透明な部分が水を注入しておくタンクになっており、
ここから水が蒸発し適度な湿度を保つシステムである。

更に私は、ブルーライトカットレンズに交換したので結局1万円した。

それから今日で3日目である。

驚く程に良い。
劇的に調子が良い。
今までドライアイとブルーライトストレスを相当受けていたことに気が付いた。
安い買い物であったと思う。

眼が疲れないので集中力が長時間続き、
気が付くと、昨日は23時まで論文関連の仕事をしていた。

逆に体調を崩しそうで怖い(笑)。

2016年06月13日LKM博士
緊張感の喪失

ブログを毎日書く必要がなくなって1週間経過した。

明らかに私の生活に変化が現れ、ブログのことを考えなくなってしまった。
これは予想以上に大きい影響を私に与えており、
日常生活の全てでネタを探していた生活が一変し、
完全にこのネタ探し的思考回路がストップしてしまった。
つまり、全ての出来事をブログ化のために俯瞰的に観察し、
ブログ化が可能か否かを瞬時に判断し脳に記憶する神経回路の喪失である。
言い方を変えれば、目の前のことに夢中になっているともいえる。

感覚的なものであるが、劇的な変化である。

もちろん、このような状況になると、必然的に書くネタが思いつかなくなる。
先週は、「今日は書こう」と通勤中に漠然と考えていたが思いつかなかった。
今朝も書こうと思っていたが、実際、15分間位考えたが何も思いつかなかった。
この5~6年間、私のウンコ色の脳ミソには、常に10以上もネタがストックされていたのに、
その最新ストックすら完全に無くなってしまった。
思い出せない。
自分で驚いているが、なーんにも思いつかない。

つい数週間前の自分に
「お前、毎日書くことあってマジで凄いな」
と感心する位、思いつかない。

そもそも何のために書いていたのかすら、わからなくなって来ている。
本当に会社の役に立っていたのだろうか?
これを機に「止めちまおう」とも考えている。

ただ、まだ止めることが良いことなのか悪いことなのかの判断はできないので、
しばらくは、少し緊張感を復活させて書こうと思う。

もちろん、判断基準は研究への影響であって、会社の意向は知ったこっちゃない。
自分で決めるつもりである。

2016年06月06日LKM博士
ウィークデー連続ブログ更新記録がストップしました

タイトルの通り、
2016年6月2日まで毎日欠かさず更新していた本ブログですが、
突如、2016年6月3日にその連続記録は終焉を迎えました。
5年以上は続いていたと思います。

その日もいつも通り原稿は送ってありました。
ただ、本社のチェックとアップロードの作業が実行されなかったのです。

午後6時過ぎの時点で、複数の読者の方から連絡は頂きまして、
私自身も何か嫌な予感がしたので改めて連絡したのですが、ダメでした。
土曜日には
「更新されていないですが体調崩されたのですか?」
と読者の方から心配される私...(苦笑)

いいえ、LKM512を毎日摂取しておりますので快便で元気です!

先程、Webで確認すると、何食わぬ雰囲気で金曜日分がアップされております。
(この日でストップするとは微塵にも感じていない内容ですね 笑)

しかし、これでは誠実性に欠けますので、
私の方から本ブログで「連続更新記録ストップ」と報告した次第です。

ニシノ君等は、読者や私が気付いていないとでも思っているのだろうか...?
そもそも5~6人体制で管理しているにも関わらず誰も更新なかったのだから、
残念ながら、あまり重要な仕事ではないのでしょう。
懇願されて始めた仕事ですが...


とはいえ、心の底では、このようなハプニングによる中断を待っておりました。
私は、人並み以上に、一度決めた事は徹底的にやり抜くタイプです。
従って、自らこのブログの連続更新をストップさせることはあり得なかったのです。
「頼まれて引き受けた以上、他の企業ブログとは一線を画するレベルでやる」
という心構えで7~8年やっておりますので、継続を止めるには、
事故、病気、或いは退職以外にはないなと思っていました。
他人のせいで連続記録が止まるのは、悔しいのですが、
唯一、私が納得できる方法だったような気がします。

ニシノ君ありがとう! (嫌み、いやみ、嫌み、イヤミ、嫌み、IYAMI、嫌み)

これを機に、もう少し練ったブログを時々アップするのも良いかと考えています。

2016年06月02日LKM博士
抽選しておきました

昨日、板橋の本部ビルの会議に出ていたら、
その会議に関係ないニシノ君が現れて、
「抽選準備できた」
と手に番号が書かれたくじ(使用済みコピー用紙の裏に書いたもの)を握っていた。

私「???」
栃ノ心関の技能賞記念ミニ幟プレゼントの件であった。

実際に100円であってもメイトー商品を買わなければならないという条件を入れ、
(これでツイッター懸賞軍団の容赦ない申し込み攻撃は防げる)
応募期間も短く、
情報発信も私のツイッター限定、
そして、栃ノ心ファン以外はそれ程魅力的には感じないものが対象なので、
応募は5、6件程度と予想していたが、
実際には、はるかに多く20件前後の応募があったようである。
よくわからんが、海外からもあったようである。

厳正抽選の雰囲気をどうぞ。
ニシノ君のデスクが汚いので、少し広いスペースで実施。

160602.jpg

私からは、ミニ幟当選者と副賞(ヨーグルト)の当選者を選んだ。
ニシノ君、トモミさんもアイスとプリンの副賞の当選者を選んだ。

当選者の方、おめでとうございます!
近い内にメールが届くと思います。

2016年05月27日LKM博士
外出記録が凄いんです

先々週から外出(一部出張)が多いのですが、
ふと手帳を見ると、結構迫力があって凄いのです。
一流ばっかり。

6月13日~25日
この2週間足らず、実質平日は9日間(一部土日に訪問していますが)
の訪問先を順に書き出してみると・・・

1. 東京大学(弥生)
2. 東京大学(駒場)
3. 京都大学(吉田)
4. 春日野部屋(墨田区)
5. 早稲田大学(所沢)
6. 東京大学(本郷)
7. 早稲田大学(早稲田)

カッコ内はキャンパス名
4は所在地

招かれた講演あり、
打合せあり、
お願いあり、
その他あり、
色々とハードに働いております。

2016年05月25日LKM博士
お土産紹介(舞妓はん ひぃ~ひぃ~カレーせんべい)

いつも頂いたお土産を紹介しているが、
今日は自分で買って来たお土産を紹介する。

京都出張みやげ
その名は、
「舞妓はん ひぃ~ひぃ~カレーせんべい」

160525.jpg

いつからか正確には知らないが、おそらくこの半年以内に
京都駅新幹線構内に進出して来た商品だと思われる。
以前は見たことなかった。

カレーせんべい
狂辛旨味
というキーワードから、大体の味は想像できる。
食べてみるとその通りの味であった。
確かに辛い。
が、食べられないレベルではなく、心地よいレベル(ちなみに私は比較的辛いのには強い)。
但し、辛さに加え、煎餅が口の水分を奪うこともあり、冷たい系の水分は必須である。
間違いなく、ビールのお供に最適!

舞妓さんが「ひぃ~ひぃ~」言う位に辛い煎餅という意味かと思ったのだが、
少し調べてみると、
「舞妓さん ひぃ~ひぃ~」というブランド名の一味唐辛子を使っている煎餅という意味のようである。
通常の唐辛子と異なり、10倍の辛さを誇るハバネロを使用しており、
それが自慢のようで、「激辛」を超えた「狂辛」とメーカーHPには書いてあった。
辛ければ良いというものではないと思うが、そこに拘るメーカーがあるのは良いことだと思う。

今の時代、辛さを求めて化学的な人工辛味料のようなものがあって然るべきと思うが、
辛さの世界は何故か純粋な植物に頼っていることを、ふと不思議に思った。
ハバネロ以上の辛さパワーを人類は求めていないのであろう。

500円以下、且つ重量が軽いので、調子に乗って沢山購入してしまうのには注意!

2016年05月24日LKM博士
【告知】栃ノ心技能賞記念プレゼント企画2016年五月場所

栃ノ心技能賞受賞直後にもらったサイン入りミニ幟のプレゼント企画です。
これ、差し上げます。
160524.jpg

【特賞】サイン入りミニ幟+ニシノ君厳選アイス詰め合わせ 1名
(ミニ幟付属の棒と吸盤はありますが、立てる台はありません)

【副賞1】ニシノ君の厳選アイス詰め合わせ 1名
【副賞2】トモミさんの厳選プリン詰め合わせ 1名
【副賞3】私(LKM博士)のお薦めヨーグルト詰合せ 1名

ニシノ君とトモミさん(脳ミソ筋肉女子)は、
このブログを遡れば、どんな人物かわかりますが、
余計な事を省いて伝えると、アイスとプリンの営業企画の担当者です。
つまり、アイスとプリンの販売を企画している方のお薦め品のプレゼントです。
私の分は、いわゆるSumoyogurtの固型とドリンクタイプにすると思います。


応募方法は簡単です。

【応募資格】
メイトー商品をスーパーやコンビニで100円以上購入して頂き、
あるいは通販で購入して頂き、
そのレシートの写真をメールに添付して送って下さい。
(通販の場合は注文確認メールを転送して下さい)⇒ 通販サイト

※ お一人様、1回のみ (複数回の場合も1回でエントリーとなります)
※ 他の商品はマジック等で消して頂いても構いません。

【応募用メールアドレス】 asachanko@meito.co.jp

【締切】2016年5月31日(その日に到着したメールまで)
短期間です。

【発表】誰にしようか抽選の後、当選者には返信メールでお知らせ致します。

【注意】私のTwitterではないので気を付けて下さい。
副賞は選べません。抽選に運命を託して下さい。

「おいおい、稽古見学&ちゃんこ企画の時と同じアドレス使うなよ」
と思われた方いるでしょ?
いちいちアドレスを作るような面倒なことは致しません。
きっちりパスワード管理されたアドレスなので、使い回します。

ドシドシご応募してくレバニ!

2016年05月23日LKM博士
意外と反響あり驚いた

まず、栃ノ心関の技能賞獲得に驚いた。
特に先場所までの「該当者なし」の連発の後の怪力相撲の栃ノ心の受賞。
選考メンバーが変わったとはいえ、少々耳を疑った。
昨日の午後3時半ごろ、自宅での話である。

今月はやたらと忙しく、
それまで自宅に籠り研究関連のパソコン仕事を夢中でやっていたが、
突然、「なんかやらねば!!!???」という気持ちが走った。
ノシン関は、時々こうしてメイトー商品アピールに協力してくれるのだから。

160523-2.jpg
ホームランバーNEOシリーズを食べて笑顔でポーズ

とっさに思いついたのは、ミニ幟へサインしてもらってプレゼント。
昔やろうと思って放置していたミニ幟があったはず。
見つけて持参し、千秋楽祝賀会でサインをゲット。
柔らかい布なので「書くの難しいね」と大変そうでした(すいません)
それで、こんな写真をツイッターに載せると...

160523.jpg

本場所溜席ペアチケットプレゼント企画以上のスピードで
"リツイート"と"いいね"が。

簡単に応募してもらえる企画にしたいと考えている。

2016年05月18日LKM博士
改善されたこと(東海道山陽新幹線)

今日は京都に出張で新幹線ナウ
今年度に入り9回目(往路)と10回目(復路)の新幹線になる。
出張を減らしているが、それなりにハイペースである。

ところで、
今年度から東海道山陽新幹線で改善されたことがあるのをご存じだろうか?
利用されている方はもう知っているであろう。

車掌さんが回って来ての指定席の切符チェック
が無くなったのである。

弁当中、口をモゴモゴさせながらポケット内に入れたはずの切符をモゾモゾと探す。
集中してコンピューターで仕事をしていても中断して切符を見せる。
寝ていても切符チェックの空気を感じて目覚めて睡眠妨害。
隣の人が切符を出すのに手間取っていると、その間ジーっと待っている。
わずか10秒足らずでも、少々苛立つこともある。
車掌さんも申し訳なさそうに声を掛けながら作業をしている。

この作業はアナログで厳密に運営されていた。
車掌さんは、各座席の客がどの駅で降りるかをメモし、
途中の駅(よくあるのが名古屋)で乗客が入れ替われば再びチェックに来る。

インターネットで座席指定までできる時代に、
「どういうことやん?」
とずっと思っていた。

一方で、その作業は殆どが機械化されてしまった鉄道業務の中で、
人が行う作業の砦として残っている様にも感じていた。

それが、この4月からなくなった。
評価をしているが、上記の視点から考えると少し寂しい。

これを記念して、
車掌の見回りがなくなった事を利用した殺人事件ミステリーを
西村京太郎氏に書いてもらいものである。

2016年05月17日LKM博士
原因はエシャレット

昨晩、エシャロットを食べました。
味噌を付けて生でかぶりついて食べました。
大好きな食べ方です。

ところが、とても強烈で口の中がヒリヒリするエシャレットでした。
ビール等、飲み物がなければ食べられないレベル。
おそらく、アリシン(タマネギやニンニク等にも含まれる独特のにおいの元)が多かったのでしょう。
その分、体に効いていると思いながら食べました。
「血液サラサラ~」 って感じで5本程食べました。

ところが、夜中、おなかが痛くなりました。
今朝も下痢でした。
おそらくエシャレットのせいです。
刺激が強過ぎて、私の腸上皮細胞が排除命令を出したようです。
8:35の排便で無事出し切りました。


【豆知識】エシャレットは生食用に育てられた若いラッキョウです。

2016年05月16日LKM博士
柿の葉寿司の注意書きから考える

何度か紹介している私のお薦めの『たなかの柿の葉寿司』。
柿の葉寿司は奈良県名物であるが、その中でもダントツの美味さを誇る。
関連ブログ→私のお薦め

一番のお薦めは鯖と鮭の両方が詰め合わされたセットである。
鯛もあるが、脂が少なく鯖や鮭と比べると少々味が劣るのは否めない。
そんなセットを購入した場合、どの寿司も柿の葉で包まれているため識別できない。
しかし、この商品は親切なことに、どの寿司が鯖で鮭なのかがわかるように、
一枚の小さな紙が入っている。
「さけ、さけ、さけ、さば、さば、さば、さば」

160516.jpg

何気にその紙を見ていて驚いた。
よく見ると、一番下に
「柿の葉は取り除いてお召し上がり下さい」
と書いてあるではないか(驚)!

当たり前のことである。

柿の葉ごと食べる人がいるのか?
想像力が無さ過ぎる。

人生初の柿の葉寿司で、万が一、葉と一緒に一口食べてしまったとしても、
不味いので、直後から葉を取り除いて食べる寿司だとわかるだろう。
応用力が無さ過ぎる。

それとも、クレーム問題になるのか?
心が狭過ぎる。

いずれにしても、メーカーが書いておいた方が無難と判断されたのには、
きっかけとなる常識はずれな出来事があったことを示唆している。
少々おかしくなっている現代日本社会を象徴しているようにも感じる。

少々真面目に書いてしまったが、相変わらず美味かった!
柿の葉寿司のおいしさと、美味と感じる私の舌の関係は、いつもでも変わらない。

2016年05月13日LKM博士
うすい賞状?

先日報告しました農芸化学会トピックス賞の賞状が贈られてきました!

トピックス賞の内容はここから
 
賞状は、それなりに重厚感のある紺色のホルダー(本の表紙のようなものに挟むもの)に収められて贈られてきました。

事務所で研究所長等に見せると、
「額に入れてロビーに飾ろう」となりまして、
今はこのように研究所の玄関ロビーに飾ってあります。

160513.JPG

記念に手元に置いておきたいので、カラーコピーしました。
この研究に貢献し筆頭発表者の助手KY(イニシャルにしているが、上の写真で本名がばれましたね)の分もコピーして渡しました。

喜ぶかと思ったら、最初に出てきたのはこんな一言
「うっすーっ」

普通のペラペラのA4のコピー用紙ですから(笑)

私「コピーやって言うたやろ」
KY「あっ、すんません。」

賞状が賞状であるためには厚みが重要な要素のようです。

2016年05月12日LKM博士
短時間着替え 観察編

今朝、改めて、自分の作業着への着替えを観察してみた。
というのは、
無意識でロッカーに向かいつつファスナーを下ろし始めた瞬間に、
同じタイミングでロッカーに向かっていた同僚にこのブログネタを振られ、
瞬時に意識してしまったのである。

①出会った人にさわやかに挨拶しつつ歩きながら、
②左手で上着の薄手のパーカーのファスナーを下ろし始める。
③半分位まで到達する頃に、右手でズボンのボタンを親指と人差し指で外しつつ...
④中指でファスナーのスライダー(ファスナーの引っ張る部位.これの上下でファスナーが開閉する)を持ち上げて、ボタンを外し終わった瞬間に親指も使って挟んで下ろす。
⑤ロッカーに着く直前に上着とズボンがすぐに脱げる状態になっている。

わずか5秒程度の作業である。
しかし、一つずつ意識して分析してみると、なかなかの熟練技であった。

2016年05月11日LKM博士
短時間着替え

やることが多過ぎ、時間が足りない。
そういう時は、職場で作業着に着替えるのもスピーディーになる。
特に朝はエネルギーがあるので早着替えである。

先日気付いたが、私はロッカー室に入る前に服を脱ぎ始めている。
ロッカー室を出る時も、作業着(上着)のチャックは締めておらず、
自分のデスクに向かいながら着替えを完成させる。
夏が近づき薄着になって来ると、
ロッカーに着く前に上着のボタン外し等の作業(Tシャツは着ている)はほぼ完了する。
昨日、ズボンのチャックを下ろしながら歩いていることに気が付いた。
一応コメントしておくが、パンツ姿で歩いている訳ではない(笑)
すぐに脱げるようにズボンを緩める作業である。

今日、着替え時間を測定してみた。
ロッカー室に入ってから出るまで。
45秒。

本気を出せばまだまだ短縮できる可能性があるタイムと判断した。

ただ、男子ロッカー室の手前にある女子ロッカー室には気を付けておかねばならない。
もし、チャックを開けながらロッカーに向かっている時に
女子ロッカー室から出て来た人に遭遇すると
セクハラと指摘されるリスクがあるからだ。

2016年05月09日LKM博士
書いて植えて獲って"寝て"書く

皆さまGWは如何でしたか?

私はやることがいっぱいでした。

GW中に仕上げねばならない原稿が2つ。
(締切りを少々過ぎている・・・各編集部の方、すいません)

そして、時期的にやることが多い畑作業。
(種まき、苗植え付け、間引き、収穫、雑草とり、害虫チェック)

仕方ないので、29日から昨日まで、8日間の休みの日は全て5時台に起床です。
5月7日なんて4時起床でした。
(ちなみに、私は余程疲れてなければ、目覚まし時計なしで大体狙った時間に目覚める技術を身に付けている。)

何も用事が無い日の理想的な順番は、
起床→執筆→(朝飯 with 野菜)→植付け→収穫→(昼飯)→執筆
です。

この作戦で、前半で1報、後半で1報、原稿を仕上げました。

しかし、早朝から全力でやっておりますと、午後はかなりしんどいです。
特に午前中に畑で作業をすると、太陽パワーでどっと疲れます。
仕方ないので30分間から1時間程度の昼寝を導入しました。
軽い気持ちでしたが、その効果は驚くべきものでした!

大手企業では職場での昼寝を推奨しているところもあるそうですが、
その理由が理解できました。

さて、この職場に昼寝制度をどう取り入れるのか?
優れた研究成果を出すためには、真っ先に検討した方が良い事のような気がします。

2016年05月02日LKM博士
八丁みそまん

「出張に行ったらお土産を買って来る」(職場ルール)

このルールに則り、私は頻繁にお土産を買わねばならないのである。
月に3~4回は買って来ることになる。
結構な出費である。

名古屋、京都、大阪あたりは年間幾度も行く機会があり、
何を買って帰ればよいのか迷う。

名古屋は土産的にはなかなか難しい土地である。
定番ものが色々とあり過ぎる。
きしめん、手羽先関連、味噌関連、ういろう、ゆかり、ひつまぶし系も・・・
節操なく、伊勢の赤福餅や静岡のうなぎパイも並んでいる。
さらに、定番スナック類も名古屋の味付けのものが多数ある。
手羽先足ホテトチップス、プリッツ小倉トースト味など・・・切りがない。

そんな中、先日、初めて『八丁みそまん』というまんじゅうを買った。

理由はシンプル
「うんこっぽい」から!

ところが、実際に会社で中身を開けてみると、
茶色いものの、大してうんこっぽくなく残念な結果。
160502.JPG

以前に頂いた「かりんとう」の方が遥かにウンコである。
参照ブログ 「またもや蔵久のかりんとうを頂きました!」

味は、普通にうまかった。
八丁味噌の風味は生地に少々練り込まれているという程度で主張がない。
但し、まんじゅうなので味噌主張が少ない方が良いとも言える。
内部は美味なこしあんであったが、こちらは味噌度ゼロ。
おいしいが、ネーミングでここまで八丁味噌アピールはしてはいけない気がする無難な八丁味噌レベル。
部署メンバーの反応も社交辞令的「おいしい~」のみ。

ギリギリ合格といったところであろう。

(個人の感想である)

2016年04月27日LKM博士
虎党さんへ このホームランバーを作りました!

関西地区の皆さん、このホームランバーはもう食べられましたか?

ホームランバーが阪神タイガースとコラボしたのです!
「ブログに書いたるから」
とアイス企画担当のニシノ君より取り寄せて味見。
(ニシノ君は非常にせこくて、2本しか送って来ませんでした。)

160427.JPG

2層構造になっており、
内部は通常のバニラ味のホームランバー。
安定した濃厚なバニラ味のアイスクリームです。

外側は練乳味のシャキッとした歯ごたえの少し硬い層です。
内部のアイスクリームだけだと少々甘過ぎて重たく感じる私の様な者には
外側層の食感および味は、少しホッとします。
個人的には外側層をもう少し厚くしてもらいたい。
内部が甘いので、レモン味とかでもよいと思っています。

関西限定で販売しております。
主な取扱い店舗は、ファミリーマート、サークルKサンクスなどです。

当たりが出たら、
ホームランバー×阪神タイガースのオリジナルボールペンがもらえます。
ボールペンはバットの原料であるアオダモで作られたこだわりの限定品だそうです。

是非、食べてみて下さい。

「たった2本でこんなに褒めてよいものか?」
「アイス2本で買収されたのか?と読者の皆様に思われたら嫌やな」
と悩みつつ、本ブログを締めたいと思います。

2016年04月22日LKM博士
体幹が鍛えられる?


本日、筋肉痛です。

腹筋も背筋も。


昨日、頼まれて、ある展示会で講演をしたのです。
30~40分位の話を4発。

11:00~
13:00~
14:00~
15:00~


どんだけやらせるねん。


人前に立って話す時は、自然と普段より姿勢がよくなります。
姿勢が良くなるということは腹筋・背筋を使っているということなのでしょう。
疲労感と今朝の筋肉痛を考えると、間違いないです。


無意識で「体幹の鍛錬」ができていたようです。

そういうわけで、業務の中で体幹を鍛えられてラッキーでした!


というのは、うそです。
非常に疲れたので、もう二度とやりたくないです。

2016年04月20日LKM博士
トピックス賞受賞!(日本農芸化学会2016年度大会)

3月に開催された日本農芸化学会2016年度大会でトピックス賞を頂きました!

合計2,131演題の中から28題が選出されたのですが、
その中の一つが我々の発表でした。

なかなかの倍率の高さなので嬉しいです!
(o^ー')b♪

題目は、
「腸内環境の酸性化は腸内細菌由来の生理活性物質であるポリアミンを増加させる」

なぜ、ビフィズス菌LKM512を食べるとお腹の中でポリアミンが増えるのか?
この疑問を解決するために4~5年間やってきた研究の最終段階を発表したものです。

学会中に候補として発表されていた時の写真です。
左列の上から4つ目が我々の発表です。

160420.JPG

気分が乗れば明日解説しますが、無理な気がします。
明日は大阪で4講演しなきゃならんので...。

そういうわけで、内容解説は別で用意しましたので
(真面目バージョンですが)
こちらをご覧下さい。
リリース

2016年04月19日LKM博士
最新の腸内細菌研究の情報が入ってます!

こんな本が出版されました!

『ヒトマイクロバイオーム研究最前線 
―常在菌の解析技術から生態、医療分野、食品への応用研究まで―』
服部正平先生監修
㈱エヌ・ティー・エス発行

20160419.JPG
(表紙の写真はピンボケのように見えますが、私の撮影ミスでなく実際の本でもピンボケです)

そうそうたる顔ぶれが執筆者に並んでおり、
今、流行の腸内細菌研究の最前線の内容が紹介されております。

私も第6編 「応用研究:食品とマイクロバイオーム」
の第5章を担当させて頂きました。
この章は472ページにもおよぶ本の中の最後の章です。
最初のページから順にこの本を読み始めた場合、
私の書いた箇所に届く前に挫折される方が大半になりそうですが...(苦笑)

個人的には「結びの一番」のような位置で気に入っております。

お値段が46,000円+税
と、やたらと高いですが、
腸内細菌研究の最新情報を得るにはとっておきの一冊です。

科学分野の最新情報は、どうしても英語で読むしかなく日本人には大変ですが、
日本にはこの分野の世界のトップクラスの研究者が多数おられますので、
日本語で最新情報が得られる貴重な一冊です。

2016年04月15日LKM博士
地震、怖いです

熊本の地震で甚大な被害にあわれた方々に、
心からお悔やみを申し上げます。

地震発生時、私は職場から車で帰っている最中でした。
ラジオから緊急地震警報が鳴り、「ん?」と聞き耳を立てていると、
アナウンサーが危険な県を読み上げ、
「この地域の方々は直ぐに安全な場所に避難して下さい。繰り返します、間もなく地震が発生します。」
と言っていました。
1分も経たない内に、
「たった今、熊本県で強い地震があった模様です」
その次には、
「先程、熊本県熊本市付近で震度7の地震が発生いたしました」

震度7?
実は、私、地震体験車で体験したことあるのですが、とんでもない揺れです。
思い出しました。

水や食料を備蓄してようが、この一発目の巨大な揺れの対策にはなりません。
崩落した熊本城の石垣の映像を見ながら、
改めて地震の恐怖を考えされられました。

まだ余震が続いているようですが、
これ以上被害が広がらないことを願っております。

2016年04月14日LKM博士
花粉症かと焦ったわ

2週間程前、鼻水がダラダラと湧き出してくる日がありました。
その日は、花粉症デビューしてしまったのかと思い焦りました。

念のため、畑に行く時には、コンビニでマスクを購入しました。

でも、大丈夫だったようです。
それ以降、全くそのような症状はありません。

ヨーグルトで花粉症が軽減されるのか否かは微妙なところだと思います。
臨床試験の結果も色々で、「有効!」とは言えない状態だと思います。
私は花粉症に関する研究はやっておりませんので他人事ですが...。

どちらかというと、胡散臭い研究が多いのを苦慮しております。

でも、な~んとなく、
ヨーグルトの研究をしている私が花粉症になるのはこっぱづかしい。

そんな心境だったので、よかったです。

2016年04月13日LKM博士
そんなのナシでしょう(困惑 during 論文審査過程)

Editorial board member(編集委員会メンバー?)(※1)のボランティア(※2)をしている。

※1 Editorial board memberとは投稿されて来た論文を科学ジャーナルに掲載させるかの判断をする人。普通はその分野に精通した研究者が引き受ける。レフリー(審査員)を決めたり、レフリーの指摘に対する著者の意見や修正の妥当性を判断したりする。
⇒参照ブログ(Editorial Boardを引き受けてみた
※2 研究者は暗黙の了解でこの仕事を無償で引き受けるため、私はボランティアだと思っている。
正直に述べると、ジャーナルの依頼を断ったら、次に投稿する時に落とされたら嫌だと思い引き受けた(笑)。

そういうわけで幾つかの論文審査を引き受けているわけであるが、問題が起こった。

レフリーが論文の問題点を指摘し「major revision(大幅修正)」と結論を出した論文がある。
これはよくあることで、指摘を修正すれば受理とするという意味でもある。
その結果、著者らは約2ヶ月かけて修正して再び原稿を送ってきた。
当然ながら私は指摘したレフリーに
「あなたの指摘した点が修正されているか確認して下さい」
と依頼をする。

ところがである。
「忙しいからできない」
と返信して来たのである。
わがままアメリカ人が...。
そんなのナシでしょ??????

ジャーナル編集部は別のレフリーを急いで探すしかないというが、
審査の一貫性がぶれるのは著者たちに申し訳ない。

困った...

2016年04月12日LKM博士
出会わなくなった人

普通に会社に出社する日は、ほぼ同じ時間に車で家を出る。
その結果、すれ違う歩いている人を徐々に覚えて来る。

趣味でスポーツしているメガネのサラリーマン
(いつもスーツだが走っていて、走る姿勢が美しく、体が引き締まり胸板が厚いので勝手にそう思っている)。

起きて大慌てで家を出て駅に向かっている技術職系のサラリーマン。
(いつも手作りおにぎりを頬張りながら歩いており、さらに私服で通勤しているので勝手にそう思っている)

心配性なサラリーマン
(いつも一人でバス停に立っている。時間が早過ぎるから他の乗客はいない。一本道。その人が乗るであろうバスとは2km程先ですれ違うので、相当早くからバス停に来ていることになり、とても心配症であると勝手に思っている)

他にも決まった顔はあるが、私が人物像まで推測できている人はそんなにいない。

そういう中で、
妄想しながら駅に向かっている学生
(いつも尋常ではないニヤニヤ顔で歩いているので勝手にそう思っている)
に全く会わなくなった。

卒業したのだろう。
目撃し始めてちょうど3年位経過したと思う。
進学したのだろうか?

