2011年12月06日虫
ジョロウグモ
東京都西多摩郡の気候だと、12月初旬でもまだ健在なのがジョロウグモです。
晩秋を中心に、街路樹や電線などを利用して、巨大な巣を張っている大きなクモで、
殆どの方が見たことあると思います。
この敷地の周囲にもたくさんいます。
雌の体長は2-3 cm、足を入れると5-6 cmにもなります。
一方、♂はその半分にも満たないサイズで、同じ巣の隅っこにそっと身を寄せていることが多いのですが、気が付かない方も多いと思います。
秋も深まり産卵が近づくと、腹が膨らむと同時に非常にカラフルになり、
黄色ベースに黒、青、そして腹の裏側には紅色の部分が出てきます。
クモ嫌いにはたまらなく気持ち悪い毒々しさでしょうが、
よく見ると綺麗ですよ。
せっかくなので腹側もどうぞ。
国内で巣を張るタイプの大きなクモは、このジョロウグモと以前に紹介したコガネグモ
の2種類です。
並べると明らかに模様は違いますが、もっと楽に識別するには、
ジョロウグモは晩秋で巣は樹木の上、
コガネグモは夏で巣は草原の中
と覚えておけば簡単です。
ジョロウグモの巣には、ギザギザ模様の隠れ帯がありません。
また、ジョロウグモの巣は食べかすや糞のようなものが放置されていることが多く、
掃除嫌いのようです。
上の写真にもゴミが写ってますよね。
この腹、柔らかくプニョプニョしてて触ると気持ちがいいんですよ!