協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2011年08月09日野菜作り
2011年版 野菜作ってます17 ―なぜ、落花生というのか?―

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あれだけ勢いのあったキュウリは、もう可哀そうな姿になっています。
このブログでは、枯れている姿も紹介したいので載せます。
7月前半の最盛期と比べて下さい。
今週で終わらす予定です。

黄色いミニトマトは好調です。
私の感想は、「黄色い物珍しさだけで見栄えはするが、大して美味しくない」。
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さて、今日の主役は落花生。これ(↓)はその花です。
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見慣れないでしょうが、明らかに形はマメ科の花ですよね。

そして、受粉した後、豆ができるのかと思いきや、この部分が伸び出すのです。
ツルのように伸びるのですが、全てが下に向かって伸びます。
そして、地面に刺さり、さらに潜っていくのです。
言葉で説明しても難しいのでこの写真を見て下さい(↓)。

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赤茶色のツルのようなものが下に伸びていくのがわかると思います。
専門的には子房柄(しぼうへい)というそうです。
これが、地中3-5センチの場所に到達すると、その場所でマメが育つのです。
そうです。ご存知の方も多いでしょうが、実は落花生は土の中でマメができるのです。

花が落ちたところにマメが生まれる。
まさに"落花生"ですね!

それにしても凄い技ですね。
エダマメやインゲンが高頻度にカメムシ等の昆虫の攻撃を受けるのに、その心配が一切無いように進化しているのですから。
もちろん土壌生物の攻撃を受ける可能性はありますが、地上よりは格段に安全でしょう。

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