こっちが一方的に知っているだけなので確かめようがないが、
あの妄想学生が見られないと思うと少しさみしい。

2016年04月06日LKM博士
ジャーナル乱立し過ぎやろ

毎朝メールを開けると沢山の「投稿してくれ」メールが届いている。
世界各国の科学ジャーナルからである。
少なくとも1日2~3通は届く。
その多くが、最近創刊されたジャーナルである。
それらのメール達は、即ゴミ箱行きである。

中には「編集部に入ってくれ」メールもある。
面白かったのが、Journal of Yogaへのお誘いである。
ヨガの効果に関する研究論文を載せるジャーナルを作ったようである。

今はインターネット上で論文を閲覧できる時代なので、
ジャーナル創刊も費用がかからないのであろう。
多くは、審査されて受理されると、掲載料を収めるのがパターンである。
うがった見方であるかもしれないが、
出版社からすれば、既存のジャーナルに拒絶され行先を失った論文の受け皿となり、
掲載料を稼ぐことができるのである。
Webジャーナルなので、印刷費も送付費用も不要で、
必要なのは編集事務とWeb管理者の人件費だけかもしれない。

ただ、一定レベル以上の研究者は、
そんな創刊したばかりの得体のしれないジャーナルに投稿する気はしないであろう。

もちろん、例外もある。
Nature何チャラなら、他から評価されることも間違いなく、投稿してみたくなる。
創刊したばかりでも非常に審査が厳しく腹立たしいが、
そのブランド力は絶大で魅力的である。

得体の知らないジャーナルからの投稿依頼メールを受け取る度に、
かつて、プロレス団体が分裂し、たくさん新団体が発足し、
少なくとも私がプロレスから興味を失ったことを思い出す。
自然淘汰を待つしかない。

2016年04月01日LKM博士
4月1日って最も有給休暇取得が少ない日じゃないでしょうか?

今日から新年度。
日本全国、色々な企業で人事異動あり、新入社員あり、
また、新年度の社長のあいさつ、所属部署長のあいさつがあり、
気分新たにスタートする日だと思います。

ですから、タイトルの通り、
最も有給休暇者が少ない日だと思います。

「ならば、休んでやろう!」
そして、今年度の目標は「既存の型にはまらないこと」
そういうことで、いきなり有給休暇を取りました。

そもそも、土日の仕事が多く、平日も打合せ等がやたら多い私は休暇不足。
早速4月も土日に幾つか仕事が入っております。
こういう日は共同研究先もドタバタしているので、誰にも迷惑をかけない。
休める時に休む。
何をするって訳でもありませんが。

とはいえ、朝8時ごろから自宅より、
感情無し、要件のみのメールを社内外の関係者に連発している私であります(笑)。

2016年03月31日LKM博士
ご当地おにぎり? チャーシュー山わさび(マヨネーズ)

ご当地おにぎりっぽいものがコンビニで売られていたので紹介する。

チャーシュー山わさび(マヨネーズ)おにぎりである。

160331.jpg

文字表記するにあたり、
チャーシューと山わさびの間にスペースを入れるべきか
マヨネーズを括弧付きで表現すべきか悩んだ。

山わさびは、以前に札幌在住の方と札幌で飲んだ際に、
北海道名物になりつつあると紹介されたので心に残っている。
最初はわからなかったが、食べてみるといわゆる西洋わさびである。
調理法にもよるだろうが、ご馳走になったお寿司屋さんでは普通のわさびより強烈にツーンと来た。

英語では、山わさびはホースラディッシュという。
実は、この植物は、私のような生物系・生命科学系研究者には馴染み深い。
詳しく書かないが、ホースラディッシュ由来のペルオキシダーゼは微量成分を測定する時に頻繁に使われている酵素なのである。
理系なら学生レベルでも「HRP標識二次抗体」等を目にしたことがあるだろう。
HRPこそ、Horseradish peroxidaseの短縮表現である。

小難しい話を置いておいて、
さすがにおにぎりでは「ツーン」は弱かった。
この点は物足りなさを感じるが、
おにぎり内での「ツーン」に関わる成分の変性を考慮すると、
「ツーン」の維持は相当難しい技術になると思う。
でも、チャーシューとマヨネーズとの味のバランスはよく、美味しく頂いた。
少なくとも、以前に紹介した沖縄の「ポーク玉子(油味噌)」おにぎりよりは...
参考⇒「昼飯を逸する

最後に断っておくが、このおにぎりが北海道限定かどうかなど知らない。
調べもしていない。
そういう気分で食べると価値が高くなるのでいちいち調べる必要などない。

2016年03月30日LKM博士
くさい

臭いんです。
私のシャツが。

ジンギスカンの匂いで。
脂っこい独特の匂いが・・・

昨日、二次会で酔った勢いでジンギスカンに行ってしまったのです。
魚介を愉しんだ後で、時間も午後8時台ということもあり、
予定外ですが行ってしまったのです。
日曜日(初日)にもガッツリ食べたのに。

その結果、昨日、今日と着る予定だったワイシャツが凄い匂い。
勿論、初日に着ていたワイシャツも凄い匂い。
で、急遽、二日目に着ていたワイシャツが再登場。

ところが初日の臭いワイシャツと一緒に洗濯物用の袋に入れていたので
匂いが十分に移行済み。

ひたすらクンクン匂い比較。
一番ましな二日目シャツをセレクト。
それにホテル備え付けの消臭剤をたっぷり噴霧して学会会場ナウ。

やっぱり臭いわ (T ^ T)

2016年03月29日LKM博士
今日も学会中

昨日、我々の発表は無事終了しました。

後日ご報告できると思いますが、ちょいと嬉しい話がありまして、
びっくりする位、大勢の方々が質問を浴びせに来てくれました。
今日からは気楽に過ごせます。

学会では、他の研究者の発表を聴くのは大事ですが、
共同研究者と会う機会であることも重要です。
皆さん、勝手に集合しているわけですから、
普段は電話やメールで相談している方々と、
直接顔を合わせて話すことができるのです。

ロビーにて...
昼食を食べながら...
等々

今日はそういうミーティングを幾つか用意しております。

2016年03月28日LKM博士
年度の締め

毎年、この時期は日本農芸化学会に参加します。
年度の締めとして私の体には染みついております。
当たり前ですが、毎年開催される時期が同じだからです。

日常生活のリズムというのはありますが、
年間生活のリズム(こういう言葉はたぶん存在しない)には、
こういうイベントは大事です。

そういうわけで、昨日より本年度の開催地となる札幌に来ております。

2000以上の発表がある農学系の中では最大規模の学会なので、
学生時代の知り合いや、予想していない人に出会える楽しみもあります。
もちろん、こちらに記憶がなくて挨拶されて焦ることも多いです。

もう既に、昨日ホテルのチェックイン時に懐かしい顔に会いました!

2016年03月23日LKM博士
犯人は

日曜日に購入したブロッコリーの苗が、
たった1日でこんな姿に。

160323.JPG

24時間前は当然茎の先に5~15cm程度の葉が4~5枚あった。

畑では春にブロッコリーを植える予定はないので、
自宅のプランターで気軽に栽培するつもりで購入したのに。

まだ3月中旬。
大食漢の虫は活動しておらず、虫の仕業ではないと断言できる。

一瞬、人間の悪質ないたずらかと思ってしまう位に酷い有様である。

犯人は鳥である。
目撃していないが99%以上間違いない。
周囲の他の植物も鳥害を受けている。

虫と異なり鳥は手強い。
いつ来襲するのか予想できない。
記憶力が高く、繰り返しやって来る。
私がその場にいる時は電線等から眺めていて、
去った直後に舞い降りて食べている可能性もある。
来襲時のダメージが虫の数百倍はある。
補殺できず、追い払う以外の方法がない。

時間があったら罠を仕掛けて頭脳戦で勝負してみたい存在である。

2016年03月22日LKM博士
知らぬ間に1500回突破だそうです

このブログ、知らぬ間に1500回を突破していたようです。

知っていたら何らかの企画をしていたのに... たぶん。
残念。

1500個「おなかにおいしいヨーグルト」プレゼントとか... 


はい! 嘘つきました。
勝手にそんなことしたら怒られます。


これだけの回数を重ねると、もう何回目か全くわからんのですよ。
それに1500回に大した意味も感じない。

単なる通過点!

としか書けない。
しかし、これは偉大な業績を残したスポーツ選手等が用いる常套句。

私はどこに向かっているのだろうか???

2016年03月18日LKM博士
掛川のメロンパン

火曜日は新幹線の掛川駅で降り、静岡県菊川市で講演だった。
帰り、掛川駅で新幹線は30分間待ち。
こだま号の頻度を考えるとこんなものであろう。

ウロウロしていると高級マスクメロンを販売している店を発見。
どうやら、この辺りは温室メロンを栽培し名物化しているようである。
ふと見ると、ちょっと普通と違う感じのメロンパンが置いてあった。

特別にメロンパンが好きなわけではないが、
以前に広島空港で一風変わったメロンパンを購入しブログを書いた際、
意外と反響があったことを思い出し、1つだけ購入した。
参照ブログ⇒メロンパンのメロンパン

これがそのメロンパン。
正式名称は掛川メロンパン((有)掛川アンデルセン製)。
160318-1.JPG
訳の分からんシールが貼ってある。
個人的には不要と思う。

袋を開けるとメロンの良い香り。
もちろんフレーバーだろうが、メロン感は存分に感じられる。
そして表面が赤ちゃんのほっぺたのようで非常に綺麗!
160318-2.JPG
定番の堅いお菓子のような皮ではなく、どちらかというとしっとり系。

中にはメロンクリームがたっぷりと入っておりました。
160318-3.png

普通に美味しかった!
改札出てすぐの土産物屋の隣にあるので機会があれば食べてみて下さい。

それにしても、メロンとメロンパンの関係がよくわからない。
私は、沢山あるパンの種類の中にメロンパンという一つのカテゴリーが存在するのだと理解している。
従って、チョコメロンパンのようなものが存在するのだと思う。
そう考えると、これはメロンメロンパンと称するべきではないのか?
どうでもよい事であるが、メロンパンネタも2回目となると、
少し深く考える様になる。

2016年03月17日LKM博士
東京ミッドタウンでマーキング

今日は仕事で東京ミッドタウンに来ている。
(会議が終わり、地下で執筆)

初めてで場所がわからない不安感と、
先方を待たせる訳にはいかない事情と、
ラッシュアワー恐怖症のため
少々早めに家を出て、
8時には着いていた。

早速便所探し。
初めての所では、マーキングと称しウンコをする習慣がある。

程なく便所発見。
しかし、2名が先に並んでいた。

切羽詰まってなかったので余裕を見せながら3番手に並んだ。
大便器は3部屋ある。

ふと見ると、並んでいるお二人さんは、やたらとオシャレである。
服装、靴、鞄、香水、全部何か違う。
オシャレ関連ボキャブラリーが貧弱なので文章化出来ないが、
拝島駅でウンコ順番を待っている人種と異なるのは明白。
さすが六本木!
ウンコ漏れそうなくせに、余裕すら感じる。

観察していたら、一つ、また一つと便器が空いた。

早速入るオシャレ男達。

ところがである、10秒後からはヒドかった。

バスッ、ボスッ、プー
の大合唱。

どんだけ激しくウンコするねん(驚笑)
排便マナーは私の方が圧倒的に上であった。
オシャレも排便には勝てない。

2016年03月16日LKM博士
普通の火曜日

アメリカ大統領の予備選挙に関するニュースが連日報道されている。

今週は、「ミニ・スーパーチューズデー」らしい。
5州で同時に集会や投票が行われ、
結果次第では撤退を余儀なくさせられる候補者もいるということで、
ニュースでも大々的に報道されている。

これに対して、小学生がこんなこと言っていた。

「ミニ・スーパーチューズデーって、普通のチューズデーってじゃないの?」

確かに・・・
ミニがスーパーを否定しており、
そのように捉えることができる。


視点の違いや発想の違いに、
ほのぼのと、且つ
ハッとさせられた朝であった。

2016年03月15日LKM博士
ワンちゃんのお腹の中でも生きているビフィズス菌(論文紹介)・後半

試験は至ってシンプル。
飼い犬の餌に1日1回ビフィズス菌LKM512の粉末を添加して、
散歩の途中で出るウンコを回収して、
その中に生きたLKM512が存在するのかを調べる実験であった。

シンプルであるが作業は大変である。

生きている菌を確認するには、まず新鮮ウンコが輸送されてこなければならない。
また、寒天培地で生育させる必要がある。
今回の目的はLKM512を検出することなので、
ビフィズス菌を選択的に生育させる培地を使う。
つまり、ビフィズス菌以外の細菌が苦手とする成分や
ビフィズス菌しか利用できない栄養が入っている培地である。

そこに回収したウンコを希釈して塗抹すると、
生きている菌は増殖しコロニー(集落)を形成し、
我々の眼で観察できるようになる。

これが、ビフィズス菌選択寒天培地上に生育したコロニーである。

160315-1.png

白いツブツブは、全て元は一つの菌であったコロニーである。
この一つ一つを純粋培養し、保管し(実験途中で死んだらいけないので)、次の作業に入る。
次は、生育したコロニーがビフィズス菌の中のラクティス(学名:Bifidobacterium animalis subsp. lactis)という菌種か否かを遺伝子を使って調べた。
(ビフィズス菌の仲間は30種類以上存在する)。

そして、ラクティスと判定された菌株を、LKM512と同じかを調べた。
その方法を詳細に書くと難しいブログになるので、
超簡易的に書くと、細菌版DNA鑑定をしたってことでたぶん良いと思われる。
全てのコロニーから抽出したDNAに対して全く同じ処理をして、
最終的に同じパターンになればLKM512と判定できる手法である。
その結果の一部がこれである。

160315-2.jpg

見事にウンコ分離菌の中にLKM512と全く同じ菌株が多量に検出された!

カウントすると、投与したのは1日100億個程度
投与後のウンコの中には1000億個以上検出され、
おなかの中で増殖していることも確認できた。

ワンちゃんを飼育されておられる皆さま、
試す価値ありですよ!

2016年03月14日LKM博士
ワンちゃんのお腹の中でも生きているビフィズス菌(論文紹介)・前半

一般の方を対象に講演をすると、
「ビフィズス菌LKM512はイヌやネコにも効くのですか?」
という質問を受ける時がある。

「主人は別にいいのだけど、うちのワンちゃんには長生きして欲しいのよ~」
よくあるパターンである...(笑)。

そういう方々のために密かにやっていた研究成果が論文になったので紹介する。
ビフィズス菌LKM512がきっちりイヌの腸に生きて届くのかを調べた論文である。

160314.png

最新ニュースの様に書いているが、
実は昨年末にBeneficial Microbeというヨーロッパのジャーナルに掲載されている。
(私の脳ミソは、論文が受理された時点で過去のものとなり、次のことしか考えていないため、どうしても忘れてしまうのである。)

私が知る限り、
『史上初のヒト・ペット(イヌ)共通のプロバイオティクス』
と言って良いと思う。
つまり、飼い主が食べているものを側でジーッと欲しそうに眺めているワンちゃんに与えて、実際に生きて腸まで届くことが証明できたのである。

イヌやネコを対象にする場合、
背景にある根本的な問題は胃酸の強さである。
彼らは、食肉目に属し、生態系の頂点に君臨する肉食動物である。
(意外に思うかもしれないが、イヌ科もネコ科も同じ食肉目に属する。ちなみに、クマ科やアザラシ科等もここに属する。)
獲物を捕獲し、肉や骨を食べ、
(噛む行為は呑みこめるサイズにする程度で殆ど丸飲み状態)
胃酸で比較的長い時間をかけて消化し易く処理するようである。
つまり、胃酸が強く、胃内での食物の滞在時間も長いのである。

従って、「生きて腸に届く」を実践するには、
ヒトの胃内をなんとか生きて通過する程度のプロバイオティクスでは非常に厳しい。

ビフィズス菌LKM512の耐酸性には自信があり、
やってみる価値はあると思ったので、
動物病院(おおにし動物病院,長野県安曇野市)の先生に協力して頂き、
ウンコ菌培養の訓練も兼ねて助手A♂にやらせてみた。

つづく

2016年03月10日LKM博士
タイ王国視察団ご来場

本日の午前中、タイ工業省傘下のタイ国立食品研究所の皆様が
協同乳業㈱の東京工場へ見学に来られました。

どういう経緯かよくわからないのですが、
私に講演しろという命令が。

一昨日位まで、あまり真剣に考えていなかったのですが、
それに関する連絡文書をちゃんと読むと、
タイ大使館の方や、東京都の職員の方々も同行されるということ。
おそらく、タイのエリートの皆様御一行と推測できました。

図式としては国対国に近いのではないか???

まずい。
通訳の方が同行されているということだが、
その方に頼むということは、
日本の企業研究員は英語も喋られないと思われるのではないか。
(勝手に日本代表な気分)
そもそも、講演には必ずジョークを入れる主義なので、
間が大切であり、通訳を介するわけにはいかないのであります。

昨日、送別会で飲み放題のまずい日本酒熱燗を飲み過ぎたので、
なんだか朝から頭が痛い中、
10時頃まで必死のパッチで準備しました。

結果的には無事終了!
ウンコネタで笑いもきっちり頂きました!
自己採点では70点くらいでしょうか。

最後にサプライズでプレゼントを頂きました!
160310-1.JPG

タイ国立食品研究所のロゴ入りの
(ロゴがある時点でレベルの高い研究所だとわかる)
立派な手帳と名刺入れと携帯電話等のポータブルバッテリーです。

手帳と名刺入れは、
私が持っている物より圧倒的に良いものです!
ポータブルバッテリーは持っていませんでした。
iPadの電池が切れた時に重宝しそうです。

コープクン マーク クラッ

2016年03月07日LKM博士
小さな研究会

この土日は2日共に講演を頼まれていた。
働き者な私である。

昨日からは小さな研究会に招待され名古屋に来ている。
日本運動免疫研究会である。
失礼を承知で書くが、声をかけられるまで存在を知らなかった。

行ってみれば、少人数でディープにディスカッションする
私好みの研究会であった。
発表に対し偉い先生が交代で2つ3つ発言して、
淡々と進行して行く大きな学会とは全く違い若手も含め自由に発言できる雰囲気がよい。
懇親会も参加し、二次会も誘われるままに参加した。
5時間以上、研究のことでずっと会話が弾んだ。
もちろんウンコも登場する。

参加者、ほぼ全員の方とお話しでき、
興味深いことが多く、かなり良い出会いであったと確信している。

面白いのはこのロゴマーク。

160307.JPG

ハードルの様なものを飛び越えているヒト。

この躍動するヒトは「運動」を表現しているのだろう。
ハードルの様なものは何か?
Y字型をしている。
これはほぼ間違いなく「免疫」の象徴である抗体であろう。

長いH鎖と短いL鎖が存在し、
それらの鎖がジスルフィド結合(SS結合)している。
文字が崩れているが、多分これはSという文字であろう。
抗体は、ウィルスなど異物(抗原)と結合して、
それらを退治するのに重要な役割を担うが、
一番下の三角は、その異物を表していると考えられる。

2016年03月03日LKM博士
ほんの気持ちを頂きました!

タイトルのままです。
__.JPG

心が和みました!

2016年03月02日LKM博士
やっぱり見えない部分が大事

今春、紅梅の盆栽には7~8輪程の花しか咲かなかった。

こうなるのは覚悟していた。
梅は昨年の春から夏にかけて伸びた枝にしか花芽をつけないからである。
つまり、昨年の春に枝が殆ど伸びない現象が発生していたのである。
この写真を見て頂きたい。
160302-1.jpg

花芽がついているのが、枝先のみで、その箇所の枝が緑色をしているのがわかるだろうか?
昨年伸びた枝は緑色で、それ以前の古いものは茶色になる。
悲しいことに、昨年は1cm程度しか伸びていないことがわかる。
左側など数mmである。
通常は10cm以上伸びるので、異常事態である。

最初は肥料を疑ったが、与えても解決しなかった。
虫もいない。
カビのような病気もない。
それなりに観察していたが原因がわからなかった。
老木でもう寿命なのか? と諦め始めていた。
この週末までは。

そこで花はまだ咲いていたが、ダメ元で植木鉢から引っこ抜いてみた。
驚くほどに根が張っており、植木鉢の土が根にくっついたままスポンと抜けた。
直観的に、原因は伸びまくった根だとわかった。
苦しそうであった。
160302-2.jpg

後で調べて分かったが、明らかに根が伸び過ぎで、梅盆栽では基本的なことであった。

根は水と栄養を吸い上げる大切な器官である。
私の研究対象の一つである腸と役割は酷似している。
とても大切な器官である。
見える部分のみから原因を探し、根まで気が回らなかったことに反省あるのみ。

根を整えた。
160302-3.jpg

あとは、結果を待つのみである。

2016年03月01日LKM博士
1日1単語

いつまで経っても英語論文を読むのはしんどい。

でも、読むスピードは約20年間、大学で研究室に所属したばかりの頃と比べると
恐ろしい程に早くなっている。
(早くなっていなかったら逆に恐ろしいことであるが。)

同じ論文を読むことはないので
論文読解スピードを正確に定量化し比較するのは難しいが、
20年前に1週間かかっていた量が今では2時間かからないだろう。
専門分野だと1時間もかからない。

基本的に、科学英語論文の場合、文法が難しくて理解できないことは殆どない。
一定レベル以上のジャーナルは、
審査や編集過程を経ているので、文法的におかしな文章はない。
つまり、単語がわからないことが最大の要因といえる。
従って、単語を如何に覚えるかがキーとなる。

私の実施している作戦は1日1単語を覚えること。
その論文中にはその単語が数回は登場して来るだろう。
1単語を覚えれば、1報を読み終わるのに30秒×3回とすると1~2分は短縮できる。
そして、同分野の論文だと、別の論文を読む時のその単語との再会率は極めて高い。

これを繰り返せばよい。
いや、繰り返すしかない。

40歳過ぎても英単語を覚えねばならないってしんどい仕事でしょ?
いや、自分の進化が感じられる素敵な仕事と考えよう。

2016年02月29日LKM博士
なだれ(書類崩)

今朝出社すると、週末に書類崩が発生したようで、
デスクの周囲は書類が散乱していた。
何者かに荒らされたかのように。

「書類崩」と書いて「なだれ」と読む。
発生場所はオフィスである。
もちろん、私が適当に造った言葉でこんな言葉は存在しない。

私はペーパーレスに拘っている方である。
そのため論文もPDFファイルで読む。
大事な箇所に蛍光ペンで印を付けるような作業も、
PDFのラインを引く機能を用いて印を付けている。
印刷するのは、出張時の移動中に読むもののみ。
書類も提出するもの以外は印刷しない。

しかし、周囲から渡される書類は防ぎようがない。
シュレッター処理をせねばならない書類が多数のため、
自然と溜まってくる。

デスクでは、PCを中心に、左右に1つずつ標高25cm程度の山がそびえ立っている。
左の山はデスクから手前に溢れ出し、引っ張り出した可動キャビネットが山を支え、
その上に更に書類が堆積し新たな山が形成されている。
さらに、その横で隣人の書類の山が大きくなり始めている。
従って、合計3つの山からなる連峰が形成されており、
他人を寄せ付けない。

見かけは良くないが、
何処に何があるかを把握しているので、仕事は非常にはかどる。
本当は写真で紹介したいが機密事項が多いため止めておく。

今朝、床に落ちていた書類は20部程度。
とりあえず、5部捨てた。

2016年02月25日LKM博士
鹿児島で遭遇

先週末は講演で鹿児島出張だった。
日曜日、講演を終え、
鹿児島中央駅内で遅めの昼飯に地鶏料理をご馳走になり、
空港行きリムジンバス乗り場に向かっている時である。

駅前の広場でイベントが行われていた。
九州新幹線を利用して関西への観光をアピールするイベントのようである。

私には関係ない事なので足早に通り過ぎようとした時、
20 m程先に、なにやら見覚えのある顔が・・・

あれは???

近付いてみた。
間違いない。
しかまろである。
動いている姿は初めて見た。

160226.jpg

話の途中であるが、私の過去のブログをみて頂きたい。
「せんとくんが減っている気がする」

ここに書いた通り、「せんとくん」ファンの私はこのしかまろが気に食わないのである。
正式には「しかまろくん」であるが、個人的に気に食わないので本ブログでは「しかまろ」と呼び捨てで書く。

横にミス奈良のたすきを掛けた女性がいて、
「奈良市のしかまろくんで~す」
と笑顔でアピールしている。

気が付くと、私はミス奈良に話しかけていた。
最初、しかまろとのツーショット写真を撮りに来たと誤解され、少し恥ずかしかった。

私「私、奈良県出身なんやけど・・・(略)」
ミス「え~っ!(略) じゃあ、しかまろくんご存知ですよね?」
私「知っているけどよく知らん。そもそも...(せんとくんとの関係を聞く)」

謎が解けた。
しかまろは奈良市観光協会のマスコットキャラクター
せんとくんは奈良県のマスコットキャラクター
ということらしい。

おそらく、せんとくんは役所の縛り等があって自由に使えないのだろう。
あるいは使用料が高いのかもしれない。
せんとくんがしかまろより劣勢になっているのは完全に大人の事情ではないか!

以上、鹿児島より奈良関連のニュースでした。

勝手に奈良県観光大使より

2016年02月24日LKM博士
栃ノ心関が笑顔で食べているのはホームランバーNEO

栃ノ心関が笑顔で食べているのは、
ホームランバーNEOシリーズの「濃厚バニラ」

160224-1.jpg

ちゃんこ後のデザートです。
異様に小さく見えますが、定番の小さいホームランバーより大きいサイズです。

「おいしいですね~」
と文字にすると極めて普通のコメント(笑)
力士はグルメレポーターではありません。

本当に美味しいので紹介しておきます。

バー(棒付き)アイスにはめったにないアイスクリーム規格。
すなわち濃厚でリッチな味わい。
いわゆるフレーバーではなく、本物バニラビーンズを使い、
隠し味には岩塩を!

ミニストップ
サークルKサンクス
で販売していると聞いております。

是非、ご賞味下さい!

それにしても、ニシノ君はさすがである。
わざわざ関取にポーズをとってもらって撮影し、
「オッケーです!」
とか言って満足気な顔をしていたくせに、
見事なピンボケ写真 
ヽ(`д´)ノナンデヤネン

この写真じゃわからないでしょうから、最後にアップの写真載せておきます。
160224-2.jpg

2016年02月23日LKM博士
今までなんてもったいないことを

学会等で、大学や他社の研究員が
「飛行機使う出張は飛行機パックでしないといけない」
と聞いておりました。

他人事ながら何か面倒くさそうだなと思っていたのですが、
先日、たまたまweb上でクリックする場所を間違えて
その値段の違いに愕然としました。

飛行機片道分の正規料金で、飛行機往復+宿泊代が払える値段じゃないですか!
Σ(゚〇゚;)ェエエ工

全く理解できん・・・

おそらく航空会社とホテルあるいはホテル予約ネットサービスとが連携することで
互いに利益が得られるため格安価格が可能になるのでしょうが...

もちろん、便の変更ができない。
あるいは通常より早い時期からキャンセル費が生じるなどのリスクもあります。
従って、社員の多くは試作等で時間が読めない出張が殆どなので飛行機パックは使えません。
でも私の場合は、時間が読める出張が殆どなので問題ありません。

しかも、飛行機とホテル、別々に2回予約する手間も1回で済む。

私の旅費交通費って、それなりの額になっていると思うのです。
遠方の際は、飛行機パック使えば、確実に半額以下に減らせます。
軽く年間ウン十万円は経費削減できることでしょう。
その分、研究費に回すことができれば、こんな素晴らしいことはありません。

2016年02月17日LKM博士
イカの寿司はわさびがツーンと来るのは脂質含量が関与?

昨日の「イカの寿司だけわさびがツーンと来る」って話。

幾つかご意見頂きました。
少なくとも、この現象は私だけはないようです。

そのメカニズムまで説明してくれたのは、
ブログ番人(私のブログの中身を厳しくチェックする社員)7人衆の1人、
トモミさんでした。

ちなみに、彼女は5年程前に「脳ミソ筋肉女子」としてこのブログに登場、そして腹筋系ネタを寄稿しています。
脳ミソ筋肉女子
「何事も、継続は力なり」

トモミさんの意見では、
イカは脂分が少ないのでわさびが効くらしい。
脂がのったネタは脂でワサビの刺激成分が中和されるらしい。
脂が少ないタコや蒸しエビも同様であるというわけです。
確かに、蒸しエビもイカほどじゃないが、ツーンと来る。

脳ミソ筋肉系とは思えない無駄なく説得力のある説明。
正しい気がしますが、研究者としては、さすがに実験しないと納得できません。

さて、イカなる実験系で証明するか?

イカを5切れ(等量)と同量のわさびを準備する。
極力味のない油を、例えばサラダ油を各イカに0、1、2、3および4滴垂らして表面に塗る。
わさびを乗せて食べてツーンの度合いを確認するのが最もシンプルで正確ですかね。
濃度依存的にツーンが減ったら、この説はほぼ正しいということです。

この方法は、表面が油でコーティングされているので脂含量とは少し異なる意味合いがあるかもしれません。
その場合は、わさびとサラダ油を添加してイカを磨り潰し、
同様の試験をする必要があるでしょう。

その後は、
わさびの刺激物質が油とどのように反応しているか(付着等物理的メカニズム)
あるいは、ヒトの舌の細胞との反応メカニズムを調べないといけませんが、
それは、上記実験がうまくいってからでしょう。

さて、誰が実験するねん?

2016年02月16日LKM博士
イカの寿司だけわさびがツーンと来ませんか?

たまには私から質問してみようと思う。

ず~っと謎だったことを投げかけてみる。

「イカの寿司だけわさびがツーンと来ませんか?」

私は寿司が大好きで、回転ずしを中心に時々食べに行くが、
イカだけわさびが強烈にツーンと来る。
わさびの量を他のネタと比べても変わらない。

経験的にだが、刺身ではならない。
イカの握り寿司だけというのも謎である。

何かイカ特有の化学物質が関連しているような気がするが、
それ以前に、同現象が起こる方が私の他にいるのかを知りたい。

イカがでしょうか?

2016年02月15日LKM博士
俺の梅、開花2016

160215-1.JPG
私の梅盆栽、今年も細々と咲きました。
暖冬だと思っていたので正月明けには咲くと予想していたところで大雪。
そして続いた寒波。
結果的には例年より遅く開花しました。

白梅は2/8に一輪目が咲いて、今朝の時点で八分咲きというところでしょう。

余りにも枝と花のバランスが悪いので、今年は花のアップを載せます。

紅梅は昨日、一輪目が咲きました。
160215-2.JPG

ん~ やっぱり梅は趣深い!

