2010年04月23日LKM512女子部
香りと記憶
リツコです。博士はよく臭い話をしますが、ちょっと趣向を変えまして。
季節になると、急にある植物が匂いを発するのに気がつきます。
みなさんも、早春の沈丁花の香りに はっとしたりしませんか。
私はあの香りで転校のドキドキを思い出します。
忘れていたようでも、嗅覚の刺激で古い記憶が呼びだされるのだと思います。
東京では桜の花の季節が終わってしまいましたが、
ふと、木から桜の葉っぱの香がすることがありますよね。
桜餅の香でお馴染みの香りです。
桜餅を食べる時には気付かないのですが、
桜の木の香りをかぐと、思い出すことがあります。
・・・それは中学時代の数学の先生、イサムちゃん。
高級車に乗るおじさまで、見た目はちょっと妖怪で(失礼)、
にやりとしながら下ネタを話すので女子はみんな敬遠ぎみ。
そんなイサムちゃんは、みんなに課題を与えた後に教室を見回りながら、
生徒にちょっかいを出すのです。
時々、ターゲットになり、後ろから「できたー?」と両肩をつかんできた
その時の"ぞわっ"とする感じ。
イサムちゃんのつける強い香水の一部に桜の木の香りが入っていたのか...
いまだにその香の記憶が塗り替えられずにいます。
これってトラウマというのかも。