協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2012年06月11日
ホソヒラタアブ

今日紹介する虫はアブです。
たぶんアブはこのブログ初登場と思います。
アブというだけで毛嫌いする方、それは間違った知識が植えつけられております。
ヒトを刺すアブは一部の種で、多くのアブは刺しません。
特に本日紹介するハチに似たアブの殆どは、刺さないおとなしいアブです。

ホソヒラタアブ
2012061101.JPG


体長1 cm程度の小さなアブです。
花の蜜や花粉が主食のタイプのアブで、ハナアブ科に属します。
細くて平たいからこのような名前です。
体がアブにしては細いのは写真からわかりますよね。

この角度からはわかり難いですが、横から見ると体が平べったい(=扁平)のです。
花の近くでホバリング(空中の同じ場所で留まる飛び方)していることが多く、
虫捕網があれば非常に捕獲し易い昆虫です。

メタリック系の黒と黄色のコントラストも良い感じですね。
この色使い、一瞬人工的に感じるのですが、眺めているとやっぱり自然の創造物です。
人には創り出すことはできないと思います。

もちろん、これはハチ(自然界では怖い存在)の模様に似せて身を守るように進化したといわれております。
いわゆる擬態ってやつですね。

幼虫の時はスケルトンなんですよ。
すなわち外側が透明で内臓が透けて見えるのです。
そしてアブラムシを主食にしています。
花粉の受粉にも貢献しますし、作物を育てている側の立場では完全に益虫です。

カマキリなど肉食昆虫を飼育している立場では非常に扱いやすい餌虫です。

【捕獲時満足度】3(10点満点)
但し、肉食昆虫等の餌として捕獲した時は5

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