協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2011年09月01日
ハラビロカマキリ(終齢幼虫)

最も好きな昆虫の一つがカマキリでして、
最も好きなカマキリがハラビロカマキリで、
しかも、最も好きなハナビロカマキリの状態が、終齢幼虫(成虫になる一歩手前)なんです。
なぜなら、腹が反っていてかわいらしく、格好良く、身軽でいて、凶暴で、一人前のカマキリと同じ動きもするから。

ちなみに漢字でかくと腹広螳螂。
何度か書いていますが、
よく見かけるオオカマキリと比べるとお腹が広いのでこのような名前が付いています。

とういう理由で、過去にもこのブログにハラビロカマキリは登場しています。

2年前の冬、「夏の忘れもの」

昨年の秋、「晩秋をカマキリで感じる」。(これは成虫です。)

この夏も、色違いの2匹の終齢幼虫の捕獲に成功しましたので、今日も登場です。
201109011.JPG

デジカメ近づけたら、ギロって睨まれました。
もう一つは樹木にいた茶色い個体。

201109012.JPG

同じ茶色系でも2年前の個体
より暗い茶色ですね。
環境により色は変化するのがよくわかります。

基本的なことで今まで書きませんでしたが、何故カマキリは睨むかご存知ですか?
彼らは、動いたものを目で確認し獲物を判断します。
ですから、動くものには敏感なんです。
そして、きっちり顔の正面に捉えて、鎌の届く距離まで近づくのです。
カマキリは横を向いてハンティングすることは決してありません。
そのため、ヒトであろうが、動きがあった方向にまず顔が向くのですね。

虫は長い触角など(センサー)で敏感に餌の化学刺激(ニオイ)を感知するタイプが多いでしょうが、カマキリは完全に視覚に頼ったハンターです。
但し、獲物に近付く時は、触角も獲物の方向を向くので、何かを感じている可能性はあります。

虫の観察をしたことある方には当たり前の話ですが、結構、知らない方多いので、
軽く説明しました。

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