春は間もなくやって来ます。

2016年02月10日LKM博士
ジャズで検索してみたら・・・

昨日のつづき
(論文執筆等をしている時にBGMジャズに変えたら調子良かったって話)

昨日、電車で移動中に、ちょいと興味本位で、
文献検索用データベースPubMedで検索してみました。
PubMedは、我々が普通に仕事に使うデータベースです。

キーワードは
Learning(学習) と Jazz(ジャズ)

驚いたことに、このキーワードで検索して24の論文がヒットしてきました。


Memory(記憶) と Jazz(ジャズ)

⇒15件

ジャズで学習記憶力が上がったという論文はなさそうですが、
ジャズミュージシャンと他のジャンルの音楽家(クラシックやフォーク等)を比較して、
ジャスミュージシャンは他のジャンルの方々よりクリエイティブであるという論文がありました。
(慣れない英単語が多く専門外なので、これ以上は解説不能)

ジャズに何らかのパワーがあるかもしれません。

2016年02月09日LKM博士
論文執筆 with ジャズ


モーツァルト効果という言葉を一度は聞いたことがあるだろう。

「モーツァルトの曲を聴くと頭が良くなる」みたいな学説である。
1990年代前半に米国の学者が発表した説であるが、
「モーツァルトの曲でなくても同じ効果がある」
「効果全くなし」
等、色々議論されており科学的見地からは論争中と評すのが適切であろう。

最近は、「この音楽を聞けば頭脳明晰」みたいな商売に利用されていることも多く、
胡散臭ささえ感じるが...。

ただ、音楽が脳に影響を与えていることはほぼ間違いなく、
「頭が悪くなった」という話は聞かないので、
自宅で論文執筆中にモーツァルトの曲をBGMとして流すことは多い。
苦しい作業のため、良いと思うことは何でも試してしまう性である。

効果は・・・、何年間もやってきたが正直よくわからない。

バッハの方が調子良いような気もする。
ショパンはダメ。執筆が進まないことが多い。

ふと、「クラッシックが良いと信じ込んでいたが他の音楽は?」と頭をよぎった。
そこで、先日から、ジャズを試すことにした。
ジャズのCDなんて持っていなかったので、
中古品の店でベスト・ジャズ100というようなCDを買ってお試し。

1週間試したが、やはり、執筆に与える効果を感覚として感じることはない。
気が付くと、約70分のCDが止まっていることが多かったので、
集中していたことだけは確かである。
でも、これはクラッシックでも時々発生する現象であり、
ジャズの効果と判断するには時期尚早である。

ただ、仕上がった作品(私は論文等を科学者の作品と思っている)のデキは、
なかなか素晴らしいものであった。
もちろん、自画自賛で客観性に欠ける。

ところが、これを読んだある有名大学の教授が絶賛してくれた。

ジャズ、意外と私のウンコ色の脳ミソには効くのかもしれない。

2016年02月08日LKM博士
コーヒーパワー

完成させなきゃならない書類があり、
昨日は午前3時ごろまで作業をしていました。

さすがに眠くなるので夜中12時頃にコーヒーを飲みました。

そしたら効果覿面、目がパッチリ!!!
午前3時まで睡魔が襲って来ることはなかったです。

カフェインパワーってこんなに凄いの???

実は、私、普段はコーヒーを飲まないのです。
自ら飲むことは皆無です。
打合せ時など、受動的に飲むときはありますが
(出しても頂いて口をつけないので感じ悪いので)、
年間10回前後でしょうか。
多くとも15回程度と思います。

ですから、カフェインに対する耐性が体に殆どなく、
劇的に効いたのだと推測しております。

こういう時のために、
ノーコーヒー生活は続けて行こうと思います。

ただ、副作用はあるようです。
いま、猛烈に眠いっす(午後2時現在)

2016年02月04日LKM博士
ついに明けた

昨日は節分、今日は立春。


つまり、やっと私の厄年が後厄を含めて完全終結したのです!!!


前厄も含め、この3年間、じ~っと耐えておりました。
腹立たしいことも沢山起こりましたが、騒がす静かに耐えておりました。
全て「厄年なので」という理由のみで、自らブレーキをかけておりました。
慎重に、慎重に過ごしてきました。
病気も事故もしなかったのは、そのお蔭だと思っております。


今日からは違います。


「元気な、そして積極的な私に戻ります!」宣言

2016年02月02日LKM博士
遺伝子とゲノムは使い分けてや~

少々時代遅れの大学教授や少々生物学研究をかじった上司などと話していて、
ややこしくなるのが遺伝子とゲノムの使い分けです。

「それは"ゲノム"を調べたらわかるやろ」
なんて言われたら混乱です。
「ゲノム???」
心の中「"遺伝子"(発現)と間違ってるやろ? 指摘すべきかスルーすべきか...?」

ゲノムというのは、ある生物が持っている全ての遺伝子のことです。
遺伝子とは遺伝情報が入っている部分です。
つまり、ゲノムを調べるという行為は、その生物の遺伝子全てを調べるということです。
どんな遺伝子を持っているのかを調べる行為です。

総財産をゲノムに例えましょう。
現金、定期預金、株、宝石、車など、一つ一つが遺伝子に該当すると思います。

つまり、「ゲノムを調べろ」は「全財産を調べろ」になります。
全てを片っ端から捜索せねばなりません。

一方、遺伝子を対象にする場合はこうです。
「遺伝子Kabuの発現を調べろ」⇒「株をどれくらい保有しているか調べろ」
「遺伝子Kabuの発現が低下した」⇒「保有している株価が下落している」
「車は持っていない」⇒「Kuruma遺伝子は発現していない」
とターゲット絞って分析する作業です。

今は、ヒト(一生物種)のゲノムを解読するのに、世界各国の研究者が集まって10年以上かかった時代ではありません(ヒトゲノム計画。大昔のように思われるかもしれませんが、解読が終わったのは2003年です)。
その後、科学分析機器が恐ろしいスピードで進化を遂げており、
今では、本気出せば、いや出さなくとも、機械とお金があれば、
バクテリア(細菌)のゲノム程度なら1名の研究員で1週間以内に読める時代です。

したがって、「ゲノムを調べたらわかるやろ」というセリフは混乱するのです。
まあ、会話の流れからわかりますけどね。

これにDNAという言葉が絡んでくると益々混乱します。
なので、今日は書きません。

2016年01月28日LKM博士
恥ずかしい独り言

昨日はマッサンでちょいと有名になった広島県竹原市に
看護系の方々に招待され講演して来ました。
マッサン所縁の酒蔵はすぐそこにあると聞きましたが、
講演が終わると夜ということで、観光的選択肢はなく、
講演後は急いで宿泊する広島市に向かいました。

さて本題

ネクタイは嫌いなので広島迄はノーネクタイ。
空港迄車で迎えに来てもらえるので、その車内でネクタイを着ける計画でした。
ところがです、空港に向かっている途中に気付きました。
ネクタイを忘れたことを。
ガーン ( ̄◇ ̄;)

鞄に入れようとして横に置いておいたのですが、入れた記憶はありません。

買うか~
借りるか~(借りられる人がいるのか不明ではあるが)

悩みながら移動中、本を入れようと鞄を開けた時です。

ロール状に巻かれたネクタイが入っているでないか!!!
無意識で入れていたのです。

きっちり入れていた自分自身を褒めたくて

「さすが俺様」

とボソッと呟いてしまいました。

ところが、
結構大きい声だったようです。
電車が停まっていたのもマイナスに作用しました。
車内にそれなりに響いてしまったようです。

皆さん、ジロッとこちらを向いておりました。
ハズカシッ

2016年01月27日LKM博士
見覚えのある写真がっ!

昨日紹介した本『腸内細菌・口腔細菌と全身疾患』(シーエムシー出版)をパラパラとめくっていた時のことです。
ふと目に留まる図がっ。
「えっ?」
私の過去の論文の図がページの半分位のサイズで大きく載っているではありませんか。

「あれっ、俺って別の章も執筆担当したんやったっけ???」
色々依頼があるのでいちいち覚えていません。

でも違いました。
確認すると別の先生方が担当された章でした。
私の論文が引用されていただけでした。

ほら、これが本の図(腸内細菌・口腔細菌と全身疾患 p. 210)。
160127-1.jpg


そして、これが私の論文の図(PLoS One e31700の図5より抜粋)
160127-2.png
マウスに墨を投与して腸の蠕動運動が活発になっていることを示した写真で、左側が小腸、真ん中にあるのが盲腸で、その右側は大腸です。
墨が右側に移動している方が蠕動運動が活発化していることを示しています。

便秘用漢方薬の大黄(ダイオウ、あるいはセンナやセンノシドと呼ばれることが多い)の活性をLKM512が高めて腸の蠕動運動を活性化するという2012年に発表した論文ですね。
自由にダウンロードできるジャーナルなので興味がある方はどうぞ読んで下さい。
(英語ですが)
⇒http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0031700(リンク)

ちなみに、こういう行為はパクリではありません。
きっちり引用が書かれていれば問題ない行為です。

2016年01月26日LKM博士
本『腸内細菌・口腔細菌と全身疾患』が出ました

昨年12月になりますが、
『腸内細菌・口腔細菌と全身疾患』(シーエムシー出版)というタイトルの本が出版されました。

160126.jpg

私も第Ⅱ編 【腸内細菌と疾患】の第8章「腸内細菌と認知機能」
を担当させて頂きました。

それほど精通していない分野ですが、過去に出した論文の影響でしょうか、
監修を務められた日本大学歯学部の落合邦康先生から頼まれまして、
断れず、しぶしぶ(笑)執筆しました。

やはり本になって残るというのはきっちり調べておかないと不安で、
結構周辺論文を読む必要性に迫られました。
結局、締切りも大幅遅れとなる始末となり、
編集部の方にはご迷惑おかけしました。

今、読み直すと、まあまあ。
75点位でしょうかね。
ヒト口腔内・腸内細菌と健康の研究はホットな分野。
3年前の本があるとすると、その内容は大分変化していること間違いなし。
他の先生方も最新情報が載せられているので、
日本語で楽をして手っ取り早く読むには持って来いの一冊です。

しかし、値段が恐るべし!!!

定価(本体66,000円+税)
って書いてあります。

誰が買うねん???

2016年01月20日LKM博士
また自糞回収ですわ

ウンコ的には静かな年明けを過ごせたが、にわかに騒がしくなってきた。
研究を進めて行く中で、どうしても確認したいことがあり、
色々と手段を検討してきたが、
結局はウンコで確かめるしかないことが発生したのである。

そうなると、まずは自分達の糞便(自糞)で試すというのが恒例で、
それはそれで面倒なわけで、朝からちょっとした議論が起きました。

「いつもより多めに欲しいので全糞(※)でいいですかね?」
が、話のきっかけ。

※一度の排泄で出た糞便の全て。一般用語が否かは知らないが、本グループ内では通じる。

自糞回収慣れしております我々ですから、
通常の7~8cm程度の小さな採便管に数グラムの糞便を回収するのは抵抗ないが、
他の容器で多量回収に関しては、個々に意見がある様子。

「ビニール袋に直接出して取る方法でしょ?」
「あれ、いやです!」
「あれの方が掻き取らなくていいので楽でいいでしょ。」
「蓋をきっちり締めたい。」
「じゃ、密栓できる大きいプラスチック容器ならOK?」
「女性はいやでしょ。」
「いや、男性でもいやでしょ。」
「男女は関係ないでしょ、ウンコやから。」
等々、会話が行き来する。

結果的には、必要量を確定してベストな方法を採用するだけなので、
途中でどうでもよくなった。

「ほな、早めにウンコ量を決めて。あと1日に捌けるウンコ数も決めて、さっさとやろう」
これが、私の最終指示。
文字になって思うが、第三者が聞いたら意味不明な指示である。

2016年01月19日LKM博士
何もすることの無い時間を作ってくれた雪に感謝

昨日は雪のおかげで、往路4時間、復路は2.5時間かかりました。
午後7時位でも電車ダイヤが乱れていた、恐るべしJR五日市線

この内、5時間位は電車移動中も含め、やることが無い待ち時間でした。
普段、電車移動の時は読書に励んでおりますが、
昨日は敢えて読まず。
ボーっと、研究のことを整理&シミュレーションしておりました。

研究Aをどうまとめるか?
研究Bをどう進めるか? Which is better 作戦1 or 作戦2?
研究Cは大学の先生に連絡しないと始まらないけど伝え方もある
研究Dはしばらく報告受けていないけど、どんな状態やったっけ?
研究Eは特許が先やな?
研究Fはあのポイントで殆どストップしている。
研究Gは方法1と方法2のどちらでやるか検討中やったな。
等々

なんて感じで、
第一に研究担当スタッフの能力と技量、
第二に労力(時間)
第三に予算
を勘案し、色々と整理することができました。

ということで、私は使用する4本の路線で、
倒木、架線トラブル、間引き運転とあらゆる要素を原因とする被害を受けましたが、有意義に過ごせたと思います。
雪に感謝!

と良い子ぶってみた(笑)
が、やっぱりこれで文章を締めるのは無理。

実際のところ、整理したところで、研究がうまく進むわけではないし~。
在宅勤務(私は裁量労働制なので堂々とできる)をした方が、圧倒的に仕事が進んだのは明白であり、良いことは何もなかったのである。

2016年01月18日LKM博士
今日は裸足

雪のおかげで、約4時間かかって職場に着きました。

でも、雪が降れば関東の公共交通機関が麻痺するのは毎度のこと。
朝、雪が積もっているのを認識した時点で予想した範疇です。

予想外だったのが、雪が直ぐに雨に変わった事です。
一言で、シャーベット状と言いますが、
かなり溶けた高層シャーベットは手強いです。
シャーベットに遮られ、水が流れず溜まっており、
至る所に深さ10~20cm位の水溜りができます。
特に横断歩道は、車により道の端に寄せられたシャーベットが多量で、
どう渡ってよいのかわからん状態。

べちゃべちゃになってしまいました。

信州大学出身ですから、雪や凍った道には慣れておりましたが、
シャーベットには弱かった。
これまで雪に対して15年以上無敗であった私のトレッキングシューズは、
比較的守りが弱い靴の上部から容赦ない冷水の侵入を許してしまい、
完膚なきまでに敗北、洗ったかのように濡れてしまいました。

当然、靴下もべちゃべちゃ。

現在、少々熱を持っているパソコンモニターの上で乾燥中です。
160118.JPG

乾くまで、今日は裸足でウロウロしています。

2016年01月12日LKM博士
ちりめんじゃこの中の生物

関西出身の私にとっては「ちりめんじゃこ」であるが、
ここ関東地方では「しらす干し」というのが一般的のようである。

イワシ類の仔魚あるいは稚魚で、
塩水で煮た後、天日などで干した食品である。
個人的には、干しが弱くウェット感があるものが好みである。

私のように無駄に大根が収穫できる環境にあると、
大根消費のための手段として購入することがある。
大根おろしと一緒にポン酢で食べると非常に美味い。

さて、心にゆとりがあったのか、先日久しぶりに、
ちりめんじゃこ内のイワシ以外の生物探しをやってみた。

じーちゃん、ばーちゃんは
「よく見つけたね~。すごいね~」と褒めてくれるが、
親は、「遊んでいないで、さっさと食べなさい」
と少々怒る典型的な小学生以下の子供の食事中の行為である。

久しぶりである。
探すと結構いるものである。
2分間程で、色々見つかった!

160112.JPG
左から、米粒(大きさの指標)、イカ、カニ、カニ、エビである。

懐かしかった。
このように発見後に取り分けてしまうと、
もったいなくて食べられなくなる現象は今でも同じであった。


【このブログを書きながら学んだ雑学】
仔魚 これは「こざかな」とは読まない。
「しぎょ」と読むらしい。稚魚の一段階前の状態を示す。

2016年01月07日LKM博士
職場の年賀状

職場にも私宛に多くの年賀状を頂く。
仕事柄、分析機器メーカー、試薬メーカー、受託会社等の方からのものが半分以上を占める。
こちらもお世話になっているわけで、
返事を出した方がよいのか少々考える時がある。
相手はビジネスで出しているとはいえ、
返事を書かないのは、あまりにも上から目線でないのか?
が、結局のところ、これまで返事を書いたことはない(笑)。

純粋な研究関係者からの年賀状も届くことがある。
書かれている内容から、
私の自宅の住所が不明のため研究所宛に出したと推測できるものもあり、
そういう場合は、特に返事を出すべきか悩む。
差出人住所が自宅になっている場合は、
仕事としてではなく友人として付き合いたいという気持ちであると理解している。
そのため、私も自宅住所から返事を出す。
実際、これがきっかけで年賀状をやり取りするライバル企業の研究員も複数いる。

今年は謎の年賀状が数枚届いている。
名前の記憶はない。
会社の記憶もない。
ある年賀状には、「○○大学へ異動しました」と書かれている。
せめて元の大学名か企業名を書いて頂きたいものである。
「まあ、どうでもいいや」と抽選後に捨てること必至。

このように、職場に届く年賀状は適当に流し、自ら出すことはない。
自宅に来る年賀状には丁寧に対応するし、自ら送る(私の場合100枚近く出す)。
明らかに職場の年賀状を軽視しているのである。
そして、これは多くの社会人に当てはまると思う。

しかしながら、今年、実際に会って話して、持ちつ持たれつの関係で、
私自身がごきげんな生活を送るために直接的な影響力が大きいのは、
年賀状繋がりの知人ではなく、職場の年賀状の送り主の方なのである。
なんだか矛盾している。

2016年01月06日LKM博士
騒いでバレる

コンピューターで作成した文書が研究所事務所のプリンターで印刷できなかった。

普段作業している居室から階下の事務所まで印刷物を取りに行った私は、
その面倒さも重なって、
「印刷」をクリックしたはずなのに印刷物が出ていない状況にイラッとくる。

仕方なしに、再度居室に戻り、設定を確認し「印刷」をクリック。
ミスはない。
しかし、事務所のプリンターには印刷物が出てこない。

先日、事務所のプリンターが故障していたので、
事務所で静かに仕事をしている方々に向かって尋ねる。
少しの苛立ちを声に出しながら...
「これ、まだ修理できてないんですか?」
ところが修理は終わったという回答。

再度居室に戻り、念入りに設定を確認し再トライ。
でも、できない。

いよいよイライラがピークに達し、騒ぎ出す私。
別の人に、「試してみて」と依頼し、周囲を巻き込んでいく私。
でも、他のメンバーは普通に印刷できる。
コンピューターを調べると、印刷命令の履歴は散々残っており、
何が原因か全くわからない私と巻き込まれた人達。

いよいよ諦めて、他人のコンピューターから印刷を決意した。
書類を保存したUSBメモリーを引っこ抜く時に、原因が判明。

あっ、ネットワークのケーブルを抜いていた・・・
(*゚・゚)o うひょ~

実は、eメールがうっとおしいので、
インターネットケーブルを抜いて「受信拒否」を徹底しているのであった。
もちろん、
メールソフトを立ち上げなければ受信に気付かないことは理解しているが、
パソコンにメールが入って来ているような気がするだけで嫌なのである。
実質的効果は少ない、気分優先の行為である。

「ケーブルを抜いている人を初めて見た」
「だからメール送っても返信が来ないんだ」
等といわれ呆れられた。
ケーブルを抜く行為はやはり常識のある社会人がとる行動ではないようである。
うすうす思っていたが、バレてしまった。
とはいえ、これで集中してデータ整理や文書作りができるのだから問題ないということにしておこう。

ケーブルを接続後、
大量の印刷物が出てきたのは想像に難くないであろう。

2016年01月04日LKM博士
あけましておめでとうんち!

年始に決意新たに気合を入れる方は多いですが、
私はなーんにも気合を入れたいとは思いません。

気合を入れて、途中で息切れするよりは、
淡々と1年間努力を継続することの方が大事と考えているからです。
そもそも私は1年単位で物事を考えておりません。
昨年、思い通りに進まなかったことは多々ありますが、
手を抜いた記憶はありませんので、継続するのみです。

淡々と実直に進めて行く。
まるで排便の度にウンコ記録をExcelにつけていくかのように。
(2015年のウンコ回数は後日報告致します。まだ集計しておりません。)


但し、これだけは信じておかないと日々努力することはできません。

『結果は勝手について来る!』


本年も、ウンコな思考回路を使って本ブログを日々更新しますので、
皆様、どうぞ息抜きに読んでくださ石ころのように硬い便秘グソ!

2015年12月28日LKM博士
この1年間を振り返る(2015年版②)

つづきです。

【第4位】アマガエルとの喜びと悲しみ
リスクのある飼育下での冬眠からのお目覚めは非常に嬉しい出来事であった。
「一匹は越冬成功!」
「やっと目覚めました」

しかし、夏場に悲しい死を迎えたのである。
オタマジャクシから育て1年を経過したチビがこの世を去ってしまった。
「残念な結果」
色々と反省点が頭の中にあり、新たなオタマを捕獲しそうな自分がいる。


【第3位】相変わらずウンコなブログ
客観的に読むと「こいつどんだけウンコ好きやねん」と思ってしまう。
全然関係ない話題でも、無理やりぶち込んでいることが多いことに気付く。
うん小話も48話まで来ていることに驚く。
そんな中でも今年のウンコ系ブログで秀逸なものとして、この2つをセレクト。
「カブトムシ幼虫のウンコに反応してしまった私」
「不要なおつり」


【第2位】栃煌山の快進撃、そして大喜利企画
七月場所「もしかして」と少しだけ思った。
いや、結構思った。
七月場所9日目 横綱鶴竜に快勝
「いいですね~ 栃煌山」
続く10日目 横綱白鵬に勝利
「昨日に引き続き、いいですね~ 栃煌山」

九月場所も5連勝。
ついに目覚めたかと思ったが、それから失速。
上がったテンションを下げられず、
ホームランバー55周年記念として栃煌山大喜利大会を決行した。
「ホームランバー55周年記念 栃煌山応援大喜利大会やります」
「結果発表 ホームランバー55周年記念 栃煌山応援大喜利大会」
「副賞 ホームランバー55周年記念 栃煌山応援大喜利大会」
この企画は軽くブログに書き、ツイッターで1度つぶやいただけなのに、
250件ほどの応募があり驚いた。
来年こそは、栃煌山関も私も飛躍できるよう、
春日野部屋行司の木村秋治郎さんに、相撲文字でこんなのを書いて頂いた。
写真.JPG
対戦するわけではない。


【第1位】厄年のパワー(厳密には後厄)
酷かった。
書けないことが多過ぎた。
ブログに書けた軽いネタとしては、
交通機関のトラブルに巻き込まれたことくらいであろう。
やたらと巻き込まれた1年であった。
新幹線の予定が飛行機に飛び乗らざるを得ない状況になった時もあった。
「新幹線トラブルでトラブル」
そして、12月に起こった声帯の炎症は予測不能のあり得ない悲劇であった。
「声が・・・」
「可能な限り治療する」

ただ、全て「厄年だから仕方ない」と乗り切ることができた。
前厄、本厄、後厄と時間の経過と不運レベルをグラフにすると、
本厄時がピークで両側が低い形状になるであろう。
事実、今年の後半から、きっと不運レベルは右肩下がりで下がっていると思う。
明らかに良い兆しを感じることが増えてきた。
ずっと控えめに耐え忍んでいたので来年は飛躍したい。

では、みなさん良いお年を!

2015年12月25日LKM博士
この1年間を振り返る(2015年版①)


例年通り、この1年間をブログを読み直して振り返ってみます。
印象に残ったブログと、ブログから思い出せる出来事を書き出してみました。
順位はあってないようなものです。


【第10位】お土産のブログ化
意外に多いと思ったのが、お土産ブログである。
これまで、内容によっては色々と問題もあるだろうからと殆ど書かなかったが、
書くネタが思い浮かばなかった日にブログ化してみた。
すると、思いの外多くの反響があり、それ以来時々書いている。
「お土産紹介(かりんとう 源作)」
「メロンパンのメロンパン」
「かるかん」
「シャインマスカット」
「またもや蔵久のかりんとうを頂きました!」

今では、「これもブログにして下さいね」と頂くこともある。


【第9位】連続執筆1000回突破!
2015年2月12日に平日の連続ブログの更新回数が1000回を突破した。
「気が付けば、1000日連続記録達成です!」
これを機に一度連載を止め、ゆとりを持つという計画であったが、
切れ痔状況の説明の必要性から翌日に更新してしまい、そのまま続けています。
参照→「言っておきますが、完治してますからっ」


【第8位】これまでの成果が本へ
分担執筆で声を掛けて頂き、合計4冊の原稿を書いた。
既に世に出ているものは『Polyamines』(Springer)
「ポリアミンの本が出版されました」
今週出版されたのでまだブログにしていないが、『腸内細菌・口腔最近と全身疾患』(シーエムシー出版)も出版された。


【第7位】Editorial Boardを引き受けた
研究ネタをもう一つ。
自身の啓発のためNature姉妹誌Scientific Reportsの編集にも携わるようになった。
「Editorial Boardを引き受けてみた」
余談であるが、現在担当している論文は、欧米研究者のクリスマス休暇と日本人研究者の博士/修士課程の生徒の世話で、審査を断られ続けており困っている。この季節は大変だ。


【第6位】多過ぎる出張、遠過ぎる出張
多過ぎた・・・。
講演は50回以上。来年は半減が目標。
遠くにも行った。
初めて仕事で行った都道府県は富山県、鹿児島県、和歌山県。
沖縄県にも北海道にも行った。
鹿児島は3回、内2回は現地滞在3時間の日帰りという強行スケジュールであった。
(個々の出張関連ブログは多過ぎるのでリンクは貼らない)
仕事で行ったことがある場所を塗ってみた。
「どこまで制覇したのか?」(この時点では和歌山県は未踏の地)
大雪、大雨、台風、火事、人身事故の影響をもろに受けることもあった。


【第5位】恐怖の絶食試験
今年は自分達の体を使った実験で絶食することが多かった。
「絶食なう」
「絶食スパイラル」
「ウン小話43」
「再び絶食プレイ」
本当に恐怖なことは、腹が減って辛いことだけではない点である。
「ケツが切れた理由を考察する」
何のために自主的にこんな事をしていたのか?
この点は企業秘密のため来年説明できるよう頑張っている。


疲れたので、第4位以降は月曜日。

2015年12月24日LKM博士
今日は恐怖のケーキ日

毎年、12月24日は恐怖のクリスマスケーキの試食をやらされる日である。

冷凍ケーキ担当者が、
そこらじゅうで販売されているクリスマスケーキ(当然仕事なので、街のケーキ屋のケーキではなく、メーカーが製造しているケーキを対象にしていると思われる)を買って来る。
そして24日午後、外観と味の評価をするよう強要してくるのである。

大体15~20個位あるような気がする。

仕事なので仕方ないが、
甘いものが得意ではなく、
ケーキに殆ど魅力を感じない私の体にとっては拷問である。
(騒然と実験台の上に並ぶケーキの様子の写真を載せたいところであるが、この時の私には心の余裕がなく、写真は1枚も撮ったことがない)

ケーキは嗜好品であり、
大好きな人にとっては、
食べる行為に対する喜び・満足感が
視覚、嗅覚や味覚を介して副交感神経を刺激しリラックスし、
免疫系など生体にも良い影響が得られるであろう。
しかしながら、そうでない私にとってはストレスであり、
且つ過剰な糖分摂取であり、
良いことは何一つないといえる。
腸内細菌にも悪い影響を与えているはずである。
まさに、私にとっては身を削る仕事なのである。

話は変わるが、毎年思うことがある。
何か特徴を出そうと狙ったクリスマスケーキはことごとく不味い。
白(クリーム)、茶色(ウンコ、いや失礼、チョコ)、赤系(イチゴやベリー系)以外の色をしているケーキは、不味いものが殆どである。
シンプル イズ ベスト
シンプルで価格の高い品物が最も美味しい。
これが10年以上繰り返されてきた拷問で、私が個人的に導き出した結論である。
本日、購入される方がいたら、参考にして頂ければ幸いである。

2015年12月22日LKM博士
またもや蔵久のかりんとうを頂きました!

長野県の方の自慢の土産なのだろうか?
それとも、私にブログに書いてもらいたいからなのだろうか?


