協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2012年06月25日ウン小話
ウン小話25

色々な方のウンコを頂戴し実験してきました。
もちろんその過程で、自分のウンコを調べることも何十回もありました。
しかし、私が分析するわけで、私のウンコを他人に分析してもらった経験は殆どありません。

ところがです。
所内の他部署の研究員に腸内菌叢の解析を教えることになりました。
で、説明し、培地を作り、いよいよ実サンプル、すなわちウンコで実習するかとなった時、問題が起きました。
「誰のウンコで練習するねん?」

通常は
「明日、お前のウンコでやるぞ!」
となりますが、教えている相手は20代女性。
ウンコ免疫ゼロです。

最初のウンコ処理は、私が付き添って、一から教えなければなりませんので、
自動的に私がその女性のウンコを見て触ることになります。
これはセクハラになるのではないか?

いや、だからといって、「私がウンコ出してあげるから、それでやりなさい」というのも、立派なセクハラではないか?

いやいや、ウンコは男女共に出すものなので、性的な意味はなく、セクハラには該当しないはずだ。
ちなみに、これ、私の持論です。
セクシャル(性的)・ハラスメント(嫌がらせ)ではなく、
フィーカル(fecal:糞便的)・ハラスメント(嫌がらせ)であり、
区別すべきものであると思っています。

と悩んでいても仕方なく、そもそも仕事ですから、「誰のウンコでする?」と相談しました。
そしたら、躊躇なく、私のウンコでやりたいというではないですか!!!

「わかった。特大出すわ。」
(実際は特大ウンコが出ても、採便管に一部を回収するだけである。)

何はともあれ、私がその女性のウンコを見て、余計なコメントをするリスクを回避できたので、一安心したのでありました。

おしまい

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