協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2011年12月15日LKM博士
ウンコのサイズと回数

昨日の協同乳業のカレンダーの話で質問を受けました。
ウンコ回数がチェックの件ですが、
(何のことかわからない方は昨日のブログを読んで下さい。)

「ウンコが少ない場合、印は半分にするのか? つまり、0.5回とするのか?」という
質問を受けました。

ということで、今日はウンコサイズについて語ります。

殆どの方はほぼ毎日ウンコをするわけで、ちょこっと見て流す行為を繰り返すうちに、
自分のウンコがスタンダードとなっているのです。

サイズ、形状、におい、色も、気が付いたら、自分のスタンダードができているのです。
ですから、無意識にそのスタンダードと比較して
「今日はでっかいウンコが出た。今日のは黄色い。」というようなことを思うのです。

ですが、それは間違いなくあなたの指標です。
そのサイズや形状は他の人のウンコには当てはまりません。
10年前は全糞(排泄したウンコ全て)を頂いて実験していたので間違いありません。

人生色々、ウンコも色々。

この時、排便時間等もチェックしていたので気が付いたことがあります。
排便回数が多い人は、サイズが小さいのです。
反対に、排便回数が少ない人は、サイズは大きいのです。
よく考えれば当たり前のことです。
原料(食糧)の量があまり変わらないわけですから、
製品(ウンコ)もほぼ同じ量になるわけです。

名付けて、
『総排便量(糞便重量×排便回数)はほぼ一定』の法則です
※食事量が同じと仮定した場合

但し、大腸滞留中に水分は吸収されるので、排便回数が少ない人は、
少し総排便量(重量)は少なくなる傾向にあります。
糞便重量ではなく、糞便乾燥重量にしたら、より正確になるでしょう。

まだウンコにも抵抗があった若かりし頃、衝撃を受けたのを思い出します。

私は自分のウンコで何度も何度も分析の練習を繰り返していました。
そして訪れた試験本番の日。
社内で被験者の一人である先輩が袋に入れたウンコを誇らしげに手渡ししてきました
(当時は個人情報などの意識も甘く、ウンコ提供者の番号も私が割り振っていた)。

「はい。満タン充填しておいたよ。」
「ありがとうございます!」(ウンコが揃うまで帰れないので心からうれしい)

だが受け取った瞬間

「重っ!!!」
予想外の重量に、袋を受け取った右腕が下にぶれるのを感じました。
早速作業を初めて驚いたことに、重量はなんと500g。
私のウンコの5倍以上のサイズです。
後にアンケートでわかったのですが、
この先輩は3日に1回しかウンコをしない方でした。

最初の質問ですが、
量が少なくても1回は1回とすべきでしょう
というのが私の回答です。
あまり深く考えず、自分のバロメーターとしてデータを蓄積していけば面白いと思います。

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