5月にも紹介した蔵久のかりんとうを再びお土産で頂いた。
全く別の組織からである。
参照ブログ⇒お土産紹介(かりんとう 源作)


今回頂いたのは詰合せセットである。
前回頂いた自慢の一品「源作」も入っていたが、
色々な種類のかりんとうが少しずつ入った小袋もあった。
開けてみるとこんな感じである。

151222.jpg


以前、源作を短めの一本糞とブログに書いたが、
この詰合せも見事にウンコである。
しかも、我々が実験に使うサイズに近く、妙にリアリティーを感じる。
砂糖をまぶしたもの以外は、実際に見たことがあるような気がする。
青のりが付着しているものは、ワカメを食べた後のウンチと極めて近い。
恐るべし・・・


食べ物をウンコに例えて申し訳ないが、
実は、前回ブログにした時は、贈り主の方が大喜びして下さった。


今回は「博士が以前にウンコってブログに書いていたかりんとうです!」
と満面の笑顔で渡されたので、
このブログを見たら大喜びしてくれることであろう。

2015年12月21日LKM博士
大掃除なう

本日は協同乳業㈱研究所の大掃除の日です。

毎年12月の後半に1日だけ、結構本格的に行います。
係りがいて、掃除用具等もその方達が事前に準備し、
事務所にジャーンと並べてあるので、やらざるを得ません。

エアコンのフィルター
窓ふき
蛍光灯まで外して雑巾で埃とり
まで・・・

とても苦痛です。

自分の車すら1年以上洗っていないのに・・・

たまりまへんわ~

掃除中につき、今日は手抜きブログで悪しからず。

2015年12月18日LKM博士
スターウォーズ

スターウォーズの新作が出ると盛り上がっていますね。
NHKのニュースでもかなり大きな扱いで驚きました。

残念ながら私には魅力的な映画でなく、1作も見たことがありません。
あの音楽は好きなのですが・・・

黒い悪そうなキャラクターと、寸胴なシルバーのロボットを
どこかで見たことあるという程度です。
ただ、私のような興味がない人間が映画のキャラを知っているという事実は、
この映画が、非常に人気があるという証でしょう。

そもそもSF映画があまり好きではないのです。
しかし、それ以上に宇宙という舞台自体が壮大過ぎて、
私のウンコ色の脳ミソは受け付けないような気がします。

宇宙戦艦ヤマトも(これも主題歌だけは好きですが)、
機動戦士ガンダムも、
同級生が熱心に見ていても全く興味がなかった私。

気が付けば、宇宙とは正反対の細かい世界に進んで行き、
ウンコの中の細菌を扱っているわけです・・・

バクテリアルウォーズなら観に行くかもしれません。
SF映画でも。

2015年12月16日LKM博士
イライラWindows 8.1

自宅のコンピューターが壊れた。
もう4~5年使用していて、ボチボチ寿命かと覚悟していたので、
すぐに買い換えた。
修理で直るか否かわからないまま数週間待たされるという選択肢は私にはない。
時間が勿体ない。

当然ながら使い慣れたWindows 7をOSとする新品のパソコンはないわけで、
Windows 8.1か10が入ったものを購入するしかない。
在庫、好みの機種、価格等を総合的に判断しWindows 8.1のものを購入し、
購入後Windows 10に無料で変更することにした。

昨日自宅に届いたので早速使ってみたが、
使い勝手が悪いというか、よくわからない。

イライラして眠くならなかったのもあり、
夜中の2時までいじっていた。

他ユーザーも同様に苦しんでいるからネット上に解決方法は載っているだろうと、
インターネットで検索しようとしても、検索方法自体がいまいちわからない。
使い難い。
何とかインターネットに繋ぐことができたことだけが昨夜の成果である。

先程、さっさとWindows 10に変えた方がよいというアドバイスをもらったので、
そうしてみようと思う。

とはいえ、当分イライラは続くだろう。

2015年12月15日LKM博士
2015最後の講演

今日は2015年最後の講演です。

先日、業務上の仕事で何回講演を行ったのか集計する必要があったのですが、
(こういうことが時間を無駄に消費していると会社はわかっていない)
工場見学も合わせると50回位やっておりました。
やり過ぎです。

さて、締めは長野県安曇野市。
酪農家の方々が対象です。

早朝からスーパーあずさ1号で向かっております(車内で書いてます)。
岡谷、塩尻、松本と信州大学出身の私にとっては懐かしい地名を味わいながら、
山頂が白くなったアルプスの景色を眺めながら、
そしてウンコを我慢しながら、進んでおります。

ウンコは初めて行く会場でのマーキング用に耐えているのです。
これ、個人的に重要ポイント。
その施設を制覇した気分になるのです。

最後、バシッと締めて終わろうと思います。
と書きつつ、講演時間を確認し忘れて困っておりますが...

2015年12月11日LKM博士
美しい検量線

多くの生物学の実験での定量(量を測ること)は、
測定が全て終わるまで正しく測定できているか不安なものである。

正しくできていることを確認できる一つの指標が検量線である。
検量線とは、濃度等を定量する際に、
予め量が決まっている標準物質を段階的に希釈して測定し、
試料中の濃度を計算するために用いるものである。
標準物質の濃度を縦軸に、分析値を横軸にすると、
理論的には一直線になる。
(濃度1の時の分析値が1とすると、濃度2の時は分析値が2となるべきであり、濃度4の時は分析値が4となる。そして、その点を結ぶグラフを描くと一直線になる。)
しかし、完璧な一直線にはなかなかならない。

この数年間、私は外出が多くあまり実験をしていないが、
今週はELISAという手法でウンコ中のある物質を測定した。
ELISAとは、ウンコや血液など、色々な成分が混在している試料から、
抗体(特定の物質にのみ反応)を用いて特定の物質のみを測定する手法で、
5年程前は頻繁に実施していた。

その検量線が見事な美しい一直線となった!
20171211.jpg
(小さな数字は、横軸の値;縦軸の値)

R2=1 !!!
技術力がある人ならばR2=0.99位なら頻繁に出せると思うが、
R2=1(各値が完璧に線上に乗っている)は結構凄いと思う。
手先の器用さも重要だが、丁寧な性格が何より必要である。

少し腕が落ちているかと心配していたが、まだまだ完璧である。
一度身に付けた技術は、そう簡単には失われない。

2015年12月10日LKM博士
またもや溜まっております

財布からゴチャゴチャと領収書やらカード使用明細書引っぱり出してくると
こんな感じになります。
151210.JPG

取り出したら財布が激痩せします。

「こんなに溜めなきゃよい」という意見は正論っぽく聞こえますが、
これが私の1週間分(厳密には4日間/週)の一例です。

日付・時刻順に処理した方がよいのか?
カード使用報告書作りから始めた方がよいのか?
これだけあると、電話やメール対応しながら処理していると、
午前中が潰れてしまうかもしれません。

如何に本業が、このつまらない仕事に邪魔されないようにするか?
常に真剣に考えて来ました。

最近編み出したのは
秘技『パートのおばちゃん』
実験の空き時間等に少しずつ処理してもらっています。
定型の処理作業なので特に大きな問題も起こらず非常に有効です。

時間確保&ストレス軽減
より効率的に研究ができるようになりました。

2015年12月08日LKM博士
2015年のウンコ回数は?

恒例の年間ウンコ回数カウント企画は今年で7年目。
たった一人で7年間も続けている。
マンネリ化とは恐ろしいもので、
今年は途中経過を一度も報告することなく師走に入ってしまった。
色々と忙しいのもあるが、途中経過を集計する気が起こらなかったのである。

経過報告を楽しみにしていた物好きな方がおられたなら、
誠に申し訳ございません m(_ _)m

さて、現在、何回ウンコをしたのか?
1枚のExcelシートに排便毎に時間、場所、シチュエーション(例えば「移動中」など)を記録しているので、現在何行目なのかを見れば大体の回数はわかる。

12月7日の会社で出した2回目のウンコが507行目である。
2行目から記録しているので、506行記入していることになる。
単純に考えれば506回のウンコをしたことになるが、
実際はそうではない。
0回の日は0回として1行分になっているからである。

そして、私の場合、過去6年のデータから、
週末はウンコ回数が統計学的に有意に減少することがわかっている。
特に土曜日は0回になることが多い。
これは仕事ストレスあるいは生活リズムが排便に深く関連していること示唆していると推測している。
従って、年間約50日ある土曜日の内、
仮に20日分がウンコ回数0回だったとしたら、
現在の排便回数は506-20=486回となる。
しかし、実際に0回の日が何度あったかは検討がつかない。

この途中経過を把握しない方法は、
複数のバイアスを除いて極めて厳密に年間ウンコ回数を測定していると考えられる。
年間排便回数の目標を512回ジャストと定めている以上、
それに近付けたくなってしまうのは仕方ない。
当然、年末12月29日に、「あと2回しかできない」とわかっていれば、
ウンコ回数を人為的に調整してしまうこともあるかもしれない。
無意識下で、そうなることもあるであろう。


今年は最後まで何回目かわからないまま年越しを迎えることになる。

結果がとても楽しみである。

2015年12月07日LKM博士
研究集中ウィーク

11月中旬から先週まで、殆ど出張でしたが、
やっと戻って参りました。

そして、今週は丸一週間研究所におります。

そうなるようにスケジュールをコントロールしました。
つまり、この週になりそうだった研究以外の仕事は全て断って作った1週間です。
どんな依頼も全て拒否。

そうしたおかげで土曜日になった講演がありますが、
ここまで強引にスケジュール調整しないと仕事が進みません。

私の経験上、2日単位で1つの実験をするのがベストなのです。
例えば、火曜日--水曜日を1セット、木曜日--金曜日を1セットとする。

無い時間は作るしかありませんから。

さあ、
実験しましょう!
論文書きましょう!

研究以外の要件は電話も受け付けませんので悪しからず。
メールはたぶん見ます。

2015年12月04日LKM博士
1000円のパワー


先週の出張時、ANAの飛行機が機械トラブルで飛ばなかったのです。

羽田発、札幌行き。

優先搭乗が始まり、次は座席番号の後半の私が乗る番かと思っていたら、
機械トラブルで搭乗中断と放送が。
15分間程待った後に、異常箇所が直らず飛行機を変えるという知らせが。
さらに、搭乗口も変更してくれということで、移動。
数百人が一斉に移動する様は、民族大移動です。
指示された搭乗口番号が3ケタだったので、嫌な予感はしていたのですが、
やはり搭乗口からバスに乗り、飛行機まで運ばれるようです。
格安航空会社の飛行機のパターンです。
そして、出発は約1時間後という放送。


群衆全体に、不満と苛立ちの舌打ちやガヤガヤした声が起きました。


ところが、その数秒後、絶妙のタイミングで、
「なお、ご迷惑をおかけ致しました分、お食事代として1000円支払わせて頂きます」
という放送が。

苛立っていた声が、一瞬にして鎮まり、
大半の乗客の顔には「えっ、ほんと? ラッキー」というような笑顔が。

恐るべし、1000円のパワー

劇的な1000円パワー


4人家族なんて、「えっ、4千円ももらえるの?」
と興奮気味。
この家族は札幌での夕食がグレードアップしたことでしょう。

搭乗時に一人一人に、丁寧な謝罪の言葉と同時に渡された千円はこれです。

151204.jpg

妥当な額か否か不明ですが、
アメリカで搭乗予定飛行機が理由不明でキャンセルになっても、
「私のせいじゃないわよ。あっちに並べ」
と巨漢職員に横柄な態度をとられた経験のある私には、
ANAの対応は感動的でありました。


さて、本題とは異なりますが、
このブログで会社が返せと言って来るか、ビクビクしています。

2015年12月03日LKM博士
カレー解禁

ホテルの朝食バイキングに連日スープカレーがある。
いい香りがしているので、初日から食べたかったが、
声帯の炎症のため控えていた。
刺激物が喉に良いはずがない。

5000円台の安いビジネスホテルのため、
バイキングの内容はほぼ毎日同じで品数少なく、
食べていないのはスープカレーとコーヒーとパンのみ。
(朝はパン、コーヒーは基本的に摂らない)

治療の甲斐あり、声も戻りつつあるので、
今朝、そのカレーを解禁した。

ん~、普通に美味しい。

スープカレーというものの定義を知らず、
食した経験も殆どないので、
普通のカレーの水分含量が多いやつとしか表現出来ない。

ふと、「普通のカレーの何倍の水分含量なんだろう?」
と疑問が湧いた。

その瞬間、私のウンコ色の脳みそが研究の方へギアが入った。
そして、自動的にスープカレーは10倍希釈ウンコへと姿を変えた。

きちゃないお話になりそうなので、今日はここでストップ

2015年12月02日LKM博士
意外にも大盛況なポリアミンワークショップ


昨日のBMB2015で実施しました我々のワークショップは大盛況でした。
会場は壁沿いに立ち見で埋め尽くされ、会場に入れない人も多く驚きました。
少しポリアミンも専門外の皆様にも認知される様になって来たのか?
いつもと異なる視点での質問あり、バトルあり、質疑応答も盛り上がりました。
オーガナイザーが言うのも変ですが、想定外に大盛況でした。


さて、声帯の炎症で声の出ない私はどうなったのか。


オープニング、オーガナイザーとして最初に挨拶した時は、
マイクを通して出る自分の声に驚くばかりでした。
「喋ってんのは誰やねん?」
ただ、発声した文字全てが音になっていたことに、少しの可能性を感じました。
朝より回復していたのです。
3~4時間でもかなり回復するものです。
私は5番目の演者なので、残り100分間の時間が残されていました。
まだ回復する時間はある!
浅田飴の連続摂取!!!


その結果、声はガラガラでしたが、20分間話切りました。
実際はオーバーして22分位話しました。
奇跡です。
生田神社で20分間は話せるようにお祈りして来たのも良かったかも。


いつもと違い、声を落として静かなトーンで、
余計な事は控えて、ゆっくり目に話す。
それでもウンコネタは十分に笑いを誘導出来ました。


新境地を開いたかも。

2015年12月01日LKM博士
可能な限り治療する

喉を痛めて全く声が出ないとなると、話さず静かにしていれば良いことです。
しかし、学会で自分が主催するワークショップとなるとそうはいきません。
出来ることは全て行いました。

1. 病院に行く。耳鼻咽喉科の専門医に診てもらいました。
鼻から内視鏡を入れてチェックしてもらいました。
喉には炎症は殆どないが、声帯が酷い炎症状態になっていた。

2. 明日、人前で話をしないといけないと相談
1週間安静にしていたら治るが、明日、講演するなんて不可能ということ。
ただ、主として喘息治療に使う気道の炎症抑制用の薬等を頂きました。
あとは、本番で水を飲みながら話すなど、個人の判断で決めるしかない。

3. 喉を乾燥させない
頻繁に水と浅田飴で対応。特に移動中の新幹線など。

4. 寝る時も喉を乾かさない
「ぬれマスク」というものをドラッグストアで購入して使いました。
風邪ひかない、花粉症なし、の私は、普段マスクなんて、動物実験室に入る時しか使ったこと無いのに。

5. 話さない。医者に「極力話すな」といわれたので、昨日はホテルのフロントで名前を述べただけです。

6. 疲労もあると思うので、高級タイプのユンケル黄帝液(ノンカフェイン)を飲んで寝る
(飲んだら喉がヒリヒリしましたが...笑)

ざっと、こんな感じです。
151201.JPG
沢山お金をつぎ込みました。
それだけ必死ということです。

7. さらに炎症ならポリアミン摂取だろうと、
今朝はホテルバイキングで高ポリアミン食品を過剰摂取。
納豆、ブロッコリー、オレンジジュース...

さて、どうなることやら。
ギリギリまで治療中。

2015年11月30日LKM博士
声が・・・

先週後半、喉の調子が良くなかったのです。
風邪という程でもなく、喉だけ少し痛い。
風邪のひき始めと言われればそうかもしれないが、
私は基本的に風邪をひかないので、放置していました。

土曜日、千葉県鴨川市で講演を頼まれていました。
前日同様、喉は少々痛い状態で1時間話をしましたが、
特に違和感はありませんでした。
ところが、終わると喉の状態が急変。
何かが引っかかっているような、少し荒れているような感覚。

その足で、札幌に移動して仕事だったのですが、
(ハードでしょ 笑)
心配になって、羽田空港で葛根湯と喉に直接噴射する消炎スプレーを購入し、
すぐに処置。

しかし、2時間後に札幌に着いた時には誰が聴いてもおかしな声になっていました。
それに追い打ちをかけるように、
仕事トークと飲み会トークで喉は限界。
日曜朝、ついに話せなくなりました。

ホテルでチェックアウトの際、「領収書作って下さい」が通じなく、あえなく筆談。

無理に声を出すと、
1つの単語でも一部の文字分しか音がでず、それも変な音です。
例えば、「りょうしゅうしょ つくってください」だと、
「くだ」だけ、大音量で出るという感じです。
「りょうしゅうしょ つくって」の部分は口は動けど声は出ず。
腹話術で音痴なバイオリンを演じているみたいになり、
会話になりません。

本日神戸に移動して、明日学会で話すのですが、回復するのだろうか?
結構ヤバい雰囲気です。

2015年11月26日LKM博士
あなたが私にくれたもの


朝、通勤中の車内のラジオでとても懐かしい曲が流れた。


大学1年生の時の下宿で、斜め左の部屋だった(たぶん)イトウ君が、
ずっとステレオから大音量で流していた曲である。

あなたが私にくれたもの キリンが逆立ちしたピアス
あなたが私にくれたもの フラッグチェックのハンチング
あなたが私にくれたもの ユニオンジャックのランニング
あなたが私にくれたもの 丸いレンズのサングラス

と一定のリズムでしばらく続いた後に短いサビの部分が来るのだが、
久々に聞くと、この繰り返しが長い。
短い曲なので2番も全部流れたが、とにかくしつこく繰り返す。

頭の中で、朝からずっとこの曲が流れているので、
この女性がもらったプレゼントを休憩時間に調べて整理してみた。

上の4つの他に、
オレンジ色のハイヒール
白い真珠のネックレス
緑色した細い傘
シャガールみたいな青い夜

(ここでサビが入る)
大好きだったけど~ 彼女がいたなんて
大好きだったけど~ 最後のプレゼント
バイバイ マイ スイート ダーリン さようならしてあげるわ~

(ココから2番)
グレイス・ケリイの映画の券
ヴィヴィアンリーのブロマイド
バディ・ホリーのドーナツ盤
ヘップバーンの写真集
お菓子のつまった赤い靴
テディーベアーのぬいぐるみ
アンデルセンの童話の本
夢にまで見た淡い夢
(再びサビの部分、次は3番)

ヒステリックなイアリング
ボートネックのしまのシャツ
道で売ってるカレッジリング
マーブル模様のボールペン
アメリカ生まれのピーコート
中国生まれの黒い靴
フランス生まれのセルロイド
あの日生まれた恋心
(再びサビの部分、終了)

JITTERIN'JINNの「プレゼント」という歌である。


ん~ プレゼントし過ぎ。
多趣味なのか一貫性なさ過ぎ。
特に中国製の黒い靴が引っかかる...

女性側からの歌で、二股かけられていたので「別れます」というだけの内容である。
たぶん、深い意味は込められていない。

しかし、この繰り返しは圧巻である。
私もブログを書く際に、
韻を踏むことを意識した「繰り返し」を手法として使う時があるが、
(誰も気付いていないであろうが)
ここまでしつこくはできない。

そしてウィキペディア情報によると、
JITTERIN'JINNは奈良県出身のバンドらしい。
急に親近感が沸いた。


若い人で、この曲を聴いたことがない人は一度聴いてみて欲しい。

2015年11月25日LKM博士
ちょいと恥ずかしいミス

来週、神戸ポートアイランドで開催されるBMB2015(日本生化学会と日本分子生物学会の合同大会)でポリアミン関係のワークショップを開催する。
それぞれ単独でも凄まじい参加者なので、合わさると超巨大な大会となる。
1週間、神戸のホテルと飲み屋は学会参加者で埋め尽くされることであろう。

12月1日 14:00~16:30
第8会場 生理活性物質ポリアミンから疾病と健康を考える
学会参加者で興味がある方はご来場願います。

さて、今日の話題はこのワークショップの後に講演者の皆さんで懇親会をしようという話である。
オーガナイザー2名で主催するので、必然的に年下の私が働くしかない。

とはいえ、神戸なんて全く土地勘がない。
その日の内に東京に戻られる方、
泊まるけど神戸ではホテルがとれなかった方(巨大学会開催時は頻発する現象)、
きっちり事前に予約され神戸に泊まるホテルを確保されている方
それぞれにご都合もあるであろう。

従って、無難に、おそらく最寄りの繁華街と考えられる三宮駅近くで
18時開始で流れ解散でき、
5~6名で落ち着いて話ができ、
4000円前後で、
折角なら神戸っぽい店
という結構厳しい条件で探した。
結果的には、助手KYの協力も得て鉄板焼き屋の店を予約した。

さて、ちょいと恥ずかしいことはこの後に起きた。

各講演者に上記内容をお知らせメールを送った時である。
ミスで、「重要度:高」で送信してしまった。

開催1週間前に、オーガナイザーから
重要度:高で「BMB2015ワークショップ」という件名で送られてきたメールは、
公演当日の発表時間等の変更など重要案件と思うのが普通である。

メールを開けてみれば、飲み会の誘いである。
研究に、またワークショップの準備に大忙しであろう先生方に、
飲み会開催の件を「非常に重要! すぐ返信ちょうだい」という体で送信してしまったのである。
痛恨のミスである。

「なんじゃ、こいつ?」
と思われたことであろう。
あるいは、「前から少し変わってると思っていたが、やっぱりな...」
と思われたかもしれない。

皆さん、大人なので、
「ご連絡ありがとうございます。準備お疲れ様です。是非参加させて頂きます。」
というまともな返信メールが続々と届いた。

余計にはずかしくなった。

2015年11月24日LKM博士
マウス採血の夢


仕事熱心な私は、昨晩、マウスの採血を行う夢を見ました。
おそらく、今日は実際にマウスから採血しなければならないので、
私のウンコ色の脳ミソが先走ったのでしょう。

動物実験の採血は、それなりの職人技です。
初めて挑戦する人が簡単にできる技術ではありません。
もちろん天才肌であまり苦労しないで技術を習得する人はいますが、
通常は反復的に実施し技術を高めることが必要です。
そういう意味で、夢の中でも採血している私は、
素晴らしい研究者といえるでしょう(笑)。

ただ、昨晩の採血は非現実的でした。
何故か、人間の健康診断のように、注射器でドクドクと採血できておりました。
その量5 ml以上。
実際は、マウスは体が小さいから、総血液量が1.8ml程度といわれております。
むちゃくちゃです。
また、通常は採血に使わない、足の甲の毛が少ない部位の血管から採血しておりました。
思い出してみると、一般人は決して見ることのない、
かなりマニアックな夢であることに驚かされます。

さて、現実の世界ではどうでしょうか?


先程、第一部(午前)の採血を終えました。
自己採点では65点。
久しぶりのため、少々感覚が鈍っており、
十分量の血液確保に時間を要してしまった個体もありました。
夢、役立たず。

午後も第二部の採血を行います。
1匹30秒位でさっさと終えたいと考えておりますが、どうなることか。

ただ、今日は個体毎に、
「足の甲から採血できるんちゃうか?」
という気持ちが沸いてしまい、それを制御するのが大変です。

夢のせいです。

2015年11月19日LKM博士
腸内細菌は嘘つかない!


1週間におよぶ長期出張により、
LKM512の摂取が途絶え、
(ヨーグルトは売ってない、LKMスティックの携帯を忘れる)
さらに、誘われるまま飲食しておりまして、
オナラもウンコも少々臭くなっております。

腸内菌叢は嘘つかない!

彼らと私は共生関係ですから、
彼らが腸内環境の悪化をいち早く教えてくれているのかもしれません。


これ、手抜きブログと思われるでしょうが、
何よりも、この件が気になって、
他のことを書くことができないのであります。

この心境に陥るのも、
私のウンコ色の脳ミソが、
腸内細菌に支配されているからかもしれません。

2015年11月17日LKM博士
酔いにくい技

酒の話ではありません。
乗り物内でパソコンを使う技です。

飛行機や新幹線等、長時間の移動の時、
ボーッとしているのは時間がもったいないので、
パソコン仕事をやる人は多いと思います。

弁当等を食べる時に出すテーブルで
平気でパソコン作業をやっているビジネスマンを時々見かけますが、
私はあれをすると、ものの15分で酔ってしまいます。

それをある程度回避する技を遂に編み出しました。
これです。
151117.JPG

膝に乗せて作業するのです。
写真は行儀悪く、あぐらをかいて(隣に誰も居なかったので)、
その上にパソコンを乗せていますが、
もちろん普通に膝に乗せるだけで構いません。

この技で1時間位の作業は大丈夫になりました。

たぶん、テーブル上だと、
自分の眼の揺れとパソコン(テーブル)の揺れが一致しないので、
三半規管が刺激されやすいのですが、
膝に乗せると、自分の眼の揺れとパソコンと揺れがほぼ同じになり、
酔いにくくなるのではないかと推測しています。

ややこしいですかね?
要するに、乗り物の揺れで、
眼の位置が体ごと上に1cm上がると、パソコンの位置も体ごと1cm上がり、
眼とパソコンの位置関係は一定のままで三半規管は刺激を受けないということです。
左右の揺れも同様に対処できます。

但し、姿勢が悪くなるのと、ミスタイプが増えるのと、
隣の人に、少々変に思われる欠点はあります。

2015年11月12日LKM博士
検便対応だけきっちりしている男


恒例の検便の季節である。
私のデスクの上にも採便容器袋が配布されてあった。
「これ、いつまで?」

と横に座っていた助手KYに聞いた。
「えっ、わかりません」
「知らんのか! 調べてくれや~」
と言いながら、外部研究者とのミーティングのため研究所を発った。

ちなみに助手KYは「空気読めない」の略ではない。
本名の頭文字である。
しかし、「空気読めない」が満更間違いというわけではなく、
かなりマイペースでずぼらな性格である。
頼んでも期日を守らないことの方が多い。
でも、私は心が広いので、日々怒りはするが、それがKYの長所かもしれないと、
比較的余裕のある課題を与えて接している(笑)。

そんなKYが、外出中の私のiPadにこんなメールを送って来た。
「お疲れさまです。検便の提出は11/18(水)~24日(火)です」
驚いた。
急いで調べて知らせてくれたのだろうか?
期限ギリギリなわけでもないのに、わざわざ連絡をくれた。

そして次の日に職場に来ると、採便容器袋の上には付箋があり、
18(水)~24(火)
と書いてある。

151112.JPG

会社のメールにも同じく検便提出日メッセージが届いていた。
むちゃくちゃ丁寧である。

なぜ、検便だけ、こんなにきっちりと対応してくれるのだろう?
わからない。

2015年11月11日LKM博士
領収書さがし

よくありますよね!
領収書行方不明事件。
(イライラを紛らわすために「!」を付けた)

ここでは、ホテルに宿泊するとカード使用明細書と領収書が必要です。
カード使用明細書は支払い時に発生するので、
財布の中を探せばほぼ確実に見つかるのですが、
ホテルを出発する時にもらうことが多い領収書は、
かばんの中に放り込んで行方不明になることが多いのです。

先々週から先週にかけての温泉シリーズ(偶然温泉地ばかりの出張.でも3回中2回はとんぼ返りで温泉には入れない.詳細は先々週のブログにあります)でも、案の定、領収書が行方不明になりました。

ホテルで受け取った記憶は克明にあるのです。
でも、入れたはずの場所にないのです。
1時間以上、既に洗濯が終わっているシャツのポケットまで、探しまくっても...。

結局諦めて、可能なら再発行してもらい、無理なら時間がもったいないので自腹でいいやと諦めて仕事をやっていたら、突然出て来てくれました。

なんと、電子辞書に丁寧に挟まれていました。
かばんの中でグチャグチャにならないように、そして絶対に失くさないようにと
頻繁に使う電子辞書に挟んでおいたのでした。
丁寧に保管した行為が裏目に出ました。
余計なことはしない方がよいという典型例です。

さて、金曜日からは1週間の関西巡業です。
次は何処に隠してしまうのか。
新幹線や特急を合わせると、おそらく20枚以上の領収書が発生することでしょう。
恐怖です。

2015年11月10日LKM博士
和歌山県って遠いな~ (続編)


昨日は本当に時間がかかることを書いたが、その話のつづきである。
つづきを書くつもりはなかったが、夕方また和歌山ショックが起きたので紹介。

主催者からの提案スケジュールによると、
巡業最終日の講演が15時位に終わり、
その後すぐに南紀白浜空港(初めてこの空港の存在を認識)まで車で送るので
飛行機で羽田まで帰ってくれということである。
特急を使用し大阪経由にて新幹線で6~7時間かけて帰るのは極めて苦痛なので、
それは良い作戦である。

早速飛行機を予約しようとしたのだが、ANA派の私にはショックなことに路線なし。
仕方なくJALで予約するが、満席????
なんでやねん???
誰が平日の夕方に南紀白浜空港から飛行機乗るねん???

小型の飛行機なのか?
調べた結果、エンブラエル170という機種で76席しかないようである。
たしかに1日3本しかない路線で76席しかないなら埋まるかもしれない。
キャンセル待ちに登録しておいたが、半分諦めている。
次の日も外せない仕事があるので、長時間列車の旅&夜中帰宅を覚悟しておかねばならないであろう。

そういうわけで嫌になりかけたが、ふと気づいた。
和歌山県での講演は他の地域よりメリットがあるではないか!!!
我々が応援している春日野部屋の春日野親方の出身地である。
そう、元関脇 栃乃和歌である。
和歌山での春日野親方の人気は今でも絶大であると聞いている。
また、部屋付の岩友親方(元幕内木村山)も和歌山県出身。
いつもは講演最後に使う春日野部屋スライドを、
和歌山巡業では、序盤で使って聴衆皆さんの心を掴んでしまおうと思う。

そういうわけで、先程から春日野親方とのツーショット写真を探している。

しかし、見つからない。

2015年11月09日LKM博士
和歌山県って遠いな~

先程、確認のために送られて来ていた来週の和歌山出張(新宮市、田辺市)の日程を確認し、心の底から驚きました。
今日のブログに書こうとしていたネタをど忘れしてしまった位の衝撃です。

私、奈良県出身なので、
隣の県としてある程度は理解していたつもりだったのですが、
甘かったです。

新宮市に行くのに、大阪からだと特急くろしおで、
なんと4時間弱ではないですか!!!

