2016年01月13日大相撲関連
『どすこいダイアリー』読了
本ブログでは、たまに読み終えた本の感想を書いているが、今日は異質である。
そもそも「読了」という大層なタイトルが似合わない。
漫画やし... サラサラ~、ハッハッハと笑いながら30分位で読み終わる。
しかし、その中身はなかなか秀逸である。
はすまる著 「どすこいダイアリー」(株式会社KADOKAWA発行)
表紙やタイトルからもわかる通り、大相撲関連の本である。
大相撲の世界を、大相撲大好きOL(はすまる氏)が体当たり取材をし、
はすまる氏の個性的な感性と漫画で紹介した本である。
最初に書いておきたいことは、
私は二章の「春日野部屋の朝稽古に行ってみた」の取材時に、
偶然、はすまる氏に出会っているのである。
その日に私も春日野部屋を訪問していたのである。
親方に挨拶したかったので、
インタビューしているはすまる氏を「早く終われ~」と眺めていた(笑)。
そして、「すもうねこ」(※)の作者と紹介され、名刺交換も行った。
※いずれ紹介すると思うが、相撲関連でTwitterを使っている人なら誰でも知っている4コマ漫画である。
これがはすまる名刺の裏面(たぶん)に描かれたすもうねこ。
そんなわけで、あの取材がどう本になるのかは興味があった。
一度、この本の六章で紹介されているジンギスカン専門店「ゆきだるま」で食事中に流し読みさせて頂いたが、じっくり確認するために購入した。
少なくとも二章、三章は完璧である。
特に、瞬間ごとに感じたはすまる氏自身の気持ちの記述が散りばめられているが、
これら全てが、稽古を見学させてもらうと完璧に理解できる描写なのである。
ぶつかり合う音に驚き、
親方のオーラに威圧され、
準備運動だけで大量に放出される汗に興味津々に...
もし、我々の差し入れたヨーグルト(固形タイプ)を、
力士(特に碧山関)が上下に激しく振って液状にして、
スプーンを使わずに容器ごとグビグビ飲む姿をはすまる氏が目撃していたら、
面白い漫画ネタになっていたのではないかと思う読了後の私。
その他、チケットの取り方、生観戦の様子、裏方さんの仕事、
両国の街歩きも良い情報源である。
私も知らないことも載っていた。
帯には「今すぐ相撲が見たくなる!」と書いてある。
ただ、大相撲に興味ない人が読んでそう思うかは疑問である。
むしろ、最近相撲に興味を持たれて、テレビ中継だけでは満足できず、
もう少しディープに相撲に触れてみたいという方にお薦めの一冊である!