協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2010年03月16日LKM博士
スカンポ

先日、イギリスの環境・食料・農村省が、
イギリス全土で広がっているイタドリの駆除のために、日本のイタドリマダラキジラミを輸入することを決定したというニュースが流れました。

「なんじゃ?」

イタドリとはタデ科の植物で、
19世紀に観賞用として日本からイギリスに持ち込まれ、向こうで大繁殖し、現在では被害を与えているようです。
どうやら甘っちょろい被害ではなく、アスファルトを突き破るなど、年間200億円程度の被害のようです。
つまり、
このイタドリを食べるイタドリマダラキジラミという小さな昆虫を使って駆除しようという作戦を決行するというニュースです。

ところで、このイタドリという植物をご存知ですか?
私も知らなかったので調べたところ・・・、
見たことある植物でした。
間違いなく、"スカンポ"です。
私が小学生の時は、下校時に、皆で奪い合って食べていた植物です。
近鉄奈良線が走っている土手に登って食べていたのを思い出しました。
もちろん生食です。

ポンッと折れ、中は空洞で(つまり竹輪のような形)、
皮をスーっと剥いて(あるメーカーの裂けるチーズのような感じ)、
食べると、繊維質なのにみずみずしく、あの青臭くてすっぱい味が今でも思い出せます。

事前に研究はされたようで、イタドリマダラキジラミが現地の生態系へ影響を与えることはないと判断したようですが、その危険性はゼロではないはずです。
まずは、イギリス人が1日1本ずつスカンポを食べれば良いのではないかと思います。

タデ食う小学生だった者より

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