そもそも新宮市といわれても、
元幕内の久島海の出身地という認識しかなかったです。

スケジュール上も、電車経路のWeb検索結果も、
移動に非常に時間を要するようなので、
慌てて地図で調べたら、
なんと、紀伊半島の半分より向こう側ではないか!
かなり凄い位置にあるということが認識できました。

招待してくれた方が、私の前日のスケジュールも確認せずに、
前泊用のホテルを予約された理由もわかりました。

和歌山巡業は月曜から水曜日まで、講演会場を転々と3日間あります。
滅多に行ける所ではないと開き直って、
美味しい物を食べたいと思っております。

2015年11月05日LKM博士
最近マフラー着けてます

今日は、以前に紹介したことがあるアメリカ在住の元共同研究者から贈られてきたアメリカン・プレゼントの黒ラットのことを書こうと思う。
参考ブログ⇒驚愕のアメリカン人形

ずっと研究所の私の席の後ろの本棚に飾っていたが、
最近は私の目の前に立たせている。
目の前というのは、パソコンのモニターとキーボードの間である。
まともに視界に入るので結構邪魔である。

特に意味はない。
特に気に入っているわけでもない。
少々他人と違うことをしようと思っただけである。
まず、こんな不気味な人形を喜んで飾る人はいないだろうから。。。
ウンコ色の脳ミソも刺激できるかと思って。

目の前にあると、電話中など手持無沙汰な時にいじってしまう。
その結果、こいつが「チューッ」と鳴くことを発見できたのは大きな収穫であった。
(人形を押して空気を抜き、手を放し空気が流入する時に音が鳴るシステム)

ただ、あまりにも不気味なので、
先日マフラーをプレゼントした。
頂いた贈答用クッキーについていたリボンであるが...。

151105.JPG

でも、相変わらず不気味である。

2015年11月02日LKM博士
コンビニのカニ寿司

北陸合同バイオシンポジウムに参加するため加賀温泉駅に11:20に到着。
そこからは無料送迎バスで移動。
開始まで時間もあまりなく、会場に着いても食べる場所がないことを予想し、
おにぎりで済まそうとコンビニへ直行。

ふと気になったのが、おにぎりコーナーにあったミニ蟹寿司。
ちゃんと押し寿司風に四角です。
「税込140円でカニか~、さすが北陸や~」なんて思って購入しました。

ブログにしようと思ってプログラムと一緒に撮影!
151102-1.JPG

しかし、食べる直前にビックリ。
カニに見えていたものはカニカマではないか! 
ガーン Σ( ̄□ ̄∥)
小さい字で包装に書いてあったのです。
151102-2.JPG

マヨネーズたっぷりで美味しかったが・・・

2015年10月30日LKM博士
攻めるシンポジウム

本日、第8回 北陸合同バイオシンポジウムに参加します。

基本、北陸地方の研究者の集まりのようですが、
他の地方の講演者枠もあるようで、
大会事務局長である石川県立大学の栗原准教授から依頼され、
シンポジストとして話させて頂きます。

感想は後日書くとして、開始前から色々と面白いので紹介します。

このシンポジウム、色々と攻めているんです!

先ずはドレスコード
日本では珍しい普段着での参加。
「こんな格好で」と、実行委員長の普段着の写真がメールで送られて来るほどの徹底ぶり。
前日スーツで群馬に出張で、そのまま乗り込む私にとっては極めて面倒です。
普段着を持って行かねばならないのですから。

大会ホームページ

プログラムに進むと講演者の写真とプロフィールが出てきます。
これだけでも、結構、力を入れているなと思うのですが、
その写真にマウスオンしてみて下さい。
その演者の別の写真が出てきます。
私の場合...
栃煌山関を学術界にデビューさせました!

そして懇親会の酒の量
学生•ポスドクが安い参加費なので、シンポジストにお酒を提供をして欲しいと厚かましい呼びかけがありました(笑)
その結果、日本酒換算で22.2升も集まったようです。
100人程度の参加者と聞いているのだが...
私もワインを2升寄贈しました。

最後は、謎のTwitter企画。
我々が発表しているメインのスクリーンの横にサブスクリーンを設置し、
そこに聴講者がリアルタイムでコメントするという斬新極まりない企画。
どうなるのかは知りませんが...
そもそも集中してプレゼンが出来ないかも。

栗原先生からは元祖ツイッタラー研究者としてガンガン呟くよう依頼されておりますが、恥ずかしがり屋なので無理っす。

2015年10月29日LKM博士
温泉シリーズ

温泉が嫌いな日本人は殆どいないであろう。
私も大好きである。

では、もし講演(演者として参加)が付いていたらどうであろう?
つまり、講演が温泉付きホテルで行われる場合である。
微妙な感じがするが、
講演後にゆっくり温泉に入れるのならこれもありがたい。
出来ることなら、折角なので有給を取得して一泊位ゆっくりしたい。

では、もし温泉地で講演後、
風呂に入らずに帰らなければならないとしたらどうであろう?
悲劇である・・・

今週から来週と温泉地での講演が続く。
伊香保温泉
加賀温泉
熱海温泉

これ程までに温泉地での講演が重なるのは極めて珍しいことなので、
(そもそも温泉地でシンポジウムや講演自体が少ないと思う)
私は手帳を眺めながら、
この講演をまとめて「温泉シリーズ」と称している。
現在行われているプロ野球の日本シリーズと同じで、
特別感を演出できるのである。

その内、参加者が缶詰状態になる北陸バイオシンポジウムの加賀温泉以外は、
講演直前に温泉のホテルに着いて、
1時間から1時間半の講演をして、
終了後すぐに温泉地を離れる、上述した「悲劇」の出張となる。

主催者は「泊まって懇親会にも出て下さい」と言って下さるが、
温泉地というのはそれなりに不便な所に存在するので、
スケジュールを考えると、じっくり過ごすことはできない。

温泉シリーズ開幕です。

2015年10月28日LKM博士
【告知】今年も日の出産業まつりに出店します!

この週末、10月31日、11月1日に開催される
ここ西多摩郡日の出町の産業まつりに出店します!

ヨーグルトをスーパーより安く販売致します。
あと、ビフィズス菌LKM512スティックを通販より格安で販売します!
是非、来て下さい。
例年と位置が変わって、ステージ前に店があります。

でも、残念なことに、プリンは売れなくなりました。
保健所の指導が厳しく、
プリンが属する洋生菓子というジャンルの製品は、
こういう祭りでは販売できなくなったらしいです。
手作り品等を販売するのなら微生物汚染のリスクがありますが、
HACCP工場で作っている製品なのですがね・・・
もちろん冷蔵庫に入れて販売するのに・・・。
よーわからん (-ω-*)んー

お役所の方には、ルールを決めてそれを守るだけではなく、
安全が守られる範囲では例外を認めたり、条件を付けたり、
ルールを改善していってもらいたいものです。
一市民としての要望。

私は明日から土曜日まで出張のため、
日曜日に参戦します。
お待ちしておりますごく体にいいヨーグルト!

2015年10月26日LKM博士
どんだけ送ってくるねん

大量のブドウを頂きました!
品種名は不明ですが、色々な種類のブドウです。
151026.png

送り主は元助手のKから
2013年3月まで私と一緒にウンコ研究をしていたのですが、
辞めて甲府のワイナリーでワイン職人をしています。

「傷物で売り物にならないブドウが大量にあるので送ります」
と、少々微妙な表現のメールが届き、次の日にブドウが届きました。
正直でよいでしょう。

でかい段ボールに満タンで驚きました。
どんだけ送ってくるねん。
下の方のブドウは結構潰れています(笑)
明らかに入れ過ぎ。

皆で分けて頂きました。
サンクソ!

さて、久しぶりの助手Kの登場です。
彼の変態っぷりを思い出して頂きましょう。
新しい読者の方は、是非とも衝撃を受けて下さい。

この検便での採便方法は凄いです。
必見です。
ウン小話14

彼にはこれよりレベルの高い変態技がありましたが、
それを本ブログで紹介するかをずーっと迷っています。
たぶん読者の皆さんに信じてもらえないので・・・

ちなみに助手Kは、今回の私との絡みで私が送った
「変態助手Kくん」(助手Kの箇所には本名が入っている)
というメールの宛名を社内の人に見られて、
「前の会社で何をしたのだ?」と突っ込まれて困っているようです。

2015年10月23日LKM博士
【お知らせ】青汁とLKM512ヨーグルトのコラボです!

このブログでは、頼まれても宣伝はしませんが、
私のお薦め品は紹介します。

青汁&のむヨーグルト

151023-1.JPG

私が研究しているLKM512と青汁の合体です。
青汁とビフィズス菌、ありそうでなかった組み合わせです。

ヨーグルトは体に良いけど、動物性タンパク質だけだよね~
野菜も摂りたいな~
さらに、欲張って、
野菜も中途半端なものではなく、
しっかりと野菜系栄養素(食物繊維、ビタミン、ミネラル等)を摂りたいな~
という方にお薦めです。

実は、業務用のパンフレットには私のコメントも載っております。
沖縄出張中に緊急で依頼され、
「急ぎです。お願いまします」とあまりにも必死なので、
酔っ払っている中書きました。

パンフレットなので、プロが修正すると思って出したのですが、
私の文章が素晴らし過ぎたようです。
そのまま掲載されております(笑)。

151023-2.JPG

関東中心の販売で、
マルエツ、東急ストア、ドンキホーテ、オザム、マルフジ、アルプス、サミット、ま
いばすけっと、オリンピック、ウェルパーク等
で販売されているようです。

ただし、店舗により取り扱いの有無は異なるようなので、
なかったらすいません。
事実、私の家の近所では売ってません(悲)

是非、探し出してお試し下さい。

2015年10月20日LKM博士
丸1日⇒2行

分担執筆の本を頼まれておりまして、色々調べながら空き時間に書いております。

依頼されたのは、Nature姉妹誌Scientific Reportsに掲載された論文の内容がメインですが、これは2014年の4月の論文。

こんな内容でした。
高齢マウスの学習記憶力の成績をLKM512とアルギニン投与で上昇させたのです。
(参考リリース)
画期的でしょ?

この分野の進展は非常に早いので、それから1年半経過しているため、
最新の情報も取り入れて執筆する必要があると考えております。

文字で書くと簡単ですが、最近の科学は細分化されておりますので、
ほんの少しでも分野が異なるとあまり十分な知識がなくわからなくなります。

そういう時は、そのキーワードを解説している総説を読むのが一番なのですが、
私程度の英語力だと、見慣れぬ単語が頻発し、かなり苦戦するわけです。
151020.JPG
この写真はワザとぼかしております。こんな字ばっかりの18ページ。

そういうわけで、土曜日、丸一日それの読破に使ってしまいました。
きつかったです。

しかし、最終的に原稿に入れたのは、たった2行。

もちろん中学生の読書感想文のようにダラダラと引用することはできますが、
私が執筆している内容からすれば、2行で十分なのです。

そんなこともあり、既に締め切りは過ぎておりますが、まだ提出しておりません。
丸1日かけて2行じゃね・・・ 
編集者さん m(_ _)mすいません

2015年10月16日LKM博士
厄年のせいにして耐える

とにかく仕事が多いのです。
本業以外(個人的には私の仕事ではないと思っている仕事)のつまらん仕事が特に私を苛立たせる。
でもって、それと真摯に向き合ってもなかなかうまくいかない。
精神的にも、肉体的にも非常にしんどいわけです。

そんな時は、
「オレ、厄年やから、しゃーない」
と耐えるわけです。

厳密には、後厄期間中で、本厄は無事終えました。
「今年12月31日まで耐えれば後厄も終わり、バラ色の人生が待っている」
と信じ耐えるわけです。

事実、来年、再来年のために種を播き、育てているものはあります。
厄年が終われば花が咲きそうな気もします。
「たのしみ~」
と一瞬目の前のことは忘れて耐えるわけです。

仕事でお会いする人生の先輩方の話では、
やはり厄年付近は、色々と大変なことがあったようです。
病気になったり、事故にあったり・・・。
「今の所、私は病気に倒れるなどもない。お祓いしっかりしたし、毎日LKM512摂取してるからやな」
と安心して耐えるわけです。

「さて、今日はどんな"悪い知らせ"が来ているのだろうか?」
と厄を逆手にとって楽しんで嫌なメールに耐えるわけです。

先程メールソフトを起ち上げました。
来てました!
面倒なものが2つほど。

2015年10月14日LKM博士
まさかの頼まれ事

10/31と11/1の開催されるここ東京都西多摩郡日の出町の産業まつり。
今年も地元企業として出店します。
相変わらず、私が窓口であります。

で、昨日、店の看板の件で町役場の担当者から電話を頂いた。
その話自体はすぐ片付いたのであるが、
もう一点ということで頼まれ事が。

町の合併60周年ということで、産業まつりでも盛り上げるために「恋するフォーチュンクッキー」を舞台で踊るから参加して欲しいという要請。

私「(心の中:おっ、懐かしい。そんなの会社でやったな)。そうですか。」
町「メイトーさん、踊れますよね!」
私「(不意を突かれ)えっ???」
町「社員の皆さんで踊っている映像を見ました!」
私「そうですか。(心の中:あのYouTubeのマイナーな映像か~)」
あんなマイナーな映像を見てくれている方がいて嬉しい気持ちと
これから要請されるであろう何かが怖くて身構えている複雑な心境の私。
町「是非、踊って下さい!」
私「(心の中:やっぱりそう来たか)あ~、1名達人がいたのですが、出向してしまいまして。各個人は自分のパートしか踊れないのですよ」
(脳裏に無駄にキレッキレッのダンスをするケイイチロウ元部長が浮かぶ)
町「そうですか。残念ですが、皆さんでよろしくお願いします!」
私「そうですね。当日参加する者も自分の担当部分は踊れますので」
町「あの~、お忙しいでしょうが、今日の夜に集まって練習しますので、是非来て頂いて練習してもらって、可能なら教えて下さい」
私「(心の中:俺ら達人と思われているのか?)今日は無理ですが当日は頑張ります」

踊らなきゃいかんのだろうか?

町の担当者の方が見られたであろう我々の「恋するフォーチュンクッキー 協同乳業60周年記念バージョン」

申し訳ないが、最初の酷い寸劇は我慢して頂きたい。
ちなみに、先日実施した栃煌山ホームランバー大喜利企画にて、
大相撲ツイッター界で少し名を上げたアイスクリーム企画担当のニシノ君は、
この寸劇でホームランを打たれているピッチャーである。
この映像を改めて見ると、彼が会社の顔のようにも捉えられるが、
そうでないことを切に望む。

2015年10月13日LKM博士
こんなところで車両故障って

最近、電車が不通になるトラブルが多いですね。
昨日も埼京線で長時間におよぶ運転見合わせがあったようです。

公共交通とはいえ、人が運営しているものなので、
ミスが起こるのは仕方ないし、
その時は受け入れるしかないと思っております。
イライラしてストレスを溜めても、自分の体がダメージ受けるだけですから。

そんな私も土曜日の朝は焦りました。
鹿児島出張のため早朝から空港に向かっていたのですが、
空港行きのモノレールが故障。
しかも、乗っていた車両そのものがです。

乗ってから1駅半の海(川?)の真上で謎の停車。
「車両故障が起こった模様です」
という車内放送。
2駅目大井競馬場駅まで進めたのですが、そこで暫く待った後、乗客全員強制降車。
次のモノレールに乗って下さいという指示。
そして去って行くモノレール。

「普通に走り去ったけど、本当に故障なのだろうか?」
と去りゆく列車を見ながら思っていた人は多数いたと思います。
それ以上の説明ないし・・・。

ほぼ全員、羽田空港から飛行機に乗る人達です。
みなさん、明らかに焦っています。
私も同じです。
しかも、ウンコのタイムリミットが迫っている状況。

普段、品川から京急線を利用している私ですが、
この日に限り、池袋駅でインターネットで調べて、
着くのが2分早いモノレールを選択してしまったのです。
たった2分間なのですが、ウンコのタイムリミットを計算して考え抜いた選択でした。
完全に裏目に出てしまった・・・。

「飛行機に乗れなくても仕方ないが、ウンコは漏らしたくない」
追いつめられるとこういう心境になるものです。

次のモノレールでギュウギュウ詰めの中、30分程の遅れで空港に着き、
なんとか気力と肛門括約筋の筋力でカバーして耐えました。
飛行機も間に合いました。
危なかったです。

2015年10月08日LKM博士
シャインマスカット

昨日の講演後、お土産を頂きました!
シャインマスカットというブドウ。
長野県須坂産なのかはわかりませんが、
長野県北部産であることは間違いありません。
ブドウは詳しくないですが、聞いた事がないので、
新しい品種なのでしょう。
151008-1.JPG
3 cmはあるでしょうか?
(研究者なら測定しろと言われそうですが、専門外なのでそんな面倒なことはしません)
大玉で美しい!
輝いています!

さらに、種なしで皮まで食べられる!?

ほんまかいなと食べてみると、
確かに皮が気にならない!
むしろ、独特の食感で好ましい。
そして、美味い!!!
大きいので一口というより二口で愉しむ感じです。
参りました。

でも、自分で買うには高価なものなのだろうと思います•••
と移動中にiPadで書いていたら池袋駅に。

ちょいと百貨店の地下で探してみるとありました!
美味いものは東京に集まるのは事実のようです。

1房1500円越え。
サイズや見た目で同グレードの物は軽く2000円越え。
4000円越えのものもあるではないですか。

小野先生、ありがとうございました。

2015年10月07日LKM博士
高校での講演

今日は招待された長野県須坂市の高校で講演しました。

学会以外で色々な方を相手に講演して来ましたが、
高校生相手は初めてでした。
しかも、進路指導に関わる内容に。

とはいえ、特別な講演をするのではなく、いつもの内容をどうアレンジするか?

悩みまくりましたが、時系列的に私の前に現れた選択肢を紹介することに。

昨晩はスライドを作りながら、色々なことを思い出し、
俺って結構頑張って来たなー
なんて思いながら、古い恩師の事も脳裏によみがえりました。

生徒さんたちがどの様に感じたのかはわかりませんが、
ウンコだけは強烈にインプットされたと思います。
とりあえず無事終了。

校長先生が知り合いから、ビフィズス菌LKM512で体調が良くなったと薦められ、
食べられていたのは驚きました。
謎の口コミ。

ただ、LKM512入ヨーグルトを購入後、植え継がれていたご様子。
ビフィズス菌は家庭では植え継げませんから。
→参考ブログ「植え継げませんよビフィズス菌は」
生徒のみなさん
体育館での三角座りでの長時間の聴講
お疲れ様でした。

2015年10月06日LKM博士
便りが無いのは良い知らせ?

「便りが無いのは良い知らせ」
一般的にはこういわれています。
連絡がないのは、病気などにならず元気でやっているだろう
ということです。

親戚関係や友人関係ならそうなのでしょうが、
仕事の場合はどうでしょうか?

メールが無いのは良い知らせ?

いえいえ、ビジネス(研究も含む)では99%違います。
ほぼ確実に進行していない証拠です。

「あの人、期限を過ぎているけど連絡ないな」
と思ったら、さっさと連絡した方が早く仕事は進みます。
経験的に自信があります。

さて、オレもぼちぼちメール攻撃するか~

ビクッとなった関係者さんは複数いることだと思います。

こういう人達に限って、私のブログやツイッターで、
私以上に私の事を把握されているようです。
「今週は相撲で夢中みたいなので、まあ大丈夫だろう」って風に(笑)。

2015年10月05日LKM博士
PCがヴィーヴィーいうのですが

最近、職場のパソコンがヴィーヴィー悲鳴をあげているのです。
特に負荷をかけている作業をしていなくても、
極端な話、白紙のExcelしか使っていないのに、
ヴィーーーーーーーーッと凄い音がする時があるのです。

これは冷却用ファンが激しく回っている音であることは間違いありませんが、
音が濁っており、苦しそうなんです。
ファンの空気口は触るとめちゃくちゃ熱いし。

突然、その状態に陥るので、音が鳴り出すとPCに負荷がかかっているんだと思う位しかできません。

だから、最近はメールもネットも起ち上げたままにせず、
使うファイルのみを起動して対応しています。

もう壊れる警告な気がします。
大事なデータやファイルが沢山入っています。
バックアップを録っておかねばならんのでしょうか。

こわいです。
こわいです。
こわいです。

2015年10月01日LKM博士
歩数、測ってみます

我々が属している名糖健康保険組合は毎年秋に健康増進企画をやっているが、
今年はヘルスアップキャンペーンと題し、
・・・
面倒なので内容の紹介は省く。

生活習慣の見直しやウォーッキングへの挑戦企画で、
目標を達成したら景品がもらえる、ごく平凡な企画である。
景品もいまいちな感じである(個人の感想)。
なので、あまりやる気が起きない。

ただ、今年は私の部署に、やってみるという人物がいるので、
私もやってみようかと思い、万歩計を買って来てもらった。

590円(税抜)
安っす!
151001-1.jpg
安くてもちゃんと測定できるから素晴らしい!

消費カロリー早見表まで貼られている。
ただ、こういうのは少々疑問を感じる。

カロリー消費のためにウォーキングをするのか?

私は、カロリー消費というより、体を動かすこと、
すなわち、足腰の筋力を鍛え、心肺機能を鍛える運動として、
ウォーキングが優れているのだと理解している。
結果として、カロリー消費にも有効であるということではないのか?

足腰の筋肉を鍛えると意識してウォーキングをするのと、
結果としてついて来るカロリー消費のみを考えてウォーキングするのとでは、
効果が違うはずである。

まあ、590円の万歩計に対する文句を書いても仕方ないので止める。

まずは、1~2週間程、普段の生活で1日どれ位歩いているのか調査してみる。
おそらく、少ないだろう。
次の1~2週間、エスカレーターを階段に切り替えるなど、意識的に歩数を増やし、どれ位効果があるのか調べてみる。
その後、やる気が起こったら、
足腰の鍛錬として、この企画の達成基準歩数「3ヶ月で合計72万歩」へ挑戦する・・・
かもしれない。

2015年09月16日LKM博士
高校生用講演

困っていることがある。
10月にある高校で講演を頼まれているのだが、何を話せばよいのかわからない。

頼まれた時からずっと考えているが、全くひらめかない。
私のウンコ色の脳ミソは、この件に関しては今のところ一切作動しない。
昨日、演題タイトルを聞かれたが、「もう少し待って欲しい」という主旨の返事をした。

普通に研究の話をしてくれて構わないといわれているが、
やるからには高校生にそれなりのインパクトを与えねばならない。
と私なりのプライドはある。

こうなるのはわかっていたが、自分を鍛えるために引き受けた。
私の話に興味がある人達の前でだけ話をして満足していちゃいかんのです。
興味のない人を惹き込む話ができるようになるのが次の課題なのであります。

そもそも自分の高校時代を殆ど思い出せない。
何を考えていたのか?
大人のどんな話に影響を受けたのか?
3年生の途中まで部活に夢中、3年生の夏からは受験生ってこと位しか思い出せない。

担当の先生からは、進路指導の一貫での講演会と聞いている。
テーマは、
「最新の研究内容を通して、社会について考える」
??????? 益々わからん。

社会って何なの?????

と書きながら、ふと思った。
腸内菌叢(※)も色々な細菌の集合体=社会と捉えることもできる。
ん~、少しウンコ色の脳ミソが新たな切り口に気付いたような気がする。

とはいえ、あまり悩まず、聴いてくれた生徒さんの中から、
科学と協同乳業に興味を持つ人が一人でも増えれば御の字ということにしておこう。

※100種を超える腸内細菌の集合体を示す。腸内フローラ、腸内マイクロバイオーム等の呼び方もあるが、筆者はカタカナより漢字を好んで使っている。

2015年09月10日LKM博士
精一杯の防御

関東地方の記録的な大雨はこれ以上被害が出ない事を祈るばかりです。

ここ東京都西多摩郡日の出町はあの縦長の雨雲から外れたようで、
本日は、時よりザーッと降ることはありますが、殆ど降っていない状況です。

しかし、昨日は凄かった。
我々の実験室の上は屋根なので音で雨の強さがわかるのですが、
雨が屋根にぶつかる物凄い音で、一時、電話での会話も困難な状態でした。

ふと思い出される悪夢。
それは7、8年前のことだったと思います。
昨日同様、台風で大雨になり雨漏りしたことがあったのです。
普通の雨漏りではなく、一斉に、ありとあらゆる隙間から水が小便のようにジャージャー落ちてきたのです。
名誉のために書きますが、目に見えるボロボロの隙間なんてこの建物にはありません。
蛍光灯装置と天井の間に存在する認識すらしていない隙間からです。
どうやら、激しい雨で屋上の雨水排水溝にあらゆる木の葉が流れ着き詰まり、
屋上に溜まった行き場を失った雨水が、
どこからか堰を切ったように屋根裏に流れ込み、
その多量の水が屋根裏から重力の赴くままに落ちてきたようです。
図書室大洪水
応接室のど真ん中に天井から滝が発生し、ソファーがベチョベチョ。
建物の東側が幅広く壊滅。

もしそれが再発したら・・・
あり得ないとはいえない激しい雨。

そのエリアにある高価な分析機器類は運べないので、
ビニールを被せて精一杯の防御。
20150910.JPG

何も起こらなくてホッとしています。

2015年09月09日LKM博士
かるかん

鹿児島名物「かるかん」をご存知だろうか?
私は、先の土曜日の鹿児島出張で初めて知った。
これである。
20150909.JPG

助手A♀に、
「鹿児島に行くなら買って来て下さい。大好きなんです。」
と頼まれていたので探してみた。

名前は忘れていたが、平仮名で4文字と覚えていたのですぐに見つかった。
漢字で書くと「軽羹」
Wikipediaによると軽い羹という意味のようである。
しかし、「羹」といわれても、羊羹の羹ということしか知識がなく、意味がよくわからない。
調べてみると「カン」より「あつもの」と読む方が主のようである。
私の電子辞書によると羹は「魚・鳥の肉や野菜を入れた熱い吸い物」とある。
意味はわかるが、このお菓子との関連性が全く不明。

仕方なく、羊羹を調べてみる。
改めて考えると「何故、ヒツジ?」となる、謎のネーミングである。
電子辞書には「あんに砂糖を入れて蒸し、あるいは寒天液を加えて練ったもの」と普通の事が書いてある。

そこで再度Wikipediaに助けを求め羊羹を調べてみる。
歴史という項目を読み何となくわかった。
元は中国の料理で、文字通り羊の羹(あつもの)、つまり羊の肉を煮たスープで、おそらくこれが冷めて肉由来のゼラチンにより固まったのが由来のようである。
日本では室町時代の書物に初出し、当初は小豆や小麦粉や葛粉から蒸し羊羹が作られ、17世紀辺りから生産が始まった黒砂糖を用いて、甘い羊羹が作られるようになったようである。

以上の情報から、もう一度かるかんについて考えてみると、
おそらく、羊羹との比較でついた名称であろうと推測できる。
つまり、軽い「あつもり」ではなく、正しくは軽い羊羹という意味であろう。
基本的にはかるかん粉(かるかん用に専門的に生産されている米の粉)、砂糖、山芋が主原料なので、羊羹より圧倒的に軽い。
また、かるかんが誕生したのは17世紀末から18世紀初めで、羊羹誕生の後であることからも私の説は正しいと思う。
ちなみに、この土産のように中に餡が入ったものは、正式にはかるかん饅頭というらしい。
かるかんとはこの周囲を包んでいる物体のことである。

さて、お味の方はどうであろう?
普通に美味しい。
が、私がここまで調べる必要がある程に感動的な味ではない。
懐かしい味といえる。

ちなみに、かるかん土産を熱望した助手A♀は、
ダイエットのスタートを1週間遅らせたようである。

2015年09月08日LKM博士
勧誘粉砕

私の知り合いの中には、保険の営業などに転職した者がいる。

先日、「一度だけ会って欲しい」と強く頼まれたので作業の合間に会ってあげた。
コンピューターに用意されたパワポ―ポイントを用いて保険の説明。
保険会社に入り、研修で訓練を受けたのだろう。
そんな話術は以前持っていなかったはずなのに、
それなりのプレゼン技術は身に付けている。

私が契約している保険から切り替えさせるために、色々と質問形式で迫って来る。
それなりの誘導尋問のような、詐欺師のような、
慣れていない人なら引き込まれるかもしれないストーリーで。
「もし、この掛け捨てになっているお金で、新車が買えるとしたらどうしますか?」
なんてね。

「うん、確かに得だね。是非そうしたい」
なんて私が思い通りに反応することを期待しているのだろうか?

研究成果をわかり易く魅力的に伝えるために日々試行錯誤している私である。
特に重視しているのはオリジナリティーや魂である。
それとは正反対のプレゼン。
短期間で身に付けたマニュアル通りの営業用の小賢しい話術は逆にイライラを誘導する。

上っ面の技術のみのプレゼンが20分間程続くと、
いよいよ耐えられなくなってしまった。

「私のために提案する。お世話になったから...」と頻繁に言うので、
「ホンマはお前のためやろ? 面倒やから絶対に切り替えへんから。」
で、ジ・エンド

二度と来ないだろう。
しかし、私の失われた30分間は返ってこない。
仕方ないので、ブログにして今日のネタを考える時間の短縮に有効利用した。

2015年09月07日LKM博士
私にお礼を言われた私

個人的なお礼でヨーグルトを知人に贈りました。
もちろん、私が研究している「おなかにおいしいヨーグルト」を。
冷蔵庫に入るか否か知りませんが、2箱、24カップを送りました。

自社通販サイト(メイトーオンラインショップ)で贈りました。
密かに大相撲溜席チケットを狙って、応募期間中に。
(当たっても静かに無視されるリスク大ですが)

送付先の入力やら、
クレジットカード番号の入力やら、
一連の発注作業を終え確認画面の後に発注すると
・・・

20150907.png

私がいきなり画面に出て来るではないか!!!

モニターの中の私にお礼をされる現実世界の私。

一瞬、状況が把握できない私。

今、第三者的にこのシーンを思い出すと、
これから壮大なストーリーが展開される映画の冒頭シーンのように、
異常な出来事が主人公の目の前で起きた瞬間のようだった気がします。

たまに通販で購入して頂いた知合いから、
この話は聞かされてはいたのですが、
いまいち理解できずに適当に聞き流していました(得意技)。
やっと意味がわかりました。

私の写真をこんな使い方するんやったら、給料少しは上げてくれよ~
(心の叫び)

2015年09月02日LKM博士
ワークショップ採択されました!

