2010年09月15日LKM博士
オニヤンマ
トンボの王様オニヤンマ。この夏、奈良で捕まえた個体の写真です。
開発された土地でも時々飛んでいますので、そんなに珍しいトンボでもないと思いますが、あまり捕獲する(できる)人はいないので、捕まえたら人は寄って来ます。
誰が見ても迫力がありますので、珍しい小さい昆虫よりも、周囲の感動は大きいようです。
それに美しい!
このエメラルドグリーンの目を見て下さい。
また、黒地に黄色の模様も何とも言えない迫力があります。
手で持ってみると、その羽ばたこうと尾部を曲げながら、ブルブル振動しますが、
アカトンボやシオカラトンボに慣れていたら、そのパワーの違いを体感できると思います。
見かけだけでなく、昆虫界の食物連鎖の頂点に立つ種類の一つだと思います。
幼虫時代は獰猛なヤゴ。
小魚を自慢の下あごで捕まえて、ムシャムシャ食べます。
小学5年生の時、念願のヤゴを捕まえ飼っていたのですが、水温が上昇し失敗しましたので、もう一度挑戦したいと思っています。
時々、オニヤンマの幼虫を捕まえる夢を見る位です。
成虫も獰猛で、飛行中に縄張りの中に入ってきた昆虫を捕獲して、即、食べるのですが、スズメバチを食べている個体も何匹か捕まえたことがあります。
トンボの口って観察したことがありますが、物を突っ込んだら何でも噛み砕く構造になっています。昆虫をバリバリ食べるのですから強い力です。
アカトンボでも指を突っ込むとかなり痛いです。
とすると、オニヤンマならどうなるか?
このオニヤンマ、甥っ子が見たいというので、広告で作った三角紙に挟み待っていました。
捕まえたトンボやチョウは翅が折れないように、四角の紙を対角線付近で三角に折って、その中に挟んでおくのです。そうすれば翅も傷つかず、無駄に動かないので体力も無くならないのです。この紙を三角紙(さんかくし)と言いますが専門用語ですかね?
観察後、逃がしてやろうと、私の父親が手に乗せて包み込む形で掴むとガブリ。
「いてててーっ」
思いっきり流血していました。