2012年06月04日LKM博士
プレゼンは難しい
プレゼンテーション。
略してプレゼン。
人前で発表することの総称ように使われているが、
語源はpresent(プレゼント)ということなので、
発表者側が聴く側に対し、心を込めて贈り物をするような気持ちでのぞむべきである。
確かに、英和辞典でpresentationを調べると贈呈、紹介、披露と書いてある。
仕事で嫌々やるプレゼンは厳密にはプレゼンではない。
私の場合、研究成果をPowerPoint(スライド)を使って人前で話すことが殆どであるが、
研究者にとって自分の研究分野を紹介できることは喜ばしいことなので、
語源を意識して正しい気持ちでプレゼンをしている。
少なくとも数十人から数百人の時間を無駄にしてはいけないと考えている。
従って、対象者、前回の反応、持ち時間によって、内容は毎回変わっている。
場馴れによりプレゼンも上手になると言われるが、
単純に人前で話すことに慣れるというわけではなく、
過去の反省を活かすことでプレゼン内容が進化しているのである。
保存されているスライドを数えてみると、
2011年は18回、
2011年は5月末時点で17回やっている。
(学会の一般演題は別のファイルに保存しているので含まない)
そして、スライドは2010年のものと比較すると、半分以上が新しいものに変わっている。
スライドは進化しているのである。
にもかかわらず、プレゼン後の自己採点は上がったり下がったり、乱高下している。
5月12日の市民講座より、5月31日の奈良の講演は明らかに点数が低い。
点数は直観でつけているが、
聴講者との一体感が生まれた時は高い点数、生まれなかったら低い点数となる。
ウンコの話をしても、非常に喜んでくれる会場もあれば、
シラーッとした雰囲気になり奈落の底に突き落とされたように感じる会場もある。
未だにコツが掴みきれない。
プレゼンは難しい。
さて、今週と来月は、私が最も苦手としている大学でのプレゼン(講義)がある。
学生相手にするのは2年ぶりである。
ただ単位を取るためだけに出席している学生に対し、
どれだけのプレゼンができるのか。
2年分の成長を自分で測定するよい機会と捉えている。