12月に神戸で開催されます
第38回日本分子生物学会と第88回日本生化学会の合同大会
Biochemistry and Molecular Biology 、略してBMB2015
のワークショップに我々が提案していたポリアミンのテーマが採択されました!
(だいぶ前に採択されていましたが、ブログに書くのを忘れていました)

日本ポリアミン学会から、オーガナイザーをやるよう頼まれまして、
東京慈恵会医科大学の村井法之先生と私で準備して応募したのですが、
無事採択されました。
知合いがオーガナイザーするシンポジウムには数多く演者として参加してますが、
初めて自分自身がオーガナイザーだったため、
採択されてホッとしております。

と書いてはおりますが、殆ど村井先生にやって頂きました。
私は今の所、申請用要旨を書いた程度で、
他は村井先生のメールに
「ありがとうございます。それでよいと思います。」
とか返信しているだけです(笑)。


「生理活性物質ポリアミンから疾病と健康を考える」
というテーマで、
我々2名の他に、疾病や健康との関わりを研究されている4名の先生方に講演して頂き、
色々な角度からポリアミンを知って頂こうと考えています。

12月1日(火曜)14:00~16:30
第8会場(神戸ポートピアホテル本館B1F)

特に、これまでポリアミンとの接点が少ないであろう分子生物学会の学会員の方には参加して頂きたいですね。
20150902.png

2015年09月01日LKM博士
牛乳キャップ、懐かしい

牛乳キャップ、懐かしくないですか?
先日、社内の福利厚生で自由に飲める牛乳コーナーに、
紙キャップのびんヨーグルトがありました!
20150901.JPG

小学生時代、牛乳カップを集めていた方、多いでしょ?
私もその一人だったので、とりあえず洗って保管しておきました。
久しぶりに紙キャップを開けて、
給食時に回って来る針の付いた牛乳栓抜き(正式名称不明)は使わずに、
丁寧に爪を使って丁寧にキャップを開封していたのを思い出しました。
キャップを傷めずに綺麗に開けられた時は妙に気持ちいい!

でも、今はそんなことできるのはかなりの少数派です。

ちょいと調べてみたのですが、(独)農畜産業振興機構のデータでは、
平成23年のデータで、学校給食用牛乳は
紙容器が74.3%
びんが25.6%
だそうです。
(残りの0.1%は何やねん?コップに直接入れるとか?)

主として、「低学年児童は重い瓶を運ぶのが大変」というのが理由で、
びん牛乳が紙パックに移行したらしいです。

ちなみに、高い割合でびん牛乳の地域もあります。
長野県、山口県、香川県、福井県、岡山県
85%以上です。

ただ、びん牛乳でも多くがプラスチックのキャップに移行してきています。
衛生面の問題が大きいと思います。
昔は、紙キャップから牛乳が少し漏れ出していても誰も気にしなかったのに、
今ではクレームになりますからね。

牛乳キャップで長期的な社会の変遷を少々感じてしまいました。

2015年08月27日LKM博士
詐欺やったんか~

昨晩NHKのニュースを見ていたら、
「高額な時計などを貰って下さい」と言って通りがかりの人に手渡し、
渡した直後に運転手への気遣い(ビール代など)等として数万円をとる。
しかし、その時計は安物である。
というような詐欺が頻発しているとのニュースがあった。

実は私、10年位前、理化学研究所に通っていた頃、
和光市の路上で同じようなことを経験している。
特殊な経験だったので、今でのその道を通る度に思い出す出来事である。

現場再現
(矢印は声の調子を、括弧内は心の声あるいは動作や様子を示す)

夜20時過ぎ、詐欺師(2人組)、歩道を横切ろうと車が途絶えるのを待っている私の前で車を停める。
「すいません、ちょっといいですか?さっきまで時計の販売をしていたのですが、一番良い時計があまっちゃって(車内の窓を開けて時計を見せてくる。高級そうな箱に入っている)。もらって頂けませんか?」
私:「はあ↑?・・・はぁ~↓(まあ、もらえるんやったらええけど)」 
詐欺師:「これ、ここだけの話、うん十万しますよ」
私:「へえ~→」
詐欺師:「このまま会社に持って帰れないので、貰っていただけませんか?」
私:「(あやしいな~)じゃあ、捨てればいいんじゃないですか?」
詐欺師:「いや、これ本当に良い時計なので、勿体ないです」
私:「はぁ~↓」
詐欺師「お仕事は何ですか?」
私:「(説明面倒やな。ちょっと試してみよう)ん~、ウンコ調べてます。」
詐欺師:(明らかに動揺。数秒フリーズ)「そういう仕事じゃ一生買えない時計ですよ」
私「なんで、そんな事わかんねん?」(少しイラッと来たので関西弁を強くする)
詐欺師::「すいません。とにかくもらって下さいよ。」
私(もう面倒なので)「まぁ~、くれるんやったらもらうけど。爆発とかせえへんやろな?」
詐欺師:(困惑気味)「実際手に取ってみて下さいよ」
私:(手に取り眺める)「よーわからんけど、ほな、もらっときますわ。じゃ」
詐欺師「いや、ちょっと待って下さい。さすがこれは高級時計なので、我々が一杯やるくらいのお金を頂けませんか?」
私「はあ~↑」
詐欺師「お気持ちだけでいいので」
私(しぶしぶ財布を開けて)「はい、100円」
詐欺師(めちゃくちゃ驚きながら)「もう少しありませんか?」
私:(再びイラっときて)「はぁ~っ↑。そっちがもらってくれって頼んでるんやろ。」
詐欺師:(明らかに動揺)「いや、そういわれても」
私:「頼まれたからもらったったんや。言うてることおかしいですよ。(一応丁寧に対応)」
詐欺師:(運転手席の男と相談しながら)「いや、そういわれても。」
私「ほな」(訳わからんので、さっさと行こうとする)
詐欺師:「あの~、返して頂けませんか?」
私:「はぁ~↑ もう俺のもんやけど。100円もあげたんやけど」
詐欺師:「すいません。100円返すので、時計返してもらえませんか?」
私:「あかん。」
詐欺師:「本当にすいません。返して下さい」
私:たくさんの理研人がジロジロと見ながら通り過ぎて行く手前、
面倒なので100円返してもらって返してあげました。


ニュースでやっていたのと、全く同じ手口である。
詐欺やったんや~
危なかったぜ(笑)。

2015年08月26日LKM博士
溜まっている物

ウンコは溜まっていません。

研究関係では、
読まなきゃならん論文
書かなきゃならん論文
沢山あるけど、
他にも考え出したらいっぱいあるけど、
忘れていることもいっぱいあるだろうけど、
とにもかくにも
物理的にこれが邪魔。
20150826.JPG

学会等に参加した時の所属と氏名を書くカードと
それを入れる紐付き名札

これは自宅にある一部で会社や鞄内にも入っている。

普通に参加した時のものは捨てていたが、
招待された時のものを記念にとっていた。

貧乏性なので、もしかしたらこの名札も使うかもと考えてしまう私。
結局、一度、国技館で大相撲を見る時にチケットを首から吊るすのに使ったのみ。

もう捨てよう。

2015年08月25日LKM博士
メールソフトを閉じる

多くのビジネスマンが朝出社後、最初にすることは、
コンピューターの電源を入れ、電子メールソフトを立ち上げることであろう。
そして、夜に仕事が終わるまで、
電子メールソフトを閉じることはほぼ無い。

このメールソフトは優秀で、
メールが着信すると、
「新着メールがあります」
とリアルタイムで知らせてくる(設定による)。

私の場合、海外からの学会参加や論文投稿要請も多いので、
特に午後からは激しく、1時間に4~5通位は届く。
つまり、10~15分に1通くらいのペースでメールが送られてくる。
もちろん重要なものもあるが、無視してよいものも多い。

文章を作成中であろうが、
表計算をしていようが、
容赦ない。
メールが届くと無意識に作業を中断し、
それを開いて読むことが多い。
明らかに集中力が切れるのである。

便利なようで効率的ではないと判断した私は...
先週から、朝にメール対応を済ますと、メールソフトを閉じることに決定!
自分が送る用事がある時にのみ立ち上げる。

これが、これが、
仰天するほどの集中力アップ効果が出た。

時々、
「数時間前にメールしたのですが...」
とい困り気味、あるいは怒り気味の電話があるが、
私は全く気にしない。
「しゃーない」と思っている。

問題点としては、メールを立ち上げた時の蓄積メール量が多く、
厳選メールしか読まないので、
益々未読メールが増加中。
受信箱、未読メールは本日朝の時点で797件。

2015年08月21日LKM博士
どこで、何をやっているのでしょうか?

古いデジカメ写真を探していると、こんな写真が出てきました。

20150821-1.JPG

何をしているところかわかりますか?

大学の講義室です。
講義をしているのかと思うと、何か変な雰囲気ですよね。
大きなスクリーンを見て下さい。
対戦型の格闘ゲームをしています。
講義室の前方には機材が持ち込まれ、
実況をしている人がいたり、機材のオペレーターっぽい人がいたりします。
そして、観客っぽい人達も。
実は、堂々と大学の講義室でゲーム大会をしている写真です。

さらに写っている人達をよ~く見て下さい。
欧米人っぽい人が多いです。

これ、どこの大学だと思いますか?


正解は
MIT
はい、あの有名な超エリート大学
マサチューセッツ工科大学です。
20150821-2.JPG
(厳密にはゲーム会場はこの建物内ではありませんので悪しからず)

ノーベル賞受賞者の輩出数は世界ナンバー1
1大学で80人以上というからレベルが違います。

2年前、ボストンで知り合いの知り合いにMIT内を案内してもらっている時に、
音がうるさいので教室を覗くと、ゲーム大会をしていました。

通説「ゲームをするとバカになる」
説得力激減ですかね?(笑)

2015年08月20日LKM博士
断られる審査

科学ジャーナルの編集委員は難しいと初めて知った。
6月にScientific Reportsの編集委員を引き受けたと本ブログで書いた。
参考ブログ→Editorial Boardを引き受けてみた

既に数報の論文の編集委員としての仕事が回ってきたが、
一つ厄介な論文に出くわした。
編集委員として2名以上のレビュアーに論文審査を依頼するのであるが、
これが断られ続けている。
既に5名の研究者に断られた。
(なんとか1名には引き受けてもらったが)

理由は主として以下の3つ
①忙しい
②休暇中(ヨーロッパ人はやたらと長い休暇を取る。研究者も同様に)
③無視(1週間経って再度メール連絡しても返信なし)

この様に並べてみると、結構酷い理由である。
しかしながら、論文審査は相当のエネルギーを消費するにも関わらず、
無償の仕事であることを考慮すれば、
仕方ないといえば仕方ない。
事実、私もレビュアーを依頼された時は、①の理由で断ることが多い。
でも、もう少し気を遣った返信をするが...。

昨晩は、依頼されている原稿を仕上げる予定だったのに、
5番目の依頼者からの断りメールの受理で予定変更せざるを得なくなった。
再び、PubMed(世界最大級の文献データベース)で同分野の研究者を探し、
ジャーナルWebからレビュアーへの依頼メールの送信。

投稿者の心境はよ~くわかるので、
できるだけ早くレビュアーを見つけなくてはならない。

2015年08月18日LKM博士
せんとくんが減っている気がする

奈良の土産事情が、なんとなく変化している気がするのです。
せんとくん系の土産が減っているのです。

今夏は、奈良駅まで行かなかったので、
奈良土産の本場、ひがしむき商店街でのチェックはしておりませんが、
明らかに減っているのです。

入れ替わるように勢力を拡大しているのが、
「しかまろくん」
です。
こいつです。
20150818.jpg

以前から存在しているのは知っていましたが、何者なのか?
調べたら、奈良市観光協会のマスコットキャラクターのようです。
どうやら、奈良市観光協会は"せんとくん"をいつの間にか見捨てたようですね。
ひどい。

全国的な知名度を誇る"せんとくん"を見捨てる理由があるのか?
大人の事情?

とにかく、私は"せんとくん"を応援します。
と書きつつ、上の「しかまろくんみかさやき」を土産に買ってしまいましたが...。
せんとくん商品が無かったので苦肉の策ですが、
そこまで"せんとくん"は追い詰められているのでしょうか?

心配している奈良県勝手に観光大使より

2015年08月14日LKM博士
また住処が一つなくなった

今週はカエルネタが多かったのでついでに。

東京でも、私の職場の近く、日の出町やあきる野市には、
まだカエルの大合唱が聞こえる場所が点在している。

私の通勤路にもそんな場所が複数ある。

夜通ると、何百匹分の声が聞こえてくる。
そこの場所だけは、赤信号で止められることがあっても心が和む。

しかしながら、その内の一つが破壊された。
つい先日のことである。

大量の土砂が運び込まれ、工事車両が入り、埋め立てられていく...
20150814.JPG

カエルの死だけを嘆いているのではない。
カエルが棲んでいるということは、
餌となる昆虫類も豊富に棲息している豊かな生態系が存在していることを示しており、
それらの生態系が丸ごと破壊されたことになる。

残念である。
寂しい限りである。
そして勿体ない。

でも、どうすることもできない。
土地の所有者にとっては、カエルが棲んでいても何の利益にもならないのだから。

田んぼや雑木林などを維持している人には、
生態系手当を出してあげれば良いのにと思う今日この頃である。

2015年08月13日LKM博士
原稿があった

昨日から休暇取っているのですが、
実家に帰る新幹線で、ふと思い出しました。

「盆までに提出しなければならなかった依頼原稿があったような・・・」

偉い先生に頼まれていた分担執筆本の担当分の一章です。
きれいさっぱり忘れていました。
こういうのって、不思議と非日常に入ると思い出すのものです。

ヤバイ

とはいえ、出版社も盆休みでしょう。
そもそも遅れる事を前提にした期限でしょう。
(経験論的に)
どうしようもないものはどうしようもない。

と得意の自分勝手な思考回路で、
心を落ち着かせ、
(対して焦ってないが)
休み明けには書かないといけないので、
一応脳ミソで構想を練りつつ、
気が付くと爆睡していました。

2015年08月10日LKM博士
危険な夢

幼い頃、こんな経験はありませんか?
夢の中で気持ち良く小便をしていると、ふと目覚め、現実世界でもおしっこをしていたという悲劇。
私の場合、足に尿の温かみを感じて、現実世界に戻るとおしっこジャージャー排尿中。
ワッって飛び起きた経験が何度かあります。

夢の中で、遅刻してワッと目覚めると、
実際に寝坊していた経験もあります。

あるいは、夢の中の音と、現実世界の音がリンクしていた経験もあります。

脳科学的に、夢と現実世界の繋がりがどの程度解明されているのかは知りませんが、
おそらく浅い睡眠(レム睡眠)時は周囲環境がその時の夢に影響を与えていることは間違いないと経験的に理解しております。


昨晩、寝小便と極めて類似したパターンで、
夢の中で便意をもよおし(もちろん大便です)、
やっとのことで便所を見つけて排便する夢をみました。

今にもウンコが出るという時、夢の中で「これは夢」とわかったのでしょうかね?
慌てて目覚めました。
そして、ウンコを漏らしていないことを願いました。

恐々チェックしましたが、大丈夫でした。
(^。^;)ホッ
とはいえ、あと少しで「寝大便(寝小便に対抗する言葉を造った)」していたかも...。

直後に強い便意を感じ、
夜中の3時半なのに排便しました。
前日、ちょいと食物繊維類を食べ過ぎたのかもしれません。

やはり、夢と現実は繋がっており、
排尿や排便する夢は注意しなくてはならないと再認識した私でした。

2015年08月06日LKM博士
エコも程ほどに

エコなのでしょうが、
数年前から、関東エリアの殆どのバスは始発駅で出発時間を待っている時、
エンジンが切られます。
出発直前に運転手さんが乗って来るまで。

基本的には良いことと思うのですが、
この季節は暑過ぎるので勘弁して下さい。

こちらは炎天下でしばらく突っ立ってバスを待ち、
やっとバスが来て、
駅までの乗客が全員降りるのを、今か今かと待ち、
やっと乗り込むと
エンジンストップ。

モワモワモワモワ
車内温上昇。
この炎天下、ものの数分で外気を超えるような暑さになります。

この季節だけでも、なんとかなりませんかね。

2015年08月05日LKM博士
年に1回は素手で捕獲しないと気が済まないんです

セミ
年に1回は素手で捕獲しないと気が済まないんです。

ということで、今朝捕獲しました。
アブラゼミ

ミスなし、一発で仕留めました。
小便をかけられることもない完璧な捕獲!

会社まで持って来てしまいました。
(なかなかセミを捕まえて出社するサラリーマンはいないと思う)

折角なので、裏側をiPadで撮影。
20150805.jpg

バルタン星人にそっくりですね?
樹に突き刺す尖った口。
オスなので、発音器(腹弁)があります。

ちなみに、
私は誰かの机の引出しの中にオスのセミをこっそり忍ばせて、
びっくりさせる悪戯が好きです。

2015年08月03日LKM博士
34℃でも涼しく感じる方法

この週末も猛暑の中、土日共に、畑に行きました。
今の時期、夏野菜の収穫以外にも秋冬野菜の栽培がスタートしており、少々忙しいのです。

熱中症が怖いので、午前10時前には終了です。
とはいえ、太陽光を遮るものがない畑は、8時を過ぎると猛烈な暑さになります。
麦わら帽子を被り、首からは保冷タオルと可能な限りの対策をとっても、
身の危険を感じます。
汗だくです。
最後の作業である鮮度最優先のエダマメの収穫を終えると、
私は急いで帰路につきました。

この週末、午前10時でも車の外気温計は34℃を指しておりました。
当然、急いでクーラーを点けようとなるわけですが、
車の中も暑いので、とりあえず窓を開けて走り出します。
すると、熱気満々のはずの窓から入って来る風が非常に涼しく感じるのです。
気持ちいい~
気が付くと、クーラーつけなくても、高原をドライブしている気分。
もちろん、窓を開けて走っている車は皆無です。
不思議です。

理由は、体感温度に違いがあるからでしょう。
炎天下の畑で作業中 vs 風の吹きこむ車内で座っている運転中
1時間以上炎天下の畑で作業して体にとっては、
風の吹きこむ車内の体感温度の方が低いので涼しく感じたのです。

脱衣所から入ると高温多湿に感じる風呂場も、
サウナから出て来ると涼しく感じる現象と同じです。

と書きつつ、
真似する必要も、参考にする必要もないアホな方法であることは十分認識しております。

以上。

2015年07月30日LKM博士
高ちびっ子濃度

夏休みは必然的に子供連れの工場見学が多い。
今日は静岡県からの見学者があり、私も講演を頼まれている。

事前情報では、早朝に静岡を発ち、10時頃に我々の工場着の予定。
昼まで工場見学を行い、
午後は、ここからすぐ近くの遊園地「東京サマーランド」にて、
親子で夜まで遊ぶバスツアーのようだ。
単なる遊びだけでなく、工場見学の上に私の講演まで入れるとは、
なかなか素晴らしい企画である。

参加者一覧を見ると•••
ちびっ子濃度が5割以上。
(厳密には、ある程度の社会性を身に付けている小学高5、6年生も含む)
20名位ではないか!!!

「ちびっ子も参加です」とは聞いていはいたが、
これは予想をはるかに上回っている。
おそらくバザールの最高人数に匹敵するか、それ以上。

とりあえず、塗り絵を使う秘技
CBKSDMNEWDNNKKSSD!
で対応するしかない。
(何のことやらわからん方はこのブログを参照に。LKM博士のブログ史上、最も意味不明な題名といわれている⇒CBKSDMNEWDNNKKSSD! 2013年9月11日リンク
しかし、今日はCBKSDMNEWDNNKKSSD!の達人であるアシスタントまなみの助けは、私の直部下ではないため借りられない。
別の助っ人は来るようであるが、力量不明。
クレヨンも本社から届いているが、圧倒的に数が足りない。

そして、先程(午前8時20分)、塗り絵の原本が行方不明であることに気付いた。
では、急ぎ、塗り絵原本の捜索に入るので、今日はここまで。

健闘を祈る by myself

2015年07月29日LKM博士
再び絶食プレイ

協同乳業㈱研究所の我々のチームで春から流行っているのは、
24時間絶食プレイ。
精神的辛さは最高レベル。
辛さを逆手にとって楽しむしかないので、
変態プレイの一種として絶食プレイと表現しています。
もちろん、ダイエットではございません。
研究のための試験です。

辛いけど研究のためという自己犠牲の精神のもと、
何度も繰り返しやってきました。
その甲斐あって、一定レベルの結果が出て、
メンバーが絶食から解放されたのは数週間前。

残念ながら、その安らぎは短期間で終了し、
今日から第二ラウンドの開始です。

始まったのは、絶食試験のための絶食試験。
つまり、我々がこれまでやってきた試験系はストイック過ぎるので、
将来、他の被験者を募集して同様の試験を実施するに当たり、
精神的・肉体的に負担を軽減できる方法がないのか、
自分達の体で見つけ出すまで探るのです。

出張ばかりの2週間が終わって、やっと落ち着いたと思ったらこの状態。
しんどい仕事ですわ。

とはいえ、全部、私が指示しているんですけどね(笑)

2015年07月28日LKM博士
検索したら・・・

秋の「日の出産業まつり」での出店申し込みをしようと
「日の出産業まつり」
でYahoo検索すると、
約37,700件の検索結果が得られ、
トップに日の出町観光協会のWebページが出てきた。
当然である。

しかし、驚いたことに、
2番目、3番目は私のブログ記事が出て来るではないか!
20150728-1.jpg

Google検索でも全く同じ。
20150728-2.jpg

これ、日の出町の広報ブログみたいになっとるやんけ~(笑)

2015年07月24日LKM博士
羽田に戻る!?

昨日は山形県鶴岡市でお仕事。

私の研究をご存知の方は、「なるほど」って場所への出張でしょう。

向かうは庄内空港。
ところが出発前にANAがちょっと気がかりな放送をしていたのです。
「庄内空港付近は雲が厚く、着陸できない場合は羽田に引き返す条件付きフライトです」
って。

そうは言っても大丈夫だろうと根拠のない自信を持って搭乗しました。
普通に着陸態勢に入り、しばらく経ってからのことです。
ガクンっと揺れて、
「視界が悪すぎで着陸できないので、再び上昇します」
と放送。
着陸用に出ていた翼が引っ込み、確かに上昇していきます。
(私は着陸時の翼を観察するのが好きで、必ず翼の後ろの席を予約します)
窓の外は確かに真っ白。
雲の中というのは誰が見てもわかる状態。

暫く旋回して着陸のチャンスを待つという放送。
でも、きっちりと羽田に引き返す選択肢も最後に付け加える見事な仕事っぷり。

雲の中を旋回すること30分間。
映画じゃないので大丈夫ってわかっていながらも、
燃料が十分あるのか不安になる私。

何とか着陸出来ましたが、
地上寸前まで何も見えず、
機長さんの技術の高さに驚いた私でした。

他人事と思っていた条件付きフライトのレポートでした。

2015年07月23日LKM博士
メロンパンのメロンパン

広島空港でメロンパンじゃないメロンパンを発見した。

土産物店をうろついていると、常連っぽい方が2つ掴んでレジに。
「何や?」とみると、メロンパンって書いてあるが、何か変なメロンパン。
すぐ売り切れるようで、店頭品のみという表示。
1日10個程度が広島空港に届けられ、すぐに完売するようである。

おそらく、初めて買う人は確実にこう思うだろう。
「変な形のメロンパン」

なぜなら、こんな形をしているから。

20150723-1.JPG

ラグビーボールっぽいが、底は平らである。

次に手に取ってみると誰もが思うに違いない。
「えっ、何? 重っ!!!」

ずっしり感が凄まじい。
同じサイズでこの重さのものは、申し訳ないが、「ウンコ」しか思い出せない。
ウンコと比重がほぼ同じメロンパンである。

型破りなメロンパンで、食品企業の人間としては、思わず裏面を見てしまう。

製造者は...、呉市の(有)メロンパンという会社である。
つまり、メロンパンのメロンパンっぽくないメロンパンである。

そもそも表面が、いわゆるビスケット生地ではなく、しっとり。
割ってみると重い理由がわかった。
カスタードクリームがたっぷり詰まっているのである。

20150723-2.JPG

しかし、このカスタードクリーム、生クリームと卵がたっぷり本格派ではなく、
小麦粉たっぷりなのか、安っぽくて、こしあん感すらする代物である。
そのためか、常温で1週間以上保存可能なのである。
でも、不味いわけではない。

値段は150~160円程度。

レジの方に聞くと、広島では相当有名なメロンパンで、
本店まで行っても売り切れていることが多いようである。
おそらく、殆ど県外には出ていないのではないかということ。

ネタとしてはレベルが高い商品なので、
広島に行かれた時は、購入してみる価値はあると思う。
但し、結構稀少なので、事前に販売されている場所等を確認しておくことをおすすめする。

2015年07月15日LKM博士
とんだ広島出張(予想)

台風11号が日本に向かっております。
金曜日、土曜日に広島出張なのですが、
天気予報によれば、
台風と息ぴったりのタイミングで広島に滞在しそうな雰囲気。

土曜の午前に、ある会合で講演頼まれているのです。

台風直撃でもやるのかな???

ANAからは、「飛行機飛ばないかも」メールが届きました。
正式には「台風11号による運航への影響について」というメールです。
たぶん飛ばないぞって間接的な連絡と、変更・キャンセル方法等が親切に説明されてあります。
もう少し台風情報を見守りたいので、そのまま放置しております。

今後の流れを予想してみます。
①明日、飛行機をさっさとキャンセルして新幹線で来て下さいって頼まれる。
(私はじっと座っているのが嫌いなので、新幹線4時間は考えるだけで禿げそう)
②当日、仕方なしに向かうものの、新幹線も大阪辺りでストップ、或いは大幅なスピードダウンで5時間以上車両内で過ごすことになる
③(新幹線が動いた場合)なんとか嵐の広島に着き、主催者に朝に最終判断が出ると言われる。
④土曜朝、結局その会合が中止になり、当然講演もなし。
⑤交通機関麻痺で帰れない俺。嵐のため飲みにも行けない俺。
⑥お土産だけ買い、台風が通り過ぎた日曜日に帰京(厳密には帰玉※)
⑦3連休の土日が潰れてしまう。しかも、帰ってきたら猛暑。

以上、リスク管理の観点から悲しいシナリオを想定して出張に備える私であります。

※埼玉の玉

2015年07月09日LKM博士
予約して予約に気付く

先日、平和な6月が終わり、沖縄を皮切りに出張が再開したと書きました。
その通り、今週末から特に激しくて、土日も仕事が入っています。
大相撲の初日も千秋楽も仕事です。
(気付いた時はウンコ漏らしかけました。)

7月4週目も5週目も飛行機移動があるので航空券を予約していた時に驚きました。
予約後に確認しようと予約済みフライトリストを見たら、
リストに別のフライトが・・・

来週やん?????

思いっ切り忘れてた

あぶな~

一時期、手帳が行方不明になっておりまして・・・
その期間に決まったスケジュールは・・・

はい、ご想像の通りです。

未来にご迷惑をかけるかもしれない皆さまへ
まっことに申し訳ございません。

m(*д*)mお許しを...

2015年07月07日LKM博士
データ整理ができません

整理すべきデータが沢山あり過ぎて、
「やらねば、やらねば」と思いつつ、
後回しになるデータがあるんです。

ウィークデーは忙し過ぎるから、
土日に自宅で集計しようと思っても、
結局できないデータがあるんです。

新幹線の中でやろうと思っても、
飛行場や機内でやろうと思っていても、
講演用ノートパソコンには入れていないデータがあるんです。

整理できていないくせに、
毎日そのデータファイルは開いています。

それは何かといいますと、
ウンコ回数のデータで~す。

2015年も折り返し地点を突破したいので、
今年のウンコペース確認したい欲マックス。

2015年07月06日LKM博士
『香り爛漫』頂きました!

生粋の秋田人から純米大吟醸「香り爛漫」を頂きました!
美酒爛漫ブランドの秋田銘醸㈱(秋田県湯沢市)の作品です。

秋田酒こまち100%使用
酵母は「こまち酵母スペシャル」
「えっ?」となるふざけたネーミングですが、
調べると、2012年に生まれた秋田県産の清酒酵母で、
極めて華やかな香りを産生する特徴を持っている一押しの酵母の一つのようです。

確かに、フルーティーな香りがしました。
それをイメージしてなのか、このラベル !(゚O゚)!
一瞬、あやしい洋酒かと思ってしまいました(笑)。
20150706.JPG

フルーティーな香りがする日本酒らしく飲みやすく、
かといって軽いのではなく日本酒らしい重さもあり、美味しかったです!
秋田人がわざわざ送って下さった理由がわかりました。
2回に分けて750mlを大切に飲みました。
ごちそうさまでした!

ちなみにこの秋田人、協乳の社員のお父様です。
どういう経緯でお酒を頂ける関係になったのかは忘れましたが、
お礼に奈良名物・柿の葉寿司を送るのが慣例化しています。

2015年07月02日LKM博士
昼飯を逸する

10時ごろに空港に着き、
10時50分に搭乗。
11時過ぎに離陸
極めて順調
のはずでした。

ところが、何時に着くのかチケットを見てびっくり。
13:40分着

昼飯は•••
そんなに遠いの?

普段の飛行機利用は、長くても1時間40〜50分程度。
1時間以内のフライトも多々ある。
国際線はもちろんもっと長時間であるが食事が出る。
従って、飛行機に食べ物を持ち込む感覚が欠如していた。

機内では多くの人が弁当持ち込みではないか。
私はプレゼン用パワーポイントを作りながら耐えるのみ。

さらに、那覇空港周辺で混み合っていると放送があり、
なかなか着陸しない。
結局30分遅れ。

当然、講演までの時間も迫り、空港で食事も出来ず慌てて会場へ移動。
腹が減っては90分も話せないので、何とかコンビニおにぎり購入。

「ポーク玉子(油味噌)おにぎり」

201507021.JPG

味は•••
沖縄に行ったら食べてみて下さい。

2015年07月01日LKM博士
どこまで制覇したのか?

