協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2011年03月10日野菜作り
スーパーのホウレンソウがテープで縛られている理由

今から書くことは推測です。
農家の方に教えてもらったことではありませんので、気を付けて下さい。
でも自信があります。

スーパーで販売されているホウレンソウは、必ずと言って良いくらい、根元がテープで縛られていますよね。

理由はわかりますか?
20110310.JPG
この写真のように、ホウレンソウは、主根(長く深く伸びた太い根)と側根(その周囲にあり横に伸びる細い根)からなる根をしており、15-20㎝も地中に根を張りしっかりと根付いています(左側のものは、引っこ抜く時に千切れたので、右側を見て下さい)。
そのため、同様に横で栽培している小松菜と比べると、比較にならない位、引っこ抜くのに力が必要です。
私の感覚では3-4倍でしょうか?
腕だけでは簡単に抜けないことも多く、脚力も使い、屈んで体全体で引っこ抜くと、抜けると同時に後ろにひっくり返ることも時々あります。
そして問題は、強く引っ張るために茎や葉を束ねて強く握るのですが、根が抜ける前に簡単に茎の根元から千切れるのです。
しかも、写真を見ればわかるでしょうが、茎と葉は太陽を少しでも浴びようとしているのか、横に広がって生育します。
つまり、ホウレンソウ自体の自然な形態では、横に葉が広がり、流通させるのが難しいのです。

以上のことから、
① 収穫中に千切れかけた葉を固定する。
② 広がる葉を固定し、流通に対応する。
の2つが理由だと思います。

購入した時、テープを外して良く観察して下さい。
千切れそうな葉があると思いますし、放っておくと、横に広がっていくと思います。

気が付くと熱くホウレンソウを語っていた自分に驚きます。
私の愛するウンコさん、嫉妬しないで下さいね"f(^□^;)

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