協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2019年10月18日LKM博士
改めて、ポリアミンって?

ここで改めて、ポリアミンとは何か、おさらいします。

ポリアミンは、アンチエイジング効果や心血管系疾患への有効性の研究成果がハイレベル・ジャーナルに連発されています。

ポリアミンの高い機能性を示す論文の抜粋
■Nat Cell Biol. 11: 1305-1314, 2009(複数のモデル生物への経口投与で寿命伸長)
■Cell 157: 1515, 2014(アンチエイジングに有効な介入の1つとして紹介している総説)
■Nat. Med. 22:1428-1438, 2016(心臓機能の改善 マウス)
■Nat. Neurosci. 16: 1453-1460, 2013(経口投与で加齢に伴う記憶力の低下抑制)
■Science 359: eaan2788, 2018. (これらをまとめた総説)

我々も、先日、腸内でポリアミンを増やせば血管内皮機能が改善されて、動脈硬化症予防に有効との論文を出しました。
Nutrients 11: 1188, 2019
こちらは日本語解説です(↓)
https://www.lkm512.com/contents/20190612.pdf
ポリアミンができるカラクリを簡単に述べますと、ビフィズス菌LKM512の産生する酸(乳酸、酢酸)が引き金となり生じる一連の腸内細菌叢(腸内フローラ)の物質交換により、最終的にポリアミンが作られるのです。

Science Advances 4:eaat0062 に掲載されております。
こちらは日本語解説です(↓)
https://www.lkm512.com/contents/20180628.pdf
(個々の腸内細菌の生き残り戦略が組み合わさることで、機能性物質ポリアミンが産生されていることを発見 ~ポリアミンで予防・軽減が期待される疾患(心血管疾患など)への応用が期待される~)

当社のサイト「健康腸寿ナビ」でも解説しています。
https://www.meito.co.jp/polyamine/article/cat-Polyamine/

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