何故か出張が少ない6月を終えた途端、出張が復活します。
今日は、なんと、沖縄県に講演に行きます。

遠過ぎるやろ・・・

5月に鹿児島に行った時、周囲には
「遠いところまで進出しているね~」
と言われたのですが、それを遥かに飛び越え沖縄です。

ここまで来ると、仕事で、どれ位の都道府県を制覇したのか知りたくなりました。

そういう訳で日本地図を印刷して塗り絵。
行ったことがある都道府県に色を塗ってみました。

20150701.JPG
(島は塗っていませんが悪しからず)

これは通過しただけの場所は含んでおりません。
仕事の目的地として訪問した都道府県です。
もちろんプライベートでの訪問も含んでおりません。

半数位かなと思っていたのですが、軽く半数を超えていましたね。
現在、30都道府県を制覇して、残り17県です。

未踏の県で意外なのが群馬県。
弊社の工場もあるのに行ったことがありません。
岐阜県も機会があってもよさそうなものですが、ありません。

他の未踏の県は、「なるほど・・・」という感じがします。
これらの未踏の県を制覇するのは、至難の業でしょうね。

2015年06月29日LKM博士
不要なおつり

もう死語になっているのだろうか?
便所でもらう「おつり」。

汲み取り式便所(いわゆるボットン便所)で、
ウンコが肛門から排出され、ウンコ槽に落ちた時に、
溜まっているウンコ(厳密にはウンコ槽の水分)が跳ね返ってきて、
尻に付く現象である。

今朝、頂きました!
(「!」を付ける必要はないと自分でも思う)

キュウリやナスを収穫していたら、突如便意をもよおし、
畑に設置されている簡易トイレで「おつり」をもらったのである。

しかし、このトイレ、汲み取り式ではあが、
いわゆる真下のウンコ槽がフルオープンのものではなく、
直径10cm程度の蓋が付いていて、
上にウンコや小便が溜まるとその重さでパコッと沈んでウンコを落とす仕組みである。
普段はウンコ槽を眺めることはできない。

パコッの時間は僅か1秒足らず。
よく考えると、「おつり」がお尻に跳ね返って来るというのは、
相当凄い。
奇跡である!
と思いませんか?

排便でウンコが落下し、蓋が空いた瞬間に始まるこの物語。
重力加速度を得ながら落下していくウンコ。
水面に与える衝撃で飛沫が生じる。
円状に四方八方に飛ぶ滴。
その内、真上方向に跳ね上がった1滴が、
閉まりかけていく蓋の隙間を通り抜けて、
私の尻に到達するのである。
この間、1秒足らず。
書いていることがわからん人は、この解説図を見ながらもう一度読んで頂きたい。
(15分もかけて作成した)
20150629.gif

まるで映画でよくあるシーンのように、
例えば、インディージョーンズで、遺跡内で仕掛けられた大きな石の扉が降りてきて、
閉じ込められそうになるがギリギリ滑り込み脱出するように、
この奇跡の一滴は私の尻に飛んできたのである。

そういう訳で、「他人のウンコが尻に付着した」という早朝から起きた悲劇を、
凄いことが起こったように解釈し、前向きに今日を乗り切ることにしたのであります。

2015年06月26日LKM博士
講演で初めて花を頂いた

今日は青梅市の私立幼稚園の父母会連合会に声を掛けて頂きまして、
青梅市民会館で1時間ほど講演をして来ました。
よくわかりませんが、他にも青梅市教育委員会との共催でした。

以前、父母会連合会の代表者の皆様が工場見学に来られたことがあり、
その時の私の講演が印象に残ったらしく、
他の保護者の方々にも聞かせたいという依頼でした。

いつも通り、ギリギリまで準備し、
直前に気持ちを高めていざ本番。
まあまあ、75点位のできでしょうか。
悪くは無かったと思います。

驚いたのはその後です。
司会「では、楽しいお話をして頂いた松本さんに花束の贈呈を行います」
オレ「えっ...??? なんで???」

よくわからないまま頂きました。

夏っぽい立派な花束です!

20150626.jpg
花束を立てているのが実験用ジョッキですいません。

舞台の上で花束をもらったのは初めてです。
といいますか、花束をもらったのも卒業式以来ですね。

いつも、他人が花束をもらうのを見る度に、
ギャグでプロレスラーみたいに振り回したら面白いのにって思っていたのですが、
いざ、自分がもらうと絶対にできないことに気付きました(笑)

2015年06月25日LKM博士
そんな奴おらへんやろ~

ある日のスーパーの広告
「ウインナー詰め放題!」

20150625.JPG

個人的に小さめの表記が気になった。

「先着50kg限り」。

店に行っても無くなっているかもしれないのか?
50kgが何人分に相当するのか見当もつかない。
でも、万が一、売れ過ぎた時はごめんねというメッセージが含まれている。

一番下に書かれた「税込500円」。

この単語がないと
「私は広告に書いてある463円しか払わない」って怒る人がいるのか?
そんな奴おらへんやろ~

最大の謎はココ
小さな文字で
「当社の指定の袋とさせていただきます。」
??????
マイ袋を持参してウインナー詰め放題する奴がいるのか???
そんな奴おらへんやろ~

とは書いてはみたものの、
明記しておかないと本当にマイ袋を持って来て詰め込む人が出現するのかもしれない。
むしろ、過去に「そんな奴がおった」と考えるべきかもしれない。

この広告の全ての小さい文字のコメントは防御的記述。
その意味が、食品メーカーで働いていると非常によくわかる。
常識が通じない変な世の中になったものである。

広告から世相を考え、一人でテンションが下がりかけたので、
大木こだま・ひびきの「そんな奴おらへんやろ~」連発の漫才で少々笑ってみたい気分になった。

2015年06月24日LKM博士
溜まりまくっているゴミ箱

探し物があってゴミ箱を開けた。
以前捨てた記憶があるからだ。

開けてビックリ (◎。◎)!

凄まじい量のゴミ


あっ、生活ゴミではないですよ。
コンピューター内のファイルのゴミ箱です。
1652個も入っている・・・
20150624.JPG

「どんだけ溜めてるねん、オレ」(独り言)

右クリック⇒ゴミ箱を空にする
という作業すらできない私。

机の上がぐちゃぐちゃになるのは当たり前である。

2015年06月23日LKM博士
Editorial Boardを引き受けてみた

Editorial Board
科学ジャーナルの編集委員と訳せばよいのでしょうか?
科学ジャーナルでなく普通の雑誌でも、編集に関わる人達をそう表現する気もするが、正確には知らない。
「調べろよ」って指摘されそうであるが、面倒で... すいませんねー「(^-^;)

仕事は論文審査を担当するわけであるが、レビュアー(審査員)の審査結果を総合的に判断して、採択の方向性を示すものと理解している。
最終決定を下すのは編集長である。

引き受けたのはNature姉妹誌のScientific Reports(サイエンティフィック・リポーツ)。
Natureの威を借り、結構レベルが高い今流行のオンライン・ジャーナルである。

正直、他人の論文の審査をしている余裕はあまりないが、
Nature姉妹誌というオーラを受けて、気が付いたら引き受けていた。

なりたくてもなれない(ジャーナルから指名されないとなれない)役柄であるので名誉なことである。
Nature姉妹誌に、一定レベル以上の研究者として認められているという証拠でもある。
何事も経験であり、非常にレベルの高い自己啓発として取り組もうと決めた。

但し、得られるものは名誉とほんの少しだけ世界の研究の流れを先取りできるだけで、もちろん無償である。

引き受けて2週間で、既に2つの審査論文が届いた。
無理をしない条件で引き受けているので、早速1つ断った。
まあどうなることやらわからんが、2年間は頑張ってみよう。


ちなみに、過去にScientific Reportsに掲載された私の論文はこれらである。
結構注目されたウンコ系論文である。

Impact of Intestinal Microbiota on Intestinal Luminal Metabolome(腸内菌叢が腸管内腔内の代謝物に与える影響)
http://www.nature.com/srep/2012/120125/srep00233/full/srep00233.html

Upregulation of colonic luminal polyamines produced by intestinal microbiota delays senescence in mice(腸内細菌によるポリアミン産生増強はマウスの老化を抑制する)
http://www.nature.com/srep/2014/140401/srep04548/full/srep04548.html

2015年06月19日LKM博士
考えて考えて考えて・・・、考えてないやろっ

昨日の話の余談。

昨日書いたように、調子が良くて脳みそがフル回転した日は、
血糖値低下を招く程にエネルギーを消費し、
デスクワークしかやってないくせに腹ペコ&疲労困憊に陥るわけです。

そうなると、ふと、矛先が助手A♀に向かうんです。
ダイエットに何度も失敗し、今も糖質カットを必死でやっている助手A♀に。

「A♀さん、普段、研究のこと真剣に考えてないやろ。脳ミソ使ってないやろ?」
って(笑)

思考し脳みそが活性化するだけで糖分が消費されるわけです。
というか、糖分は思考するために必須のものです。
それにもかかわらず、その大事な糖分をカットして普通に仕事をしているということは、
脳みそを使っていない証拠であるという論理です。

助手A♀「えへへ、そうなんです」

(◎до;)エッ!! 
認めるんかい

何故か私が撃沈~

2015年06月18日LKM博士
考えて考えて考えて・・・

昨日は考える仕事をやっていました。

1.特許
この実験内容で、守っておきたい技術は守れるのか?
既知の知見との違い(進歩性)は明確か?
弁理士の先生への説明資料作り
今持っているデータで何とかしたい。
考えに考えて・・・

2.論文①
データはあるが、どういう論旨にするか整理が出来ない。
共同研究者との過去の会話を思い出し、
ベースとなる一連の流れを書いたレポートを読んで、
考えに考える。

3.論文②(もう一つある)
こちらは主張すべきことは決まっているが、まとめるのが至難の業。
色々調べたデータをもう一度解析し直し、目玉となるデータを考える。
ひたすら考える。

何故か昨日は集中力がありました。
ですから、ずっとこれらの仕事をやっていました。
1をやっている最中に3に関する名案が頭に浮かぶというような状態でした。

すると、15時頃、手先がしびれ始めました。
稀に起こる現象です。
It's 血糖値低下。
考えている時、脳は血流を増やし、相当のエネルギーを使います。
血中のブドウ糖を使い果たしたようです。
ということで、急遽、冷凍庫に入っていたホームランバー(試作品)で糖分補給。
すぐに復活!

3時のおやつは理にかなっている!

2015年06月17日LKM博士
最終退出の悲劇 梅雨編

職場の最終退出者は玄関の戸締りをせねばなりません。

この研究所はセコムと通常の錠前の2重防御です。
セコムはカードでできるのですが、錠前は特定の場所に保管しています。
その場所、夜間は結構暗いのです。

先日遅くなり、最終退出者となり、その保管場所に鍵を入れた後のことです。
研究所玄関から車まで、明日の畑の収穫のことを考えながら歩いていたら、
妙に手がスース―するんですよ。
夕方雨が降っていたので、鍵を保管場所に入れる際に、その辺に生えている草に触れて濡れたのだと思って、深く考えませんでした。

その後、すぐに車に乗って帰路につきました。
10分位してからですかね、ふと、右手に異様な物体が見えました。
「えっ」っと思いましたが、車内も暗いので枯草がついているように見えました。
で窓全開で運転しているので、左手中指で車外にピンとはじき出そうとした時、
恐怖の状態に気が付きました。

はじき飛ばない。
くっついとる。
冷たい。
ねばねば触感

な・め・く・じ

ゲェ―――――――ッ

何度か雨の後は鍵置場でナメクジを目撃したことがあるので、
鍵を入れた時に、手にくっついたのでしょう。

実験の疲れが吹っ飛ぶ悲劇でした。

2015年06月11日LKM博士
実験で筋肉痛

今週は月曜日からずっと実験しているんです。
やらねばならぬデスクワークを放置して、長い日は6時間位実験しています。
今日も、継続中の作業が結構あるので、急いでこれを書いています。

我々の実験には、時々待ち時間が発生します。
30分間以上の待ち時間なら、デスクワークもできますが、
1分間とか3分間の待ち時間ならどうしますか?

私は時間を無駄にするのが嫌いなので、その間、筋トレしてしまいます。
あるいは柔軟体操を。
学生時代からそうなんです。

特に、短時間の遠心分離の待ち時間は、遠心分離機の前で、
1分間、背伸びしてはゆっくり戻す、ふくらはぎの筋トレをしてしまいます。
露骨に変な筋トレしていたら、誰かが突然現れた時に恥ずかしいですが、
この運動はちょっと背伸びしている程度に見えるだけなので、好ましいのです。

一昨日、合計、10回以上の短時間の"待ち"があったのですが、
実験室から奥多摩の山々を眺めながら、
ず~っとやってました。

1分間続けると、ふくらはぎが結構痛くなりますが、それを延々と繰り返す。
「きっちりとやり切ると、実験がうまくいく!」
とゲンを担いでやっているのでもう止められないわけです。

おかげ様で、昨日は、
ふくらはぎに、ボンレスハムが入ったようにパンパンで、
歩くのにも支障が出ていました。

2015年06月09日LKM博士
やってみますか、ウォーキング・ミーティング

英語の勉強ってことで、インターネットで色々な英語記事を読むことにしています。

最近読んで興味を持ったのが、インターネット新聞(といえばよいのでしょうか?)のハフィントンポストのこの記事です。
Why Walking Meetings Can Be Better Than Sitting Meetings

どうやら、ウォーキング・ミーティングは通常のイスに座って行うミーティングより好ましいようなのです。

基本的には1対1の打合せに使い、
(当たり前ですが、10人で歩いても意味ないです)、
30分間位、散歩しながら話すのが良いということ。
特に、クリエイティブな仕事をする場合に、効果があるようで、
ウォーキングが終わって戻って来ると、突然、良いアイデアが浮かぶようです。

ただ、明確な一つの答えを導き出す作業には座ってのミーティングが好ましいようです。
たとえば、何処に計算ミスがあったのか、などがこれに該当すると思います。
(記事中の例はこれとは異なりますが、私なりの解釈です。)

アメリカ・オバマ大統領もよく実施しているようです。
また、シリコンバレーにある新進気鋭のベンチャー会社は、
ウォーキング・ミーティング用の施設も作っているようです。
一度これを経験すると、誰も室内の打合せには戻せないというから興味深いです。

私も、外で打合せした後、駅まであーだこーだと同行者と話しながら歩き、
電車に乗った時にふと良いアイデアが浮かん経験が何度もありますが、
まさに、このウォーキング・ミーティングに該当すると思います。

「この実験どう進めよう?」という時は、
担当者と構内を2周位散歩してみますかね。

ということで、ウロウロ楽しそうに喋りながら歩いていても、
さぼっておりませんので!

2015年06月08日LKM博士
日経BPムック「下腹ぺったん!腸スッキリダイエット」に出ています

発行されたばかりの日経BPムック 日経ヘルス別冊の
「下腹ぺったん!腸スッキリダイエット」
に、私が載っています。

出版社から送られてきました。
20150608-1.JPG

結構たくさん載っています。
64ページあたりからと71ページから。
ほら、写真付きで。
20150608-2.JPG

実は過去のインタビューの再掲載です。
どんどん新しいものが求められる世界ですが、
便秘についての専門的な鼎談記事なので、特に古臭くなく使えるのでしょう。
興味あれば是非、読んで下さい。
一冊丸ごと、便秘対策になる色々な食事メニューや体操がたくさん紹介されています。

それにしても、見たことも聞いたこともない機能性ヨーグルトがたくさん世の中にはあるのですね~
でも、実際のところ、機能性の研究レベルはピンからキリまで。
これらを見ているだけで、私はやる気が失せ、心底疲れます。
ε=(-Д-;)ハァー

消費者の方が、「沢山あり過ぎて、何がいいのかわからない」
と話されるのがよくわかります。

これを読まれて迷った時は、メイトーのLKM512を試して下さいな。
私が記事に載っているのですからご贔屓に(笑)
7割程度の方の便秘は直ります。
始められた方は止められないって好評です。
スーパーに陳列されてなければ、通販もおすすめです。

たまには宣伝しないと怒られるからな。

2015年06月05日LKM博士
修学旅行(奈良)スケジュールに物申す

私が「これらのウンコのポリアミン濃度測っといて」と頼むと、
2日以内に結果を出してくれる優秀なパートのおばちゃんがいます。
その娘さんが、昨日、
中学校の修学旅行から帰ってきたそうです。
行先は奈良と京都。

今朝、
「せんとくんの土産を買って来なかったのよ~」
という会話がありました。

何故なのか?

どうやら、京都から奈良に入り、奈良公園を一通り見学したようですが、
奈良では土産を買う時間がスケジュールに入っておらず、
そのまま京都に戻ったようです。
買いたくても買えないらしいのです。

どういうことやねん (‐/\‐ゞ)むかっ!

私の調査では、
多くの方にとって、京都は人生の中で何度か行く機会があるんですよ。
でも、奈良は、修学旅行の時に1回だけ行ったことがある
というのが一般的なのです。

宿泊しろとは言いませんから、
お願いだから、奈良でお土産作る時間くらい作ってあげて下さい。

ちなみに、このパートのおばちゃんの娘さんは、
八つ橋ばかり食べ切れない位たくさん買って来たそうです。
せんとくん土産を買うつもりだったので、何も思い浮かばなかったのか???
謎ですが...。

最後に、以前にこのブログで紹介したことがありますが、
青い官服バージョンのせんとくんの写真を掲載したいと思います。
20150605.jpg

勝手に奈良県観光大使より

2015年06月03日LKM博士
この季節のウォッシュレットの便座温度コントロールは難しい

今日も季節ネタを。

ウォッシュレットの便座の温度が微妙な季節ですね?

先週みたいに30℃を超えると熱い(※)ので、
便座温度を下げます。
温度を下げるというよりオフにしてしまうことが多いと思います。
(※)この場合は尻が直接触れて感じる温度なので「暑い」ではないですよね?
漢字は苦手です。

翌朝、何も考えずに座ると、
「うぉっ、冷たっ」
となります。

最近は省エネタイプがあり、
座った時、
「冷たっ」
しかし、5秒後にはじんわり温かくなってきて、
30秒後には
「熱いねん」
となることも多いです。

20150603.JPG
私が愛用している研究所2階のウォッシュレットは現在この状態で、
便座温めはオフ。

最後に、
殆どの人は、用足し中にお尻で温度を感じて直ぐに調整します。
つまり、尻丸出しでこの作業をやっているのです。
そう考えると、少々滑稽であります。

2015年06月02日LKM博士
6月の特徴

6月になると一気に講演機会が減る。
たった2回しか予定に入っていない。
梅雨だからであろうか?
なんとなく、皆さん、テンションが下がるのは理解できる。
特別な何かをする意欲が低下するのだと考えられる。
「わざわざ6月にしなくても~」と思ってしまうこと多々あり。

しかし、私にとっては好都合である。
雨でジメジメしている中、クールビズとはいえ、
大嫌いなスーツを着ての移動はとても苦痛である。
スーツを着る機会が減るのはありがたい。

また、梅雨の季節は洗濯物の乾きがあまく、
酸っぱいニオイがする服を着ている人が多いので、
鼻が利きまくる私は電車がとても辛い。

ちなみに、あのニオイは微生物のパワーですから。
濡れたまま直ぐに乾かない衣類は、微生物にとって好都合な環境。
彼らは落ち切らなかった汗や皮脂を栄養に増殖し、
その副産物として異臭を放っているのである。

研究所で過ごす時間が増えるので、実験をしたくなるのも6月。
早速、昨日から実験を再開した。
ノートを見ると1ヶ月ぶり。
日頃のドタバタ度を考えると、こんなものであろう。

小さな目標を複数立てて、実りある6月を過ごしたい。

2015年05月26日LKM博士
マスクが

仕事柄、全国の色々なビジネスホテルに泊まる。
昨晩は鹿児島市に宿泊。

最近は、色々とホテルが特徴を出し、無料で頂けるものがある。

新聞
シャンプー
入浴剤
ウェルカムドリンク(一杯コーヒー等が貰える)
などが一般的。

なんとなくうれしいものである。

ここのホテルはこれ!
20150526.JPG

驚いたことにマスクである。

そう、桜島がやたらと噴火するので火山灰防御用のマスクである。

地域性抜群で心に残った。

2015年05月21日LKM博士
お土産紹介(かりんとう 源作)

講演に招待された場合、お土産を頂くことがある。

今週月曜日、長野市でのある会合で講演したのだが、帰り際に、紙袋に入った立派な箱のお土産を頂いた。
しかし、驚くほど軽い。
「なんじゃ、これ?」

建物を出て、お見送りの方がいないことを確認すると早速箱を取り出しチェック。
お菓子っぽい。
裏側のシールを読むと油菓子と書いてある。
よくよく見ると、かりんとうである。

ん~、頂き物なので文句は言わないが、あまり好きでない。
正直、元々甘いものはそれ程好きでないし、
かりんとうの歯にくっつく食感は、むしろ嫌いである。
また、かりんとうの最大の弱点は、甘くてこれをつまみに酒を飲めない事。
頂いたものは高級っぽいが、所詮かりんとう。
大好きな物なら一人占めも検討するが、迷いなく職場のお土産に。

昨日、早速誰かが封を切っていた。
開けてビックリ、大袋が入っていると思っていたら個包装である。
20150521-1.JPG

油で揚げた蛾の幼虫みたいな典型的かりんとうがゴロゴロと入っているのを想像したが、
袋を触った感触では、何か、ゴロッとしたものが一つ入っているようである。

仕方なく開けてみる。
なんと...
20150521-2.jpg
短めの一本糞ではないか!!!
太さ完璧。
色は平均より少々黒いが、こういうブツも時々出会う。
主催者が、わざとウンコ系土産を?
考え過ぎであろう。
「1本だけ個包装されているかりんとうって何? しかもウンコそっくりやし。」

とにかく、好きじゃなくても食べるしかない。
・・・(;゚σ゚) え!?
うまい・・・
よくわからんが、今まで食べたかりんとうとは比べ物にならない位に美味い。
少なくとも、私はこれまでの人生の中では最高のかりんとうである。
黒糖の香りと微妙な苦み。
濃い日本茶と一緒に食べたくなるようなコク。
硬過ぎず、柔らか過ぎない食感。
しかも、歯にあまりくっつかない揚り方。
かりんとうのくせに、1本で個包装されている理由がある程度理解できる。
(かりんとうを食べ慣れていないので表現方法が貧弱ですいません。)

その名は、
『源作』(げんさく)
長野県松本市の久星食品のかりんとうである。

おすすめです。

2015年05月20日LKM博士
ポリアミンにはまったニューヨーカー

海外からもよくメールが届くが、
今日はニューヨークにお住いのリード氏を紹介してみる。

これまで6通のメールが送られて来た。

どうしてもLKM512を食べたいが、アメリカでは何処で売っているという話からスタート。
私の論文を読んで、健康寿命を伸ばしたいご様子である。

署名にはPh. D.と付いていることから博士号を持っていることは明白なのだが、
所属が書いていない。
学術誌を読み、私の研究を読みあさっているようであるが、
質問がド素人級。

私が出した結論は、
生命科学系ではない分野の元研究者で、
リタイアして余生を何が何でも健康に過ごしたいおっちゃん。

2通は無視したが、3通目には「あなたからは返信が期待していないが、私はあなたの研究を最大級に評価している。Good luck」
とは書いてあるものの、少々怒り気味。
そして問題は論文解釈において誤解が多い点であった。

万が一、関連分野の権力者だったら悪影響がないわけではないので、
明らかに誤解されている部分を丁寧に説明した返信を書いた。

すると、アメリカでは真夜中のはずなのに直ぐに返信があり質問攻め&実践。
結局2往復のメールで
「要するにポリアミンの供給量を増やすことが大事なのか!」
と完璧に理解されたご様子。

今では
1. 毎食後ヨーグルトを食べ(腸内菌叢を整え)、
2. アルギニン錠剤を購入して毎日500mg摂取し(ポリアミン原料を補給し)、
3. 小麦胚芽(ポリアミン含量が高い)をミルクに入れて摂取し
4.ついに先日、Natto(これもポリアミン含量が高い)を販売している日本食の店を発見して食べ始めたようだ。

実験用マウス以上の徹底したポリアミン摂取である。

結局、関連分野の権力者ではなく、
博士号を持った体重88.45kgで64歳の初老のおっちゃんだったようである。
(体重、年齢はやり取りの中で判明)
アメリカ人としては結構体重は軽いので、健康ヲタク系の人だろう。

たぶん長生きしまっせ、この方。

2015年05月15日LKM博士
クロメレオンだそうです

昨日の謎のサーモのキャラクター⇒これ

このブログを読んで、いてもたってもおられず
ある分析機器販売の代理店の営業の方がメールをくれた。

「ブログに掲載されているサーモ社のノベルティの人形は、元ダイオネクスのクロメレオン (恐らくクロマト + カメレオンから) というキャラクターではないかと思います。」
(原文のまま)

インターネットで調べてみたら、確かに旧ダイオネクス社系の商品にクロメレオン(Chromeleon)というソフトが存在した。
Web上では、この人形より、もっとカメレオンっぽいキャラではあるが、
ほぼ間違いないと思われる。

Webに使われている公式なものは緑でこいつは黄色。
少々納得いかないが、こいつはカメレオン。
色は何でもありということだろう。

宣伝文句の通りなら、クロメレオンは結構凄いソフトである。
異なる種類のクロマトグラフィー(物質を成分ごとに分離する技法あるいはその機器※)の制御をこのソフトでできるらしい。
※例を挙げる
液体に溶解している物質を分析するのが液体クロマトグラフィー:私の場合、ウンコエキスを使ってポリアミンを測っているのがこの機械。
気体中に含まれている物質を分析するのがガスクロマトグラフィー:私の場合、ウンコ臭を調べるならこの機械を使う。

クロマトグラフィーという機器は多くのメーカーが製造しており、
メーカー毎、機種毎に専用のソフトが必要で使い勝手もバラバラで大変である。
理解するのも大変だが、ソフトも何十万円から百万円越えまでして、
高いが買わないと使えないのが現状。
ずるい商売である。

話は戻して、クロマトグラフィーの「クロマト」と
カメレオンが環境に合わせて体色を変える様にクロマトグラフィーに合わせて変えられるという意味で、カメレオンの「メレオン」が合わさったのだろう。
推測であるが、この解釈には結構自信がある。

ただ、この名前の由来を推測するために、
結果的にこのブログがサーモの商品を宣伝してしまった形になったのは不本意である。
決してサーモの回し者ではない。

ふと、今日は白衣を脱がしてみようと思った。
眼が女の子っぽいから、服を脱がすのはいささか気が引けたが・・・。
しかし、どうやら着せてから縫い付けてあるようで脱がすには白衣の前側を縫ってある糸を千切らなくてはならない。
それは嫌なので、遠山の金さん状態で。
20150515.jpg

どう、色っぽい?

最後に、この貴重な情報をメールしてくれたのは、
アジレントというサーモとはライバル会社の製品を中心に売っている人である(笑)
サーモの営業マンが知らんのに、凄いと思った。

2015年05月14日LKM博士
当たってしもた

昨日はThermoFisher Scientificのセミナーで講演してきた。
結局前夜は準備に時間がかかり、睡眠は2時間しかとれなかったので、
キレは今一だったが無事終了。
準備スタートが遅過ぎましたね。
実質、夜の10時からですから(苦笑)

懇親会も疲れていたけど出席。

そうしたら、その中盤に行われた抽選会で、やたらとでかい荷物が当たった!
こんなところで運を使いたくないのだが...
中味を見てみると、リュックサック。
20150514.JPG

家に帰ってじっくり袋を開けて見てみると、
ちゃんとしたリュックサック!
やはり、数千万円~億単位の機械をガンガン売る会社のノベルティーグッズは高価である。
協同乳業の定規やスプーンやウェットティッシュとは違う。

ThermoFisher Scientificと思いっ切り刺繍されているが、悪くはないデザイン。
サーモを知らない方なら(理系で生物学系分析機器を扱う人以外は知らないと思う)、
何処かのブランド品と思うかもしれない。
非売品であり、理系っぽく格好良いと捉えることにした。

水筒と謎の人形も入っていた。
このキャラはサーモの社員もよく知らず、
最近買収した会社の一つのキャラクターと推測されていた。
(とにかく買収を繰り返し巨大化している会社である)
恐竜か爬虫類っぽい。
尾はネコっぽくもあるが、熱帯の毒蛇にもみえる。
白衣を着ている。

サーモリュックデビューは両国国技館にしようか...

2015年05月13日LKM博士
おかしいやろ、俺の服

昨夜は自宅に帰り、
ズボンをパジャマ兼務の室内着にはき替えて
しんどいけど発表の準備。
眠い目をこすりながらコンピューターでスライド作りです。

ある程度目処がつきかけた頃、ふとガラスに映った自分を見て驚く。

酷い・・・、酷過ぎる。
チェック×チェック
チカチカしてる。

ズボンは帰宅後履き替えたが、シャツはそのまま。
そのシャツが同じブルー系チェックであるため凄く変。

はい、ご覧ください。

20150513.JPG

斬新ではあるかもしれない。

2015年05月12日LKM博士
少し期待したけど...

GW明けから、年に数回有るか無いかの忙しさなんです。
昨夜も2時間しか寝ていません。

そんな状況下、明日は、
サーモ・サイエンティフィック社(Thermo Scientific)のフォーラムで喋らなくてはなりません。
http://www.thermoscientific.jp/about-us/events/05-food-users-forum.html

引き受けなければ良かった・・・
しんど過ぎる。

しかも、いつもの講演と違って、「機器分析中心に話して」って頼まれているのです。
つまり、発表用スライドを1から作らないといけないのです。
我々バイオロジストはあまり分析機械のことには触れませんので、
機械を少々解説しながら話すというのは初めてです。
通常は当日会場で必死のパッチで作る私ですが、明日は悲惨なことに第一演題。
「なんでやねんι(`ο´)ノ  準備できんではないか!」
それ以前の問題で、プレゼン構想が私のウンコ色の脳ミソには浮かんでこない。

それは置いておいて、
リフレッシュも必要なので、午前で講演を終えたら、
両国は近いので、半休とって大相撲イス席観戦でも行こうかと思っていたら、
夕方のパネルディスカッションのパネラーも頼まれていた私。
(ーДー∥)ガーン

そこに台風のニュース。
日曜日の天気予報を見ていて興奮。
素晴らしい急カーブを描いて、
ちょうど水曜日位に関東地方に向かって来るではないか!!!

