協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2011年02月14日LKM博士
ナナホシテントウ蛹ハプニング③

(前回までのあらすじ)
真冬の朝の畑で採ってきた大根の葉にテントウムシの蛹(さなぎ)がついていた。
助手Kに観察するよう手渡したところ、約30分後に異変が。羽化が始まったのである。

セミの羽化に慣れている私は(https://lkm512.com/blog/images/2010/08/09/、 https://lkm512.com/blog/images/2010/08/11/)、蛹の抜け殻に捕まった状態で体を乾燥させると思い、とにかく葉っぱを何か容器に入れて立てた状態に固定しようと思いました。
どの昆虫も羽化は極めて繊細で、完璧に羽化することが大事です。
羽化に中に蛹から翅が抜けなくて死ぬケースも多々あります。
翅が変形して飛べなくなる場合もあります。
前日に、食べ切ったLKM512の入ったヨーグルトの空きパック(もちろん私が食べたもの)がありましたので、そこに葉っぱを入れました。

ところがです、テントウムシはまだ柔らかい黄色い翅のまま、歩き出したのです。
テケテケテケテケ。
ヨーグルトの容器の内側さらには上側の縁を縦横無尽に好き勝手に歩き回っています。
20110214.JPG
「えっ、まさかこれが完成体(羽化後の体の硬化も終わった状態)で黄色いテントウムシ?」
と思いました。
実際にキイロテントウという種は存在するのです。
是非、インターネットで検索してみて下さい。
この写真のテントウムシとそっくりです。

このままだと何処かに行ってしまうと思った私は、空き段ボール箱に、ヨーグルトの容器ごと入れ、上をクリアファイルで蓋をし、しばらく放っておいて仕事をすることにしました。

気が付けば、部署のみんなもテントウムシを一緒に観察していた...。

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