協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2013年07月31日LKM博士
セミの幼虫アレルギー

私はセミの幼虫アレルギー(※)である。
花粉症にも罹っていない私であるが、こんな特殊なアレルギーを持っている。
※病院で診断されたわけでない。私が症状から命名したので正式な病名ではない。

症状は典型的なI型アレルギー、いわゆる即時型アレルギー。
セミの幼虫を触ると即座に手が赤く腫れ、痒くなる。
厳密に言うと、セミの幼虫の足が皮膚に触るとアレルギー反応が起こる。
つまり、手や腕を幼虫が歩くと発症するのである。
先日のブログ(参照ブログ:「セミの羽化」)の時、軽く左手の甲を歩かせたが、
5分後にはこの通り、ピンク色に腫れ始めた(赤丸内)。
20130731.jpg

この後、猛烈に痛痒くなる。

不思議なことに、セミの足以外の部位、例えば、背中、頭部、尾部、触角、目、尖った口器を触ろうが、こすりつけようが、舐めようが何も起こらない。
基本的には舐めないが...。

また、成虫が腕を這っても何も起こらない。
抜け殻で擦っても、少々痒い気もするが、アレルギー症状という程にはならない。
幼虫限定の現象である。
土壌成分がアレルゲンかと思うが、奈良でも東京でも埼玉でも同じため違うと思う。

一体、セミの羽化寸前の幼虫の足には何が付着しているのであろう?

セミの幼虫を見つけると、(差し迫った用事がなければ)どうしても捕獲してしまう。
そして、自分が観察できる場所まで運ぶ間、手を這わしてしまう。
指で摘んで運ぶこともできるが、
羽化直前の柔らかい体を握るのが申し訳ないからである(万が一、羽化に影響が出たらいけない)。
また、数匹捕獲すると掌に入りきらないので、腕や衣服に這わせながら持って帰る。
幼虫が地上に出て来るのは日が沈んだ後。
薄暗い中、セミの幼虫を腕や服に這わせながら歩いていると、驚かれることもある。
先日は、それでコンビニに入った(笑)。

念のため書いておくが、
違う目的で歩いている時に発見するので虫かごが無く、
仕方なくこのような行為をするのである。
ちなみに、私が『本気採り』したら、この季節は凄いことになるので封印している。

病院で「何かアレルギーありますか?」という質問が困る。
「セミアレルギー、いや、厳密にはセミの幼虫の足アレルギー」
と答える。
混乱しない医者や看護師はいない。
ちゃんと説明しないとセミを食していると思われるリスクもある。
ちゃんと説明しても少々頭がおかしいと思われ、スルーされる。

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