期待、期待、期待。
台風直撃で、セミナーが中止になることを。

でも、どうもダメそうです。
諦めました。

ということでボチボチ構想練り始めます(午後3時30分現在)

2015年05月07日LKM博士
淡々と進めたら

私は今日から出社ですが、いつもより道路が空いていました。
まだ仕事が休みの方は大勢いるようです。

皆さん、ゴールデンウィーク中は如何過ごされましたか?
私は奈良の実家に帰りました。
激しく行動するわけでもなく、それなりにゆっくり過ごしましたので、
空いている時間に、淡々と論文を修正していました。
3月中旬に、全く納得できない理由でreject(拒絶)されたものの大幅修正です。

論文が最大の評価の対象となる大学の先生方とは異なり、
我々企業研究者の場合は、
苦労の割にはそれ程評価されませんので(少なくともこの会社は)、
論文投稿は研究者個人としての気持ち次第であります。

従って、普段はなかなか時間がとれない中で、
どうしても後回しになるわけです。
もちろん、「書こう」という気持ちはあっても、物理的に困難です。
従って、こういう休みは執筆チャンスとなるわけです。

別に、「やるぞ~」って張り切っているわけではありません。
決めていることはたった1つ。
1日1回はパソコンで原稿ファイルを開くこと。
あとは気の向くままに。
淡々と・・・

コツはイライラしないこと。
イライラしそうな電気信号を脳内に感じたら速攻ストップ。

意外と長時間集中してしまい、気が付くとほぼ完成。
さすが、オレ様!
あとはジャーナルHPから1クリックで投稿できる状態です。
見直して修正があれば、追加作業は発生しますが、
今日中の投稿を目指します。

2015年05月01日LKM博士
ポジティブに考えましょう

よく、「ポジティブですね~」と言われる。
個人的には、褒められていると思うことにしている。

しかし「ポジティブですね~」と言って来る人達は、
私を心から褒めているわけではなく、
むしろ、「あんた、少々楽観的過ぎやしませんか?」
と批判的な場合も多々あるわけで、
私が褒められていると感じる時点で、
他人よりは「ポジティブ」な人間であるという証拠なのであろう。
と最近気付いた。

一つ、私のポジティブ思考例を挙げる。

私は英語がとても苦手である(こう考えている時は通常人の思考である)。
ところが、時々、別の私が登場する。
「俺、日本語がうま過ぎるから、英語喋られへんねん!」

英語力の無さや勉強不足から自分を守り正当化する屁理屈とも捉えることもできる。
しかし、私自身、英語から逃げようとは思わないし努力は続ける。
むしろ、
「俺がペラペラになったら無敵やぞ! アメリカのグラント(研究資金)獲ってまうぞ」
とワクワクしてしまう位である。

(こうやって文章化して読み直すと、確かにポジティブ過ぎるような気もする...)


もし、このブログに反響があれば、
次々と「ポジティブやね~」と言われたネタをブログ化し
「ポジティブに考えましょう」シリーズを作ってみようと思う。

2015年04月27日LKM博士
あれとこれだけは終わらす

気が付けば、4月も終わりそうです。
何も楽しいことがないまま終わりそうです。

余裕で片付けられると思っていた仕事も、
湧き出て来る課題の対処で対応できずに沢山残っています。

順調なのは、昨日までの26日間で34回と日々積み重ねているウンコ回数のみ...

湧き出て来る課題の大半は、
締切を過ぎればどんな仕上がりであろうと終えているわけですが、
問題は、明確な締切が無い本当の意味での研究という仕事。
「自分との戦い」としか表現できません。

とはいえ、ブログで愚痴っても仕方ないので、
逆に自分を奮い立たせる手段として使います。

「あれ」と「これ」だけは終わらす!
気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合、気合!!!!!
徹夜してでも終わらす!

「あれ」と「これ」では中途半端ですかね。
明示します。

「あれ」:3月にリジェクトされた結腸内腔から結腸組織へ移行する成分をメタボロミクスで推測した論文を大幅修正して英文校閲に出す。

「これ」:機能性表示食品の提案に使えそうなLKM512の機能を、全然わかってない社内関係者にも理解し易いように資料化する。

障害は、今日の外出と30日の出張。
今日の外出により新たな課題が生じることも確実なので大変です。

徹夜してでも終わらす覚悟ですから、
当然、メールで済むような電話なんて相手しませんので(無視)。
ご注意ください。

じゃ、スイッチON!
課題達成のみがプログラムされたロボット状態に入りました。

2015年04月24日LKM博士
よかったですが除去しましょうよ

一般の書店でも販売されているアンチ・エイジング医学(メディカルレビュー社)に解説記事を書いたのがきっかけと思われるのですが、
(参照ブログ⇒アンチ・エイジング医学に掲載されています
最近、一般の消費者、つまり専門家以外の方から直接メールが来ることがあります。
その記事に私のメールアドレスが載っているのです。

大概は、ビフィズス菌LKM512を飲み始めて体調がよくなったという報告やお礼。
そして、更に研究を進めて下さいという励ましのメールも多いです。

先日も、高齢者の男性から、
「食べ始めてから便秘が治り、調子が良く、奥さまも同様に調子よくなった」
というメールを頂きました。
いいじゃないですか!

更に、
「いぼ痔があり出血が酷かったのが、LKM512のおかげでその出血が減り、
今では、いぼ痔を忘れるような状態です。」
とも書いてあります。
それは良かった!

ただ、そのいぼ痔は通院すれば1日で治療は終わるとも書いてありました。

それなら、LKM512を食べて長期間いぼ痔観察をしてないで、
さっさと病院行って除去してもらって下さい(笑)

2015年04月20日LKM博士
作業着のシミ

私が働くこの建物には商品開発をしている人達が大勢いる。
日々、プリン、飲料、ヨーグルト、アイスクリームなどを試作している。
彼らが横を通り過ぎると、凄く甘い香がすることがある。
そして彼らの作業着には、チョコやコーヒーなどのシミがついていることが多い。

一方、我々の作業着にもシミが付いていることがある。
よくあるのは染色液のシミ。
染色液は青や黄色が多いので、染色液由来とわかりやすい。
では、茶色系のシミは?

その正体は・・・
ご想像の通り、
「ウンコ」

嘘です。
そんなわけありません!!!

ウンコが付いた作業着なんて、食品会社ですからアウト!
皆、ウンコを扱う時は細心の注意を払っているので、
ウンコが付くという事自体、基本的にはあり得ない。
その緊張感はチョコを扱う時の数千倍から数万倍でしょう。

正解は血液。
特に、マウスの血液である。
たまに、採血中にいきなりマウスが暴れる時があり、
その時、返り血を浴びることがある。

20150420.JPG
私の作業着のシミ。
もちろん血液。
洗濯が繰り返されるうちに、うすい茶色に変化していく。

2015年04月17日LKM博士
難しいジョーク

ビフィズス菌LKM512のLKMの意味をご存知だろうか?

協同乳業研究所の英語表記
Laboratory of Kyodo Milk
の頭文字である。

協同乳業で保有してる菌株はこのLKMの後に番号が付けられ管理されている。
すなわち、LKM512とは、保存菌株512番のことである。
LKM511やLKM513も当然のことながら存在する。

このLKMは海外の研究者に頻繁 にKLMと間違えられる。
KLMオランダ航空のせいである。
20150417.JPG

先日、オランダの学会に招待された際、KLMの飛行機に乗りながら上空で
「LKMーKLMネタはおもろいぞ! オランダやから絶対に笑いがとれる」
と閃いた。

頑張って英語も準備して、いざ本番。

シーーーーン

見事に外してしまった。

難しい。
英語がダメで意味が通じなかったのか、
そもそもネタ自体がダメだったのか謎のままである。

2015年04月16日LKM博士
アホなミス

大阪出張です。
異分野の展示会で1時間×3回の講演をします(現在2回目終了)。

心の叫び
「何回やらすねん! 」

それは置いておいて、
終わった後、お疲れ様会にも招待されているのでホテルを予約しておりました。

昨晩、「何処に泊まるんやったかな?」
と予約確認メールを探して場所等を把握しました。

5秒後位に、ふと、何か引っかかりを感じました。
よく見直すと、ガーーーーーーン

日にちが違う!!!!!!!!!!!!

何故かわかりませんが、1週間後を予約しているではないですか。

いつ予約したのかも記憶がありません。
何かやっている途中に、思い出して予約したのでしょうね。
出張や外出が多過ぎて、私自身が日頃から混乱しているので仕方ないといえば仕方ない。

慌てて予約しようと頑張りましたが空いているホテルはありません。
出張が多い方はご存知かと思いますが、
最近、大阪はホテルが混んでいて確保が大変なんです。
USJにハリーポッターのアトラクションができて以来、こんな状態だそうです。
中国などからの観光客の増加も要因の一つでしょう。

どうあがいても無理。

少々面倒ですが、今日は奈良の実家に泊まります。
というか、実家が奈良でよかった。

2015年04月10日LKM博士
嫌いな順(実験試料)

私はウンコを実験試料として使っているので、
なんでもあり(=無敵)だと思われているかもしれませんが、
私にも好き嫌いはあります。

私が使ったことがある実験試料はこれらです。

糞便、尿、血液、唾液、呼気

どれも好きではないので、嫌いな順をランキング形式で書くと以下の様になります。

第5位 呼気
専用回収バック(袋)に呼気を吹き込んでもらい、
その袋に注射器を突き刺して分析機器に注入するだけなので、
実験者が受けるダメージは殆どありません。
極めて平和なサンプルです。

第4位 血液
これは手袋を着けて作業します(第4位より上位は全て手袋着けます)。
基本的に大丈夫ですが、感染性ウィルスが含まれている可能性があるので少々怖いです。血を見るのも嫌という人もいるでしょうが、私は大丈夫。
それに、多くの生命科学の実験では、血球を除いた黄透明の血漿や血清を使うので、
作業中に血液感を殆ど感じることはありません。

第3位 糞便
一般的には破壊力満点の試料です。
でも、慣れたので、全く恐怖感は無いです。
臭いけど仕方ないという程度で捌いています。
これとは別に、どんな糞便が好きか嫌いかでランキングが付けられますが、
今日は止めておきます。

第2位 尿
糞便経験数と比べると1/100程度の経験しかない未熟者です。
不慣れなせいか、非常に嫌いです。
アンモニア系のツンとくるニオイと、
モワッとした苦味があるワキガっぽいニオイのハーモニーが恐ろしく嫌いです。
(注)私は鼻が利き過ぎる。

第1位 唾液
生理的に受け付けません。
よだれを垂らしながら寝ている人を見ても特に何とも思いませんが、
実験用チューブとかに採取されたものは別物。
生理的にヒェーーッて感じです。
ネバーっとして、ピペットで吸い上げ難くくて・・・。
これも経験数が少ないので、経験を積めば変わる可能性がありますが、
ヒェーーッ

書きながら気持ち悪くなってきたので、読み返さずに終了。

2015年04月09日LKM博士
このパフェ、LKM512入ってます!

このパフェ、おいしそうでしょ!
04091.jpg

その名は『ベリーヨーグルトパフェ』!
ミニストップで販売されています。

何人かのTwitterのフォロワーさんから、
「ベリーヨーグルトパフェに博士のビフィズス菌入ってます?」
「いつものSumoyogurt(※)の味で気付きました!」
等の反応を受け、そんな話もあったなと気付く私。

※知らない方は、LKM博士のブログの大相撲カテゴリー色々読んで下さい。大相撲本場所開催時に行われるイベントです。

スイーツが苦手な私も近所のミニストップに食べに行きました。

甘過ぎず、美味じゃないですか~!!!

ビフィズス菌担当者としては、この角度からの写真が必要ですね。
04092.jpg
この最下層でパフェ全体を支えているのが、
LKM512が入っている我々のヨーグルト。
嫌気性菌(酸素が苦手な細菌)だから空気に触れないように底に沈めてくれているのか?
そんなわけはない・・・

「ちょっと、ヨーグルト量が少ないんちゃうの?」
とは思いつつ、味のバランスが大事でしょうから、ここは我慢しましょう。
40~50g位は入ってそうなので、
これを食べれば、生きたビフィズス菌数は20億個位を摂取することになります。
腸で増えるので大丈夫でしょう。

ダイエット中の女性も安心の184 kcal。
是非、食べに行って下さい!
いつまで販売されているのか知りませんが、春限定でしょうから、お早めに!

唯一の不満は、店員さんに
「このパフェに入ってるヨーグルト、美味しいやろ?」
と会話をしようとしたのに、笑顔でかわされた点である・・・。

2015年04月08日LKM博士
親交を深めまくった結果

3月は出張あるいは外出ばかりでした。
必然的に飲み会は増えます。

仕事で飲み会は研究職でも親交を深めるために結構あります。
特に私のように社外とのやり取りが中心の場合は、
顔を合わせるとその夜は暗黙の了解で飲み会になっていることが多いのです。

ただ、心を許していない研究者とは飲まないので、
その点は営業職と異なり、気遣いが少なく、且つ楽しいのでストレスにはなりません。
それ以上に、得られる情報や信頼というメリットが格段に大きいです。

特に学会では、多くの知り合いに誘われるので、
連日連夜、飲み会になります。
会社チームの飲み会は何月何日と学会前に指定しておかないと、
成り行きに任せると開催不能に陥ることでしょう。

結果的には3月10日以降は21日中15日が飲み会でした。
後半には7日間連続飲み会という時もありました。

折角なので、実験的に、日本酒やワインなどの醸造酒と、焼酎など蒸留酒を
日ごとに交互に繰り返して翌日のダメージを評価する人体実験をやってみました。
その結果、蒸留酒系の方が次の日への影響が著しく少ないことが、
改めて確認できました。

気が付くと、体重は2.5 kgオーバー!
でも、私は、飲み会では好きなだけ飲み食いする主義なので、
これ位の増加は驚かないです。
元の生活に戻すと体重も戻って来ますので。

ちなみに私は飲み会が無い普通の平日はアルコールを摂取しません。
代わりに、夕食少なめでヨーグルトを食べて体調管理に勤しんでおります。

2015年04月07日LKM博士
餃子天国、いや地獄?

何度かこのブログに登場したケイイチロウ部長。
正確には元部長。
4月1日で異動ということで送別会。

本人の強い希望で、立川の餃子天国という店に決定。
送られる側なのに、自分でさっさと予約。
私にとっては、立川は職場から比較的近い場所であるが、
この日は板橋本部で会議という悲劇。
他の都心で働くメンバーも、わざわざ立川まで移動しての開催であった。

事前に聞いていた店舗情報
1.餃子が非常に大きい。
2.餃子は最初の1回しか注文できない(追加注文ができない)。
3.注文が入ってから作る。
要するに、慎重に選んで餃子を注文しなければならないということらしい。

全員集合でスタート。
餃子メニューもケイイチロウ元部長が厳選。
6名で8皿(すべて違う味)。
結果論であるが、8皿でギリギリだった。9皿頼んでいたら食べ切れなかっただろう。
ホタテ、ネギ、エビ、シイタケ、コーン、ポテト、タコ、チーズだったかな?
一皿に5個の餃子が入っているらしい。
つまり全員で40個、一人あたり6~7個がノルマであった。

注文を受けてから作るらしく、待ち時間が40分間位。
その間、何度注文しても大丈夫なたった2種類のつまみ、
お新香とトマトをつまみにビールで凌ぐ我々。
ケイイチロウ元部長が何度も注意した。
「食べ過ぎないように! 餃子、食べられなくなるから。」

待ちに待った餃子は噂通り、デカかった。
2015040701.jpg
手のひらサイズがゴロゴロと・・・。
デカ過ぎて、餃子1つ食べる度に、
タレが肉汁で薄まり、且つミンチに吸収されるので、
醤油、酢、ラー油を小皿に補充せねばならない。

それぞれの餃子は特徴的で美味しかったが、
全てにどっさりミンチ肉は入っているので、
5個位を食べ終わると、普通の人は腹が膨らんでくる。
私は満腹だったが勢いでノルマの7個を食べ切り、皆で40個完食。
ケイイチロウ部長もご満悦で、楽しく終わった。

しかし、ダメージは翌朝に。
4時半頃に胸焼けで苦しくて目覚める悲劇。
そして、5時台に、たっぷりウンコ放出×2回。
排便後も腹いっぱいで、朝飯抜きで講演に向かった程である。


最後に、ケイイチロウ元部長が必死でやった「恋するフォーチュンクッキー協同乳業60周年記念バージョン」を再度紹介して、送り出したいと思う。
ココ⇒「恋するフォーチュン クッキー 協同乳業60周年記念バージョン」 踊らされた...
皆と別れて寂しいでしょうが、

未来は そんな悪くないよ~ 
Hey! Hey! Hey! 
ツキを呼ぶには 笑顔を見せること...
(♪恋するフォーチュンクッキーより)

ですよ~!

2015年04月03日LKM博士
ポリアミン本の中味(後半)

つづき。
今日も妥協しまくり、一般の方がわかるように簡単に紹介します。
そして、読むのが嫌にならないように、極力短く書きます。

Part 5は、生存(サバイバル,生き残り)に関わるポリアミンの役割についてです。
特に植物のストレス耐性は研究されており、高温や低温下ストレス、塩ストレス等に対する防御へのポリアミンの関わりが詳しく書かれています。

Part 6は、ポリアミン輸送系について書かれています。
わかっていないことが多いですが、既に知られている大腸菌や植物のポリアミン吸収や放出に関わる輸送系タンパク質について詳細に説明されています。
我々がやっている腸内細菌がポリアミンを作るメカニズムとも直結している分野です。

Part 7は、ポリアミンの二次代謝物と書けばよいでしょうか?
私も門外漢のため、この本で初めて知ったのですが、ポリアミンから色々な面白い物質が作られているようです。
植物のアルカロイドやクモやハチの毒まで・・・

Part 8は、イオンチャネルとポリアミンの関わりについて書かれています。
イオンチャネルってね~ 一般の方への説明が難し過ぎる。
一言で表現すると、細胞の膜にあるイオン(カリウムとかナトリウムとかカルシウム)を選択的に通すタンパク質です。イオンのみを通す専用の極小の穴が細胞の周囲に点々と存在すると考えてもらえば良い。
このイオンの輸送にポリアミンが関連しているということです。
(殆ど、イオンチャネルの説明になっとるやんけ)

Part 9は、お待たせ、私が書いたところ、ポリアミンと長寿について。
これは我々のホームページの方が詳しいのでそちらを見て下さい。
この本では植物の長寿に関しても紹介されています。

Part 10は、診断や薬剤標的としてポリアミンです。
ある種のガンには珍しいポリアミンがマーカーとなる、要するに血中や尿中のそれを調べれば癌の診断に応用できるかもって話などです。
感染した寄生原虫の退治に彼らのポリアミン合成系を標的とした治療法の開発に関しての話もあります。

以上。

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疲れましたが、ポリアミンが幅広い機能性を持っており、幅広い分野の研究者が興味を持っていることが分かって頂ければ書いた甲斐があったと思いますが、如何でしたでしょうか?

詳しく知りたい研究者の方には浅過ぎる内容紹介でしたでしょう。
是非、自分で購入して読んで下さい。

私は記念すべき洋書1冊目ですし、自宅に置いておくので、
頼まれてもお貸しできません。
但し、著者割引で購入のお手伝いはできますので、
購入したい方はお声かけ下さい。

2015年04月02日LKM博士
ポリアミンの本の中身(前半)

昨日のブログを読み返すと、
著者の一人としては、内容に関するコメントが少な過ぎました。
反省 「(^-^;)

この本では、ポリアミンがあらゆる生物の生命現象に関連していることを示すように、
原核生物(細菌など核が無い生物)から、真核生物(核を持つ生物)、つまり、植物や哺乳類、そして虫に至るまで、幅広い生物を対象とした研究成果が掲載されています。

順番に紹介すると、
Part 1はポリアミンの生合成についてです。
様々な微生物、特殊な環境に棲む微生物、そして植物での生合成について解説されています。

Part 2はポリアミンの代謝経路についてです。
これも、微生物、哺乳類、植物でそれぞれ異なるのですが、それぞれ解説されています。
不思議なのは、確かに差があるのですが、みなさんが想像する微生物と動物と植物の違い程の差は無く、共通の物質がたくさん登場し同じような経路で合成・分解されます。
キッチリ読まなくても、図の代謝経路を見れば、
非常に大事な物質で、進化の過程で保存されていたことがわかります。
20150402.JPG

Part 3はポリアミンのホメオスタシス(恒常性)
ポリアミンは生理活性が強く、厳密に各臓器や細胞毎に濃度が一定に保たれています。
そのメカニズムが紹介されています。
特に、濃度が高まると合成経路を抑制するように働くアンチザイムは、
ややこしいけど、是非みなさんに知ってもらいたいタンパク質です。

Part 4は生長/成長におけるポリアミンの役割
この部分は非常に大事なのですが、このブログで簡単に説明するのは困難です。

細胞の増殖にはポリアミンが必要であることが分子レベルで解説されており、
私も十分に理解できていない位にややこしいのです。

説明したく、頑張って色々と文章を書いたり消したり作成しましたが、
結局ややこしくなるのでストップ&全部削除。
よくあるような、専門家が専門用語をやたら使って書く理解困難な解説ブログにはしたくないので...。

つづく

2015年04月01日LKM博士
ポリアミンの本が出版されました

Springer社よりポリアミンの本が出版されました。
英語の本ですが。

タイトルは

Polyamines
A universal molecular nexus for growth, survival, and specialized metabolism

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東北大の草野友延先生と京都工繊大の鈴木秀之先生の編集で、
各分野の専門家による最新のポリアミン研究成果が紹介されています。
私も著者の一人で第21章を書きました。
私にとっては、初めての英語本の執筆でした。
経歴の箇所に記入したら、ちょっと箔が付くような気がする。

ハードカバーで330頁位の本です。
先程、Springerのホームページで調べたら159ドル。
今の為替レートなら、19000円位ですね。
たかっ (◎。◎)!

とはいえ、これ一冊で、現在のポリアミン研究の動向がある程度わかります。
いずれポリアミンの時代が到来しますので、
研究者の方にとっては安い買い物だと思います。

2015年03月31日LKM博士
学会中にウンコが量産される件

出張中のウンコ(時刻、場所)はiPadで管理しています。

先程、本記録用Excelにデータを移しました。
やはり、飲み食いすると増えますね。

農芸化学会中、毎晩、相手を変えてお酒を楽しみましたが、
前日に食べた量と次の日のウンコ回数が比例しています。

あまり食べずに色々な日本酒を楽しんだ翌日は1回。

地元の人に美味しいお店に連れて行ってもらい、
多くの岡山の魚介類と日本酒をご馳走になった翌日は2回。

仲間内で打ち上げで(私は終わっていないが)飲み放題の店に行き、
次の日が発表なのに2軒目にも付き合い、
何を食べたか正確に覚えていないがダラダラと飲み喰いした翌日は3回。

私の昨年の1日あたりの平均ウンコ回数1.403回をはるかに上回るペースで
排便しているのが結果として現れています。

まさに、私が提唱している『総排便量(糞便重量×排便回数)はほぼ一定』の法則
(参照ブログ:ウンコのサイズと回数
に当てはまるわけです。

最後には、岡山大学構内の良いウォッシュレットがあるトイレの場所を完全に把握していた私でありました。

それにしても、地元民に連れて行ってもらったお店の
シャコとさわらのたたきは美味かった!

2015年03月30日LKM博士
知らぬ間に、季節が変わってる

出張ばかりで、今日職場に来たら春になっていました。
実質、この2週間で会社で丸一日仕事したのは、たった1日のみ。
様子も変わりますよね。

研究室から見えるモクレンが満開です。
2015033001.JPG

その向こう側の木は桜なのですが、まだ殆ど咲いていません。
都心は満開のようなので、やっぱり、ここは寒いのです。
でも、同じ東京都。

季節変化に対する感受性が高いはずの私が気付かなかったというのは、
少々忙し過ぎたということでしょう。
もう少しゆとりのある生活をしたいものです。

さて、モクレンの花、桜の花と言っている場合ではありません。
野菜を植えないと!
カエルは起きるか?

2015年03月27日LKM博士
農芸化学会に来ています

今年度最後の出張は昨日26日から29日まで農芸化学会で岡山に来ております。
岡山県、人生初上陸!
結構、飲み屋街が充実しており驚いております。

私の名前で検索すると5演題出てきました。
「えっ、そんなにあったか?」

スタッフや共同研究者と連名ですね。
ドタバタしてまして忘れていました。

私自身は最終日にシンポジウムで話します。
で、スケジュールを見ると最後の発表。
すなわち、大会のおおトリです(並行して複数のシンポジウムが行われるので、何名もおおトリはいます。しかし、このシンポジウムの演者人数と発表時間の関係で公式に5分間オーバーする持ち時間と言われておりますので、実質的におおトリなのです)。

これはちょっと残念です。
最終日、しかも日曜日の午後4時過ぎ。
そして岡山県。
結構な数の参加者が会場を後にして帰路についている頃でしょう。
実際に東京に帰ろうと思ったら、午後3時位には会場を出て、4時台か5時台の新幹線には乗りたいですから。
会場ガラガラ状態でなければ良いが。
仕方ないですが•••
それに、皆、発表が終わってリラックスしているのに最後まで発表が終わっていないのは、心理的には少々残念なものですよ。
特に夜の飲み会が。

話は変わりますが、
実は、私、この学会の最初の発表者だった経験があるのです。
2007年だったと思います。
大雨の中、必死で遅刻しないように会場に向かった記憶があります。

2000演題以上が発表される巨大学会ですが、
トップバッターとおおトリの両方の経験者は、私だけではないでしょうか!

2015年03月26日LKM博士
オランダ土産

出張のお土産は悩みます。
特に職場。

ヨーロッパに行ったら、大概はチョコレートで片付くんですよ。
美味しいですし、ハズレがないので。

チョコレート土産に関する私見を述べますが、
東南アジアと中国のチョコ土産は最悪です。共通してろうそくみたいな味がしませんか?
アメリカのも劇甘品が多い。

しかし、職場の大半のメンバーは日々、プリンやらアイスやら甘いものを作っては食べるのが仕事です。
それ以前に、今では日本国内でも結構ヨーロッパの高級チョコは購入できます。
そこで、悩みに悩んで選んだのが、これ↓
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直径12~3cm程度の色々な味(ハーブ、ニンニク、クミンなどで風味付けされている)のゴーダチーズのセットです。
厳密にはゴーダチーズはサイズが規定されているので、
それより小さいこれらはベビーゴーダと呼ばれています。
1つずつ、各部署に配れるわけです。
実家用にももう1セット購入したのでかなり重かったですが。

結構お値段はしましたが、チョコレートよりは喜んでくれたと思います。

2015年03月25日LKM博士
車の充電

ネタを考えるのもしんどいので、今週はオランダ出張シリーズにすることにします。

海抜0 m以下の土地が多いオランダは国家レベルで温暖化対策を進めているようです。

エコカーの開発はニュースでも良く聞く話です。
ハイブリッドカーに始まり、電気自動車の話も時々聞くのですが、
本物が走っている姿は見たことがありませんでした。
ですが、オランダでは結構走っているようです。

私が空港まで乗せてもらった車(※)はプリウスでしたが、
基本的にはガソリンは入れずに充電して走っているようです。

※ある研究チームがどうしてもディスカッションしたいということで、その研究所まで招待されました。3時間のディスカッション後、引き換えに空港まで車で送ってくれたのです。

私が知っているプリウスはガソリンで走るのですが・・・
なぜ、充電?
意味がわかりません。

英語でのやり取りなので、今一理解できず、
私が「納得できない」と伝えると、
その様子を理解したドライバー(研究者ですが)は、
実際にその様子を見せてくれました。

20150325-1.JPG
普通にガソリンを入れる様にセットしていますが、これコンセントです。

20150325-2.JPG
で、これが充電用スタンドとでもいえば良いでしょうか。
カードでタッチすると充電開始。
充電量によりますが、どんどん技術が進歩し、
今では空状態でも30分間位でフル充電できるようです。

とはいえ、これは街中だけだろうと思って尋ねると、
パリまでは問題無く行けるそうです。
つまり、充電スタンドが街道沿いに既に設置されているらしいです。

驚きました。

2015年03月24日LKM博士
謎の会合 a round table dinner debate

オランダの学会出発前のブログに書きましたが、
a round table dinner debateへの招待状を受け取っておりました。
直訳では「円卓を囲んでのディナーを食べながらの討論」。
恐ろしい名前で、出国前は無視することにしていた。

私の発表は初日の夕方最後17:30~18:00頃。
発表後、何人かから質問があったのでやり取りしていると、
謎の背の高い紳士が近づいて待っています。
まさにジェントルマンって感じで、ふと目を合わすと、会釈してきます。
自己紹介後、わかりました。
例のa round table dinner debateの主催者です。

「この後、時間はあるか?」
初日の後は学会主催の軽いパーティーがあるので、それに出るというと、
「それはわかっている。その後の予定はるのか?」ということでした。
近くのレストランで席を用意しているので、そのパーティーが終わった19:30から来てくれ。お金は不要だから心配するなと言うのです。
同じセッションで話した研究者も、「俺も参加するから行こう」っていうので、
仕方なく参加。
その紳士はレストランの地図を渡し、「学会パーティーではあまり食べるな」といって立ち去って行きました。

会場に着くと名札が置いてあり、
円卓ではありませんでしたが、本当にテーブルを囲んでのディナーです。
後でわかったのですが、講演者の中から、ディナー主催者が興味を持った演題を話す研究者をセレクションして声をかけていたようです。

各自、好きな飲み物を頼みます。
で、握手して謎の西洋風の長い自己紹介&挨拶。
これが各個人間で行われるから席に着くまでにやたら時間がかかります。
日本の名刺文化に慣れている私には超苦痛です。
もちろん日本人は私だけ。というかアジア人は私だけ。

で、全員揃うと主催者が挨拶して、
前もって頼まれていた方が、突然、自分の研究内容を話し出したのです。
5分間位。
終わったら、その内容に関して質問して討論。
それを受けて、近くの人とも討論。
うるさい、うるさい、やかましい。
異様な世界です。
そして、一通りその話題が終わって飽きてきたら、
また別の人が研究内容を紹介するというパターンです。
但し、別の話題になるまで、40~50分間位やっています。
もちろん、食事はゆっくりと出てきます。

凄いです。
本気で研究の話をしています。
衝撃を受けました。

日本の学会では経験したことがありません。
国内では、皆、懇親会で立ち話し、腹の探り合いみたいなことをして、
その後、身内や気の合う仲間だけで飲むのが一般的。
ぶっちゃけた話、名刺交換して知り合いになったと思っ