協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2013年07月29日LKM博士
海外出張報告 ―ゴードン会議出席③―

前回の続き(前回・前々回ブログを読んでない方は、是非、そちらを先に)
参照ブログ:海外出張報告 ―ゴードン会議出席①―
参照ブログ:海外出張報告 ―ゴードン会議出席②―

発表が終わると晴れやかである。
時差ボケがあろうと、ニューハンプシャーの天気のように晴れやかである。
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では、驚きの宿泊施設を紹介しよう。

ここはリゾート地、ペンションというのか、現地ではロッジと呼んでいたが、
宿泊施設が広大な敷地内に点在し、
ゴードン会議参加者は主催者により一方的に振り分けられる。

大学院生から著明な大学教授まで参加しているが、主催者の指示は絶対的なようだ。
文句を言っている人は見かけない。
しかしながら、なんとなくグレードはあり格差は付けられている。

大学院生は相部屋、もちろん国籍なんて関係なく振り分けられる。
そして会議場から結構遠い位置にある。
今年はポスター発表をされる准教授や助教の先生でも相部屋だったらしい。

要するに、これまで会ったことない、文化も宗教も異なる人と1週間過ごすのである。

これは日本人にはなかなか馴染めない所であろう。
「ポリアミンの勉強に来たのだから、宿泊施設なんて関係ないよね」
と言わんばかりに一方的にロッジ名を告げられ、地図を渡される。

この話を聞いただけで、参加したくなくなる人も多いであろう。
私も2011年の初参加の前にこの事を聞いていたら、参加しなかったかもしれない。

「寝る前は居なかったのに、朝起きたら、スペイン人とインド人が同じ部屋いた」
みたいなことは頻繁に起こる。

遅れて参加したり、初日に部屋に入る前に夕食と夜のセッションに参加したりした結果であろう。

さて、私はというと、ラッキーなことに最もグレードが高いと言われていたロッジであった。

その名は『Golden Eagle Lodge』、日本語では『黄金の鷲荘』。
2011年に宿泊した『Black bear Lodge』、『黒クマ荘』とは響きが違う。
外観も立派である。
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ラッキーだと知人に言うと、ラッキーではないと否定された。
「Invited speaker(招待講演者)なんで当然でしょ。」
ということ。

なんとなく格差社会のアメリカを垣間見た瞬間であった。
確かにここに宿泊しているのは大物ばかりであった。

部屋も凄かった。
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ここは私が調べものをしたり、インターネットを見たり、作業していた部屋である。
6人が座れるテーブルの向こうはキッチンである。
写っていないが、日本では5~6人家族用の巨大な冷蔵庫もついている。
家族で宿泊し、シチメンチョウでも焼くのだろうか、と思わせる巨大なオーブンもある。
皿は50枚以上ある。
グラスも30個はあったかな。
包丁やパンを切るナイフも何故か10種類位ある。
フォークやスプーンも訳わからん位ある。


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こっちはリビングとでもいうのだろうか、窓があって明るい部屋である。
私の自宅で部屋の大半を覆っているソファーより大きなソファーがあるが、
部屋が広いので狭く感じない。
最後までこのソファーには座る機会がなかった。


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その隣にはベッドルームがある。
その横にも小さ目のベッドがある。
私はそのベッドに洗濯物を放り投げていた。

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もちろんバスルームもある。
物凄い勢いでお湯が出て来る。
日本と違い、水流を弱めることができない。


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そこには使ったらハゲそうな、アメリカンな香がするシャンプーがあった。
実際、よく毛が抜けたような気がする。

ちなみに、私は参加費や宿泊費や食費は1ドルたりとも支払っていない。
それでいて、こんな広い部屋に泊まれた。
一方、きっちりこれらを支払って参加されている方々の多くは相部屋等で過ごしている。
もちろん、その中には私の宿泊費も含まれているのであろう。

Invited speakerって凄いんや!

今頃になって、皆さんが期待していた話題が提供できたか否かが少々心配になってきた。

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