2017年12月12日LKM博士
ザクロです
職場の近くを歩いているとザクロが生っていた。
子供の頃、実家に生えていたので懐かしく、
少々便意をもよおしていたが、リスクを顧みず立ち止まって眺めた。
独特の光沢のある赤黒い実は美しい。
さらに便意を押し殺し、鞄からデジカメを取り出してパシャッ
大して美味しくはないが、酸味のある懐かしい味が脳裏に蘇る。
25年ぶり位に確かめたかったが、手が届かず断念
ちなみに、私のひーばーちゃん、或いは、ばーちゃんによると
ザクロは「人の味」だそうだ。
毎年、この解説を受けた記憶がある。
幼い頃の私は(味云々の前に)、
「今は人を殺して食べてはいけないが、昔は食べてよかったのだ」
と、少々、恐怖を感じていた。
今はインターネットの時代である。
調べてみた。
どうやら、仏教系の伝説がもとになっているようである。
ザクロはそんなこと知る由もなく、
雲一つない冬空のもと、鳥が種子を運んでくれるのを待っているようであった。
私はこの後、強烈に高まった便意により、
お気に入りの便所に到達する前に、寒い便所で用を足すことになった。