2011年02月16日LKM博士
ナナホシテントウ蛹ハプニング⑤
前回までのあらすじ)
真冬の朝の畑で採ってきた大根の葉にテントウムシの蛹(さなぎ)がついていた。
助手Kに観察するよう手渡したところ、約30分後に突如羽化が始まり、じっくりと後翅が伸びる様子など羽化を観察できた。
翌朝、段ボール箱を覗いてみると、赤くなったナナホシテントウが、隅っこでじっとしていました。
動きません。まさに冬眠状態。
そうです、夜の実験室は気温が低下するのです。
羽化したのは良いのですが、夜中のあまりの寒さに冬眠状態になったのでしょう。
ナナホシテントウは成虫で屋根裏などの比較的暖かい場所を好んで越冬するので、気温が下がればごく自然なことです。
そて、昼前、暖かくなってきたので、逃がしてやろうと思うと、
姿がない~。
どこを探してもいません。
部屋が暖かくなり、また動き出して逃げたようです。
こんな別れ方をするとは...。
3日後。
掃除中に窓際でナナホシテントウが発見されました。
捕獲して、デジカメ写真と比べると、まさにあいつです。
これまでの写真と比べてみて下さい。
斑点の形が全く同じですね。
特に頭部よりの中心にある斑点は特徴的な"逆さにしたハートマーク"です。
私には"お尻マーク"に見えますが。
この後、窓際で観察していると温かい昼下がりの外へ飛んで行きました。
元気でなーっ。
完