協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2015年03月05日LKM博士
啓蟄(2015年版,1日早いけど) ―冬眠中のカエルで祝いましょう―

生き物好きの皆様、おめでとうございます。
今年も啓蟄がやって来ました。
既に活動中の虫達もおりますが、大半は冬眠中。
ボチボチ活動を始める頃でしょう。

例年、啓蟄にはマイナーな虫を紹介しておりましたが、
今年は個人的にぴったりなネタを持っておりますので、
そちらを紹介します。

その前に、
たぶん、どなたも記憶していないでしょうから、過去の啓蟄紹介虫もみて下さい。
2012年 マツヘリカメムシ
2013年 アヤモクメキリガ
2014年 セスジナガハリバエ

今日紹介するのは、もちろん飼育中のアマガエルです。
冬眠のための準備を整えた時のブログがこれ。
2014/12/02 目覚めよ本能
この時は、彼らの本能に任せるしかなかったです。
それからは屋外で飼育ケージの外から時々観察するだけ。

大人のカエル達ですが、すぐに水苔の中に潜りました。
20150305-01.JPG
これが上記ブログの2日後の写真です。

2cm位潜っています。
この後、容器の内側に移動したのか、全く目視できておりません。
でも大丈夫でしょう。

しかし問題は、昨夏にオタマジャクシから育て、初越冬となるチビです。
全く潜りません。
これ、12月中旬の状態(写真中央がチビ)。
20150305-02.JPG
飼育ケージが古く曇っているので見難いですが、
木の下の窪みに居るのがわかりますかね?
観察しているとゆっくり呼吸をしており生きている事は確認しておりました。
ただ、最初の1ヶ月間はお気に入りの木にくっついたまま固まっていたので、
死を覚悟しました。

それから2ヶ月半後の今朝の様子。
20150305-03.JPG
上記ブログにも書きましたが、
カエルの冬眠は極限まで代謝を落とす行為で眠っている状態ではありません。
従って、少し暖かくなった時に移動しているようです。
ちゃんと水苔内に潜れましたね!
見事に水苔色に体色を変えているのも驚きです。

餌集めはしんどいので、
啓蟄を過ぎても、餌昆虫が豊富になる4月中旬までは起きないで欲しいものです。

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