2011年02月10日LKM博士
ナナホシテントウ蛹ハプニング②
(前回までのあらすじ)
畑の大根の葉についていたテントウムシの蛹(さなぎ)を助手Kに渡しただけでした...。
その約30分後、助手Kと真面目な実験の話が終わって数分後、
無口な助手Kが、小さな声で何かを訴えています。
よく聞くと、
「テントウムシが・・・」
何かを言っています。
(念のため説明させて頂きますが、助手Kは普段から声が小さくて早口で、1m以上離れると話していることが殆ど聞こえないのです。)
何を言っているか理解できない私は、少し怒り気味に、
「そやから、ちゃんと何か容器に入れて置いておけ。」
と指示したと思います。
ところが、助手Kがまだ何やら訴えているのです。
「今、羽化しています。」
「...、はあーっ!」
やっと理解できました。
蛹の殻が破れて、黄色いテントウムシが中から出てきていたのです。
左側の黒いのが蛹の抜け殻です。こんなに早く羽化すると思っていなかったので、蛹状態の写真はありません。
既に変体(幼虫から成虫の体への変化)は終わっていて、あとは気温が上昇するのを待っていたのでしょうか。
氷点下の畑から、10℃前後の車の荷物置き場を経由して(約30分間)、20℃前後の研究室(約1時間)と、気温の上昇を感じて春と思ったのでしょうか。
とにかく羽化が始まったのです。
つづく