協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2012年12月11日LKM博士の勝手にベストセレクション
ウン呼称

私は仕事でウンコを意味する単語をかなりの頻度で使用する。

ウンチ
ウンコ
大便
糞便
大腸内容物

適当に使い分けている。
ウンチやウンコは一般人相手、あるいは気軽なものとして扱いたい時に使う。
ウンチとウンコの差は明確ではないが、ウンチの方がより柔らかい表現と考えている。
つまり、いきなりウンコと言うよりウンチと言う方が相手の警戒心が低下する。

私は一般人の方を対象にした講演では、専らウンコを使用する。
但し、一発目のウンコで反応が微妙、すなわち敬遠気味、の場合、
急遽、ウンチに切り替え乗り切る。
しかし、それに気付いた知り合いには「不甲斐ない」などと指摘され、
講演後、プライドが傷ついたような悔しい思いをすることがある。

大便や糞便は正式な場に使う。
大便と糞便の差も明確ではないが、正式文書では糞便の方が圧倒的に使用頻度が高い。
学会や論文でも専ら皆さん糞便派。
糞便は科学的表現で大便はそうではないのであろうか?
大便はウンコの丁寧語の域を脱していないのかもしれない。
つまり、口語的使用頻度が高く、俗語といえるのではないかと思えてきた。
事実、医者は患者に対し、糞便ではなく大便で接しているような気がする。
「大便を検査します」
しかし学会ではそのデータを糞便という単語を用いて表現する。

大腸内容物は科学論文の時に使うことがある。
しかし、正確には肛門を出た時点で大腸内容物ではなく糞便になるのであり、
大腸内環境のことを論じているとアピールしたいため使用すると思われる。
とはいえ、回収する直前まで大腸内容物であったわけで、問題ない気もする。

奥が深く混乱してきたので、今日はここまで。

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