2009年09月29日LKM博士
目に見えないものの存在
怪しいタイトルですが、私はスピリチュアルの世界には全く興味はありません。
科学の世界のお話です。
「腸の中には、現在の技術では培養できない未知の細菌がたくさん棲息しています。
それらの細菌を、一般的には難培養性細菌と呼んでいます。
しかも、ヒト成人の腸内は、全体の60-80%程度はこれら難培養性細菌です。」
現在では、一般的にこのように言われています。
ところで、
何故、培養できない細菌が棲んでいるとわかるのでしょうか?
培養とは、人工的な環境下で微生物や細胞などを育てることなので、
培養できない細菌とは、取り扱うことができない細菌ということです。
細菌は小さくて顕微鏡を使わないと見えませんので、
培養できなければ、
その種類は当然、その存在すら確認できないのでは?
と思われる方も多いでしょう。
それを可能にしたのはDNAを用いた解析です。
細菌のDNAには、進化系統を反映した部位が存在します。
その配列を解読すれば、ある程度正確に菌種が特定できます。
つまり、
ウンコからDNAを抽出し、細菌由来のDNAのその部分の配列を解読すれば、
菌種レベルで、最低でも属レベルでどの菌種と近縁であるかは判明するのです。
当然ビフィズス菌などの既存の細菌の配列もたくさん検出されますが、
既存の種類の配列とは異なる配列もたくさん検出されるのです。
これこそ、難培養性細菌の存在を示しているのです。
目には見えませんが、動かぬ証拠です。
ところで、スピリチュアルの世界で、微生物はどのように扱われているのでしょうか?
ちょっと興味がありますが、どうでもいいですね。
私は断言します。
「殆どの人間の人生は、前世や背後霊よりも腸内細菌の影響を受けています!」