協同乳業研究所 農学博士 松本光晴のブログ

ビフィズス菌LKM512研究スタッフ松本光晴博士が
お腹のためになる情報をお届けします。

2018年08月02日
アオモンイトトンボ

暑いのでセミよりトンボでしょ!
(この感覚、わかりますかね?)

今日は、種を識別するのが結構難しいイトトンボを紹介しよう。

201808021.JPG

アオモンイトトンボである。90%以上の確率で...。

オレンジ色なのにアオモン(おそらく漢字で書くと青紋)なのは、
オス(全て)とメスの半数位(比率は生息場所により異なる)が、胸部の両サイドと腹部の先端域(正確ではないがしっぽの先といえる場所)がスカイブルーの綺麗なイトトンボだからである。
さらにややこしいのは、メスが、上に示したようにオスと同じブルースカイ色の個体の他に、色あせた枯草色っぽい個体と本個体のように鮮やかなオレンジ色個体も存在することである。
つまり、オス型のメスと、それとは異なる異色型のメスが存在し、
異色型メスは枯草色タイプとオレンジ色タイプが存在するということである。
一般的には、この写真の個体のような鮮やかなオレンジ色個体は未熟型で、
時間の経過と共に枯草色に変化し、枯草色タイプが成熟個体といわれている。

しかし、私はオレンジ色の未熟型が交尾をしている姿を何度も目撃したことがあり、
成熟度合いで色が変化するのではなく、単純に体色が異なるタイプではないかと考えている。
専門家ではないし、確認実験をするつもりもないが、そう考えている。

接近してアップでお顔拝見
201808022.jpg

間違いやすいのがアジアイトトンボという種類で、ややこしい。
腹部の第8節とか第9節の色が・・・
ということであるが、オスやオス型メスの識別法と、異色型メスの識別法が異なり、
マニアック過ぎるので説明は省く。

本個体に関しては、腹部第一節が黒くなくオレンジ色が主な色なので、
アオモンイトトンボのメスの異色型と判定した。

【捕獲時満足度】6(10点満点)
そんなに珍しい種ではないし、発見したら捕獲は簡単。とはいえ比率的に少ないオレンジ色型なので1ポイントプラスしておいた。

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