協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2012年04月10日LKM博士
つくし

東京都西多摩郡日の出町の桜は昨日の暖かさで一気に開花し、
4-5分咲きというところでしょうか。

春が来たと喜んで桜で感じるのも良いですが、
地面の方にも目を向けてみましょう。
20120410.JPG
畑の隅で、つくしがニョキニョキ。

つくしって何かご存知ですか?
実はこれ、スギナって植物の胞子茎なのです。
スギナはその辺の草原にも普通に生えている植物で、
夏場は胞子茎ではなく、栄養茎となりその辺の雑草として光合成をしています。
その名の通り、軸となる茎の周囲に細い葉が伸び、小さなスギのようにも見えます。
ご存知でない方は図鑑やインターネットで調べて下さい。
おそらく殆どの方が見たことある雑草扱いにしている植物です。

シダ植物であるスギナは胞子を飛ばすのですが、
この胞子を作るために特別な茎を伸ばすのです。
これが春先に一気に地中から伸びるつくしです。
ですから、胞子を飛ばすとすぐに枯れてしまいます。

まだ周囲の草が生育していない暖かくなり出した春先に、
一斉に生えだすことから春の季語にもなっています。
つくしが終わればいよいよ虫の登場です。

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