2013年09月11日LKM博士
CBKSDMNEWDNNKKSSD!
バザールでの講演会は、工場見学とセットで4回。
多いが自分でやると決めたのだからやるしかない。
通常、私が外部の方々に話をする際、それは学会、大学の講義、当社主催の市民講座、
招待された市民講座のいずれであっても、
裏方スタッフは少なくとも4、5名程度、多い場合は20名以上存在する。
受付、司会進行、会場整理係、誘導係、音声係、照明係など色々。
演者はスライドがスクリーンに写りPowerPointのアニメーションが動くことさえ確認すれば、話すことに集中できる環境が用意されている。
しかし、今回は違う。私を含めてたった二人。
アシスタントのまなみさんとのドタバタ運営であった。
さらに、このバザールでは別の不安要素があった。
ちびっ子だ。講演中に騒ぐちびっ子が会場にいる可能性が高いのである。
実は、この問題に気が付いたのは直前、本番まで1週間を切った時点。
先週、富士吉田と仙台で講演した際、ちびっ子連れのお母さんが参加されていたのだ。
今考えると、神様が知らせてくれたとしか思えないタイミングである。
さすがにちびっ子に騒がれると、私は当然であるが聴衆も集中できない。
お子様連れを断ることも可能だが、聴きたいと思われる方には全員に参加してもらいたい。
玩具でごまかそうか、絵本を渡そうか、色々考えたが、パッとしない。
ギリギリ2日前、アシスタントまなみの提案で塗り絵をベースにした対策案に決定。
それでもダメなら玩具や本を追加する作戦。
正式名称
『ちびっ子が騒ぎだす前に塗り絵を渡して黙らせて、何が何でも講演会を成功させるで!』
名付けて
CBKSDMNEWDNNKKSSD!
(大吉さん流ネーミング。 #あまちゃん)
酵素か何かのアミノ酸配列ではない。
その塗り絵の原本がこれである。
聴衆は最大で70名。
1. 70名分の資料と試食用スプーンを各席に置く。
2. できるだけ前から詰めて座ってもらうように誘導する。
3. 同時にヨーグルトを猛スピードで配布する。
4. 二人セットで簡単な自己紹介と開始の挨拶。
5. 講演を始める。
6. ちびっ子が騒ぎ出す予感を直観で感じる。ヤバい。
7. ちびっ子に対してアシスタントまなみがCBKSDMNEWDNNKKSSD!を決行する。
8. さらに別のちびっ子にCBKSDMNEWDNNKKSSD!を繰り返す。
9. アシスタントまなみ、CBKSDMNEWDNNKKSSD!決行、決行、決行。
(あまりのちびっ子の多さに、アシスタントまなみは、3回目の講演あたりから、講演前からCBKSDMNEWDNNKKSSD!を繰り出す。)
10. 安心して徐々に講演に集中していく私。
11. 通常より時間が短いのに余計なウンコネタを喋り過ぎる私。
12. 少々落ち着いたアシスタントまなみは、「また言ってるよ」と内心笑っているに違いない。
13. 少々時間オーバーで講演が終わり質疑応答に入る。
14. 司会者はいないので、私ひとりで仕切っている(実はこの方がやり易い)。
15. お礼を言って講演会を締めて拍手を頂く(疲れを癒すために何が何でも拍手をもらう)。
16. LKM512スティックの購入希望者に販売をする。
17. 同時にアンケート用紙を集める(予め用意しておいた回収箱に誘導)。
18. 同時に聴講者の個別の質問に答えながら、講演中に行ったクイズの正解者にプレゼントを渡す
19. 同時に、CBKSDMNEWDNNKKSSD!の狙い通りに静かに塗り絵を仕上げてくれた子供たちにプレゼントを渡す。
20. 70名分の食べたヨーグルトの空きカップとスプーンを猛スピードで後始末。
21. 1に戻る。
気が付くと、次の聴衆の来場まであと5分くらい。
CBKSDMNEWDNNKKSSD!
まだ改良は必要であるが、素晴らしい作戦であった。
但し、名称が覚えられないので、来年はTシャツにでもプリントすっか。