協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2011年10月06日
キアゲハ

ニンジンで幼虫が育っていました!
201110061.JPG


パセリやニンジンなどセリ科の植物を好むキアゲハです。
どうですか、この模様。
カラフルな毒々しい警告模様で鳥などの外敵から身を守っている雰囲気もありますが、
遠くから見ると、幾重にも重なり風に揺れる葉の陰と日光の中で周囲に打ち解けて、意外と保護色的に作用しているのではないかとも思います。
どちらが正解かはわかりませんが、それを色々と考えながら観察するのは結構楽しいものです。
こいつをツンツン触って怒らせると、濃黄色の角を出し、同時に濃厚パセリ臭のような強いにおいを放出し威嚇してきます。

201110062.JPG

これが成虫です。
カラフルできれいですね。
アゲハチョウと区別がつかない方も多いと思いますが、アゲハチョウはもう少し黒い部分が多く、ここまでカラフルではないです。
そもそも食性が異なり、アゲハチョウは柑橘類を好みますので、キアゲハのように野菜畑で出会う可能性は低いです。

私は、パセリやニンジンの葉だけでここまで立派に成長することが不思議でなりません。
だから、「パセリにはめちゃくちゃ栄養があり、食べると立派な大人になれる」と小さい時から考え、料理の付け合せのパセリは小学生時代から必ず全部食べてきました。
大人数で焼肉なんて食べに行ったら、皿に1つは付け合せがありますので、5分に1回パセリを食べている感じになり大変なのです。

立派な大人になれたかどうか・・・。
ただ、パセリを食べる度に、
「キアゲハはこれだけで成虫になる」と嫌がる他人に無理にパセリをすすめたり、
「キアゲハの成長に腸内菌叢が関与しているはずだ!」
ということを真剣に考えてしまったりする変な大人になってしまった気がします。

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