協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2012年10月18日
クロシタアオイラガ

今日は危険な虫の紹介です。

研究所の入口で発見しました。

2012101801.JPG


その名はクロシタアオイラガ。
もちろん「ガ」とつきますから蛾の幼虫です。
イラガの仲間です。
イラガは漢字で書くと『刺蛾』と書き、幼虫が毒を持っている仲間です。
幼虫の体長は2.0 mm弱で、足が短く見えないので、
ナメクジやウミウシのような体型のイモムシです。

この毒々しい色合いと風貌からもご想像の通り、刺します。
しかも、そんじょそこらの痛さではありません。

激痛です。

私も刺されたことがありますが、刺された瞬間に電撃的な痛みです。
『電気虫』と呼ぶ地域もあるそうです。
たとえ仕事で大事なプレゼンがあっても、休みたくなる痛さだと思います。

せっかくなのでアップにしてみました。

2012101802.png


どうですか、このトゲトゲ突起による完全武装!!!!!
トゲと毒腺と繋がっており、触った瞬間に毒液を注入してきます。
ちゃんと治療しないと数日から1週間位はダメージが残るはずです。

ちなみに、成虫は淡緑色の珍しい色ですが、
毒は持っていない数cmの目立たない蛾です。

ガーデニングをする方から聞いた話では、もし刺されたら、
まず、セロハンテープで刺された所を何度も貼ったり剥がしたりすると良いらしいです。
眼に見えないが患部に残っている毒付のトゲを取り除くのです。
それから薬局に行って薬を塗ります。

最後に蛾の名誉のために言っておきますが、刺す蛾は極めて少数派で、
殆どの蛾の幼虫は触っても大丈夫です。
たとえ、毛むくじゃらでも。

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