協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2012年10月04日野菜作り
2012年版 野菜作ってます25 ―小型葉物系スタート―

キャベツやハクサイなど大きめの葉物は既に1ヶ月前からスタートしていますが、
小型の葉物野菜、すなわち水菜や春菊などは9月末からスタートです。
この差は、生長に要する時間の差なのでしょうかね。

トマトの植えていた位置をよーく耕し、ベッドを作りました。
ベッドとは上が平らな畝というのでしょうか、水はけを良くするために周囲から10 cm位高い段差を作り、そこに種をまくのです。
20121004-1.JPG
こんな風に溝を作って種をまきます。
溝と溝の間は15 cm位で、野菜ごとに適した間隔で、間引きも計算に入れて、きっちりまきます。
この写真の一番左はカブです。
その横はラディッシュです、たぶん。
あとは、種が小さく見え難いでしょうが、小松菜、チンゲンサイ、ミズナなど。
種が白や青く見えるのはプロ用の種でコーティングしてあるからです。
作業効率アップ(見え易い、小さ過ぎず扱い難い)と発芽時の病害虫から守るためですね。

で、1週間後はこんな感じ。
20121004-2.JPG
上の写真では写っていなかった一番左側はシュンギクです。
シュンギクは発芽率が悪いので線の様にバラバラとまきましたが、発芽してくれました。
現在、日本人が好む葉物野菜の多くはアブラナ科、カブもコマツナも皆、発芽直後は似ていますね。
正直、どの列に何を植えたか記憶曖昧ですが、あと1週間もすれば大体識別できます。

この時期の種まきは計画的にしなくてはなりません。
日に日に寒くなっていきますので、生長が日に日に遅くなります。
この時期に1日種まきを遅らすと、収穫が3日程度遅れると教えてもらいました。
つまり、3日ずらせば、収穫は1週間から10日程度遅くなります。
そして、霜が降りるともう育たない種類も多いです。
それどころか、一気に傷む野菜もたくさんあります。
一方で、寒さで美味しくなる野菜もあります。
これらを計算して予定通りに立派なものが育つと嬉しいわけです。
研究と同じで、計算通りに成功した時の喜びは格別なのであります。

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