協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2019年05月08日LKM博士
五月病は大丈夫ですか?

史上最長のゴールデンウィーク10連休は五月病にどのような影響を与えるのでしょうか?

共同研究先の大学の先生方によると、例年、ゴールデンウィーク明けから講義に出席する生徒数が減るらしいです。
多くの企業でも、4月に入社した人が来なくなるタイミングとして、最も多いのがゴールデンウィーク明けのようです。

講義の受け方等の要領を掴んだ学生も多々いるでしょうし、
ここは私には合っていないと早々に人生の判断を下した人もいるでしょう。
従って、来なくなった学生や社員を全て五月病と決めるのは短絡的です。

しかし、入社20年を超えており、当社のストレス・チェックでも強いストレス耐性を有していると査定される私ですら、10連休の終了が近付くにつれ生じた「休み明けが怖い・働きたくない」ストレスで口内炎を発症した現状を考慮すれば、五月病は油断ならない病気(現象あるいは症状)と考えるべきです。

もし、このストレスが体の弱っている箇所を攻撃したら、いわゆる五月病の典型的な症状である情緒的・行動的トラブル(医学的には適応障害という症状)ではなく、五月病とは診断されない別の疾病発症に繋がるリスクもあるはずです。
(ふと、こういう視点でのゴールデンウィーク明けの疾病発症率の疫学調査とかないのだろうかと思った。でも、余裕がなく本業ではないので調べない。)

また、私のように自発的に考えて能動的に行う仕事は、受動的に仕事が溜まる職種とは異なり、特に前向きな心構えが不可欠で、これを失うと機能しなくなるリスクがあるのです。

私はこの10連休により誘発される可能性があった五月病を予防するために、
毎日、最低2時間は研究的デスクワークをして、休み明けとのギャップを減らそうと試みておりました。
具体的には、なかなか仕上がらない論文原稿を改めていじくり回していました。
普段なかなか時間がなくて読めない関連論文も色々と読み、少しは進展したと思います(この充実感も重要)。
あと、早寝早起きも実施しておりました。
おかげで、もしかしたら罹っていたかもしれない五月病は、口内炎程度に治まり、無事出社できました!

少々不安だった4月から雇っているポスドクさんも、ちゃんと出社してくれました!

そういうわけで、10連休の影響はほぼ無く、仕事の再開です。

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