2011年02月15日LKM博士
ナナホシテントウ蛹ハプニング④(まさに羽化)
昨晩は凄い雪でしたね。でも、ナナホシテントウの話を続けます。
(前回までのあらすじ)
真冬の朝の畑で採ってきた大根の葉にテントウムシの蛹(さなぎ)がついていた。
助手Kに観察するよう手渡したところ、約30分後に羽化が始まったのだが、まだ体が柔らかいと思われる黄色い未熟な状態で歩き回るので、段ボール箱に入れた。
30分毎に観察しようとタイマーを合わせておきました。
ピーッ、ピーッ、ピーッ。
30分しか経っていないのに、覗くと、段ボール箱の壁の上部にくっついて後翅を伸ばして乾かしているではないですか。
系統は全く異なるのに、この作業はセミやトンボとも似ています。
"羽化"とはよくできた言葉で、まさに羽を完成させる作業であることを再認識できます。
よく見ると、斑点模様も現れてきました。
ピーッ、ピーッ、ピーッ。
さらに1時間後。
全く同じ体勢ですが、模様の色が濃くなってきました。
さらに、後翅が少し伸び、細く透明になりました。
もう羽ばたけそうな雰囲気です。
ピーッ、ピーッ、ピーッ。
さらに1時間後。
ついに、後翅を折りたたみ、前翅の下に収納しました。
まだ、色は薄いけど、もう普通のナナホシテントウです。
この後、少し歩いたりしておりましたが、真っ赤にはなりませんでした。
ということで、このままの状態で帰ることにしました。
たぶん、つづく。