2010年08月20日スペシャルゲスト
「消化管の出口」のはなし3
ブログ250回記念 スペシャルゲスト企画
出来尾 格先生(島根大学医学部皮膚科講師)登場!
さて、内緒の話ですが、肛門の診察には、実はちょっと心の準備がいります。
それは、毛にウンチがついていることが結構あるからです。
軟便の場合、拭いた時に毛に塗り付けられてしまうのでしょう。
しかし、患者さんはそのことを知りません。
毛についている茶色や黄色のウンチを見て、
「ああ、いろんな色のウンチがあるなー」
と思います。
診察では顔を近づけてまじまじと見るので、ニオイに不意打ちされることもあります。
「肛門の症状で皮膚科を受診される際には、なるべくウォシュレットをされてから受診をお願いします!」
ところで、お尻ってどうして恥ずかしいのでしょうね?
ここまで書いて、私も急に恥ずかしくなってきました・・・。
人類の祖先とされるアダムとイブは、楽園の中で全裸で生活していましたが、禁断の果実を食べた後、「恥ずかしさ」を認識するようになり、前を隠すようになりました。
それが神様にばれて楽園を追い出されてしまう、というのが有名な「失楽園」のお話です。
でもこのお話を描いた絵画では、二人は必ず前だけ隠していて、お尻は隠していません。
お尻が恥ずかしい理由を知っている方がいらっしゃったら、教えてください。
格調高いブログを、消化管の出口の話で汚してしまいました。
博士、すみません。(とは言っても、博士の強いご希望ですが。)
(完)